トップページ>他山域山行リスト>大菩薩嶺_記録20080329
丸川峠入口(8:18)〜(9:43)上日川峠(9:54)〜(10:16)福ちゃん荘(10:27)〜(11:21)大菩薩峠(11:28)〜(12:55)雷岩(13:25)〜(13:32)大菩薩嶺(13:50)〜(15:15)丸川峠(15:19)〜(16:35)丸川峠入口(16:40)〜(17:00)大菩薩峠登山口 |
久々に大室山や三国山稜以外の山梨県の山を歩いてきました。天気も快晴で、登り始めから下山まで、南アルプスと富士山を眺めながらの山歩きとなりました。
大菩薩嶺は、比較的歩き易く、眺めもいいと聞いておりましたので、混んでいるかなと思いましたが、期末(花見のシーズン?)のせいか、意外にも静かな山行でした。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
八王子駅中央線ホームにて、YSさんと待ち合わせ、6:35発の各駅停車、松本行きに乗車。YSさんとは、昨年夏の槍ヶ岳山行以来、久々の出会い。
先週のHさんバッタリ遭遇事件(YSさんとHさんも、知人の間柄)など、話題も山から仕事まで、話は、際限なく続く。気がつけば、電車は、笹子トンネルに突入していた。
勝沼ぶどう郷を過ぎて、澄み切った青空の下、甲府盆地の向こうに南アルプスが見え始める。すぐに北岳と間ノ岳が目に入った。今日の天気は、最高と思いつつ、下車の準備を始める。
7:50、塩山到着。
ホームに下りたところで、登山者の数を確認する。大人数であれば、南口の方に回ろうかと考えていたからだ。(登山口側となる北口のタクシ−よりも南口の方が多いというのが、事前で調べたネット情報だった。また、バスも運行しているが、この電車に接続するようなダイヤは組まれていなかった。)だが、それも杞憂に終わる。登山者姿の人々は、全く目立たなかった。(10人ぐらいの団体さんだけだった)北口への階段を下って、タクシー乗り場へ。我々が一番乗りだった。
丸川峠入口(分岐点)まで、タクシーで向かう。車内から大菩薩嶺方面の稜線が見えた。もうすぐ山歩きが始まる。ちょっと興奮気味。
8:10、丸川峠入口(分岐点)到着。
静寂な出発地点だった。気温も手が冷たくなるほど寒くは、なく、歩くには、絶好のコンディション。 準備運動後、上日川峠に向かって歩き始める。(8:18) |
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[今日の出発点:丸川峠入口] |
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林道から山道に入ったが、再び、林道に出る。出た所の先が千石茶屋。
再び、山道に入り、歩き始めて30分後、第一展望台に到着。(8:48) ・まだ気温が低い ・それほど背中のザックは、重くない ・急な登りもない ということで、ここまで汗は、それほど出ていない。
樹林の間から、南アルプスを眺める。(写真下) 北岳、間ノ岳、荒川岳がすぐ目に留まった。写真撮影後、歩き始める。(8:51) |
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[第一展望台からの南アルプス] |
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9:08、第二展望台到着。ここは、第一展望台よりも視界が狭かった。上着を脱ぐ。やはり、暑くなってきた。
9:14、出発進行。 我々の他、前も後も登山者の姿は、見えない。天気もいいし、土曜日だし、メジャーなコースだし、もっと賑わうコースかと思ったが、この静寂さは、予想外だった。
冬枯れの林の中を進んでいくと、小さな立札を発見。 「あったか〜い きのこ汁 あと3分」
この先のロッヂ長兵衛の案内板だった。あと少しで、上日川峠(ロッヂ長兵衛)のようだ。 |
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[第二展望台にて] |
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山道から林道に飛び出した。目の前に建屋が現れる。ここが、ロッヂ長兵衛のようだ。そのまま、進んでいくと、道が広くなった。ここで小休止。(写真左) (9:43〜9:54)
トイレの前には、まだ雪が残っていた。しかし、ここでも我々以外の人影は、見かけなかった。 |
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[ロッヂ長兵衛(上日川峠)の前にて] |
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ロッヂの横から山道に入る。(写真下)
雰囲気のいい林の中を歩いていく。(すぐ右手には、道幅の狭い舗装路もあるのだが) |
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[林の中を行く] |
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10:16、福ちゃん荘に到着。
ここで、登山記念にと、バッジを購入。本来であれば、大菩薩嶺だけでいいのだが、ここでは、それ以外に大菩薩峠のバッジも売っている。というわけで2個買ってしまった。店から出ると、正面奥にこれから登る予定の草原状の稜線が見えた。雪は、無いようだ。バッジをウェストバッグに入れて出発。(10:27) |
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[福ちゃん荘に到着] |
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山道を進んでいくと、日陰には、雪が現れるようになった。緩い登りが続き、非常に歩きやすい。
前方にベンチを発見。(写真下) どうやら、このベンチは、富士を眺めるためにあるようだ。だが、手前の木々が育って富士山にかかるようになっており、ちょっと今一歩。だが、今日は、富士山に雲がかかっておらず、風景としては、見てて気持ちいい。 |
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[富士山を展望] |
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山道は、完全に雪道状態となった。だが、雪は、固めで問題なし。YSさんは、雪が目立つようになった頃から、ストックを使っていた。
11:17、左上前方に山小屋が見えた。介山荘だ。 |
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[雪道を行く] |
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介山荘の前を通過すると、よく写真で見かける大菩薩峠の標識が立っていた。(写真下)
だが、これほど山荘と標識の距離が短いとは思わなかった。ザックを下ろして、記念撮影スタート。(11:21〜11:28)
ここで、昼食をしようかと思ったが、冷たい風が顔に当たるので、稜線を進み、風が避けられる場所を探す。
11:34、岩陰の所で小休止。ここで、オニギリを食べる。しかし、完全に風を避けれず、別の場所で食べることにして、再び歩くことにした。(11:47)
出発する前に富士山を撮影。 |
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[大菩薩峠] |
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このあたり、富士山の他に南アルプスを眺めながら、登っていく。デジカメ撮影しながら歩くので、ペースは、かなりダウン。
親不知ノ頭の道標では、寄り道して、小ピークの方へ進んでみる。(写真下) |
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[親不知ノ頭にて] |
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親不知ノ頭の道標の先を進むと、前方に、これまたよく見かける大菩薩嶺方面の山容が目に入った。パッと見ると、丹沢の不動ノ峰のようだ。 |
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[下り道となり、大菩薩嶺方面を眺める] |
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雪の斜面を下っていく。(写真下) 正面は、妙見ノ頭のピークだろう。ルートは、そのピーク手前を左に巻いている。
12:09、賽の河原を通過。小さな避難小屋あり。 |
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[賽の河原に下っていく] |
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相変わらず、左手は、甲府盆地や南アルプスの連なる白い峰々が眺められる。
12:34、標高2000m地点の標識に到着。ここで、大菩薩峠側を振り返る。 |
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[標高2000m地点:神部岩] |
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12:55、草原状態が終了する地点に到着。ここが雷岩だった。(写真下) ここで、ようやく風を防いでくれる、いい場所が見つかった。ということで昼食とした。隣でも4、5人のパ−ティがランチ中だった。ここにきて、ようやく他の登山者を見かけるようになる。
富士山を眺めながら、ハムを挟んだロールパンを食べる。山に登ってよかったと思える至福の時を過ごす。 |
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[雷岩にて] |
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昼食を終え、山頂に向かう。(13:25)
ここからは樹林帯となり、雪があることが分かっていたので、ストックを取り出す。 |
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[樹林帯に入る] |
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13:32、大菩薩嶺の頂上に到着。(写真下)
二人で記念撮影。頂上には、他の登山者も居らず、セルフで撮ったりと、山頂の標柱を独占。
また、この先の事を考え、軽アイゼン装着。 |
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[大菩薩嶺頂上] |
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さすがに北側斜面は、雪が多い。だが、トレースは、バッチリ残っているため、歩くことは苦にならない。ちょっと回り道になってしまうのだが、夏山の登山道通りについているトレースに沿って下っていく。 |
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[丸川峠に向かう] |
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周囲は、コメツガ林で、視界は広がらない状態が続く。
14:03、10人の団体さんとすれ違う。ひょっとしたら、塩山駅で同じ電車を下りた(塩山駅で前もってタクシーを予約されていた)団体さんだったかもしれない。我々と逆周りのコースかなと推察。
積雪は、20〜30cmぐらいで、ツボ足状態の歩きとなる。たまに踏み抜くケースが有り、思わず声が出る。 |
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[雪が深くなった] |
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丸川峠に続く尾根伝いに下っていく。途中、ピークがいくつかあるものの、コースガイド本の通り、ピークを巻いて下っていく。 |
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[尾根伝いとなる] |
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そろそろ、歩行時間から見ても丸川峠に出るはずと思ったら、目の前が急斜面となり、下の方に広場が見え、小屋の屋根を発見。予定通り、丸川峠に到着しそうだ。
だが、この下り、ドロドロ状態で滑りやすく、ここから予想外の時間を食った。 |
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[眼下に丸川荘の屋根が見えた] |
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15:15、丸川峠にある丸川荘に到着。山荘は、営業していなかった。
この小屋の手前から富士山が姿を見せていた。ここだけ草原状態なので、ちょうど富士山が見えるようだ。 |
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[丸川峠にある丸川荘] |
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予定通り、裂石の方へ下る。南西側という方角のためだろうか。ここまで下ってしまうと、雪は消えていた。クマザサの間にある山道を進んでいく。 |
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[雪は、全くなかった] |
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急な下り道になるが、浮石が少ないせいか、比較的歩きやすい。但し、樹林帯ということもあり、景色には、あまり恵まれない状態が続く。 |
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[急な下りが始まる] |
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下りが続く中、途中で小休止。(16:10〜16:18) 標高が低くなったため、暑くなってきた。ここまで来ると、稜線で受けたような冷たい風もなく、アウターを脱ぐ。 |
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[芽吹く前の林を行く] |
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16:23、尾根から下って、右手の沢に出た。この先から沢沿いの道となり、道幅は、かなり広くなった。 |
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[沢に出た] |
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沢沿いの道を進むと、見覚えのある広場に到着。今朝、タクシーから降りて出発した場所だった。これで、上日川峠、大菩薩峠、大菩薩嶺、丸川峠と一周してきたことになる。
この後、右折して、大菩薩峠登山口バス停に向かう。
車道を下っていく途中、南アルプス南部の高峰が見えた。 こんな場所から見えるということにビックリ。 |
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[スタート地点に戻った] |
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17:00ちょうど、バス停に到着。バスの時刻は、17:10。これは、またグッドタイミング。だが、あまりにも待ち時間が短すぎて、乾杯は、お預け。
バスは、定刻通り、発車。ここから塩山駅まで100円というのが、うれしい。 |
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[大菩薩峠登山口バス停に到着] |
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17:37、塩山駅到着。電車を待つ間、ホームで乾杯。冷えたビールが旨かった。 |
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[塩山駅で電車を待つ間に乾杯] |
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今回は、天気に恵まれ、素晴らしい山行でした。 実際に行ってみて、大菩薩嶺が、富士山だけでなく、南アルプスの展望地であることを初めて知りました。甲斐駒から、赤石、聖(前聖)まで見えるとは、本当に感動的でした。
また、丹沢山塊も結構近く感じられ、「あれは、檜洞丸、その手前は、大室山だな〜」と、判断できるほどでした。このように外から丹沢を見るのも興味深いなと思った次第です。
YSさん、また行きましょう。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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