トップページ>他山域山行リスト>鷹取山・神武寺_記録20091219
京急田浦(11:41)〜(12:14)浜見台分岐〜(12:52)鷹取山(13:38)〜(14:19)神武寺(14:35)〜(14:50)逗子中学校〜(15:01)神武寺駅 |
三浦半島の山ということで、以前、大楠山を訪れましたが、その際、この山が意外と自宅から近いということに気がつきました。
....はっきり言って、京急のお蔭です。 前日までは、丹沢に行こうと思っていましたが、当日の朝、例によって起きれず、10時以降出発で登れる山を急遽探し、鷹取山を選択しました。
横浜に住んで40年以上経ちますが、鷹取山には一度も行ったことがありません。ということで、興味津々、出発地点の京急田浦駅に向かいました。 |
自宅の最寄駅を出発して30分後には、京急田浦駅に着いていた。なんという近さだろう!
京浜急行の場合、快速特急(もしくは特急)に乗り、停車駅で降りれば、ホームの反対側に各駅停車が待っているというのが、列車運行に対する基本思想である。
. ....横浜駅は、番線が少なくてダメだけど。
今回も金沢文庫で降りると、ホームの反対側に浦賀行きの各駅停車が待機していた。各駅停車は、快特が出発したら、これまたすぐに出発する。そんな訳で各駅停車しか停まらない京急田浦でも、待ち時間のストレスを感じないで行くことができる。
11:30、京急田浦駅で下車。改札口の所で、鷹取山ハイキングのパンフレットはないかと探してみたが、横須賀市の観光MAPしかなかった。まあ、「神奈川県の山」(山と溪谷社)を持参したので、これを見ながら歩く方向を調べる。(このガイドブックでは、出発点が神武寺で、終点が京急田浦となっている。今回は、この逆コースを計画した。)
11:41、駅前を出発する。 |
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[京急田浦駅が本日のスタート地点] |
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国道16号線を横浜方面に進み、田浦警察署前の信号交差点で左折。
京急線の下をくぐっていく。 |
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[田浦警察署前交差点] |
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ガイドブックでは、駅裏の方に進むように記載されてあったので、その方向に進んでいく。京急田浦駅は、よく見たら工事中だった。 |
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[先ほどの京急田浦駅の裏手に来た] |
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坂を上っていくと、公園に出た。公園の先まで行ってみたが、どうもルートが違うなと思い、引き返す。
. ....ちょっとウロウロ
戻りながら、右側の斜面の登り口を慎重に探すと、なんと、さっき駅裏の写真(上)を撮った場所のすぐ先に山道があった。(写真下)
だが、進むと、「工事中につき、通行止め」の立札が。立札に付いていた地図を見ると、この先の尾根一帯が住宅街になるようで、開発区域となっていた。その工事が始まっているらしい。
ということで、これまた引き返すことに。 |
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[通行止めになっていた] |
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ガイドブックをよく見ると、車道に戻り、先ほどの開発区域をパスして尾根に取り付くルートがあることに気がつく。ということで、さらに戻り、京急をくぐった地点の手前まで戻る。
すると、電柱にハイキングコース変更の看板を発見。(写真下) 最初に通った時、見落とした自分が情けなかった。
結局、京急をくぐった後、そのまま車道を直進すれば、よかったのだ。 |
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[引き返すと看板を発見] |
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狭い車道を進む。周囲は、住宅街だ。枝分かれする道も、これまた狭い。今度は、前方に現れる看板に注意しながら歩いていく。
「おお! ここにも」
鷹取山ハイキングコースの看板を見つけた。(写真下)
ここで右折する。 |
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[鷹取山の道標を見つけた] |
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相変わらず狭い車道である。車が行き違えるとは、到底思えない。道路工事中の横を通させてもらい、進んでいく。道の勾配が段々、きつくなっていく。そんな中、右手前方に階段が見えてきた。(写真下)
ここにもハイキングコースの道標があった。道標に従い、コンクリートの階段を上っていく。 |
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[ここにも道標あり] |
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階段を上ると、「浜見台→ 約15分」という道標が目に入った。どうやら浜見台というのは、さらに東に進み、東京湾にもっと近づいた場所のようだ。今回は、反対側の道(左手)を進む。
尾根の背筋を歩くようになった。逆光の中、ある光景が目に映った。
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[浜見台分岐点(浜見台の方を見る)] |
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自分が歩いている進路方向だけ、山の雰囲気を持っているが、右を見ると、すぐ下が一戸建ての住宅街だ。屋根の色はまちまちだが、ほぼ水平に家屋が広がっている。
. ....屋根が海に見えて、なんだか入江の海を見ているような感じ |
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[すぐ横は、住宅街] |
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歩きやすい山道を進むと、丁字路に出た。左は、京急田浦、右は、鷹取山となっている。辿ってきた道は、浜見台方面と記されてあった。ここは、右折する。
左の「京急田浦」は、どうやら当初予定していた京急田浦からのコースのようだ。 |
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[丁字路に出た(振り返って撮影)] |
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山道から住宅街の光景が隠れると、何だか山深い箇所を歩いているような錯覚に陥るが、実際は、住宅街がすぐ右手横まで延びている。
時々、ハイカーの中年男性とすれ違う。都会に近い分、人気があるようだ。 |
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[山道らしくなった] |
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前方に鷹取山頂上の展望台を見つけた下の写真では写っていないが、山頂の手前まで住宅街となっている。
山道の途中、やたらと一枚岩が現れる。これも鷹取山の山頂の岩と関連がありそうだ。 |
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[はるか先に鷹取山ピークが見えた] |
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12:52、突如、目の前に垂直の岩壁が現れる。石切場の跡だ。近づいて壁を見上げると、無数の穴がつけられてあった。試しに指を穴に入れて、指に体重を掛けてみるが、蟻地獄を垂直にしたような穴なので、指先が滑るような感触となり、ちょっと登れる感じがしなかった。 |
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[石切場跡に出た] |
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さらに進むと、「あれっ」という感じで別世界に出た。広場になっており、人がやたらと多い。 よく見れば、低い岩壁でボルダリングを楽しんでいる若者、忘年山行か、宴会中の中高年パーティなど。
その横を通って、正面に見える展望台に向かう。 |
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[山頂付近] |
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展望台に着いた。(写真下) さすがにここでは、冷たい風が顔に吹きつけてくる。 だが、立ったまま、風景をしばし堪能。
まずは、東京湾方面を眺める。
続いて横浜横須賀道路方面を眺める。送電鉄塔が何本も立っているのが見える。 数えたら30本以上あった。
. ....送電鉄塔ファンには、垂涎の光景。 |
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[展望台にて] |
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東側は、すぐそこまで住宅街が迫っている。真下の広場では、中高年パーティの忘年会の真っ最中だった。
反対の富士山方面を眺める。
だいぶ顔が冷たくなってきたので、展望台を後にする。
展望台下の岩場では、外人さんのグループがロッククライミングの練習中だった。その姿をチラっと見た後、神武寺に向かうコースを進む。(13:38) |
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[展望台から追浜方面] |
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山道を進むと、左前方にクサリ場が。ちょっと足場の悪い、下り気味のトラバース路だ。緊張して、クサリを掴もうとすると、前方から小学校低学年ぐらいの男の子がやってきて、クサリ場をさっさと通過していった。
....ちょっと自分のメタボ体重が気になった |
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[クサリ場] |
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山道を進む。
この辺りは、先ほどの鷹取山までのルートと異なり、人家は、見えない。何度か、送電鉄塔の横を通過しながら、西へと進んでいく。
....しかし、三浦半島にこれほど送電線が走っているとは知らなかった。
一枚岩の小ピークに出た。(14:04) ここからも富士山の姿が。 |
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[大岩あり] |
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やがて、下り道になる。すると、人工的な石畳が現れ、左下の建屋に気がついた。 |
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[石畳の坂道] |
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西日の当たる中、どうやらここが神武寺だとわかった。「山奥の古刹」というイメージである。裏手から入ったので、いきなり奥の薬師堂の前に出たようだ。
薬師堂には、説明板が立っている。
『(前略)寺伝によると神亀元年(724)聖武天皇の霊夢によって僧行基が十一面観音、釈迦如来、薬師如来の三像を祀ったことが起りであるとされています。(後略)』 ここにも行基という僧が登場していた。
. ....この坊さんは、日向薬師にも出てくる。
参拝し、境内の中を下っていく。 |
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[神武寺 薬師堂] |
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正面に鐘楼が見えた。ここは、逗子八景の一つとの看板あり。ちなみにその八景とは、下記。 神武寺の晩鐘、披露山の暮雪、田越川の夕照、浪子不動の秋月、桜山の晴嵐、 沼間の落雁、小坪の帰帆、山の根の夜雨
だが、さらに歩くと今度は、三浦半島八景の一つとの看板もあり。その八景とは、下記。 神武寺の晩鐘、大塔(鎌倉宮)の夜雨、灯台(燈明堂)の帰帆、猿島の晴嵐、大佛の秋月、 城ヶ島の落雁、長者ヶ崎の夕照、建長寺の暮雪 やはり、晩鐘は、神武寺が外せないようだ。 |
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[神武寺 鐘楼] |
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境内を下っていくと分岐点に到着。道標には、左:JR東逗子駅、右:京急神武寺駅となっていた。ここは、トイレもあり、ちょっと小休止。
振り返ってみた。
京急の方が早く帰宅できるので、右の神武寺駅に向かう。今回のハイキングも神武寺を過ぎれば、終点も近い。 |
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[分岐点] |
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寺に続く道だから、もっと整備された道だと思ったら、全然違った。
先ほどのハイキングコースの方が、まだ歩きやすかった。ここは、沢沿いの道で、滑りやすく、注意しながら下っていく。周囲は、林が続いている。先ほどの神武寺が、いかに山中に位置しているかを再認識。 |
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[山道になる] |
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やがて山道は、車道に変わる。車道に出たら、ほぼフラットな道となった。一本道である。逗子中学校の前を通り、さらに進むと、京急線にぶつかった。(写真下)
京急に沿ってバス通りも走っている。ここを左折し、神武寺駅に向かう。 |
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[京急線にぶつかる] |
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1501、神武寺駅到着。
駅前にハイキングコースの案内板があった。歩いてきた道を確認する。鷹取山を過ぎ、神武寺までに「蛙石」、「十州望」などという地名があったが、それぞれ、岩の間を通過した所か?、富士山の見えた一枚岩の所か?、よくわからず。 神武寺から下っていった道は、「裏参道」と記されてあった。
ホーム上では、冷たい風が吹いていた。西日が眩しい。その目が開けられない方向から、赤と白の京急電車が入ってきた。空いている車両に乗り、無事帰路につく。 |
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[神武寺駅にて] |
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鷹取山...新鮮でした。 横浜・鎌倉あたりもそうですが、ハイキングコースの横が住宅街ですと、ちょっと興ざめするようなことを最初は、感じていたのですが、最近は、そんなこともなく歩けるようになりました。 樹林の山肌を見るのも景色ならば、住宅地の家並を眺めるのも景色という気がしております。
ということで、まだまだ三浦半島の山歩きは続きそうです。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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