トップページ他山域山行リスト>三浦アルプス_記録20091227


三浦アルプス 〜三浦半島の山々〜

 山行日
2009年12月27日(日) 晴  単独行
 コース
風早橋(6:22)〜(6:35)葉山教会〜(6:46)仙元山(7:32)〜(8:25)観音塚(8:36)〜<南尾根>〜(9:13)林道終点分岐点〜(10:22)上山口分岐点〜(10:33)茅塚(芽塚)(10:43)〜(11:01)乳頭山(11:14)〜(11:15)田浦分岐点〜(11:26)斜め十字路(11:30)〜(11:47)田浦分岐点〜(12:33)馬頭観音分岐点〜(13:18)ハイキングコース入口(13:21)〜<住宅街>〜(13:43)船越一丁目交差点〜(13:49)京急田浦
 今回は、三浦アルプスと呼ばれる森戸川の南側に位置する稜線歩きです。
 事前に用意したのが京浜急行の「三浦アルプス トレッキングMAP」という地図です。(縮尺1/22000) Googleで「三浦アルプス 地図」と検索して、見つけたもので、1/25000地形図と違って、分岐点の位置などが詳しく記載され、情報量の多い資料です。今回は、1/25000地形図以外にこれをプリントアウトし、持参しました。
 なお、京浜急行のトップページから辿った場合、この三浦アルプスの地図のページは見つけられませんでした。どうも同サイトでは、既にリンクが切れているようで、Googleで検索してヒットさせる方法しかないようです。 
 【追記2010-5-6】
 どうやら完全にサイトから消されてしまったようです。Googleで検索してもこのMAPにヒットできませんでした。


 さすが自宅から近い三浦半島。登山スタート地点の風早橋に到着した時でも、まだ夜が明けていない。暗がりの中、ライトを一応、取り出し、歩き出す。(6:22)
. ....ライトがないと、手許の地図も見えなかった。

 車道を南へ直進し、トンネルの手前で右折する。そして、木の下交差点でUターンするように左折し、舗装された坂道を上る。交差点横には仙元山ハイキングコースの案内板が立っていた。
 この坂、車が登れるのだろうかと思うほどの急坂。途中、呼吸を整えるために立止まった際、振り返ると、町並みが薄っすらと見えてきた
[今日の出発点:風早橋]

 坂道の先は、教会だった。(写真下)
 ハイキングコースは?と思ったら、教会の左端に見落とすことの無いような「仙元山ハイキングコース入口」という大きな看板が目に飛び込んできた。その細くなった道を進む。

 教会までは車道だったが、ここから先は、山道に変わる。道の様子からして、どうやらこの先は、人家もなく、仙元山しかないようだ。
 右手前方、木立の向こうに住宅街が見え、その先の東の空は、だいぶ明るくなっていた。
[葉山教会]

 整備された山道をハアハア言いながら、登っていくと、景色が広がる場所についた。
 ここがどうやら仙元山の山頂のようだ。だが、特に仙元山という道標は、見当たらなかった。石碑が2つ建っているのだが、肝心の文字がサッパリ読めない。
 ただ京急MAPには仙元山頂上にWCのマークがあり、目の前にトイレがあるので、山頂だと判断。
 振り返れば、相模湾が一望できる場所だ。富士山は、どうかなと西側の遠方を眺めてみるが、肉眼でどうにか見える程度だった。江ノ島が明るく見え始めた頃、東側を望む。 
[仙元山頂上にて(振り返って撮影)]

 7:11、仙元山を出発。だが、ここで耳あてがないことに気がついた。
 「あれっ、どこで落としたのだろう。」
 ヘッドホン型の耳あてで、もう何年も丹沢で使っている。毛帽子だと、行動中、頭皮に汗を掻いてしまうが、耳あては、そんなこともなく、使い勝手がよい。そんな愛着のある物なので、来た道を引き返す。「どこだ。どこだ。」と引き返したら、結局、教会の手前まで戻ってしまった。だが、そこで無事発見。再び、仙元山に戻ったのは、7:37。結果として、30分近く、ロスしてしまった。

 仙元山を出発すると、
この先、想像以上にアップダウンが続く。
 だが、今日は、荷が重くないので、足取りは軽い。道端の木で、モミの木か?と思ったら、カヤノキという名札がついていた。マユミの名札も見かける。
 京急のMAPでは、189mピークで左への分岐があるはずなのだが、どういう訳か、見落としてしまった。
. ....気がついたら、通過していた。

 8:03、右に分岐点。クリーンセンターへの分岐とある。(写真下) だが、京急MAPには、この分岐ルートは記載されてなかった。(あるいは、京急MAPが間違っているのかもしれない)
[一つ目のクリーンセンターへの分岐点]

 8:07、再び分岐点に出会う。
 よく見ると、左に分岐路があり、正面も2つに分かれていた。直進は、葉山小バス停と記されてある。(ちなみに直進の2つに分かれている道は、すぐ先で合流していた)
 この分岐点が京急MAP上、「戻るように左上に登る」という地点だと理解。だが、現場では、ここを左に曲がった先を示すような道標は、なかった。
. ,...京急MAPサマサマの分岐点だった。

 
【追記2010-11-8】
 上述の分岐点手前20mぐらいに「三浦アルプス南尾根入口」の分岐点が出来ていた。そこから左折しても同じ道に合流する。
[左上に登っていく(黄色矢印)]

 道が狭まり、左右のササが煩い。今までとは、道のイメージがガラッと変わってしまった。どうやら、先程の分岐までの道は、仙元山ハイキングコースとして整備された道だったと推察。
[ちょっと道が狭まる]

 8:15、分岐点となる。小さな手書き道標を見つけた。左は、森戸川に下っていく道のようだ。京急MAPにも記載がある。
. ....だが、ロマンス平とは、どこ?
 ここは、右折する。京急MAPだと、ここは、十字路のように書かれてあるが、右に下っていく道には、気がつかなかった。それともこの分岐点は、地図上とは異なるのだろうか。あまり気にせず、先を急ぐ。
[分岐点に手書き道標]

 8:17、左に手書き道標を発見。(写真下)
 だが、この道標、ちょっといただけない。まだ、ここは、観音塚ではないのに観音塚からの行き先を示している。この道標は、観音塚に設置してもらいたいものだ。
[よくわからない手書き道標もあり]

 8:25、観音塚(京急MAPにはこう名づけられている)に到着。1/2500地図上の167mピークである。周囲は、樹林で視界は広がらない。そんな時、頂上の中心にて石仏を見つけた。
 ここには、南西側の尾根にも下っていけそうな道がついていたが、その行き先方向を示す指導標は、なかった。(先程、見つけた道標で、観音塚の先が二つに分かれていたが、まさにそれを示していることが、後で分かった。一色住宅への方向が、この南西側の道だ。)
 風が冷たくて、あまり長居はできない。身体が冷えてしまう。
 ということで、出発。(8:36)
[観音塚(167mピーク)]

 いきなり丁字路にぶつかる。道標は無し。だが、方向的に見て左折する。
 すると、すぐに今度は、Y字路にぶつかる。(写真下)
 ここも道標は無い。左は、森戸川に下っていくルートかなと思い、右を進む。
 それにしても、分岐点が多く、かつ道標がないので、地図が無ければ、間違いなく、道迷いに陥るだろう。
[道標のない分岐点(黄色矢印へ進む)]

 下ったと思ったら、今度は、急な登りとなる。相変わらずのアップダウンだ。登りきると、左に特徴のある樹林が並ぶ。(写真下)
 ここが京急MAP記載の「ドングリ並木」だろうか。
[ちょっとビックリの樹林帯]

 直線の下りが終わると、左右に背丈のあるササが現れた。この辺りは、ちょっと手入れをしないと、すぐササヤブに戻ってしまうのではないかと思えるほど、山深い。
[ササも出てきた]

 8:58、道標に出会う。(写真下)
 左:畠山・田浦、右:新沢バス停と読める。右は、夏難路とも書かれてあった。京急MAPでの南に分岐している地点かなと推察。
 左手に二子山が近づいてきた。

注)追記【2011-1-24】
 上記の道標は、撤去されたらしい。右折ルートは、廃道と化すようだ。
[道標あり]

 9:13、また道標を見つけた。左は、森戸川林道終点とあった。京急MAPと照合し、自分の位置を確認する。
. ....どうも分岐点でしか位置情報がわからなくなってきた。
[森戸川林道終点への分岐点]

 道が急に細くなっていた。一瞬、この道でいいのかと思い、立止まる。よく見たら、山火事防止の看板(No.30)に手書きで「←田浦」と書かれてあった。これを信じて、右に進む。
. ....最初、右側の道は、下りなので気がつかなかった。
[ここも分岐点]

 サクラの大木を左に見る。
 この後、急な下りとなり、ロープが付けられてあった。
. ....短い下りだったけど
[サクラの大木]

 またしても、道標の無いY字路分岐に出くわす。(9:41) ここで、左から若い単独男性とすれ違う。本日、初めてのハイカーだ。なんとなく、縦走路は、左という感じで左を選択。(写真下:黄色の矢印)
 だが、この後、すぐに右からの山道と合流した。
 合流後、気になったので、通らなかった方を進むと、分岐点になっており、南側への方向には、栗坪・新沢バス停と書かれてあった。ここからも南方面に下っていけるようだ。
 結局、最初のY字路分岐(写真下:赤矢印を逆行)に戻ってきた。一周したことになる。(9:48)
[道標のない分岐点]

 10:01、短いが桜並木となる。
 ここが京急MAPのサクラと書かれた辺りかなと思いつつ、通過。
[サクラ並木]

 10:08、送電線鉄塔下に到着。鉄塔には東京南線3・4号線No.34との銘板あり。中高年ハイカー3人と出会う。ここは、送電鉄塔下といっても、周囲が一望という訳ではなかった。電線のある方向のみだ。南側は、連なる送電鉄塔。北は、手前の山しか見えない。写真を撮るだけで、立ち去った。(10:12)
[送電鉄塔に出た(北側の光景)]

 10:22、丁字路に出る。(写真下左) ここが上山口小学校分岐だと知る。京急MAP上とも合致する。左折して、畠山・田浦・二子山方面に進む。
[上山口小学校分岐点] [小さな手書き道標]

 上山口小学校の分岐点からすぐ、別の分岐路があった。右へUターンするように分岐路が続いている。どこに続くのか、確認する意味で、寄り道してみる。
 登り道を進むと、7、8分で、ピークに出た。そこには送電鉄塔があり、単独の男性が休憩中だった。近づいて挨拶すると、その男性の手許に京急MAPのパンフレットが見えた。
. ....やはり、このMAPはバイブルらしい。
 以前、逗子から縦走したことがあり、今日は、逆コースを目指しますという、その男性を見送る。
 京急MAPで確認すると、ここは、「芽塚」と記載されているピークだと判明。鉄塔には東京南線1・2号線No.33との銘板あり。風が当たらず、暖かい。今日初めてペットボトルを開けて一口飲む。
 ここからも上山口小方面への道が続いていたが、引き返すことにした。
[茅塚(芽塚)(212mピーク)へ寄り道]

 さっきのピークは、京急MAPでは「芽塚」と記載されてあったが、「芽」と言う意味は何だろう。「茅塚」の間違いということはないか、なんて事を思いながら下っていく。(注)
 再び、縦走路に戻る。
 左手に木立の間から送電鉄塔を眺める。
 10:57、小さな道標に気がつく。右手は、畠山となっていた。(写真下) 京急MAPから、この分岐点からすぐ先が乳頭山だとわかる。

(注)その後、「葉山の山歩きコース」葉山・山楽会(2010年度版)を入手したら、「茅塚」と記されてあった。やはり、これは、「茅塚」の誤植ではないかと思われる。 
[畠山への分岐点]

 階段を登って、11:01、乳頭山頂上に到着。(写真下左)
 樹林が多かったが、山頂の東側は、視界が広がった。
 保安林の看板に「乳頭山」の手書き文字あり。(写真下右)
[乳頭山頂上] [保安林のカンバンに「乳頭山」の文字あり]

 乳頭山頂上を11:14に出発。すぐに急な階段となる。
 1分後には、分岐路に出た。
 ここは、左(直進)を進む。(写真左:黄色の矢印)
[分岐点]

 送電鉄塔を2箇所、通過。先ほどの東京南3・4号線と、東京南1・2号線だ。
 [送電鉄塔を通過]

 分岐路に着いた。道標を見る。
 「ん!、中尾根?」
 と、地図で再確認。京急田浦方面に行くつもり(つまり、乳頭山から北上していく)だったが、なんと、中尾根を下っていた。このまま進むと森戸川源流に進んでしまうことが判明。(つまり、西に向かっていた)
 今日は、三浦半島横断の山行を意識していたので、引き返すことに。

[中尾根の道標]

 途中の送電鉄塔で、中尾根と気がつかなかったのかなぁと思いながら、再び、乳頭山直下の分岐路に戻ったのは、11:47。
 30分のロスとなった。
. ....本日2回目

 もう一度、よく道標を見たら、確かに右折が「田浦」と書かれてあった。今度は、しっかりと田浦の方へ進んでいく。最初、ミスったのは、「田浦」の表記を「田浦緑地(その先は田浦梅林)」だと、勝手に解釈し、直進が中尾根でなく、方向からして、京急田浦方面だと思ってしまったことによる。
. ....何事も先入観というのは、恐ろしい。
 [再び乳頭山頂上直下の分岐点]

 先ほどの分岐点からほんの3分程度で、今度は、本物の「田浦緑地」分岐を右手に見る。ここは、東側に展望地があり、小さなベンチが用意されてあった。せっかくなので、小休止とし、ホットコーヒーを作って、くつろぐ。
 ここからの光景は、乳頭山頂上とほぼ同じだった。

[展望地のベンチで小休止]

 乳頭山から京急田浦方面へと進む。この先は、急激なアップダウンがないので、スタスタと歩いていける。12:28、Y字路分岐と思ったら、左は私有地で立入禁止のゲートがあった。(写真下)
 この後、
  馬頭観音との分岐点
  赤白稲荷との分岐点
 を通過する。どちらも道標があり、行先指示は、明確になっている。
 その後もいくつか分岐路を通過する。そんな折、一本の樹木に遭遇する。
 [左は、私有地]

またしてもY字路。
 だが、ここには真ん中に小さな道標があった。
  左:「グリーンヒル・沼間坂上・港が丘」
  右:「沼間坂上・港が丘・展望台から国道16号へ」
 重複した地名があり、どちらも同じような場所に行くようにも思える。
 グリーンヒルってどこだろうと京急MAPで確認。逗子グリーンヒルのことのように思えた。一方、展望台というのは、京急MAPにも載っていなかった。まあ、方向的に見て右だろうということで、右を選択。
. ....大胆な判断
[沼間坂上分岐点]

 左から道が合流(道標には、その左への行先表示無し)し、送電鉄塔の横を通る。
 送電鉄塔は、「大-田50号」と記された銘板があり、いつもの「XX線No.X」というような表記でなかった。どうもこの鉄塔は、JR東日本の送電鉄塔らしい。
 その先を進む。だんだん道が狭くなってきた。(写真下)
 [道が狭くなる]

 いきなり高台に出た。
 ちょっと今までの山中からすると、ギャップがある。
 どういう訳か、いくつも道標が立っていた。(写真下)
[住宅街に出た]

 コンクリートの階段を下りたところには、ハイキングコースに関するような道標は、見当たらない。逆コースで来た場合は、ルートが分からなくなるのではと思えた。
 [コンクリート階段入口(振り返って撮影)]

 その後、閑静な住宅街を下っていく。交通量は少なかった。
 [閑静な住宅街を下っていく]

 今日のゴール、京急田浦駅に到着。(13:49)
 三浦半島の場合、スタート/ゴール地点が駅になることが多い。これだと、バスを待つ時間が無いので、帰路の時間短縮につながっている。
 [またしても京急田浦駅]


 逗子側の方からスタートし、京急田浦手前の住宅街に出るまで、車道を横切ることも無く、ひたすら山の中でした。三浦半島の中にこんな場所があったのだと、痛く感動しました。
 帰宅後、この辺りをネットで調べましたら、なんとs-okさんの記録を見つけました。
 そういえば、s-okさんのHP「ようこそ! 山へ!!」の掲示板で、かつて「森戸川流域の山々」の話題が出ていたのを思い出し、それがこの山域だということを最近になって、ようやく知りました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。