トップページ他山域山行リスト>二子山_記録20100410


二子山 〜三浦半島の山々〜

 山行日
2010年4月10日(土) 晴  単独行
 コース
長柄交差点前(11:05)〜(11:16)川久保交差点〜(11:49)阿部倉山(11:54)〜(12:27)下二子山(12:34)〜(12:48)上二子山(12:58)〜(13:34)馬頭観音(13:42)〜(14:14)白赤稲荷(14:33)〜(15:20)JR田浦
 天気がいいのに朝が起きられず、丹沢に行こうか、どうしようかと悩みました。(よくあることです) 結局、三浦半島歩きとなりました。(まだまだ三浦半島には、歩いてみたいコースをいくつも抱えております)
 今回は、まだ未踏ルートの二子山周辺を歩いてきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。 


 ハードな1週間だったという訳では、なかったが、朝、起きれず。せっかく丹沢行きの用意をしておいたというのに。
 外を見れば、天気がいい。こんな日に家にいたら、余計にストレスが溜まってしまう。
 ということで、小さなザックに装備を変えて三浦半島に向かった。
 準備した地図は、京急の三浦アルプストレッキングMAPで、予備に1/2500地図も携行した。

 新逗子にて京急を下車。(10:53)
 このまま歩いて行こうかと思ったら、バス停の前に多くの人が待っている。どうやらバスがすぐに来るようだ。ちょうど佐島マリーナ入口行きのバスがやってきたので乗車する。

 トンネルを抜けた先の長柄交差点バス停にて下車。(11:01) 自宅の最寄駅からここまで、45分とかかっていない。やはり朝が遅い場合は、三浦半島に限るな〜、そんなことを考えながら、渋滞したバス通りの隣の左側の道を進む。
[今日の出発点:長柄交差点バス停]

 住宅が続く道を進んでいく。やがて正面にちょっと変形気味だが、丸い山が見えてきた。方角的に見てあの山が今回の目的の一つ、阿部倉山のようだ。

 松久保川に架かる川久保橋(松久保、川久保と、ややこしい)を渡り、進んでいくと川久保交差点に出た。左右は、無料部分の逗葉新道である。

 川久保交差点を渡ると、道は、左にカーブしていき、丁字路に出る。右に曲がる道は、森戸川沿いに続く森戸林道に通じている。ここは、直進していく。
[阿部倉山を望む]

 京急の三浦アルプストレッキングMAPでは、直進した後、すぐに右折に小道(阿部倉山に続いている)があるように記されているが、これが、よくわからない。
 ただ、右手の山の斜面が歩いてきた道に迫り、前方は、逗葉新道への車道に近づくように道が続いていることから、ここが登山口の右折点と判断。(写真下)
 
 右折する角に石碑が建っていた。
 「畠山重忠公?御?守護地蔵尊 白田山長徳寺」(?部分は、読めず)
 こんな場所で、鎌倉幕府の御家人、畠山重忠が出てくるとは。但し、他の文字から判断して、だいぶ新しい石碑のようだ。
 なお、石碑の手前には庚申塔があり、右手の屋根のある小さな建屋の中には、馬頭観音などが置かれてあった。
[阿部倉山登山口]

 右折路の細い道を進んでいくと、道は、山に向かっている。
 やはり、これが登山道のようだと思ったとき、山道からちょっと外れた右手に、お地蔵さんが並んでいたので、寄り道する。
 だが、どういった経緯でお地蔵さんが並んでいるのかは、分からなかった。
[すぐ先で、お地蔵さんが並んでいた]

 再び山道に戻って、道なりに進んでいくと、立派な道になった。
 これは、歩きやすい。
 道が凹んでいるので、遠景が見えず、飽きてくる。ちょっと左手の斜面を上がり、北側の景色を眺めたら、住宅街だった。
  ....目の前の樹林帯とは、ギャップあり。
[道幅の広い道だったが]

 やがて、道は、登りからほぼ水平へと変化する。道の形状も幅広の道から、反対方向から人が来たら、ぶつかってしまうような細い道に一気に変わった。

 11:45、分岐点に出た。右側の足下に小さな手製の道標があった。右が、阿部倉山頂上。左が、二子山方面である。ここは、右の道を進む。
[道が狭くなり、分岐点に到着]

 それほど傾斜は、きつくない。スタスタと、相変わらずの樹林帯の中を進む。
 どこが頂上だろうと思っていたら、頂上に着いてしまった。(写真下左)
 山頂は、360度、樹林帯。そんな訳で、遠くを眺めることはできない。山頂の部分だけ、小広場になっていた。北側に手製の標識があった。(写真下右)
[阿部倉山頂上] [山頂標識あり]

 山頂の小広場には、西側から入ったのだが、東側にも踏跡があり、そちらに進んでみる。(11:54)
 だが、1分と経たぬうちに踏跡を見失う。まあ、濃いササヤブでもないし、すぐ先で山道に合流するだろうと、東に向かって斜面を強行して下っていく。
 11:58、下二子山に続く山道に下り立つ。3分間のヤブ探索だった。

 鞍部から小ピークを一つ越え、下っていくと、左下の方から、中高生ぐらいのクラブ活動の声が聞こえる。地図で見たら中学校がある。そこのグランドからかな、と思う。
[途中で踏跡が消え、ヤブの中へ]

 12:17、丁字路に出た。左に下っていくのは、下の公園の方に出るようだ。
 右折して下二子山を目指す。
 もうすぐ下二子山頂上だろうと思っていたら、トラロープが出てきた。こんな緩い斜面でロープがあるということは、幼児でも来るのだろうか。なんて考えていたら、本当に上から幼い男の子2人とお母さんが下ってきた。
  ....ちょっとドッキリ
[分岐点あり]

 12:26、下二子山に到着。
 山名の標識が、木の幹に括りつけてある。指導標がないので、地図がないと迷いやすいと感じた。北側にちょっと草に蔽われ気味の踏跡があったが、これは、下の公園に降りれるのだろうか。
 ここも周囲の展望は広がらず。記念撮影した後、東側の山道に進む。この山頂から東側の道は、明確な道となっていた。
 下り斜面になり、上二子山が目に映った。
[下二子山頂上]

 12:48、上二子山に到着。
 低めの展望台周辺は、広場になっており、ハイカーの姿も見える。足下にあった三角点を撮影した後、展望台に向かう。
 展望台に上がると、記念撮影用の山名標識が置いてあった。取り外し可能で、バックの方向は、360度、対応可能。これは、便利だ。
 しかし、残念なことに咲いている桜が、それほど見えない。先ほどの下二子山での下りでは、南尾根方面に満開の桜の木々が見えたのだが、ここでは、手前の樹林が邪魔になり、見えなかった。
 12:58、出発。
[上二子山頂上(1)] [上二子山頂上(2)]

 電波塔の横を通過し、林道を下る。
 電波塔工事のために作られた道路だろうか。急勾配が無い代わりに大きなヘアピンカーブを描いて下っていく。
 13:06、林道が左に下っている所が分岐点だった。ここで直進し、山道に入る。(写真下)
 13:10、またしても分岐点。
 右に下っていく道は、森戸川の方に下っていくルートだ。だが、通行止め注意の立札が立っていた。ここは、直進していく。
[林道から直進して山道に入る]

 13:24、丁字路に出た。道標には、左:「JR東逗子駅へ」、右:「田浦梅林へ」とある。
 JR東逗子駅の方を見たら、先ほど、上二子山で見かけた、若い親子4人連れの楽しそうな後姿が見えた。満開の桜は、少なかったが、天気は、いいし、山頂でのお弁当もさぞかし美味しかったことだろう。
 この辺りは、桜の花びらが散乱し、何となく踏みつけるのが惜しい。
 右折し、田浦梅林方面に向かう。
[桜の花びらが散乱する分岐点]

 今回、楽しみにしていた馬頭観音に近づいてきた。
 13:34、丁字路に到着。直進は、森戸川林道に続く道。ここを左折し、すぐに左奥を見れば、馬頭観音がポツンと立っていた。
 左には、「文政三辰」の文字が読取れる。1820年頃らしい。江戸時代が、いかに牛馬に頼った生活だったか、右に彫られた「牛馬安全」という言葉に重みを感じる。
 何枚も馬頭観音を撮影してしまい、出発は、13:42となった。
[気になっていた馬頭観音に出会えた]

 右手に送電鉄塔(東京南1,2号線No.36)を見て、すぐに分岐点に出た。(写真下) 左は、京急田浦方面、右は、乳頭山方面だ。
 ここは、以前、仙元山から乳頭山に向かい、京急田浦に向かったとき、通った道だ。右折して、乳頭山に行こうかと思っていたが、京急の地図を見て、ふと左側の先にある白赤稲荷に行ってみようと思った。
 ということで、左の道を行く。(14:00)
 14:03、白赤稲荷分岐点に到着。道標に従い、京急田浦方面ルートから分かれ、右折する。
[分岐点に到着(左:京急田浦方面、右:乳頭山)]

 14:10、前方に赤い鳥居が見えてきた。鳥居を見ながら下っていき、鳥居の前まで来た。(写真下)
 鳥居の入口前で振り返ると、ちょっとした里山風景が広がる。
 遠く桜が咲き、谷間には、家並が見える。そんな風景を堪能した後、いよいよ神社に入っていく。
[白赤稲荷入口には、鳥居のトンネルあり]

 拝殿部分は、意外にシンプルで、両側に置かれてる狐は、なかなか妖美な姿を見せていた。
 後でわかったのだが、3月21日、この神社で初午大祭が開催されていた。この日は、年に一度の祭らしい。どのくらいの人出になるのだろうか。
 参拝後、来た道を引き返す。
 各鳥居の裏手には、建立された年月や、寄進者の名が書かれてある。(拝殿に向かう時には、見えないので、気がつかなかった) おや、こんな場所から?と思うように地元横須賀以外の地名も多く見受けられた。
[白赤稲荷]

 再び山道に戻り、下っていく。もうすぐ車道というところで、鳥居を発見。(写真下) 先ほどの白赤稲荷の鳥居のようだ。
 この後は、谷沿いに続く車道を歩く。
[[車道に出る]

 国道16号に出たとき、京急にしようかJRにしようか迷ったが、今回は、JRを選択。ということで、16号線のトンネルをくぐり、JR田浦駅に到着。(15:20)
 三浦半島は、幼い頃から海水浴や釣り等で、何度も行っているが、逗子から先の横須賀線って、乗った記憶が無かった。
. ....京浜急行ばっかりだった。

 駅の階段を下りると、ホームの屋根や柱なんて、戦後から全然、変わっていないのではないか、そう思えるようなレトロ感が漂う。歴史のある古い駅なんだなと感じながら、横須賀線を待った。
 [JR田浦にて、本日は、終了]

 今日、出会った花の一部
[ムラサキケマン] [ヤエヤマブキ] [ヤマブキ]


 


※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。