トップページ他山域山行リスト>武山・三浦富士_記録20100503


武山・三浦富士 〜三浦半島の山々〜

 山行日
2010年5月3日(月) 晴  単独行
 コース
衣笠(10:10)〜(10:25)衣笠十字路〜(10:46)衣笠インター入口〜(11:23)竹川〜(12:17)武山不動院・武山(12:47)〜(13:14)砲台山(大塚台)〜(13:46)三浦冨士(13:55)〜(14:31)津久井浜
昨日の山歩きの疲れもあり、今朝は、ゆっくり起床。
今年のGWは、好天気が続くという予報通り、窓の外は、今日も晴れていました。
この天気に行かないのは、勿体無いと思い、近場の三浦半島に行ってきました。


 今回も、新・分県登山ガイド13「神奈川県の山」山と溪谷社(2004)を参考にして、行き先をチョイス。ツツジが咲く4月下旬から5月にかけてが見ごろという情報が載っていた「武山・三浦富士」に決定。
 横浜に住んで40何年となるが、先日の二子山山行で生まれて初めて横須賀線の田浦〜逗子間を乗った。今回は、その先、田浦〜衣笠間に乗ってみたくて、経路をJR利用とした。
  ....しかし、鎌倉までの混雑ぶりは、凄く、平日の上り東海道線通勤ラッシュ並みだった。
 衣笠駅に到着。
 改札口を出て、駅前に広がる光景を見た時、意外にも街が大きいことに一驚した。
 駅前を進み、商店街に出たところで、右折していく。アーケードが続く、立派な商店街だった。途中で見つけたハンバーガーチェーン店で、遅い朝食をとる。(10:12〜10:20)
[今日の出発点:JR衣笠駅]

 衣笠十字路を曲がった先で、京急のバス停を見つけた。(10:27)
 バスが、そのうち来ることは、わかったが、このあたりは、全く歩いたことが無い(去年、衣笠城址を歩いただけ)ので、このまま徒歩で、目的の武山へ歩いていくことにした。
 道路には、三崎街道の標識が立っていた。(写真下)

 短いトンネルをくぐると、その先は、見覚えのある衣笠インター入口の交差点。この交差点を前回、衣笠城址を歩いたときは、北西から南東へと渡った。今回は、90度、方向を変えて、北東から南西に向かって渡る。
[三崎街道を歩く]

 しかし、道は、長かった。結局、バスに2回ほど、追い抜かれ、竹川バス停に到着。(11:23)
 ここが、本来の武山へのハイキングコースの出発点である。「新・分県登山ガイド」を片手に進路を確認していく。
[ようやく竹川バス停]

 住宅街の中の坂道を上っていく。
 V字のような曲がり角で、「武山山頂1.3km」の道標があった。また、その背後に大きな看板が出ており、「5月3日〜5日武山つつじ祭り 車での通行をご遠慮下さい」の文字が。
 今日は、5月3日であり、開催初日ではないか...これは人が多そうだと、ちょっと不安になった。

 ようやく坂を上りきった所で、右手に横須賀市水道局の大型タンクを見る。また、反対側を振り返る。
[坂道を上っていくと、案内板が出ていた]

 再び上りの坂道になり、前方に家族連れのグループが見え始めた。皆、ここでスピードダウンのようだ。
 よく見ると、左側の道路脇の低木は、全てツツジだった。だが、花は、殆ど咲いていない。たまに見掛ける程度だった。今年は、暑かったり寒かったり気温の変化が激しかったからなのだろうか。
 だが、さっき眺めた太田和つつじの丘では、咲いていたな〜と、ちょっと頭が混乱する。
[再び坂道になる]

 再び水平になり、歩きやすくなると、右手に視界が広がる。ここは、武山富士山見晴台といい、国土交通省の「関東富士見百景」の一つに選定された場所だった。あいにく今日は、霞んでいて富士山の姿は、見えない。だが、ここで、ようやくツツジが咲いている光景に出合った。
[武山富士山見晴台にて]

 すると、この先、次々と咲いているツツジが左右に現れた。先程の上り坂でのツツジと比べたら、ウソのように咲いている。最初にツツジは、咲いていないと見せかけ、最後に満開の花をこれでもかと見せつける。これは、心憎い演出としか言い様がない。
 ツツジの花も、こんなに種類があるんだと、今になって認識。
[道の左右にツツジが現れた]

 これは、なんとタイミングのいい時に訪れたものだと、ハッピーな気分に。不思議と、デジカメ撮影しているときには、人影が見当たらなかった。(写真下左)
 しかし、シロヤシオと同様、白い花の撮影は、やはり難しい。(写真下右)
[ツツジが続く] [白いツツジ]

 一本道を進めば、なにやら提灯がぶら下がっている場所に出た。この賑わいは、つつじ祭りイベントのようだ。
 この先が武山の頂上のようだ。ここで左に戻るように進み、武山不動尊を参拝する。
[何やら縁日のような]

 武山不動尊の前に立つ。立派な本堂だ。
 手前に案内板が立っている。以下、抜粋。
 『(前略)..武山不動尊は、航海安全の浪切不動として広く知られ、漁業関係者から厚く信仰されています。沿岸漁業者にとっては、この山頂が漁場を定める基準として、あるいは港の方向を知る標準として欠かすことのできないお山であったことも信仰を深めた一因と思われます。..(後略)』
 参拝後、武山山頂に向かう。
[武山不動尊]

 山頂には、展望台が建っていた。そこに上がってみると、360度の光景が見られる。冬に訪れたら、遠方の眺めも良さそうだ。ちょっと、北東方面を眺める。
 振り返ると、手前には、コイノボリが泳いでいる。その下には、ツツジの花を楽しみながら、多くの人がシートを広げて休憩中だった。
 展望台から降りると、山頂の小さな広場では、フラダンスが行われていた。ツツジ祭りの一環のようだ。適度な混み具合でイベントらしく、踊る方も見る方も気分がいいことだろう。
 12:47、出発する。
[展望台から山頂付近のツツジを見下ろす]

 三浦富士を目指す。
 ここからは、今までと違い、細い山道となる。ようやく、未舗装の道歩きとなる。
 下っていくと、特徴のある木に遭遇。
 13:06、分岐点に出た。(写真下) 左に戻るように上っていく道の先が、砲台山とある。ちょっと寄り道してみることにした。
[砲台山への分岐]

 途中、左手の樹林の中に古びたコンクリート柱のようなものが2つ見えた。砲台が設置された時と同じ頃の遺物のようだ。(帰宅後、ネットで調べてみたら、これは、砲台のための探照灯の柱ということが判明)
 13:14、砲台山の頂上到着。ここにも武山同様、電波塔が建っていた。「第三管区海上保安本部武山中継所」の銘板あり。後で気がついたのだが、本日の最高地点は、ここ砲台山だった。
 すぐ先に砲台跡が見えた。あたりをキョロキョロして案内板を探したが、何もなかった。
ちょっと詳細な説明が欲しいところだ。
[砲台跡]

 再び分岐点に戻り、三浦富士に向かう。
 右手の三浦海岸方面を眺める。「新・分県登山ガイド」では、見晴らし台と書かれてある場所のようだ。ここには、ベンチもあった。(13:22)
 13:32、分岐点に出る。今まで歩いていた林道は、左にカーブするが、直進していく。
[樹林帯の道]

 なにやら、ここにも特徴ある照葉樹林帯が現れた。葉は、高い位置にあり、よく見えない。こんなに密集しているのは、植林のせいだろうか。
[照葉樹林の山道]

 前方に何人か人影が見えてきた。どうやら、ここが、三浦富士の頂上のようだ。(13:46)
 ここもある方角だけ、視界が広がる。しかし、相変わらず、霞んでいるため、遠景はパッとしない。
 奥には石碑が並んでいる。明治の頃の登山信仰に関する石碑が多い。昔は、信仰の山だったということだろう。その先に石祠が2つ並んでいて、手前には、小さな鳥居があった。これは、どうも神社のようだ。帽子を脱いで参拝。
 さて、出発しようと思ったら、既に誰もいなかった。
[三浦冨士頂上にて]

 一気に階段を下り、緩やかになると、駆け足になって下っていく。
 鉄の扉のある場所に出たと思ったら、そこは、警察犬訓練所だった。その後も道なりに下っていく。その途中、右手を眺める。
 山を下り、車道に出ると、庚申塔群を発見。こんなに並んでいるのは珍しい。(写真下)
[庚申塔]

 車道を歩いていけば、京急津久井浜駅に到着。(14:31)
 ビールが飲みたいと、駅前のスーパーに入り、缶ビールを調達。
 こうして今回の三浦半島歩きも無事終了。
[津久井浜駅前に到着] [缶ビールをGet!]


 三浦半島では、特徴ある照葉樹が目立ちます。今回もそうでした。そこで、あの木は、何という木?と思うですが、手がかりになる葉っぱが簡単に見れないのが、難しいところです。また、照葉樹林といえども、植林の場合があるそうです。
 三浦半島は、アプローチが近いのがホント、いいです。
 ....また、そのうち行こっと。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。