トップページ他山域山行リスト>二子山・畠山_記録20101011


二子山・畠山 〜三浦半島の山々〜

 山行日
2010年10月11日(日) 晴  単独行
 コース
長柄交差点前(10:05)〜(10:18)川久保交差点〜(10:34)林道ゲート〜(10:47)中村橋〜(11:08)川久保交差点〜(11:17)南郷交差点〜(11:27)南郷中学校〜<砲台道>〜(12:09)上二子山(12:29)〜(13:27)林道終点手前(沢合流点)〜<南の沢>〜(14:12)南中峠〜(14:25)斜め十字路〜(14:40)乳頭山(14:51)〜(15:21)畠山(15:27)〜(15:40)横横道路横断〜(16:03)三浦按針夫妻墓〜(16:27)長願寺〜(16:30)京急安針塚
 今日は、昨日のニカニカ集会もあり、アルコールを抜く目的で、近場の三浦半島の山深い森戸川源流を楽しんできました。
 ここは、地形が複雑で、とても街のそばの山域とは思えません。特に1/25000地形図でも山道が記載されていないこと、等高線が粗過ぎることで、あまり役に立ちません。1/10000地形図(この地域は都市部なので1/10000地形図が存在します)や、昔の京急三浦アルプストレッキング地図のような専用地図(1/22000地図ですが、経路等、情報豊富)が必携です。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 昨日は、昼間から飲んでいたこともあり、今日は、ゆっくり起床。部屋から外を眺めれば、天気予報通り、今日は快晴だ。だが、まだ頭がボーとしている。昨日の酔いがまだ残っているようだ。
 ということで、近場の三浦半島に向かうことにした。 

 30リットル(公称)のデイパックを背負って、京浜急行に乗り、新逗子で下車。ここから歩いてもいいのだが、駅前のバス停に近づくと、バスがやってきた。最近は、suicaがあれば、小銭を意識せず、乗れるのが嬉しい。思わず、飛び乗った。

 トンネルを抜けて、長柄交差点バス停で下車。(10:03)
 撮影後、すぐに歩き出す。
 今日は、まず森戸川沿いに進み、林道のゲート状況を確認しようと思っている。崖崩れで立入禁止になっていることは、ネットで発信されているが、最新情報は、よくわからなかったからだ。
[今日の出発点:長柄交差点バス停]

 ここの道は、以前、阿部倉山・二子山と歩いた時(2010-4-10)に歩いている。その時もいい天気だったことを思い出した。見上げると、今日は、雲一つない青空が広がっている。澄み切った秋の空だ。それほど暑くなく、ようやく秋らしい気候になってきた。
 松久保川に架かる川久保橋手前で、阿部倉山を眺める。(写真下) 
[前方に阿部倉山]

 川久保交差点を渡り、直進し、道なりに行く。(左へ曲がっていく)周囲は住宅街で、交差点から約200m歩いた所で、丁字路となる。前回、阿部倉山に向かった時は、ここを直進したが、今日は、ここで右折し、森戸川沿いに進む。
 橋を渡り、住宅街が続く道を歩いていくと、左手に馬頭観音を見つけた。(10:27)
 この道は、古くからあるようで、観音様の横には、江戸時代の年号である「天保」という文字が読取れた。
[馬頭観音を見つけた]

 さらに道を進むと、住宅街が終わり、未舗装になる。ゲートに到着。(10:34)
 やはり、立入禁止の看板が掲げてあった。想定内のことだったので、ここで引き返すことにした。
[林道には立入禁止の看板]

 今日は、そもそも川久保交差点から南下して、尾根を登り、189m峰(※注:下記)を通り、少し東に縦走して、下沢尾根(最近、整備されたと聞いた)を下り、森戸川に下る予定でいた。
 左手には、ファイルケースに入った京急の三浦アルプストレッキングMAP(現在、新規入手は、困難)を持っている。これを見ると、川久保交差点から南下するように歩き、小さな橋(後で中村橋と分かる)を渡り、そのまま直進していくような点線ルートが記載されてある。このルートを辿るつもりで、中村橋を渡った後、南へと進んでいく。

 やがて未舗装路となった。(写真下左)
 この道が、そのまま山道になるのかと進んでいくと、ちょっと方向が違う。左の尾根に登らなくてはならない。そこで、左の尾根を眺めると、神社らしき建屋が見えた。(写真下右)
 その神社に近づいてみる。だが、裏手の斜面に山道がある訳でもなかった。

 再び平坦部の道に戻る。このまま平坦部の道を奥に進んでみるが、すぐに「関係者立入禁止」の札がロープにぶら下っていた。ということで、ここでもUターンすることに。引き返した後、尾根の先端の斜面あたり(駐車場と住宅がある)をウロウロするハメになった。だが、どこにも山道らしきものは、なかった。結局、再び、中村橋に戻ってきた。
 「さて、これからどうしたものか....」
 南下して尾根に登るというところで、登れないという想定は、していなかった。トレッキングMAPをじっくり見る。今回は、森戸川流域を歩きたいと思っている。
 そこで、二子山の東側から森戸川に下ろうという計画に急遽、変更することにした。

 帰宅後、なんで道が見つからなかったのかが気になり、パソコンで1/25000地形図を見ると、尾根の先端の東寄りに破線がついていた。なんということだ。そうであれば、林道ゲートから引き返すとき、早めに左に曲がればよかったのである。また、改めて京急のトレッキングMAPを見ると、こちらの方にも、同じような点線ルートが記載されてあった。現地で、もっとトレッキングMAPをじっくり見れば、よかったのだ。
 ....これは、最近の老眼では、仕方がない。
 だが、もっと残念なことがあったことに気がついた。ファイルケースの中には、京急のトレッキンッグMAPの裏に1/25000地形図が入っており、ファイルケースの裏を見るだけでよかったのだ。
 なんというおバ○だろう。やはり、前日の酒が残っていたのだろう。そこまで頭が回っていなかったようだ。

※注)細かいことだが、京急の三浦アルプストレッキングMAPでは、189m、1/10000地図では、188mと表記されてある。
[未舗装路となる] [左手奥に神社あり]

 川久保交差点から県道311号線を進み、南郷交差点に向かう。天気がいいせいか、交通量が多い。道路右側を歩いていたのだが、歩道がないので、途中で反対側に渡った。
 南郷歩道橋を渡り、右手の南郷上ノ山公園に続く車道を辿る。
[南郷交差点]

 南郷中学校の校庭では、サッカーの試合が行われていた。歩きながら見物する。まだまだ球に選手が集まり過ぎているようなプレーだった。
 さらに進む。なんだか周辺に駐車している車が目立つ。いったい何事かと思ったら、幼稚園の運動会がこのグランドで行われているのだった。ものすごく盛況である。幼稚園の運動会でこれだけの人が集まるのかと、ちょっと驚き入った。
 ここで小休止。トイレもあった。(11:30〜11:40)
 今回、初めてペットボトルで水分補給。 
[幼稚園の運動会が開催中]

 ここから北側の尾根に登り、二子山に向かうこととする。トイレの先で、左手に上がる道があったのだが、ロープが張ってあり、そちらに行くことを躊躇してしまった。(ここも帰宅後、ルート確認すると、この道でよかったようだ。駐車する車を進入させたくなかったためのロープだと思えた) そんな訳で、グランドの北側を、左手の尾根に取り付く山道を探しながら、東へと進んでいく。
 11:47、草の上に駐車している車の間から、奥に階段が見えた。どうやらここから尾根に登れそうだ。左折して、この階段を上っていく。
[駐車場の奥に階段を発見]

 案の定、尾根に登れる道だった。
 11:54、丁字路に出て、右折する。ここで、何組かのハイカーとすれ違う。二子山頂上からの帰りのようだ。未舗装道路なのに珍しくマンホールがあった。この林道は、二子山頂上の電波塔建築の際、資材運搬に使用された道と考えれば、整備されているのは、当然か。そんな事を思いながらスタスタ歩いていく。
 12:01、分岐点に到着。(写真下)
 左は、JR東逗子駅・沼間方面、森戸川方面と記されてある。今回の目的からすれば、ここですぐに左折してもよかったのだが、せっかくここまで来たので二子山(上二子山)に寄り道することにした。
 この先は、歩いたことのある林道となる。
[分岐点(以前、来た道)]

 12:09、二子山(上二子山)頂上に到着。
 それほど高くないが、展望台がある。そこから横浜方面を眺める。 
 続いて大楠山方面を眺める。
 山頂には、他のハイカー(8人ぐらい)が休憩中だった。その後も続々とハイカーが訪れる。
 12:29、三角点を撮影後、出発することにした。
[二子山頂上(展望台から電波塔を見る)]

 再び林道を歩き、先程の分岐点まで戻る。ここで右折し、細い山道を下っていく。すぐに森戸川分岐点に到着。(12:40)(写真下左)
 ここには、通行止めの注意書きがあり、森戸川の川岸が崩れているため、葉山側には通り抜けできないと書かれてあった。(今年4月の時と変わっていなかった)(写真下右)
 川岸沿いの森戸川林道は、相変わらず通行止めのようだが、林道終点までは行けると考え、林道終点まで下っていくことにする。
[森戸川方面への分岐点] [通行止めの貼紙]

 右手の森戸川への道を進む。この先は、初めて通る道で、胸がワクワク。しかし、いきなり湿った岩だらけの下り道で、スピードが出ない。慎重に一歩一歩進む。
. ....私は、コケることを極端に嫌うのだ。(カメラを守るクセ)
 これは、なかなか手強いと思いつつ、下っていくと、山道と小沢が合流していた。どうやら、昨日、一昨日の雨のせいか、水量が多いようだ。今日は、低山といえども通常のトレッキングシューズを履いてきたので、踝の上までであれば、水は靴に入らない。それゆえ、ジャブジャブ進んでいく。
 その後、小沢と山道は、分離し、山道は、左にほんの少し上がっていく。
[山道が小沢と重なる]

 沢に出た。山道は、ここで消えている。
 だが、よく見ると、一度、左岸に渡り、すぐに右岸に戻った先に道が続いているのがわかった。ということで、左岸に渡り、すぐに右岸へ戻る。
 山道を進むと、再び沢に下り立つ。下りの際、トラロープが取り付けてあった。ここで、左岸に渡る。(渡った先に山道が見えていた)
[沢に出た。前方に道が見える]

 13:13、再び沢に出た。(写真下左)
 山道は、ここで、下流の沢沿いに続いているようだ。先程、私がメモを書いている間に追い抜いていった若い男女のハイカーは、「水量があるので引き返します」と、ここで戻っていった。
 確かに水量があるものの、今日の靴であれば、中が濡れる事はないだろうと、沢沿いに進んでいく。右岸寄りの方が歩きやすかった
 右岸に樋があり、この先で左岸に渡ると山道が続いていた。
 どうも、今日は、通常以上に水量があるようだ。
[水量が多く、右岸沿いを歩く] [樋あり]

 鬱蒼した樹林帯で、昼間なのに薄暗い山道が続く。だが、日向は、太陽光線が眩しい。そんな訳で日向と日陰のコントラストが強く、撮影泣かせのエリアだ。
 二子山順路なる道標が現れた。今、歩いてきたルートを指すようだ。この左手には登っていく分岐路があったが、その先には、立入禁止の立札があった。(この上の尾根で転落死亡事故があったらしい)
[二子山の道標。左奥には、立入禁止の立札あり]

 左には、二子山順路の道標が、ここにも立っていた。(写真下左)
 その後方には、尾根に登る山道があったが、こちらには、立入禁止の札は、見つからなかった。そして、目の前には、左手から沢が合流していた。(13:27)(写真下右)
 左からの沢は、南の沢。今、歩いてきた沢は、中の沢である。京急のトレッキングMAPでは、この合流点の先が林道終点となっている。
 ここで、これから進むルートを考える。
 林道終点から西に向かい、下沢尾根を登るか、あるいは、林道終点からすぐに南側の連絡尾根を登るか、いろいろ思案していると、左から2人組のハイカーがやってきた。聞けば、道は、悪くないという。そうであれば、南の沢源流方面に進むのが面白かろうということで、左折することに決定。
[沢の合流点に出た(1)] [沢の合流点に出た(2)左:南の沢、右手前:中の沢]

 南の沢になって、沢を渡る時(2度目)、単独の中年男性とすれ違う。この先の道を聞くと、やはり、「問題ないですよ」との返事。手許には、1/10000並の地図を持っておられた。やはり、このあたりを歩く人は、皆、1/25000ではない、詳細な地図を持っているようだ。
[南の沢を渡る(2度目)]

 左手に小さなベンチがあった。京急のトレッキングMAPに記載されてある桜山休憩所だろうか、よくわからない。右手前方には、南の沢が流れているのだが、密集した樹林のため、沢の姿は、全く見えない。瀬音が聞こえることで、沢があることに気がつくだけだ。(写真下)
[この下に沢が続いている]

 ここも山道がはっきりしなくなった。道の周囲にシダ類の植物が多く、このため山道が見難くなっている。場合によっては、ここも沢と道が合体していた。
 その後、山道は、沢の左手に分離したのだが、斜面のトラバースとなっている山道より、むしろ、沢の中を歩いた方がシダもなく、歩きやすい。そんな訳で、山道を見失わないようにしながら、沢の中を進む。ここまで来ると、水量は、チョロチョロ状態だった。
[山道ではなく、沢を歩く]

 メインの源流とは、いつの間にか分かれていた。山道は、シダ類に覆われ、よく分からない。溝状の部分を登っていく。最初は、そうでもなかったが、段々、段差が大きい急斜面となる
[沢の水がなくなり、シダの茂る山道を登る]

 14:12、南中峠(六把峠)に到着。手書きの道標が立っていた。ここまでの登りは、険しくても、標高差は、小さいので、それほどスタミナを消費しない。これが、この山域のいいところだ。
 標識を見ると、十字路になっているのがわかる。
 左折は、中尾根筋に西側へ向かうルートで、先程の南の沢と中の沢の合流点に下る。
 直進は、中の沢上流に下っていく。
 右折は、乳頭山へと続く。
 今日は、右折して乳頭山へと進むことにした。
[分岐点に登りついた]

 尾根の背筋沿いに進む。結構、細かいアップダウンが続く。視界が良くなるかと思ったが、まだ樹林の葉が邪魔をして、周囲の山々を見渡せるような箇所は、なかった。
 14:25、斜め十字路に着いた。
 ここは、昨年12月、初めて仙元山から乳頭山へと歩いた後、京急田浦に向かうはずが、この中尾根を歩いてしまい、ここでルート間違いに気がつき、引き返した地点だ。
 手書きの道標には、乳頭山への方向、及び今、歩いてきた方向が中尾根、北側が中沢、南側が南沢と記されている。だが、南沢への分岐は、ここではなく、少し手前で分岐していた。それゆえの「斜め」十字路(京急のトレッキングMAPにはそう書かれてある)という名前なのかなと思った。
[斜め十字路に到着]

 乳頭山に向かう。この先は、以前歩いたルートである。2つの送電線鉄塔を通過した後、乳頭山への急登になる。短い階段を一気に登り詰めれば、頂上だ。
 14:40、乳頭山の頂上に到着。すでに単独男性が休憩中だった。保安林のカンバン(小さく手書きで「乳頭山」と書かれてある)の下にザックを置いて記念撮影。(写真下左) その右横には、前回、気がつかなかった地図が掲げてあった。(写真下右) その地図に頂上の「15m下、左右分岐あり」というのは、価値ある情報だろう。乳頭山頂上から京急田浦に向かう場合、中尾根に進んでしまうパターンは、結構、多いのではないかと思う。
. ....かつての自分がそうだったし、今日も同じような人たちがいた。
 14:51、頂上を出発。今日は、南東に進み、畠山に向かうことにした。
[乳頭山頂上にて] [頂上で見つけた手書き地図]

 先程の地図にあったように南側に下ってすぐに左への分岐路がある。ここは、畠山方面へと左折する。
 15:55、すぐさま、次の分岐点に出た。左:梅林近道。右:畠山とある。(写真下) 右の畠山方面に進む。
[手書き道標(本来は、旧海軍標識第14号)]

 15:01、十字路に出た。
 直進の尾根沿いに進むような方向には畠山と道標が示していた。左折は、田浦泉町とある。田浦梅林の南側に行くようだ。だが、右側に続く道には、案内板がなかった。京急のトレッキングMAPでは、十字路になっていないがすぐ先に右折の道がある。このルートだろうか。そうだとすれば、上山口に下っていく道となるのだが。ちょっと気になる道だ。
 [小さな道標]

 時間的に少し予定をオーバーしていたので、乳頭山からちょっとスピードアップした歩きを意識した。そんな折、ザックに取り付けていたストックがなくなっていたことに気がつく。いったいどこで落としたのか、サッパリ分からなかった。南の沢あたりだろうか。
 ストックは、紛失するものだと割り切っており、そのため、安物のストックを使用しているのだが、いざなくなってしまったと思うと、あのストックで、丹沢は勿論、北アにも持って行ったストックだったので、ちょっと寂しさを感じる。だが、戻って探す気にもなれなかったので、このまま先を進むこととした。
. ....やはり、今日は、ボケーとしている。
 急な登りとなった。この先が畠山だろう。
[急な登りとなる]

 登りきったところが丁字路。(15:19)
 畠山は右折だ。安針塚は、左折。ここは、一度、畠山の頂上に寄った後、戻ってくることにした。
 [丁字路に出る]

 15:20、分岐点のすぐ先が、畠山頂上だった。
 ここには、小広場になっており、三面観音の石仏がポツンとほぼ中央にあった。東側には、乳頭山と同じように東京湾方面が眺められた。西日が眩しくなってきたことに気がつく。三角点を撮影後、来た道を引き返す。(道自体は、南西方向に続いており、不動橋へという道標あり)
[畠山頂上に到着]

 再び丁字路に戻り、今度は、直進し、安針塚へと進む。左手は、ものすごい急斜面となっているのだが、木が茂っているので、あまりそれを意識させない。
 やがて、分岐路に出た。
 「ん?」
 手許の京急トレッキングMAPでは、分岐路の記載は、なかった。「急な下り坂(ロープあり)」という記述だけである。よく見ると、左への道は、その後すぐ急な下り坂になっており、ロープも張ってあった。(写真下)
 ということで、これがMAPでのルートだと判断し、左を選択する。
 [分岐点先での下り道]

 送電鉄塔(大矢部線No.39)にぶつかった。鉄塔の真下に進むと、進路方向を見失った。
  ....ちょっとウロウロ


 ここで、再度、トレッキングMAPを見ると、「鉄塔で左手に下る」と書かれてあった。少し戻って、左側を見ると、確かに道が続いていた。やはり、このMAP情報は、使えるな〜と思いながら、階段を下っていく。この階段道は、送電鉄塔巡視路だった。結構、急だ。
[送電線鉄塔(大矢部線No.39)]

 階段を下り、道なりに進み、横浜横須賀道路の高架下をくぐる。(写真下) この後、左折し、インターチェンジの高架道路もくぐる。すると、前方に民家が見えてきた。道は、舗装路になり、そのまま進んでいく。
 [横横道路の下をくぐる]

 ここで、トレッキングMAPには、「指導標に従い、左下の道へ」と情報が書かれてあるのだが、その指導標というものを見つけることができなかった。結局、ここだろうと、勘を働かし、左折する。(写真下)
[舗装路を左折する]

 右上に高架道路を見ながら、舗装路を歩く。人家があったものの、人の姿は、見られなかった。(写真下) 
[舗装路を歩く]

 15:50、左に分岐路があり、道標を見つけた。塚山公園へは、左折でも直進でもOKのようだが、ここで左折し、尾根を登るように続く階段状の道を行くことにした。
[左の階段を進む] [道標]

 登りは長くない。あっさり、尾根の背に乗った。ここで、反対側の光景を眺める。
 その後、道幅の広い林道を進む。この辺は、雰囲気のいい樹林帯だ。
 16:00、丁字路に出た。(写真下)
 左折し、坂を上ると、右手の小ピークが三浦按針夫妻墓だとわかった。
[林道が終了し、丁字路に出た]

 按針夫妻墓を参拝。
 三浦按針は、本名ウィリアム・アダムズといい、イギリス生まれである。徳川家康は、三浦按針を高く評価し、この逸見の地に領地を与えたという。だが、家康の死後、不遇となり、57歳でこの世を去った。
 そんな内容の説明板が入口に立っていたことを思い出しながら、正面に並んだ宝篋印塔を見入っていた。
 その後、富士見台にも寄り道する。
 ここは、ちょうど西日が強すぎ、西側を見るのが辛かった。残念ながら富士山は、見えず。
[三浦按針夫妻墓]

 坂を下って、塚山公園の分岐点に到着。
 左:按針塚駅、右:横須賀駅・逸見駅と書かれてあった。ここは、素直に左の坂を下り、京急の安針塚駅に向かうこととした。
[左の安針塚方面を進む]

 横須賀変電所、長願寺の横を通り、住宅街の中を歩いていく。やがて、正面に京急の高架線が見えた。そこが、ちょうど京急安針塚駅だった。
 [京急安針塚駅に到着]


 今回は、前半、ルートがわからず、焦りましたが、後半は、前日のアルコールも抜け、だいぶ歩くスピードも上がってきました。ですが、ストックをなくしたのは、ちょっと残念でした。この帰路の途中で、スポーツ店に立ち寄り、なくしたストックと同じものを2本、購入しました。
 森戸川周辺の山々は、非常に面白い山域だと思います。特に葉が落ちた冬が良さそうです。(常緑樹も多いですが) これから寒くなってきたら、富士山もクリアに見えるでしょうし、興味が尽きません。
 なお、森戸川流域の山道は、網の目状にあり、道が多いゆえに分岐点が多く、現在地が分かりにくいという印象があります。歩くときは、地図が必携です。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。