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2011年10月29日(土)・30日(日) 曇 |
同行者:すみれさん御夫妻、HHさん、RYNさん、父 |
観音平(11:12)〜(11:58)雲海(12:16)〜(12:54)押手川(13:01)〜(14:20)青年小屋(泊)
青年小屋(7:50)〜(9:16)押手川(9:18)〜(9:50)雲海(9:56)〜(10:40)観音平 |
今回は、鍋割山荘で知り合い、その後、父の傘寿の祝いを、これまた鍋割山荘で実施していただいた宝塚すみれさん(ハンドルネームです)チームの皆さん、及び父とともに、八ヶ岳の編笠山と権現岳の間にある青年小屋へ泊まりに出かけてきました。
青年小屋には、以前、赤岳から編笠山へと縦走する際、小屋の前を通過しましたが、宿泊するのは、今回が初めてです。この日(10月最終土曜日)、青年小屋では、八雷神祭というイベントが予定されてました。 小屋の説明によりますと、『権現岳(旧檜峰岳・風の三郎岳)の檜峰神社に鎮座し、権現岳周辺をいつもお守り下さいます、イザナミの大神と八雷神に感謝の気持ちを込めてお祭りを行います。にごり酒、甲州名物ほうとう、お餅つき。ごちそういっぱい。...(以下略)』 ということで、今回は、山頂ではなく、遠い飲み屋「青年小屋」を目指しました。 |
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「今回、父には、息子(花立小僧)が同行することを内緒にしておきましょう」と、すみれさんとは、事前打合せを実施。どうせなら、山で、父をビックリさせてやろうという魂胆だ。
父は、当日の歩行ペースが心配ということで、早めに出発したい意向があったので、これは、好都合と、青年小屋に向かう途中の山道で、父は、息子とサプライズ対面というシナリオを組み上げた。
というのも、北陸方面から駆けつけて下さるHHさんは、小淵沢には、10時30分以降でないと到着できないということで、絶好の口実が整い、
(1)すみれさんのご主人と父の二人が、先発チームとして観音平を出発する。
(2)約1時間後に残りのすみれさん、HHさん、RYNさん、花立小僧の後発チームが同じルートを追いかける。
(3)この結果、青年小屋への登山道の途中である押手川あたりで、追いつき、父をビックリさせる。
まあ、他愛のないことだが、父以外のメンバーは、このプランを結構、楽しんでいた。
ビックリしたときの父の表情が非常に楽しみだ。
当日、我々、後発チームは、予定通り、HHさんと合流後、小淵沢駅を出発し、タクシーで観音平に向かう。正面には、編笠山方面が眺められ、今日の天気は、問題ないように見えた。
すると、HHさんの携帯電話に着信が。
相手は、先発チームのすみれさんのご主人からで、すでに(観音平から)雲海に着いたとの連絡だった。
「ちょっと、予想以上の快足ですね。」
「ご主人の方も、このハイペースにサプライズイベントを心配されているようですね。」
など、意外にも先発チームが、登りにも関わらず、ペースが速いことが判明。 |
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[小淵沢からタクシーで観音平へ] |
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11:05、観音平に到着。
南側には、甲斐駒の雄姿が眺められ、今日は、絶好の登山日和。
一方、目の前の駐車場では、自家用車が満杯の状況。今日は、相当、山に人が入っているようだ。服を脱いだりして、11:12、出発。 |
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[観音平にて] |
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登山道周辺の紅葉は、すでに葉を落とした樹木が多かったのだが、ふと、右手の三ツ頭から派生している尾根の斜面を眺めると、見事な落葉松の黄葉が目に入った。同じぐらいの標高でも、位置によってだいぶ黄葉のタイミングは異なるようだ。
道は、歩きやすく、HHさん、すみれさん、RYNさん、花立小僧の順で進んでいく。 |
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[この後、落葉松林が続く] |
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11:58、雲海に到着。
先発隊の二人とは、約1時間遅れとなった。ちょっと、このペースでは、追いつけない可能性が出てきた。「追いつけなかったら、小屋でバッタリとしますか。」などと話す。
ここで、昼食とし、すみれさんからの差し入れのおにぎりを戴き、腹ごしらえをして、12:16出発。 |
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[雲海にて] |
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12:54、押手川に到着。ここは、編笠山と青年小屋への分岐点。
前方に団体さんがゾロゾロと出発し、編笠山に向かっていくところだった。水分補給して、すぐ出発することにした。(13:01)
今回は、編笠山を経由せずに直接、青年小屋へと向かう。ここから青年小屋への道は、初めて歩くルートだ。歩き始めてすぐに視界が広がる小広場に出た。山と高原地図「八ヶ岳」で、展望台と記載されているところのようだ。振り返って眺めを堪能する。 |
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[押手川にて] |
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13:29、樹林帯の中で小休止。
父達の先発チームは、ペースを落とさず、すでに小屋に到着してしまったのではないかと思われ、このあたりからペースを落とすことにした。ということで、当初予定してた「山道途中でのサプライズ」というシナリオが脆くも崩れてしまった。
「これだと、小屋でのサプライズとなりますね。」
「そうだとすると、問題は、小屋のどこに二人がいるかですね。」
そんな話をした後、出発。
木立の間からは、逆光だったが、甲斐駒などの稜線が見えていた。 |
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[途中で小休止] |
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岳樺が現れてきて、傾斜が緩くなってきた。どうやら、青年小屋に近づいてきたようだ。
樹林帯を抜けると、ちょっとした広場を通り、青年小屋前に到着となるが、その樹林帯を抜ける寸前にて一時停止。ここで前方を見ると、小屋の前のテーブルで先発チームの二人が休憩中であることが分かった。
「これならば、サプライズ対面は、小屋の前でできそうですね。」 「先に行って下さい。少し遅れて、合流することにします。」
ということで、花立小僧以外は、先に進んでもらい、先発隊に合流することにした。 |
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[岳樺が現れてきました] |
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先発チームにすみれさん達が合流し、お互いの挨拶が聞こえ、一段落した後、いよいよ、自分も小屋の前に向かうことにした。
父の背後へ、何気なく近づいていく。
父としては、もうグループ全員が揃っているので、全く気がつかれずに父の背後1mまで近づくことができた。ここで、すみれさんが、父に話しかけてくれた。 「実は、もう一人、今回のグループには、参加者がいらっしゃるのですよ。」
そこへ、顔を出したら、父が
「お前か〜!。嬉しいね〜!」
と声を出し、大声で笑っていた。
今回のサプライズは、どうにか無事成功。ここで、小屋の前で記念撮影。(写真下:RYNさん撮影)
小屋にチェックインした後、再び小屋の前のテーブルに集合する。 |
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[青年小屋前で父と合流しました] |
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すると、小屋の入口で餅つきが始まった。本日の小屋のイベントの一環だ。
最初は、小屋のスタッフの方が、ついていたが、その後、小屋のお客さんが交代で餅をつき始めた。我々のメンバーでは、すみれさんのご主人が慣れた調子で、つき始める。
....花立小僧もチャレンジしたが、これが意外と難しい。
外は、まだ西日が当たって暖かく、小屋に到着した人たちが、周りに集まってきては、餅つきにチャレンジしていた。
....小学生の男の子も、山ガールのお姉さんも、杵を担いでいた |
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[小屋の前で餅つきが始まります] |
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ついた餅は、その後、各人に配られたが、我々は、小屋の入口近くのテーブルで、日本酒、焼酎、ワインで既に出来上がっていた。HHさんが持参された日本酒が最高だった。(写真下左)
このイベントに何回も来られているすみれさんチームには、他の知り合いの方が多く、そんな訳で、どんどん人が増えてきて、皆でテーブルを囲っての飲み会となった。(写真下右) |
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[日本酒「初揚」] |
[外のテーブルでの飲み会] |
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日が沈み、小屋の中に入って、夕食を待つ。すると、18:00前に夕食の知らせが届く。
食堂に入ると、今日は、イベントということもあり、宿泊者で満員状態となっていた。テーブルが8つぐらいあり、一つのテーブルに10人ぐらいの割合で座っているので、ざっと80人は、集まっていたことになる。 |
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[小屋は、満員(夕食前)] |
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日本酒の差し入れや、いろいろな料理の他、甲府名物のほうとうを戴く。この花立小僧、甲府には何度も行ったことがあるのだが、どういう訳か、ほうとうを食べたことは、今まで一度も無かった。
見た目は、煮込みウドンの範疇に入るのだろうか。麺は、きしめんのように平たかったが、もっと幅広く、野生的な感じがした。汁は、味噌仕立てだ。キノコや野菜類を一緒に煮込んでいるが、カボチャが見た目といい、味といい、核となっていた。
この後は、小屋の名物、ジャンケン大会も開催された。
....いやはや楽しいひと時。 |
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[夕食のほうとう] |
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朝食後、下山することにした。出発前に小屋の前で皆さんと記念撮影。(写真下)
「また来年も、お会いしましょう。」と挨拶し、先に出発。これから天気が崩れそうなので、来た道を引き返すことにした。 |
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[出発前に皆さんと記念撮影] |
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昨日歩いたばかりのルートだが、反対方向ということもあり、歩いていくことに飽きは、無かった。
最初は、視界の効かない鬱蒼とした樹林帯が続く。だが、トラバース路となるので、歩くこと自体は、楽だ。苔むした斜面を眺めながら、一列になって進む。 |
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[来た道を戻っていく] |
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やがて、前方に三ツ頭から続く、隣の尾根が見えてきた。下界に近い、その山肌は、一面のカラマツ林が黄葉のピークを迎えていた。(写真下)
展望広場に到着。(9:01〜9:13) ここで服を脱ぐために小休止。相変わらず、上空は曇り空で、ちょっと天気が心配だ。 |
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[落葉松林の黄葉の眺め] |
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9:56、雲海を出発した後、とうとう雨が降ってきた。傘を差して歩く。途中、2回ぐらい、強い降りとなったが、その後は、小降りとなり、10:40、観音平の駐車場に着いた。
タクシ−を待つ間(タクシーは、途中の雲海で携帯で予約)、周囲を見渡していると、確か観音平には、建屋があったと思ったのだが、見当たらなかった。帰宅後、調査したら、建屋のあった観音平グリーンロッジは、閉鎖されたようだ。 |
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[観音平に無事到着] |
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「延命の湯」に立ち寄り、一風呂浴びた後、店内にて、ビールで乾杯。
今回は、八ヶ岳まで行って山に登ってこなかったという事になったが、メンバーや山小屋の料理、イベント等で、とても印象に残る山行になった。
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[延命の湯に立ち寄る] |
[ビールで乾杯] |
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すみれさんチームの皆さんには、大変お世話になり、誠に有難うございました。父も大変、喜んでおりました。また、どこかでご同行できることを楽しみにしております。
RYNさん 落ち着かれましたら、丹沢に行きましょう。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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