トップページ>他山域山行リスト>百蔵山_記録20120107
猿橋(8:31)〜(8:37)宮下橋〜(9:05)百蔵山登山入口〜(9:59)稜線合流点〜(10:11)百蔵山(11:04)〜(11:31)宮谷分岐点〜(12:39)新猿橋〜(13:07)猿橋 |
中央線沿線の山々の第4弾です。
今まで、1回目:高畑山・倉岳山、2回目:矢平山、3回目:高柄山・鶴屋御前山と、桂川南部の山ばかりを歩いてきましたので、今回は、北部の山をチョイスし、百蔵山としました。同行者は、いつものNASさんです。天気が素晴らしく、雲ひとつない青空の下での山行となりました。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
今まで3回ほど、NASさんと同行したのだが、NASさんの山行スタイルは、 ・山頂といえども、途中で休まない。
というものだ。だが、私と同行することで、このスタイルは、修正され、山頂で休憩し、一緒に湯を沸かすようになった。 (注:私自身、最近の丹沢では、火器を持ち歩ていない。だが、このNASさんとの山行では、アウトドアをもっと楽しみたいので持参している。)
また、NASさんにとって、山を歩く楽しみは、上記からも、ある程度察しがつくが、山頂が目的でない。頂上に登るまでのプロセス、頂上から下るプロセスが大事だという。つまり、頂上という点の位置だけを味わうのではなく、登り、下りという線を味わうというのが、NASさんの楽しみ方なのだ。 よって、登山/下山ルートに変化がある道が、興味深いとのことである。例えば、沢沿いのルートで、滝などが見物できるとか、一面、視界の広がる稜線を歩き続けるとか、そういった変化のある道を歩くことが楽しいらしい。 だとしたら、丹沢に例えると、 ・畦ヶ丸(途中、下棚、本棚を見物し、大滝沢沿いに下る) ・表尾根 ・塔ノ岳〜蛭ヶ岳(だが、最近、保護柵が多くなった) あたりが、推奨コースだろうか。 逆に ・寿岳(三角沢ノ頭)へのキュウハ沢出合いからの登り ・源次郎尾根 ・伊勢沢ノ頭南東尾根
といった植林帯の単調歩きは、ダメだろう。そんなことをふと、行きの横浜線の中で思った。
いつもの高尾7:46始発の河口湖行きに乗車。
NASさんとは、この高尾駅のホームで合流することが多くなった。藤野、上野原を過ぎると、車内も空いてくる。
今日は、百蔵山なので、猿橋で下車し、8:31、駅から歩き始める。 |
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[今日の出発点:JR猿橋駅] |
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桂川を渡り、すぐ中央高速の下を通り、続いて葛野川を渡る。このあたりは、まだ住宅街で、道標らしきものは、見当たらない。地図を見ながら、進む方向を決める。すると、丁字路で、百蔵山への道標が現れた。
右にカーブしながら上っていく坂道で、岩殿山が見えてきた。特徴ある岩山だ。NASさんは、かつて登ったことのある山とのこと。距離が短い割には結構、時間がかかるらしい。 |
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[岩殿山が見えてきた] |
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住宅街の中の坂道を上っていく。右手にバス停があり、おかげで、ここが百蔵山登山入口だとわかった。前方で道が二分する。道標にしたがって、左折する。
奥に今回のターゲットである百蔵山が見える。 「結構近いな〜」 「しかし、日陰と日向の寒暖の差が激しいね。」
と、話しながら、ふと振り向く。 |
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[道標あり(左:百蔵山)] |
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この先は、分岐路に道標が用意されているので、迷うことは、ないだろう。道標に従い、進んでいく。
9:10、分岐路到着。左:百蔵山、右:百蔵山・扇山と書かれた道標と出会う。ここは、左側を選択する。その後、道幅が狭い舗装路歩きが続く。一直線の登りなので、アキレス腱が痛くなる。
9:23、ようやく山道になった。前方は、ヒノキの植林帯となった。
山道にすぐ入ったところで、若いカップルのパーティを追い抜く。 |
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[植林帯の山道に突入] |
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「やはり、植林帯か〜」 と、思いつつ、斜面をひたすら登っていくと、やがて、左の尾根の方に進路が変わり、植林帯を抜けた。 「おお〜」
二人して、声をあげる。その後は、自然林(松の木が目立った)の中を進む。だが、視界が広がるような箇所はなく、ガマンの登りとなった。 |
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[松の木が目立つ] |
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9:59、尾根の稜線に出た。残念ながら、視界は、樹林のため、それほど良くない。ここは、丁字路となっており、左は、福泉寺方面への登山道。右が百蔵山頂上への登山道である。
右折すれば、すぐに頂上だろうと思ったのだが、これが長く感じた。 |
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[稜線に上がると、合流点となる] |
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緩やかな登りを進むと、前方に広場のような場所が見えてきた。どうやら頂上のようだ。
10:11、百蔵山頂上に到着。(写真下左)
ここで、南側を眺める。
NASさんも私もザックから火器を取り出す。冬の山行で、富士を眺めながら、アツアツの飲物/食物を味わうなんて、なんと贅沢なひと時だろう。私は、久々におでんを用意した。(写真下右)
素晴らしい富士の眺めを肴に、NASさんから焼酎のお湯割りをご馳走になる。食事中、先ほど、追い抜いた若いカップルも含め、10人近くの登山者が、どんどん先に出発していった。どうやら、皆、この先の扇山まで縦走するようだ。
....まあ、昼食には、まだ早い時間帯であることは確か。
こちらは、百蔵山だけが今回のターゲットなので、そんなに急ぐ必要は、なかった。山頂標識のあるところで、記念撮影などをして、11:04、山頂を後にした。
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[百蔵山頂上に到着] |
[おでんを温める] |
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東に進む。平坦な道を進むと、2、3分で丁字路になった。右は、「百蔵浄水場」とある。登る時に通った、左右の行先が両方とも百蔵山の名があった分岐路において、右側を道を進めば、ここに到達するのだなと把握。ここは、左折する。
自然林の中、すぐに下り道となった。 |
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[東へ進む] |
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NASさんと、いろいろ話をしながら歩くのが、この山行の楽しみ。同世代で、もう40年近く付き合っている。
....実は、生年月日も1週間と離れていない。
そんな訳で、話す内容は、お互いに関心の高いものが多い。おかげで、話に夢中になり、矢平山のときは、分岐点を見過ごした。だが、今回は、しっかり、分岐点をキャッチ。
11:31、宮谷分岐点到着。ここで扇山ルートから離れ、右折し、下山ルートに入る。 |
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[宮谷分岐点] |
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下り道は、植林帯の中なのに落葉が結構多い。良く見ると、完全な植林帯ではなかった。一部、自然林が残っていた。また、常緑樹は、全部スギやヒノキの植林かと思っていたら、モミの木も結構、目についた。 |
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[植林帯の中を下っていく] |
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11:47、小沢を渡ると、林道終点に出た。 「あれっ!もう終わり?」
意外に山道は、短かった。この後は、歩きやすいこともあり、二人でペチャクチャ話しながら、誰も居ない林道を進む。
話が一段落したところで、 「これは、ちょっと林道歩きが長くないか」
と、NASさん。さっきから、延々と林道歩きが続いており、確かに長く感じる。
この結果、そのうちターゲットとなる扇山を目指す場合、この逆コースを歩いて、宮谷分岐まで行き、そこから扇山を目指すことは、暗黙のうちに却下となった。
....まあ、丹沢の林道歩きに比べれば、はるかに短いのだが。 |
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[小沢を渡ると、林道となった] |
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12:15、ようやく住宅街に出た。 ふと、今日は、本当に天気がいいことに気がついた。雲ひとつない青空が広がっている。
中央高速道路の下をくぐる少し手前にて、振り返ると、百蔵山の姿がくっきりと見える。(写真下)
パッと見た限り、両手で抱えられるような小さな山という感じがした。 |
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[登ってきた百蔵山(振り返って撮影)] |
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中央高速道路を過ぎて、20号線を歩いていく。だが、林道歩き以上に新猿橋から猿橋駅までが長く感じてしまった。
13:07、JR猿橋駅に到着。 20号線のコンビニで買った日本酒で、NASさんと乾杯し、帰路につく。 |
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[猿橋に戻ってきた] |
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百蔵山からの富士は、見事でした。こんな富士山が見られるのも、中央線沿線の山の魅力の一つでしょう。まだまだ、NASさんとの山歩きは続く予定です。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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