トップページ他山域山行リスト>陣馬山_記録20120128


陣馬山

 山行日
2012年1月28日(土) 晴 同行者:NASさん
 コース
藤野(8:11)〜(8:16)沢井隋道〜(8:37)陣馬登山口〜<一ノ尾根>〜(10:41)陣馬山(11:38)〜(12:01)奈良子峠〜(12:09)明王峠(12:19)〜(12:30)栃谷坂沢林道横断〜(12:37)奈良本分岐点〜(13:01)孫山・小原宿分岐点〜(13:36)与瀬神社〜(13:51)相模湖
 中央線沿線の山々シリーズの第5弾です。前回の百蔵山の次は、扇山を考えていたのですが、百蔵山からの富士山があまりにも素晴らしかったので、それと似たような光景となる扇山は、少し時間を置いて登ることにし、今回は、陣馬山に向かいました。
 NASさんも私も、陣馬山は初めての訪問です。
 山頂では、一面銀世界となり、陣馬山の印象が、より一層、深まりました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 NASさんと、高尾駅ホームで合流し、中央線河口湖行きの各駅停車を待っていると、いきなりホームの屋根がガタガタと音を出した。なんだろうと、思ったら地震だった。
 携帯で調べてみると、富士山付近で地震があったようだ。(後でマグニチュード5.4。震央地は山梨県東部・富士五湖だと判明)

 藤野駅にて下車。北丹沢の東野から藤野に出て、何度か八王子経由で帰路についたことがあった。だが、この駅を降りたのは、初めてのことだ。
 8:11、藤野駅を出発する。
 右手にバスが停車していたが、NASさんの山歩きルールとして、
  駅から歩き始め、駅で歩き終わる。(バスは、使用しない)
というのが、ある。そんな訳で、今回は、藤野駅から和田行きのバスがあるのだが、あえて上記ルールに則り、駅から歩くことにした。
 駅前を南進し、国道20号線に出た。ここを左折し、高尾側に進む。さらに20号線から左折し、北に向かう車道に入ると、後方からバスが追い抜いていった。駅前に停車していた和田行きのバスだった。10人ぐらいは、乗っていたようだ。
[今日の出発点:JR藤野駅]

 中央線の踏み切りを渡ると、目の前にトンネルが見えてきた。入口には、沢井隧道という銘板が見える。結構長いトンネルだ。テクテク歩いていたら、再び和田行きのバスが追い越していった。
 「今のバスは、なんだろう。増便だろうか。」
 「しかし、誰も乗っていなかったようだったが。」
 なんてことをNASさんと、話しながら進む。
 トンネルを出たら、車道の横に雪が目立ってきた。途中の日野のバス停で、時刻を見ると、トンネル内で追い越された2台目のバス時刻は、載っていなかったので、やはり増便かなと推察。
[沢井隧道に入る]

 地図を見ながら、そろそろ陣馬登山口かなと思っていると、前方からバスが2台やってきた。先ほどのバスが和田から戻ってくるところだった。(写真下左)
 すぐ先の角には、陣馬山登山口の石碑と道標があり、ここは、道標を見落とすことはなかった。(写真下右) 道標に従い、右折する。
[前方から2台のバスがやってきた] [登山口の石碑]

 すぐに分岐路に出合う。
 左:一ノ尾根経由での陣馬山、右:栃谷尾根経由での陣馬山の分岐路だ。
 今日は、一ノ尾根を進むつもりだったので、左折する。
 左手に小さな浄水場を見る。道は、やがて左に曲がり、登り坂となった。久々の登りに息が切れる。右手には、立派な竹林が現れた。そういえば、トンネルを出た後も、竹林を見かけたことを思い出す。この辺りは、竹林が多いようだ。
 8:48、ようやく身体が暑くなってきた。ジャケットと、その下に来ていた長袖のダウンを脱ぐ。
[分岐路を左折し、一ノ尾根へ向かう]

 どこまで舗装路が続くのかと思っていたが、ようやく人家がなくなり、舗装路から未舗装の山道に入る。(8:56)(写真下)
 ようやく登山道という雰囲気になってきた。
[ようやく未舗装路となった]

 アップダウンもなく、単調な緩い登りが続く。結構、歩きやすい尾根だ。この尾根ならば、トレランコースになるのではないかと思えた。
 歩くにつれ、雪が徐々に増えていく。左手の木の間から富士山が見えた。よく見ると、扇山や権現山方面も見える。だが、残念なことに手前の木々の密度が濃く、今ひとつ、撮影欲が湧かなかった。
 なお、山と高原地図(高尾・陣馬)にて、上沢井からこの尾根に合流するルートが記載されてあったのだが、その合流点がどこだったか、全く分らなかった。
[尾根には、雪が目立つ]

 今回は、どこかでアイゼン装着は必須と考えていたので、さっさと、6本爪アイゼンを装着。気がつけば、山道は真っ白。周囲の樹林帯も下は、雪だらけとなっていた。
 9:52、右手に丹沢の山並みが見える。大室山のシルエットが大きい。だが、逆光で、かつ霞んでいたこともあり、これまた撮影欲が湧かなかった。
 9:58、左から山道が合流。山と高原地図で確認し、和田からの最初の登山道だと分る。ちょうど、中年ご夫婦が登ってくるところだった。(写真下)
[左から和田方面からの登山道が合流する(振り返って撮影)]

 もう完璧な雪道だった。今回は、積雪のせいで、いつもと違って歩くペースが遅く感じる。やはり、雪上の歩きに慣れていないようだ。
 雪の上には、まだ枯葉とか邪魔になるものが付着しておらず、純白そのもの。これは、全く風が吹いていないということだろうか。まあ、どうであれ、これは、歩いていて気分がいい。
 NASさんは、紫外線から目を守るため、早々とサングラスを装着。
  ....私は、持ってくるのを忘れた。まあ、普段の眼鏡でも紫外線は、ある程度カットされるのだが。
[雪の上に木の枝等がなく、一面真っ白となる]

 2番目の和田からの山道が合流する。(10:20)
 純白な雪景色を味わいながら進んでいくと、斜度が急になってきた。ようやく登りらしい登りになった。見上げれば、小屋のようなものが見える。この上が山頂のようだ。それにしても急な斜面だなと思っていたら、どうやら雪の下は、階段のようだ。だが、雪のおかげで、歩きやすい。息が切れ始めた頃、山荘が見えてきた。
 ここで振り返ってみた。
[頂上直下の登り]

 10:41、陣馬山頂上に到着。
 頂上の白馬像を初めて見た時、「あれっ!、結構、小さい」というのが第一印象。
 早速、食事にする。今日のメニューは、キツネウドンとした。
 アルミホイル鍋タイプのウドンで、熱しながら食べれるので、いつまでもアツアツだ。
  ....ウドンには、好物のマイタケをトッピング。


 今回の事前情報は、山と高原地図(高尾・陣馬)での陣馬山登山コース、それと頂上に白馬の像があることぐらいしか把握しておらず、山頂で、どんな光景が見られるのかは、全く知らない状況だったので、この360度の眺めに二人して痛く感動。今までの中央線沿線の山々は、視界が広がったとしても、大抵、南と北の2方面というようなケースが多かっただけにこの光景は新鮮だった。
 西から南へと、眺めてみる。
 残念ながら、富士山は、霞んでおり、はっきり見えなかった。丹沢方面は、逆光だったが、ちょうど、道志の月夜野から大渡に向かう時に見える光景と同じで、檜洞丸、熊笹ノ峰、大笄、小笄あたりの稜線の眺めが目立った。それと、大室山が大きい。
 東も霞んでいるが、関東平野が広がっている。
 北は、生藤山手前の連行峰のピークが聳え立つ。
 ここは、丹沢でいえば、塔ノ岳のようなところだと、しばし360度の眺めを堪能。大勢の登山者が集まってくるのも無理は、ないな〜と納得する。
[陣馬山頂上にて] きつねうどんにマイタケをトッピング]

 陣馬山から明王峠に向かうことにする。相変わらず、真っ白な雪だ。登りの時と違って、すれ違う登山者が結構多い。塔ノ岳での大倉尾根のような感じだ。
 奈良子峠を過ぎたら、明王峠は、10分もしないうちに到着。(写真下)
 ここで、陣馬山頂上で着込んだジャケットを再び脱ぐ。ちょうど昼時間ということもあり、休憩する登山者が多かった。
[明王峠にて]

 明王峠からは、景信山に続く稜線から外れ、相模湖に下っていく。道標では、「与瀬神社」と書かれている方向だ。
 途中、若い女性二人組とすれ違う。これから陣馬山まで向かうようだが、その後の下山ルートをどうするか決めかねているようで、我々が登ってきた一ノ尾根の積雪の状況を尋ねてきた。
 「お気をつけて」と、別れ際に挨拶した時、初めて、もう一人が小柄な外国人女性と分かり、少々ビックリ。
 それにしても急な斜面だ。ここも雪の下は、階段のようだった。
[明王峠からの下り]

 12:30、林道に出た。
 カーブミラーが立っていたので、林道だと分ったが、これがなかったら、積雪のため、林道を横断したことが分らなかったかもしれない。
 地図で確認すると、左折して、この栃谷坂沢林道を下っていけば、美女谷温泉という、魅力的なネーミングの温泉に通じることがわかった。だが、今回は、温泉をパス。林道を横断、そのまま直進し、最短での相模湖ルートへ向かうことにした。
[林道に出た]

 12:37、分岐点に到着。
 右は、奈良本・吉野バス停、左は、与瀬神社・相模湖駅と記されてあった。吉野バス停って、どこだろうと、山と高原地図(高尾・陣馬)で確認すると、このバス停は、藤野と相模湖の中間点あたりだった。ここは、相模湖駅と記された左を進む。
[吉野バス停分岐点]

 斜面を下ったところで、小屋を発見。
 近づいてみると、大平小屋という文字が書かれてあった。夏場であれば、何か飲み物を売っているような卓がある。だが、今は無人だった。
 また、このあたりに、山と高原地図(高尾・陣馬)では、南の沢沿いに下っていくルートが記載されてあるのだが、結局、その分岐点がどこだったか、分らなかった。
[大平小屋]

 13:01、分岐路にて道標を発見。(写真下)
 しかし、方角を示す地名が、イマイチで、ピンと来ない。与瀬は、相模湖駅方面であり、小原宿は、相模湖駅よりもやや高尾寄りで、江戸時代の宿場だ。
 「こんな地名で、行きたい方向が、わかるのだろうか。」
と、NASさんと話す。
 少なくとも「与瀬」は、先ほどの「与瀬神社・相模湖駅」ぐらいにしないと、道標の意味がないのではないだろうか。ここは、「与瀬」と書かれた方向へ進む。ちなみに山と高原地図(高尾・陣馬)には、この左側のコースは、記載されていなかった。
[孫山・小原宿への分岐点]

 標高が下がり、南側斜面ということで、雪が消え始めた。正面の木立の向こうには、太陽光に反射する湖面が目に入った。
 途中で、アイゼンを外す。
 最後は、全く雪がなくなり、樹林帯の中を一気に下っていく。このまま下っていくと、湖畔に出てしまうのでは、と思えるほど、湖がものすごく近くに感じる。
[下りとなり、前方に相模湖の湖面が見えてきた]

 山道を下り、左折すると、そこが与瀬神社だった。立派な拝殿だ。参拝する。
 その後、正面の石段を下りようとしたが、あまりにも急だったので、左の側道を使って下った。石段を回避するなんて、初めての経験だった。
[与瀬神社にて]

 13:51、相模湖駅に到着。
 すぐに酒を売っていそうな店を探す。すると駅前通りに店を発見し、地酒を購入。電車が来る10分前から、人の少ない下りホーム上にてNASさんと乾杯。反対側の上りホーム上には、女子大生が目立った。どうやら近くの大学薬学部の学生さんのようだ。
 14:11、各駅停車の高尾行きに乗り、帰路についた。
 [相模湖駅にて乾杯]


 今回は、スノーハイク、及び陣馬山からの眺めを楽しむことが出来ました。真っ白な雪道は、上述の通り、とにかく歩いていて気分がいいものでした。
 NASさんとの山行は、まだまだ続きそうです。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。