トップページ他山域山行リスト>景信山・高尾山_記録20120520


景信山・高尾山

 山行日
2012年5月20日(日) 晴 同行者:NASさん
 コース
小仏(8:35)〜(9:25)景信山(9:48)〜(10:08)小仏峠〜(10:33)城山(10:56)〜(11:13)一丁平〜(11:36)もみじ台〜(11:48)高尾山(11:54)〜<稲荷山コース>〜(12:21)稲荷山〜<稲荷山コース>〜(12:44)ケーブルカー清滝駅〜(13:13)高尾山口
 中央線沿線の山として今回は、景信山、高尾山と歩いてきました。景信山は、初訪問で、高尾山は、28年ぶりぐらいの訪問です。いやはや、とにかく高尾山には、驚かされました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 今日は、NASさんとJR高尾のホームではなく、北口改札口で集合。
 駅前の小仏行きバス乗り場に向かうと、既にバスを待つ長い行列ができていた。これでは、バスに全員乗り切れないのでは、ないかと、NASさんと話をしていると、なんとバスは、2台同時にやってきた。ここは、定時刻に台数を増やして対応するようだ。
 8:12、バスは、高尾駅を出発し、満員の乗客を乗せて、細い道幅の旧甲州街道を走っていく。
 8:31、終点小仏に到着。
 登山口であれば、店の一軒でもありそうなものだが、バスが折り返す広場だけの殺風景な場所だった。
 8:35、軽く準備運動をして出発。
 8:46、車道を進むと、右手に道標を発見。ここで右折し、いよいよ山道に入った。
[今日の出発点:小仏バス停]

 今日は、NASさん調子が良さそうである。山道の登りになってもペースが落ちない。
 「今日は、前回の扇山よりもキツく感じる。」
と話すと、
 「昨日の酒が残っているんじゃないの。」
と鋭い指摘。それだけではない。5月連休に行った大野山の時のように腰の爆弾が爆発しないか、まだビクビクしている。
 ....幸いにも、連休明けから痛みは出ていないが。
[新緑の登山道]

 9:09、景信山東尾根の背に乗った。先ほどから自然林の新緑が素晴らしい。
 あれほどの登山者が小仏で下車したのにここでは、殆ど登山者を見なくなり、静かな山歩きとなる。心配していた腰の方も全く気にならない。
[尾根の背に出た]

 9:12、道が分岐していた。道標がないところを見ると、この先で合流するのかなと思いつつ、右側の登り道を選択する。
 9:16、前方上に何か建屋が見えた。なんだろうと思ったら、その後、トイレと判明。トイレと分った時、そこは、もう頂上エリアだった。売店の横を過ぎていくと、右手の視界が広がる。だが、靄がかかってしまい、都心のビルまでは、よくわからなかった。その先の少し高くなった所が頂上だった。

 近くのベンチが空いていたので、ここで小休止し、凍らしたゼリーを食べる。今日は、それほど暑いという感じではなかったが、やはり冷たいものを口にすると、身体の熱が下がるようだ。(写真下左)
 さあ、出発しますかと、道標に従って城山方面に向かい、西側の景色を眺めたら、富士山が薄っすらと姿を見せていた。(写真下右)
 今の時季、早朝でないと見えないと思っていたが、予想外の出来事だった。
[景信山頂上にて] [西側では、富士山が見えた]

 景信山からの下りにて、前方に丹沢の山並みが眺められる。一番目立つのが最高峰の蛭ヶ岳だ。西側の檜洞丸は、どこがピークか、ちょっとわからない。蛭ヶ岳の東側には、丹沢山らしい姿が見えていた。ここからの眺めだと、蛭ヶ岳が結構高く感じられた。
 手前に視点を移せば、丸い頭の山がすぐ先に見える。671m峰だ。その左奥のピークが、城山のようだ。ピークに電波塔が立っているのが見える。
[景信山からの下りにて丹沢山塊を眺める] [城山(左奥)方面を眺める]

 快適な山道を下っていくと、広場のような場所に出た。道標が立っており、ここが小仏峠だった。
 左は、先ほどの小仏バス停へ下っていける道のようだ。そばに立派なハイキング用の「高尾・小仏峠案内図」が立っている。この案内板の作成者だろうか、東京都多摩環境事務所という名が右下に記されてある。
 ほんの少し先に進むと、「甲州道中歴史案内図」という案内板を見る。これは、詳細な旧甲州街道の宿場町などの案内図だった。感心するのは、こちらも地図が正確だということ。作成者は、相模原市だ。
 また往時を偲ぶような甲州道中と書かれた道標を見つける。(写真下) ここで右手に進むと、相模湖へと下っていけるようだ。
[小仏峠にて]

 峠から緩い登りとなる。植林帯だが、陽が差し込んでくる、明るい植林帯なので歩いていて心地よい。NASさんの足取りが軽く、撮影していると、あっという間に距離が開いてしまう。
[歩きやすい山道が続く]

 木陰がなくなったところで、電波塔が見えてきた。ここが城山のピークのようだ。
 前方に茶店のようなものが現れ、その前のテーブルには、大勢の登山者が休憩中だった。
 我々もベンチ一つを使わせてもらい、昼食タイムとした。
[電波塔が現れた]

 昼食の時間には早いのだが、辺りを見渡すと、皆、食事中だ。
 いい匂いがするなと思ったら、登山者パーティの中で干物を焼いている人たちがいた。
  ....アジの干物か? 今度、真似してみたい。

 食後、山頂を散歩すると、木彫りの天狗を発見。
  ....ハイカーの記念撮影場所となっていた。

[城山頂上にて] [木彫り天狗]

 10:56、昼食を終え、高尾山に向かうことにした。高尾山からやってくる登山者が徐々に増えていく。まるで、高尾山から人が湧いてくるかのようだ。若い男女や、中高年のグループ、単独行。幅広い世代の登山者と行き違う。
 「こりゃ、高尾山に相当、人が押し寄せているような....」
などと、NASさんと話す。
[高尾山に向かう]

 11:13、一丁平に到着。
 ここからは、丹沢の山並みが良く見えた。西側には、相変わらず大室山が特徴ある三角形の姿を見せている。そして蛭ヶ岳、さらに東側へ目を向けると、ポツンと独立峰が見える。大山のようだ。
 だが、この季節ゆえ、少し霞んで見える。残念ながら富士山は、もう見えなかった。
[一丁平にて]

  一丁平を過ぎると、山道は、道幅が広がり、歩きやすい尾根歩きとなる。もみじ台では、新緑の木々の下で休憩している人々が目立ってきた。
 混雑している茶店にて、忘れないうちに高尾山のバッチを購入する。
[もみじ台付近にて]

 高尾山には、多くの案内板が立っており、地図なしでも現在、自分がどこにいるのかが分かる。特に道が交差している箇所によく見られた。
 「この階段を登ったら、高尾山の頂上では?」
と、NASさんと話しながら、階段を登っていく。
 だが、登り終えた先は、まだ山頂ではなかった。ちょっと異様な光景が広がる。先ほどのもみじ台のレベルではない。もっと大勢の登山者がシートを広げて休憩中だった。(写真下左)
 ....ここが山の上とは思えなかった。

 さらに進み、大見晴園地に到着。ここまで来ると、同行のNASさんとはぐれてしまいそうな人の波に巻き込まれる。もう、人、人である。休日、横浜駅の東口から西口へ、人ゴミの中を掻き分けて進む、そんな状況と対抗できるほどの人の数である。
 約28年ぶりの高尾山訪問に感無量といいたいところだが、そんな感傷に浸ることなく、とにかく、人だらけの、この場を離れたかった。
[だんだん人が増えてきた] [大見晴園地にて]

 「山頂の標識を探そう」
と、NASさんと山頂標識を探す。すると、一番高そうな箇所で、標識を発見。とりあえず、山頂標識ということで撮影。(写真下左)
 「さっさと、この場所から脱出しよう」
と、来た道を少し戻る。(写真下右)
 下山ルートは、ケーブルカーやリフトを使用しないで下山する稲荷山ルートを選択した。このルートならば空いているだろうとの目論見だ。
[山頂標識] [高尾山頂上にて(来た道を引き返す)]

 頂上から稲荷山ルートに進む。最初は、道が細く、登りも下りも渋滞するような箇所があり、この先、どうなるだろうと思ったが、山道の幅が広がることで、その不安は解消された。一気に人が流れ始め、目の前の人の数が減ったのだ。
[稲荷山コースにて下山]

 12:21、関東平野が一望できる場所に出た。新宿の高層ビルが霞んで見える。スカイツリーは、よくわからず。東屋が建っており、地図で現在地を確認すると、ここが稲荷山だった。
 だが、周囲には、稲荷山だと記載されたようなものは、何も見つけることができなかった。
 ここは、休憩中の登山者が多く、長居をするには、ちょっと息苦しいので、すぐに歩き出す。 
[稲荷山にて]

 尾根筋の道を下っていくと、木の間から、人家が見えてきた。
 12:44、ケーブルカー駅の前に出た。NASさんと生ビールで乾杯しようと、店を探す。(写真下左) 蕎麦屋にしようかと思ったが、客が多そうだ。結局、国道20号線に出てしまい、コンビニで缶ビールを買って乾杯。(写真下右)
[無事下山] [乾杯]


 景信山頂上は、視界の広がる場所でした。冬の日に訪れたら、都心の高層ビル群がよく見えたことでしょう。
 28年ぶりぐらいに訪れた高尾山ですが、その人の波には、ビックリ仰天です。ただ言えることは、山頂付近の光景は、今も昔も変わっていなかったような気がしました。
 また、景信山から高尾山への山道は、歩きやすい土の道で、気持ちのいいものでした。何か考え事をしながら歩くには、ちょうどいい、そんな感じを持ちました。

 余談ながら、高尾山の頂上には、「おそうじ小僧」という石像があり、花立小僧とツーショットということで記念撮影をしてきました。
 ですが、帰宅後、その画像を見て、こんなにメタボだったかと、己の姿にいささかショックを受けました。この件以来、真剣にメタボ解消を考えております。(腰痛対策のためにも)



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。