トップページ>他山域山行リスト>乾徳山_記録20120729
2012年7月29日(日) 曇 |
同行者:NASさん |
乾徳公園(8:20)〜(8:43)乾徳山登山口〜(9:09)銀晶水(9:13)〜(10:00)錦晶水〜(10:10)国師ヶ原(10:22)〜(10:52)月見岩(10:55)〜(10:59)扇平〜(12:05)乾徳山(12:50)〜(12:59)黒金山分岐点〜(14:25)国師ヶ原〜(14:33)錦晶水(14:38)〜(15:18)銀晶水〜(15:39)乾徳山登山口〜(16:05)乾徳公園 |
NASさんと昨年秋から通っていました中央線沿線の低山は、この時季、暑過ぎるだろうということで、今回は、標高2031mの乾徳山を目指しました。事前調査すると、結構、クサリ場があり、楽しめそうです。そんな訳で行く前からワクワクしていました。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
今回は、NASさんの車で山に向かうことになり、東京駅6:00に集合。
東京に行くまでの東海道線は、早朝にも関わらず、夏休みのためか結構混んでいた。 予定通り、東京駅でNASさんの車にピックアップしてもらう。その後は、首都高速も中央高速も渋滞することなく、快適なドライブを楽しむ。
今日は、天気がいいね〜と話していたのだが、笹子トンネルを抜けると、状況は、一変し、ガスがかかってしまった。楽しみにしていた北岳の雄姿が、見られず残念。ここだけ、ガスが濃いのかと思っていたら、そうではなく、その後、甲府盆地は、完全に曇りだった。 |
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[笹子トンネルを抜けると、天気は、曇りとなった] |
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中央高速の勝沼ICで一般道路に出て、県道38号線、国道140号線を通り、乾徳公園に到着。どこに車を止めようかと、ウロウロしたが、結局、この公園傍の駐車場となった。アキレス腱を伸ばす等、軽く準備運動した後、出発する。(8:20) NASさんは、どこか途中で懸垂下降できないかなと、車からヘルメットを取り出し、ザックに取り付けた。そんな訳でロープ等も背負っていくことに。 |
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[乾徳公園に到着] |
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車道を進むと、乾徳山への道標が見つかる。(8:25)(写真下左) ここからは、道幅が狭くなっていき、2、3分後、左手に乾徳神社を見る。その後、
「あれっ、ここに駐車場がある。」 と、車が6、7台駐車できそうな広場があり、実際に5台ぐらい駐車していた。駐車している車は、皆、登山者だろう。
8:34、乾徳山登山口の看板を見る。(写真下右) ここでようやく林道から離れ、右手の登山道に入る。すぐ先にクマ注意の看板が立っていた。最近は、どこの山に入っても、このクマ注意看板を見るようになった。
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[車道を歩いていく] |
[ようやく登山口に到着] |
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林道を横断した後、9:09、銀晶水と名づけられた水場に到着。岩穴の間から、水が湧き出ていた。手を洗うと、結構、冷たい水だとわかる。(写真下左)
2度目の林道横断後、駒止という標識のある箇所で小休止。(9:28〜9:35) 陽は差していないが、やはり、汗が吹き出てくる。帽子を止めて、タオルを頭に巻く。
やがて、苔の付いた岩石群が現れた。(写真下右) なかなか景色に変化があるね〜とNASさんと話す。
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[湧き水あり] |
[岩だらけの登山道になる] |
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10:00、錦晶水に到着。ここは、先ほどの銀晶水と異なり、沢の水そのものといった感じだった。だが、ここも水は、冷たかった。
錦晶水を過ぎると、斜度は緩くなり、歩きやすくなる。(写真下)
この辺りは、非常に雰囲気のいい自然林だ。 |
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[傾斜が緩やかになれば国師ヶ原は近い] |
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10:10、十字路(国師ヶ原)に到着。
ここで小休止。手頃な岩の上に腰掛け、凍らしたパイナップルを取り出す。ちょうどシャーベット状で、食べごろだった。しかし、ここは、無風のせいか、ブヨのような虫が飛んでおり、やたらと缶詰を持っている左手に近づいてくる。こりゃたまらんということで、食べ終わってすぐに歩き始めた。
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[国師ヶ原で小休止] |
[冷凍パイナップル] |
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十字路から15分ぐらいで、草原に出る。目に優しい一面、緑の草原だ。振り返るが、ガスのために遠方は、全く見えない。ガスが切れていれば、雄大な光景が見れたのではないかと思う。ここも無風のせいか、虫がやたらと飛び回っていた。
やがて、傾斜がきつくなり、歩行ペースは、ゆっくりとなった。どこが月見岩だと、目の前に岩が現れるのを気にしながら、登っていく。 |
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[草原に出る] |
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あれかなと、前方にちょっと大き目の岩が見えてきた。よく見ると、道標のようなものがある。そんな訳で、これが月見岩だとわかった。
10:52、月見岩到着。NASさんは、岩に近づいて、岩の上に登りたがっている様子。
ここは、丁字路となっており、右からは、大平高原からの道が合流している。左折し、扇平へと向かう。
雨が降らないだけマシかもしれないが、前方は、乳白色の世界。眺めるという楽しみは、今回お預けとなった。 |
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[月見石に到着] |
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10:59、扇平に到着。
ますますガスが濃くなっていった。この先、山頂あたりは、霧雨状態になっていないか、少々不安になってきた。 |
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[扇平では、ガスが濃くなった] |
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扇平を過ぎると、草原から再び樹林帯となる。
木々の間に大岩が目立ってきた。ルートは、樹林帯の中で、岩の間を通るようにつけられている。両手を使いながら、進んでいく。 |
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[岩場となる] |
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岩場を通過するとき、左手の視界が広がったのだが、ガスで足元から続く尾根筋しか見えていない。(写真下) この岩場を登るのかと思ったら、登山ルートは、右手の木のハシゴで一旦、下りとなっていた。 |
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[岩場通過時、視界が広がるが、ガスで見えず] |
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ついにクサリ場が出現。(11:34) ホールドが多く、特に問題なし。
時々、下山してくるパーティとすれ違う。こんなクサリ場を下るルートよりも、山頂西側を巻いて下るルートが地図上(山と高原地図:金峰山甲武信)で下山道と記載されているので、そちらを通るべきではないかと、このときは、思った。 |
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[クサリ場が現れる] |
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2番目のクサリ場が現れた。(11:36)
左右2本のクサリがぶら下がっていたが、ここは、より困難そうな左側を選択。NASさんは、クサリ使用で強引に両腕の力で登ってしまった。
そのNASさんの姿を見て、私は、確実なホールドがありそうな右寄りを登る。 |
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[再度、クサリ場] |
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そろそろ頂上だと思ったら、案の定、頂上直下のクサリ場の下に出た。ここには迂回路の看板も立っており、巻いても頂上に行けるようだ。
今までのクサリ場よりも高度感のある岩場だ。まず、NASさんがクサリを掴んで、登りにトライ。持ち前の腕力で、登ってしまった。
今度は、自分の番だ。意外にも左右の足場が見つかったので、クサリには、あまり頼ることなく登っていけた。
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[頂上直下のクサリ場] |
[迂回路の道標] |
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真ん中あたりの岩溝で、右上にトラバースすると、一息つける。ここで振り返って撮影。(写真下)
すると、次の登山者が待ち状態だったことに気がついた。そんな訳でさっさと登っていく。登り後半は、簡単に登れた。 |
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[途中で振り返る] |
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12:05、乾徳山頂上に到着。
周囲には、10人ぐらいの登山者が休憩中だった。山頂標識で記念撮影していると、次から次へと、登山者がやってきた。
....やたらとシャッターを押してくれと頼まれてしまう。
ランチタイムということで、オニギリを食べる。雄大な山並みを見ながら食べたかったのだが、相変わらずガスは、濃い。黒金山方面に続く稜線が一瞬、見えただけだった。 |
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[乾徳山頂上にて] |
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黒金山方面に向かう。(12:50) 短いクサリ場を下ると、その先、登山道が続いていた。
樹林帯の中を進む。分岐点はどこだと、そのことばかりを気にしながら足早に歩く。 |
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[短いクサリ場を下る] |
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地図上のコースタイムから見て、もうそろそろ分岐点だろうと思ったら、案の定、すぐ先で分岐点に出た。(写真下) 直進は、黒金山だ。ここは、左折するルートを進む。地図上に下山路と記載されたルートだ。 |
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[黒金山分岐点にて] |
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「なんだ、このルートは!」と、二人して唖然となる。 行きの登りのルートに比べて何と差のあることか。なんだか丹沢のバリルートを下っているような気分だ。登山道が明確でなく、下りやすい箇所を探しながら下っていくという感じだ。
これで、頂上への登りのとき、すれ違うパーティが多かったことに納得してしまった。また、山と高原地図をよく見たら、頂上から国師ヶ原まで、登りルートを単純に戻った場合、時間は、70分。今歩いているルートでは、100分。
下山道と記載してあるので、こちらの方が距離が短いかと思ったのだが、実際は、全然違っていた。 |
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[登山道のはっきりしない下り道] |
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ようやく下り終えてフラットになった頃、前方に動くものに気がつく。 「シカだ。」 と分かり、デジカメを取り出す。 「1、2、3、・・・、 おお9頭も、いる。」 まだ幼い子ジカの姿も見える。 「あれっ、右手の方にもいるぞ」 「1、2、3、・・・、6頭は、いるな」
ということで、計15頭ぐらいのシカの集団だった。
. ....こんな頭数、久々に見た。
シカに近づくように歩いても、逃げようとしない。人間に馴れているようだ。こんなにシカがいて、草木は大丈夫かと思いながら、シカ集団の横を通過していく。 |
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[シカの集団に遭遇] |
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白樺林の中の水平道を進む。歩きやすくなり、歩行ピッチが上がる。
すると、左前方に無人小屋が現れた。地図(山と高原地図)で確認すると、高原ヒュッテという名の建屋のようだ。家屋は、傷んでいたが、雨宿りぐらいは、十分出来そうだ。 |
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[白樺林を進む(前方左に無人小屋)] |
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14:25、行きの時、通った十字路の国師ヶ原に到着。 また、ブヨの攻撃を受けるのは、避けたいので休憩せず、右折し、登りと同じルートを採った。
相変わらず、ガスの中で、遠景は、全く見えない。 |
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[再び国師ヶ原に到着] |
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下山中、左耳の最上部が痛痒くなり、度々、掻いてしまう。どうやら、登りの際、ブヨか何かに刺されたようだ。掻きすぎて、出血してしまい、何だかヒルに吸われたような気分だ。
国師ヶ原からの下りが長く感じる。両足の親指のつけ根が痛くなった。こんなところに痛みを感じるのは、珍しい。どうもマメができたようだ。今回、初めて履いたアプローチシューズが、まだ足にフィットしてなかったようだ。
. ....そう思って履きならしは、実施していたのだが。 |
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[登山口に戻ってきた] |
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16:05、ようやく乾徳公園傍の駐車場に到着。駐車場の車は、我々の他に1台しかなかった。懸垂下降をするぞと持っていったヘルメットだったが、結局、使用しなかった。
....NASさん、残念そう。
帰路の途中、花かげの湯に立ち寄って、一風呂浴びる。
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[無事、乾徳公園に到着] |
[日帰り入浴に立ち寄る] |
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初めての乾徳山は、山道に変化があり、なかなか面白い山でした。遠景が全く見えなかったのは残念でしたが、岩場の登りは、楽しめました。
上記にも記載しましたが、頂上からの下山路は、難儀なルートでした。岩場の下りには、神経を使いますが、帰りも、登りルートをそのまま下った方がbetterかもしれません。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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