トップページ他山域山行リスト>日光白根山_記録20120908


日光白根山

 山行日
2012年9月8日(土) 晴 同行者:NASさん、TOTさん
 コース
日光白根山ロープウェイ乗り場・白根登山口駅=<ロープウェイ>=(9:30)山頂駅(9:38)〜(10:03)七色平分岐点〜(11:36)白根山(11:46)〜<弥陀ヶ池側に下る>〜(12:59)丁字路(13:05)〜(13:37)血の池地獄(13:51)〜(13:55)丁字路(行きのルートと合流)〜(14:10)山頂駅=<ロープウェイ>=日光白根山ロープウェイ乗り場・白根登山口駅
 初めて日光白根山に行ってきました。この山の標高は、2578mあり、関東地方の最高峰です。
 しかしながら、今回は、ロープウェイ利用のため、楽々登山となりました。
 メンバーは、NASさんと、この度、初登場のTOTさんです。
 我々3人は、高校1年の時、同じクラスメイトで、ある時、NASさんとTOTさんが都内で飲んだ時、一緒に登る話が出てきて、今回の山行となりました。TOTさんにしてみれば、30年ぶりぐらいの登山となり、それならば、日光白根山がいいだろうというNASさんの意見で、行き先が決定しました。
 詳細は、以下をご覧ください。


 東京駅6:00に集合して、NASさんの車に乗車。
 関越自動車道を走り、沼田ICからは、国道120号線を進む。

 渋滞に遭遇することなく、9:05、ロープウェイ乗り場に到着。
 上空には、青空が見えている。
 思わず嬉しくなってしまった。というのも、前日の天気予報では、曇りという予報が多かったのだが、Yahooと日本気象協会サイトでは、群馬県片品村の天気予報が、15時まで「晴れ」となっていた。今回、この天気予報を信じて出発したのが、当たったからだ。

 ロープウェイ乗り場前の駐車場は、すでに満車状態。少し離れた道路横の駐車場に車を置く。
 ザックを取り出し、ロープウェイ乗り場に向かう。
[日光白根山ロープウェイ乗り場]

 ロープウェイに待ち行列はなく、あっさり乗れた。
 高度を一気に稼ぎ、9:30、山頂駅で降りれば、ここは、もう標高2000mである。
 正面には、日光白根山が突如、現れた。
 「で、でかい。」
 これが、初めて見たときの印象だ。3つの峰が並ぶ山容は、重量感が溢れている。だが、山頂は、すぐに雲に隠れてしまった。

 準備体操をして、いよいよ出発。(9:38)
[ロープウェイから降りたら、白根山が]

 すぐに二荒山神社の赤い鳥居をくぐる。
 冷えた空気が、顔に当たり、針葉樹(あたりは、シラビソのようだ)の香りが一面に漂う。
 「いきなり、山の懐に飛び込んだ感じだなぁ。」
 「さすがに気温が低いね。」
 そんな会話をしながら、比較的フラットな山道を進む。
 この辺りは、道幅が広く、歩きやすい。

 9:57、階段が現れ、ようやく登山らしくなった。(写真下)
[階段状の登りとなる]

 10:35〜10:40、樹林帯の中で小休止。
 TOTさんは、ここで、帽子を脱いで頭にタオルを巻いた。

 歩き始めて10分後、急な登りが続くようになった。
 ここまで全く展望が望めず、ひたすら登山道を歩いてきたが、この先で、たぶん森林限界を越えるとNASさんが言う。
 それを期待して、一歩一歩登っていく。
[樹林帯をひたすら登る]

 10:53、いきなり樹林が消えた。
 この先は、全くといっていいほど、立木がなかった。
 あまりにも光景がドラスティックに変わってしまい、周囲の景色に見とれ、ペースが遅くなる。
 ここで、登山が久しぶりのTOTさんの息遣いが荒くなってきていたので、ちょっと休憩をとる。(10:55〜10:58)
 身体に当たる風が涼しさを超えて、冷たく感じる。だいぶ登ったなぁという実感が湧いてきた。
 休憩していると、後ろから続々と登山者がやってきた。それも若い20代の男女パーティや、小学生低学年ぐらいの子供連れ家族が多い。我々のパーティは、高齢者側になってしまうようだ。
[樹林帯が終わり、視界が広がった]

 砂地のような登山道となったために、滑りやすく登りにくい。
 見上げると、登山者の長い列が見える。なんだか富士山のようだ。
 周囲の山々が眺めれば、最高なのだが、あいにく雲だらけで、近くの山腹ぐらいしか見えない。
 その中で、ロープウェイを降りた山頂駅を見つけ、二人との会話を楽しんだ。
[青空が一瞬、広がる]

 砂地を登りきると、岩が目立ってきた。
 傾斜は、だいぶ緩やかになり、すぐ先が頂上ではないかと思ったのだが、ガスがかかり、よく分からない。
 気がつけば、周りは、登山者だらけとなった。
 休憩している登山者が多いためだ。
[岩が目立ってきた]

 小さな祠を左に見る。奥白根神社らしい。
 ここは、ピークになっており、右手から山道が合流している。道標では、右手:五色沼と書かれてあった。
 直進は、弥陀ヶ池と記されてある。
 ここが、頂上?と思ったが、あたりに山頂標識がなかった。やがて、前方のガスが切れてきて、登り返した隣のピークが頂上だと分かった。
[頂上が見えた]

 11:36、頂上到着。
 早速、3人で記念撮影。だが、残念ながら、周囲はガスで何も見えない。
 ここでランチタイムとしたかったが、風が当たると寒く感じるので、弥陀ヶ池方面に下っていく。その鞍部でランチタイムとした。

 そのうち、ガスが切れるかと期待したのだが、食べ終わっても状況は変わらなかった。だが、久しぶりにTOTさんと話が出来たのは、収穫だった。
[白根山頂上は、ガスの中]

 12:13、出発。小ピークを越えて、いよいよ下りとなる。
 休憩中の20代男性ばかりのパーティ(7〜8人)が賑やかだ。そのパーティの横を通ると、いきなり急斜面となる。
 その時、ガスが切れた。
[山頂の北側を下っていく]

 岩峰手前を通過し、ガレ場を下っていく。(写真下)
 ここも結構、急斜面だ。
 だが、弥陀ヶ池へ一気に近づくような気分となり、精神衛生上、好ましい。
 (それでも実際は、結構時間がかかってしまった)
[弥陀ヶ池を眺めながら、ガレ場を下っていく]

 ようやく下り終え、左右に走る登山道にぶつかる。
 ここは、休憩中の登山者、右の弥陀ヶ池から登ってきた登山者などで、人が多かったが、よく見ると、皆、若い世代ばかりだ。団体さんと言うわけでもなかった。
 頂上でもそうだったが、山で、こんなに若い人たちに会うというのは初めての経験。我らオジサン三人組は、遠慮して、少し丁字路手前にて休憩とした。
[弥陀ヶ池への分岐点となる丁字路]

 休憩後、丁字路を左折する。ロープウェイ駅に戻る予定だ。
 長閑な一本道を進む。(写真下)
 だが、この光景は、すぐに終了し、樹林帯の急な下りとなった。
[再びロープウェイ駅に向かう]

 樹林帯の中を突き進む。晴れているのだが、樹林で全く遠景が見えない。
 ここでは、3人で話しながら歩く。
 仕事上、外国人付き合いの多い2人との話をしていたら、何故か、外国人のベジタリアンの話になり、
 「ベジタリアンも卵を食べる人と、そうでない人がいる。」
なんての話になった(これは、よく聞く話だ。乳製品がOKというベジタリアンもいる)が、それ以外に
 「自国内では、ベジタリアンだが、日本に来るとベジタリアンでない者がいる。」という話になった。聞けば、日本に来ると、スシが好物というベジタリアンがいるらしい。
 「それって、ベジタリアンというのか。」
 「わからん。でも自称、ベジタリアンだ。」
 ベジタリアン外国人を日本で接待する場合、店選びに苦労しそうだ。
[急な下りの樹林帯を通過]

 丁字路に出た。
 あれっ、なんだか行き過ぎている。案内板を見ると、ここに来る前に丁字路があったはずなのだが、そこを見過ごし、一つ先の丁字路に来ていた。
 どうやら、三人で話し込んでいたのが原因のようだ。典型的な遭難パターンである。
 直進は、座禅山・白根山、左折が六地蔵・山頂駅とある。
 ここは、左折する。
[丁字路に出た]

 次の分岐点で、六地蔵方面に行かず、左折し、血の池地獄を通ることにした。

 13:37、血の池地獄の説明板前に到着。
 「どこが血の池?」
 「これか?」
 鉄分が多く、池が赤く染まっているという訳でもなかった。
 説明板裏の池を眺める。水中を見れば、オタマジャクシが泳いでいた。
 説明板を読むと、「この池に手をひたすと、赤く染まってなかなかとれない」等、伝説があるようだ。
[血の池地獄に立ち寄る]

 血の池にて小休止後、4,5分も歩けば、丁字路にぶつかった。午前中、白根山に登るときに通ったルートだ。
 これで、一周したことになる。
 ここからは、右折し、一度通ったルートで、ロープウェイ駅を目指す。
[行きのルートに合流]

 歩きやすい山道で、呆気なくロープウェイ駅前に到着。
 白根山方面を振り返ってみた。

 ロープウェイには、待ち行列もなく、すんなり乗車できた。
[振り返って日光白根山を眺める]

 山頂では、全く見えなかった山々だが、ここにきてガスがどうやら切れてきた。
 ロープウェイで、ぼんやり前方を眺めていたら、双耳峰の山が目に入る。
 地図で調べたら、燧ヶ岳のようだ。行きのときは、全く見えなかっただけに痛く感動。

 ロープウェイは、ゆっくりと下っていく。眼下には、丸沼高原スキー場のゲレンデが広がる。
 「このゲレンデは、なかなか距離があるね〜」
 スキーが得意(でも、最近は、全然滑っていない:本人談)なNASさんは、緑のコースを眺めて呟く。

 ロープウェイを下りた後、寄り道して、人工芝でのスキーゲレンデを見物。
 滑走距離は、それほどでもないが、5、6回は、ターンできそう。
 多くのスキーヤーで賑わっている。朝、ロープウェイ乗り場前の駐車場が満車だったのは、このゲレンデも理由の一つだなと思った。
[ロープウェイから燧ヶ岳が見えた] [帰りはガスがなく、景色がよく見えた]

 ロープウェイ乗り場を出発し、帰路につく。
 途中の白根温泉にて、日帰り入浴。
 浴場内は、空いており、登山の汗を流した後、のんびり湯船に浸かり、時を過ごす。

 夏休みが終わり、紅葉シーズンには、まだ早いという狭間だったせいか、帰りの関越自動車道、外環道、首都高速も渋滞なく、東京駅に戻ることが出来た。
 [途中の白根温泉薬師之湯にて入浴]


 NASさん、TOTさん、お疲れ様でした。

 日光白根山は、なかなか味わいのある山でした。紅葉シーズンに訪れたら、物凄い混雑が予想される場所ですね。
 今回は、紅葉には早かったですが、おかげで空いていて、心地よい登山ができました。また、機会を見つけて、山歩きしましょう。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。