トップページ他山域山行リスト>つづら岩_記録20131130


つづら岩 〜奥多摩の山々〜

 山行日
2013年11月30日(土) 晴 同行者:NASさん
 コース
千足(10:20)〜(10:40)林道終点〜(10:48)小天狗滝〜(10:52)天狗滝(10:58)〜(11:01)小天狗滝〜(11:35)綾滝(11:42)〜(12:21)つづら岩(15:17)〜(15:54)綾滝〜(16:11)天狗滝(16:15)〜(16:17)小天狗滝〜(16:24)林道終点〜(16:36)千足
 屋外ゲレンデでロッククライミングするのであれば、丹沢広沢寺の弁天岩が近くて便利ですが、ごく最近、NASさんが別パーティで行かれたこともあり、今回は、奥多摩のゲレンデとして有名なつづら岩に向かうことにしました。
 つづら岩は、稜線上にあり、登攀道具一式を背負っての登りは、きつかったですが、途中に滝がいくつかあり、楽しめるルートでした。
 詳細は、以下をご覧ください。


 武蔵五日市駅前に出ると、澄み切った青空が広がっていた。時計を見ると8:34。今日は、奥多摩ということで、自宅を早めに出たため、結果的にだいぶ早く着いてしまった。
 駅前をブラブラ散歩して時間を潰す。数馬行きのバスには、ハイカーが結構、並んでいた。
 9:25、NASさんと合流。
 9:48発の藤倉行きバスに乗車。車内は、ハイカーで混んでおり、このバス路線もハイカー人気が高いなと思っていたのたが、途中の払沢の滝入口で、皆降りてしまい、我々と他の1名だけが登山者として残った。
[武蔵五日市駅前でNASさんと合流]

 千足で下車。
 地図で進路方向を確認し、出発。(10:20)
[千足バス停にて(バス停は、上り路線側しかなかった)]

 バス通りからすぐ右折し、急坂の舗装路を登る。これは、ザックが重いだけに結構キツイ。約20分の登りで、ようやく舗装路が終わり、山道に入ると、すぐに千足沢を渡り、丁字路に出た。
 直進は、「天狗滝・綾滝」、右折は、「綾滝・つづら岩」とある。両方とも綾滝と記載されているので、よく考えれば、どちらでもつづら岩に行けることが分かりそうだが、ここで地図を取り出さなかったのがいけなかった。
 天狗滝に行ったら、つづら岩には、この分岐点まで引き返さなければならないと思ってしまったのだ。天狗滝には、行きたかったので、ザックを途中で置き、空身で進んでしまった。

 そろそろ天狗滝かと思ったら、小天狗滝が現れた。見学コースとしては、演出が良くできている。
前座の滝を見ることで、天狗滝の期待がより一層膨らむ。
[天狗滝との分岐点] [小天狗滝]

 山道を進むと、いよいよ右手に滝があることが分かった。その手前に岩壁を左に見る。取り付き箇所を見ると、ボルトとリングが埋設されてあった。ここもトレーニング用の岩場のようだ。
 岩場を確認後、少し進むと、天狗滝の全貌が見えてきた。
 ちょうど滝には、日が当たり、先ほどの小天狗滝とは対照的だった。岩壁が一枚岩で、滑々している。
 「水流沿いは、ホールドが無いように見える。」と、NASさん。どうも彼は、登攀ルートを探すつもりで眺めていたようだ。だが、私は、どうして、こんな一枚岩なのだろうと全然、違うことを考えていた。
[天狗滝横の岩場]

 天狗滝を見終わった後、来た道を引き返す。
 途中でザックを背負い、再び分岐点まで戻り、左折する。
[再び分岐点まで戻る]

 植林帯の中を進むと、左に分岐路があり、道標では、「天狗滝・千足」と記されてあった。
 「やはり、天狗滝からここに来れたんだ。」
ということで、結果的に我々は、遠回りしてきたことに気がつく。
 ....ちょっとショック

 立ち止まり、ここで初めて地図(奥多摩東部登山詳細図)を取り出す。この地図を見ると、確かに天狗滝から現在地にルートがついていた。(だが、不思議なことに、今歩いてきた天狗滝を経由しないルートは、記載されてなかった))
[左手に天狗滝の分岐路あり]

 植林帯を延々、登っていく。
 11:35、綾滝に到着。ここでザックを下ろし、小休止とした。滝に関しては、全く事前調査をしていなかったので、この綾滝も初めて見る光景だった。

 綾滝の後、周囲がよく見えないスギ植林帯の中をほぼ直線状に登っていく。
[急登が続く]

 12:18、丁字路の道標の前に出た。
 よく見ると、正面に白っぽい岩壁が樹林の奥に見える。どうやらこれが、つづら岩のようだ。
2人のクライマーが岩壁下の方に向かう姿を見る。どうやら他のパーティがいるようだ。
[つづら岩が見えた]

 初めての場所なので、手頃な岩を登ろうと、東側に回ったところの岩壁に取り付くことにした。近くで見上げると、結構、傾斜が立っているのが分かる。
 この後、ロープを取り出し、クライミングを楽しむ。
[東側の岩]

 岩の上から南側に目を向けると、丹沢の山並みが目に入った。この方角からの丹沢は、生藤山以来だ。左側(東)の独立峰は、大山だとわかる。ここからの眺めでは、大山が表尾根とだいぶ離れているように見えた。
[岩の上から遠く大山・丹沢を望む]

 NASさんの後、私も懸垂で降りるが、下にいるNASさんが小さく見え、緊張感が高まる。
[NASさんの懸垂下降]

 トップロープでの登攀。
[トップロープで登ってみる]

 NASさんが懸垂で降りてくるとき、他のクライマー2人組がやってきた。
 我々よりも年上の男性2人組で、登るペースが速く、ベテランの方のようだ。
[男性2人組が登場]

 コーヒーを沸かしてブレイク。日が傾いてきたので、今日は、ここまでとし、先ほどの南側の岩壁見物を行う。
 二人で、ボルトなどの位置を探しながら、ルート確認を楽しむ。
[つづら岩の眺め] [近くから見上げる]

 15:17、つづら岩を出発。
 登りの時は、きつかったが、下りとなると、それほどでもない。足を滑らせないように注意しながら下っていく。
 16:06、行きで、「あれっ」と思った天狗滝分岐点に到着した。ここで、ルートを確認するため、右折し、天狗滝へ寄り道することにした。(写真下)
[先ほどの分岐点を天狗滝に向かう]

 このルートを通り、何で天狗滝経由でない登山道ができたのか、その理由がわかったような気がした。天狗滝の滝下まで、ものすごい急斜面だったのだ。普通、このくらい急だと、ロープや鎖がありそうなものだが、そんなものは見当たらなかった。今のシーズンならば、それほどでもないが、これが雪が積もって凍結したら、かなりビビるだろう。
 下り終わった後、だいぶ暗くなったが、再び天狗滝を撮影。
[急な下りとなる]

 16:36、千足バス停には、明るいうちに到着できた。
 バス停前の店で缶ビールを買おうと、店に入ろうとしたが、ドアが開かなかった。明かりは、点いているのにである。
 なんで、ドアが開かないのだろうと不思議に思っていると、店のおばさんが犬の散歩から戻ってきた。これで、ようやく店に入って、缶ビールを手に入れることができた。
 だが、時計を見ると、16:50。バスが来るまで10分しかなかったが、店のおばさんから漬物を頂き、店内で話をしながら、ビールを飲む。
 17:00、バスは定刻通りにやってきた。すでに周囲は、真っ暗で、日没となっていた。
[千足バス停に到着]

 電車の時刻とバス時刻がうまく合っておらず、武蔵五日市駅にて20分の待ち。
 せっかくなので、地酒を購入し、NASさんと、ホームで乾杯。
 [武蔵五日市駅にて]


 今回、ロッククライミングの目的で、久々に奥多摩を訪問しましたが、岩壁以外にも
  ・天狗滝、綾滝
  ・岩の上から眺めた大山・丹沢山塊
が、印象的でした。

 アプローチの面で、なかなか行きにくい所ですが、つづら岩には、暖かくなりましたら、再度、訪問したいと思っています。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。