トップページ>他山域山行リスト>鷹ノ巣山_記録20140429
2014年4月29日(火) 曇 |
同行者:NASさん |
東日原(10:01)〜(10:06)中日原〜(10:53)稲村岩分岐点(11:00)〜(12:22)ヒルメシクイノタワ(12:33)〜(13:00)鷹ノ巣山(13:06)〜(13:23)ヒルメシクイノタワ〜(14:21)稲村岩分岐点(14:23)〜(15:27)中日原(15:58)〜(16:07)東日原 |
今回は、NASさんと奥多摩へ行くことを計画しました。当初は、NASさんが何度も通った、お気に入りの川苔山に行くつもりでしたが、山道が、通行止めということで、鷹ノ巣山に変更しました。
天気がイマイチで、いつ雨が降ってもおかしくないような状況でしたが、初めて訪れた鷹ノ巣山は、予想外の光景が広がり、印象深い山行となりました。
詳しくは、以下をご覧ください。 |
生まれて初めて奥多摩駅に降り立ち、バス乗り場に向かう。
バス乗り場は、すぐわかったが、そこには、「川苔山・百尋の滝手前で雪渓崩落の危険。通行止め!」の貼紙がしてあった。よく見ると、今年の大雪で、奥多摩町内は、川苔山だけでなく、他に雲取山、御前山、御岳山ルートの一部や、奥多摩湖畔の遊歩道でも通行止めが目立つ。
このせいだろうか。バス乗り場周囲には、登山者の姿が少ない。
しかし、今回、我々は、全くこの情報を事前にキャッチしていなかった。
「う〜む。油断したなあ。」
と、NASさんと相談。
奥多摩山域において、2人とも、まだ鷹ノ巣山、御前山、大岳山などは、登ったことがなく、コース計画までの段階だったが、今回、川苔山を飛ばして、鷹ノ巣山とした。
9:35、川苔山の場合と同じ東日原行きのバスに乗車。 |
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[奥多摩駅にて「川苔山通行止め」の貼り紙] |
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奥多摩駅から東日原へ向かうバスは、日原川沿いの道を行く。この道は、初めて訪問するルートなので、外の光景を見続けていた。車窓からは、川沿いに急斜面の山肌が目立つ。また、その山々の標高が高い。丹沢のバス通りで、この光景は、見当たらないなぁ〜と思えた。
9:59、終点の東日原到着。若い3人の男女パーティ以外、登山者の姿は、見えなかった。
10:01スタートとは、最近の山歩きでは、結構、遅い出発だ。案内板を見た後、すぐに歩き出す。 |
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[東日原バス停から歩き始める(正面に稲村岩が見える)] |
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中日原から車道を左折し、日原川の方に下っていく。
どんどん下っていくが、結局、対岸でこれを登り返す必要があるかと思うと、早くも気が沈んでくる。
だが、前方のNASさんは、結構、早足だ。カメラ撮影していると、間隔がすぐ空いてしまう。
対岸に渡り、案の定、登り返しとなる。
驚いたことに左手の沢に雪渓が残っていた。まだ標高700mに届いていない地点(だと思う)で、ちょっと信じられなかった。
10:29、稲村岩の下に到着。久々に見る岩壁だ。
2人して、しばし、この岩壁を見上げていた。 |
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[稲村岩の下にて] |
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さらに進むと、残雪が現れ、ルートがその上を通るようになっていた。先ほど、雪渓を見ていたので、それほど驚くことはなかったが、それにしても、今年の大雪がどれほど多かったか、改めて認識させられた。 |
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[残雪が現れる] |
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急斜面を登っていき、ようやく尾根の背筋に乗ったと思ったら、そこが稲村岩と鷹ノ巣山から続く尾根との鞍部(稲村岩分岐点)だった。
せっかくなので、ザックを下ろし、稲村岩と書かれた道標の方向へ登ってみる。 |
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[稲村岩との分岐点] |
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2、3分程度で、小ピークに立つが、その先にもっと高いピークが見えた。(写真下左)
どうやら稲村岩のピークは、あれらしい。足下から続く岩場を辿っていけば、行けそうだが、まだ時間がかかりそうだ。今回は、時間的な余裕がないので、ここで引き返すことにした。
登ってきたルートを戻るが、結構急な岩場だった。(写真下右)
鞍部には、若い男女3人パーティ(東日原で同じバスから下車した)が到着し、休憩中だった。
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[小ピークの向こうにピークあり] |
[慎重に下っていく] |
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11:00、鞍部を出発。
この後、とにかく長い登りが続いた。但し、階段状の登りではなく、ジグザグの登山道を登っていくという、至ってオーソドックスな登りだった。
極めて残念なのは、周囲がガスに覆われ、全く遠景が見えなかったことだ。このため、視点は、常に進路方向ばかりに目が向く。目前のピーク(実際は、尾根の先端部分)を越えたら、登りが楽になるかなと思いながら、何度かピークを越えていく。
一瞬、コメツガ、シラビソのような樹林の香りが漂う。
だいぶ登ってきたようだ。目の前に残雪が見えてきた。登り始めに雪を見ていたので、もう雪には、驚かなかった。
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[ひたすら登る] |
[左に植林あり] |
[残雪が見えてきた] |
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12:21、登り切ったら、その先は、フラットな歩きとなった。(写真下左)
ここまで来ると、一層、ガスが濃くなってきた。
そろそろヒルメシクイノタワに着かないと、タイムオーバーになってしまい、頂上手前で引き返すことになってしまう。そんなことを思っていたら、ヒルメシクイノタワの道標を見つけた。(写真下右)
12:22、ここで地名通り、ランチタイムとした。
NASさんは、ここで昼食をとるのを楽しみにしていたらしいが、予想していた雰囲気とだいぶ違ったようだ。食後、デザートとして、凍らしたゼリーを食べるが、気温がそれほど高くないので、ゼリーの冷たさが全身に回る。
時間が気になるので、食べ終わった段階で即、出発。(12:33)
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[少しフラットになる] |
[ヒルメシクイノタワの道標] |
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山と高原地図23奥多摩を見ると、ヒルメシクイノタワから鷹ノ巣山頂上までの標高差は、180mぐらいだった。30分ぐらいで登れるかなと思ったが、急登に苦戦する。
またビックリしたのは、頂上付近の残雪だった。もう4月が終わるというこの時期にこれだけ雪が残っている事に目を見張った。考えてみたら、ここは、北側斜面で、鷹ノ巣山は、標高1736.6m。蛭ヶ岳よりも60mちょっと高い。
しかし、雪上を歩くのは、面白い。一歩一歩味わいながら、踏み込んでいく。 |
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[残雪が目立ってきた] |
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13:00、ついに鷹ノ巣山頂上に到着。
頂上には、中年夫婦の1組だけが休憩中だった。
NASさんが、余りの寒さにすぐに上着を着用する。今までは、殆ど無風状態だったが、ここにきて、風が顔に強く当たるようになった。
ここ鷹ノ巣山頂上は、富士山の姿も眺められるという奥多摩でも屈指のビューポイントと聞いていたが、今日は、サッパリ。
見えるのは、乳白色の雲のみ。
「寒い。さっさと下りよう。」
NASさんの言葉を聞くと同時に下山開始。たった6分間の頂上滞在となった。 |
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[鷹ノ巣山頂上にて] |
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雪の斜面を下っていくと、先ほどの若い男女3人パーティとすれ違った。彼らも結局、鷹ノ巣山を目指していたようだ。
上空は、雲行きが怪しくなった。どうも雨が降ってきそうである。そう思ったら、やはり、パラパラと降ってきた。傘を差すほどではないが、ザックが濡れるのが嫌なので、ザックカバーをかける。
下りは、結構リズムよく下っていける。
そのうち、雨は、止んでしまった。 |
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[登ってきた道を戻る] |
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左手にミツバツツジを見つけた。登る時、全く気がつかなかったのは、やはり、前方しか見ていなかったせいのようだ。 |
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[ミツバツツジが咲いていた] |
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稲村岩と尾根との鞍部から急斜面となる。登ってきたときは、それほど険しいと思わなかったが、下りの場合、足下が崩れやすいこともあり、結構、緊張した。 |
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[急な下りとなる] |
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段々、新緑が現れてきた。だいぶ下ってきたことを実感。
この辺りは、歩き易い斜面だ。 |
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[新緑の高度まで下ってきた] |
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稲村岩の下まで一気に下ってきた。ここで、水分補給し、小休止。
小休止していたら、鷹ノ巣山頂上で休憩中だった中年夫婦1組に追い越された。 |
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[再び稲村岩を見上げる] |
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15:15、車道に出た。
振り返ると、特徴的な稲村岩が視界に入る。
その奥に視点を移すと、今日、往復した稲村岩尾根が続いていた。
あの尾根を登ってきたかと思うと、小さな感動が湧く。 |
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[車道に出た] |
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帰りのバス時刻まで、まだ時間が十分あることがわかっていたので、このあたりでビールが飲める店はないかとブラブラする。すると、食事のできる店(やすら樹の宿「ねねんぼう」)を見つけた。ここで、無事下山を祝ってNASさんと乾杯。 |
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[ビールで乾杯] |
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バス時刻に合わせて店を出る。まだ、いつ雨が降り出してもおかしくない上空だったが、どうにかバス停まで、傘を差さずに済んだのは、幸いだった。
16:07、東日原バス停到着。バス停には、既に何人かの登山者の姿が見える。それ以外にも一般乗客の姿も多かった。 |
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[東日原バス停にて] |
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今回、歩いた鷹ノ巣山への稲村岩尾根ルートは、奥多摩三大急登の一つだそうですが、結構、歩き易い山道でした。何せ階段状の登山道が殆どなく、一定の傾斜が続くのが有難いところです。
逆に言えば、丹沢には、階段状の登山道が異常なほど多いということかもしれません。
NASさん、お付き合いありがとうございました。
【追記】 奥多摩駅のホームは、レールが急カーブしているため、ドアとホームの間が、結構、開いておりました。注意しないと、踏み外す可能性大です。
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[奥多摩駅ホームにて] |
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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