トップページ他山域山行リスト>安達太良山_記録20150503


安達太良山

 山行日
2015年5月3日(日)・4日(月) 晴・晴 同行者:10名
 コース
5/3:奥岳登山口(11:22)〜<勢至平>〜(13:10)峰の辻分岐点〜(13:47)くろがね小屋(泊)
5/4:くろがね小屋(6:50)〜(7:36)峰の辻〜(7:55)稜線合流点(8:02)〜<馬の背>〜(8:33)鉄山(8:45)〜<馬の背>〜<牛の背>〜(9:27)安達太良山(9:53)〜(10:32)表登山口分岐点〜(11:10)山頂駅(11:20)⇒<あだたら山ロープウェイ>⇒(11:34)山麓駅(奥岳登山口)
 今回は、NASさん所属の山の会の山行に参加させて戴き、福島県の安達太良山に1泊2日で行ってきました。幸い、2日間ともに青空の下、快適な山歩きを堪能してきました。
 詳細は、以下をご覧ください。


<第1日>
 東京駅8:28発、東北新幹線なすの253号郡山行に乗車し、そこから在来線を乗り継いで、二本松下車。
 ここで、今回の参加メンバーが全員揃ったが、挨拶もそこそこ、すぐに予約しておいたジャンボタクシーと地元参加メンバーの方のマイカーに分乗して、奥岳登山口へと向かう。単独で訪問したら、タクシー代が高くつくが、グループで行けば安価となるのが嬉しい。

 登山口にて、改めて自己紹介し、その後、今回のリーダKAさんから今回の山行説明を受ける。メンバーは、全部で11人。(男性6名+女性5名) そのうち、初対面の方は、4人で、残りは、丹沢の表尾根や葛葉川本谷などで、既に一緒に歩いた方々だ。
 今日は、くろがね小屋までで、コースタイムは、2時間ほど。非常にゆったりとした計画なので、これなら落ち着いて歩けるだろう。
[快晴の下、奥岳登山口をスタート]

 11:22、奥岳登山口をスタート。すぐ右手の建屋に登山者カードのポストがある。リーダのKAさんが登山者カードを提出する姿を見ながら、歩き始める。
 見上げれば、上空に雲一つない青空が広がっていた。 
[スキー場横を歩いていく]

 やがて、馬車道と呼ばれる、緩やかに登っていくが距離の長い林道コースと、直登の登山道コースとに分かれる。植林帯の中を進むので、登山道コースは、日陰が多い。そんな訳で、登山道コースを選択。
[馬車道ではなく、登山道を進む]

 植林帯の中を登り続けていると、左手の樹林の間から安達太良山が突如、見えた。
 
木陰があり、眺望もいいということで、ここで昼食となった。
[途中でランチタイム(Iさん撮影)]

 約20分のランチタイムから、再び歩き始めると、7,8分で、馬車道と合流する。
 この後は、馬車道と同じ道幅が続くとともに植林帯が消え、自然林となった。

 12:57、勢至平という標識を左手に見る。道が一段、低いので、周囲の光景がよく分からない。だが、左手をよく眺めると、木の間から安達太良山のピークが目に入った。
 勢至平の標識から、ものの5分ぐらい歩くと、左右の樹林帯には、雪が見当たらないが、低くなっている登山道は、一面雪だらけとなった。(写真下)
 まあ、アイゼンを装着するほど、コチコチに凍っている訳ではないのだが、こんな標高で、これだけ雪が残っていることは、この先の残雪量が推し量れた。
[登山道が雪だらけとなる]

 13:10、峰の辻分岐点を通過すると、左側が山、右手が沢という斜面をトラバースするように道が続く。その左側斜面には、雪が目立つようになった。
 やがて登山道も雪となる。(写真下)
[残雪が続く(TOIさん撮影)]

 焦げ茶色のくろがね小屋が見えてくると、登山道から雪が消え、歩き易い山道となる。
 この辺りは、硫黄独特の臭気が漂う。温泉小屋というイメージを、視覚と嗅覚で感じ取る。
[くろがね小屋が見えてきた]

 13:47、くろがね小屋到着。
 小屋の前で、靴の泥を落とし、小屋に入る。
 1階から2階に吹き抜ける空間が大きく、広々とした感じのする小屋だった。
[くろがね小屋に到着]

 早速、温泉へと風呂場に進むが、満員状態だったので出直し、風呂を待つ間、小屋前の残雪に酒類を冷やす。この作業、たった30cm程度の穴を掘るだけだが、固い雪のため、予想以上に指先が冷たくなり、これ以上、掘るのは無理と分かった。(写真下左)
 
 その後、念願のくろがね温泉に入る。我々3人だけとなったところで、撮影。(写真下右)
 硫黄臭の強く、久々に温泉らしい温泉に入った気分だ。酸性泉で、湯は、白っぽく濁っていた。
 でも、湯温は、高く、42℃は、あったと思う。そのため、長湯ができなかったのが残念。
[酒類を小屋前の雪で冷やす(TOIさん撮影)] [源泉掛け流しの温泉]

 風呂から上がり、夕食前から酒盛りとなるのは、当然か。
 まずは、缶ビールで乾杯した後、雪の中に沈めた酒類を取り出し、赤ワイン、白ワイン、サングリア、焼酎など、いろいろ出てきた。今回は、メンバーのうち、2組が結婚されるということで、そのお祝いも兼ねての酒宴だ。
[夕食前のひと時(TOIさん撮影)] [お祝いケーキ]

<第2日>
 昨夕の飲み会で、結構、飲んだ気がしたが、よく寝たせいか、2日酔いという訳でもなく、気分爽快。朝食を済ませ、6:50、小屋を出発する。
 いきなり、登りの斜面となるが、ザックの中の酒がかなり減ったことで、背中が軽く感じる。
 上空は曇り空だったが、明るい空で、雨の心配は、なかった。
[峰の辻を目指して斜面を登っていく]

 振り返ると、雲海に浮かぶ高峰(くろがね小屋裏手の尾根上の遥か先)が見えた。方角からして、蔵王だろうか。

 
峰の辻に向かう途中で、雪渓に出会う。
 ここで、ストックを取り出す。
 やはり、まだ雪がたっぷりとあった。まあ、凍結した雪ではないので、安心して歩けるが、左側の谷側を眺めると、遥か下の方まで雪が残っており、滑落したら、どこまでも滑っていきそうだ。
[残雪が多い]
・・・ マウスポインタを画像の上に持っていけば

 7:36、峰の辻到着。
 正面に安達太良山のピークが大きく見え、近くまで来たなぁという気分になる。
 ここでは、休憩を取らずに、右手に進んでいく。ルートとしては、まず稜線に出て、鉄山ピークを目指し、その後、安達太良山にいくこととした。
[峰の辻にて]

 7:55、稜線に出た。
 今まで見えていなかった西側の光景が目の前に広がる。
 やはり風が強くなった。ここから北上し、鉄山を目指す。
[稜線に出た(振り返って撮影)]

 一つピークを越えた後、いよいよ鉄山に近づく。もうすぐ頂上というところで、左手に磐梯山を眺める。
 8:33、鉄山頂上到着。磐梯山をバックにメンバー全員で記念撮影。(写真下)
 ここには、山頂標識がなかったが、それが、かえって新鮮だった。
[鉄山頂上にて記念撮影]

  鉄山から戻る途中、右手の飯豊連峰、西吾妻山の山並みを眺める。
 
歩いてきた稜線を引き返し、稜線に飛び出た地点を通過し、本来の目的地、安達太良山に到着。
 ....でも本日の最高地点は、先ほどの鉄山の方が、少し高い。

 9:27、ザックを頂上下に置いて、空身で頂上を目指す。
[安達太良山頂上直下に到着]

 頂上からの眺望は、素晴らしかった。朝方は、雲が多かったのだが、今では、昨日と同様、青空が広がっていた。磐梯山、飯豊連峰、西大巓、西吾妻山などの眺望があり、西吾妻山あたりは、雪面に日が当たり、光っているのが分かった。
 磐梯山の南側奥にも白い山々が連なっている。那須岳あたりだろうか。
 各自が思い思い、記念撮影を撮った後、下ることにするが、後ろ髪を引かれる思いだった。
[安達太良山頂上にて(1)] [安達太良山頂上にて(2)]

 ゆっくりと頂上で楽しんだ後、9:53、下山開始。
 下山路は、ロープウェイ山頂駅に続くルートを選択。
 最初は、雪がなかったのだが、登りの時と同様、雪渓を通ることになる。
 今度は、下りとなるので、最初の一歩は、より緊張したが、雪が解け気味だったので、歩いているうちに緊張感が緩んでしまった。
[まだ残雪が多い]

 その後は、雪解け水が山道に流れ込むようなルートで、雪と水が混じるような下山路が続く。
 また、すれ違う登山者が多い。皆、ロープウェイで登ってきた人たちだろう。

 10:34、仙女平分岐点を過ぎると、ようやく雪が消えた。(写真下)
 [ようやく雪が消えた]

 木道が現れ、この先は、歩き易いなと思っていたら、その先で、残雪だらけとなる。
 標高が下がっても、日陰には、まだ雪が残っているようだ。
 [再び、残雪に遭遇]

 11:10、ようやくロープウェイ乗り場に到着。
 この時間帯のせいか、ロープウェイは空いており、待つことなく、乗車できた。
 [ロープウェイで下山]

 ロープウェイを降りた所は、登山口の奥岳登山口だ。
 ここから、再びジャンボタクシーを呼び、岳温泉で日帰り入浴して、帰路につく。
 ...ここで湯上りに缶ビールで乾杯。その後、蕎麦屋でも乾杯。新幹線の中でも乾杯と、乾杯は、何度も続いたのであった、
 [ヘルシーパルあだたらで日帰り入浴]

 今回出会った花の一部
[ショウジョウバカマ] [タムシバ] [ミネズオウ]


 東北の山としては、磐梯山に続いて2つ目です。磐梯山の時もそうでしたが、今回もいい天気でした。ですが、5月GWでも雪が多いことには、驚きました。
 11人というグループでの宿泊登山は、初めての経験でしたが、楽しく過ごすことが出来ました。
メンバーの皆さま、ありがとうございました。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。