トップページ>他山域山行リスト>明神ヶ岳・明星ヶ岳_記録20150505
道了尊(8:00)〜(9:04)見晴小屋(9:11)〜(9:39)神明水〜(10:44)明神ヶ岳(11:03)〜(11:16)矢佐芝分岐点〜(11:42)宮城野分岐点1つ目〜(12:09)和留沢分岐点〜(12:19)宮城野分岐点2つ目〜(12:23)明星ヶ岳(12:28)〜(12:29)宮城野分岐点2つ目(13:03)〜(14:05)勘太郎の湯(15:52)〜(15:57)宮城野支所前 |
神奈川県で、丹沢以外の山と言いますと、三浦半島あたりの山しか登ったことがなく、箱根は、全くの未踏地域でした。(駒ヶ岳には一度、ロープウェイで登ったことがありますが)
ということで、今年のGW3回目の山行は、箱根外輪山、明神ヶ岳・明星ヶ岳としました。
パートナーは、昔の職場関連の知人であるYSさんです。
詳細は、以下をご覧ください。 |
小田急線新松田駅改札口で、YSさんと待ち合わせる。
日頃、新松田駅前のバス乗り場は、西丹沢や寄行きの富士急バスしか利用したことがない。そんな訳で、新松田に富士急以外のバス乗り場って、あったっけと、今回、箱根登山バス(小田急系)の乗り場を初めて知った。ここで、関本経由富士フイルム西門行きバスに乗車する。
関本で下車し、伊豆箱根バス(西武系)に乗り換える。実は、この乗り換えがスムーズに出来るか、心配していたのだが、関本で降りる直前に大雄山駅横のバス乗り場が見えたので、無事、道了尊行きのバス乗り場に着いた。既に道了尊行きのバスが到着しており、我々を乗せると、ほんの2、3分後に発車となった。
車内は、我々の他、トレラン風の若い男性グループ10人ぐらいが乗車している程度だった。
7:57、終点の道了尊で下車。(写真下)
バスから降りた瞬間、樹高のある林が視界に飛び込む。杉林だろうか。緑に覆われた大雄山最乗寺(道了尊)は、入口からして、神秘的で霊気が漂う、そんな感じを受ける。
同じバスから下車した若い男性グループが、道了尊の境内に入っていくのを見届けた後、我々も出発することにした。時計を見ると、ちょうど8:00だった。 |
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[道了尊バス停前から道了尊方面を眺める] |
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登山道の案内板が左手に見えたので、その提示ルートに従って歩いたら、道了尊の側道を歩いていくような形となり、名物の赤い高下駄の前を通ることができなかった。
そんな訳で樹林の間から見えた高下駄を遠くから撮影。
....この高下駄は、明神橋近くのもの。さらに大きい本来の高下駄は、奥の御真殿隣なので、見えないことが後日判明。
左手の登山道を進んでいく。 |
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[赤い高下駄を樹林の間から見る] |
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植林帯の尾根筋に出ると、歩き易い登山道になる。
2つめの林道を横断すると、上空が、幾分明るくなってきた。周囲から鶯の啼声が聞こえてくる。
9:04、突如、前方に小さな小屋が現れた。明神岳見晴小屋との看板が掲げてある。
だが、床近くの壁には、穴が開いており、ちょっと中に入る気がしなかった。
小屋前のベンチに腰掛け、小休止。ここからは、北東側の視界がちょっと開けていた。 |
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[見晴小屋に到着] |
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見晴小屋を出発して、約10分後、右手に何やら機械の残骸を見かける。(写真下左)
こういったものにYSさんも、私も関心高く、ザックを下ろして周囲を調査。
「何かケーブルで運搬するために作られたのでしょうかねぇ。」
「そうでしょうね。おっと、これは、すごい。」
と、YSさん。指差す先には、ワイヤーが木の幹に食い込んでいた。(写真下右)
「ざっと、30年以上、経っているような感じ。」
起動抵抗器のメーカ銘板を見つけたり、興味はつきないのだが、今日の目的は、この残骸調査ではないので、10分程度で、この場を後にした。
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[索道機械?の残骸あり] |
[ワイヤーが木に食い込む] |
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正面に索道用の鉄塔が建っていた。
残骸の続きが、現れたので、YSさんとは、先ほどの残骸機械の話に戻ってしまう。
「先ほどの続きですね。索道で何か運搬したのだろうか。」
何もわからないまま、とにかく登山道を進む。 |
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[鉄塔の残骸あり] |
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大きな松の木があった。
ここから振り返ってみると、相模湾や酒匂川河口付近が霞んで見えた。晴れていれば、青い海原が広がり、爽快な気分になるようなアングルだが、今日の薄灰色の雲の下では、残念ながら、そんな気になれなかった。 |
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[大きな松の木あり] |
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9:39、神明水という看板のある水場に到着。
地図上では、道了尊からここまで1時間40分だ。時計を見ると、歩き始めてちょうど1時間39分だった。途中、何度か小休止したり、索道機械の残骸で時間を潰しているので、歩行時間は、コースタイムより、幾分速いペースだ。
地図上、ここから明神ヶ岳山頂まで1時間10分とある。そうであれば、1時間程度で頂上に着くだろうと推察。 |
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[神明水にて] |
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途中、ミツバツツジが咲いているのを何度か見る。
....索道の鉄塔残骸も何度か見た。
防火帯のような樹林帯の間を直進していく。
その後、赤土の滑りやすい登りとなるが、それを過ぎると、左へトラバースするように進んでいく。傾斜が緩くなり、息は乱れず、とても歩き易い。軟らかめの土が、足の裏に優しい。 |
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[緩やかな直線路] |
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10:40、稜線に出た。
目の前に西側の雄大な光景が広がる。
早川の谷を越え、神山の麓、大涌谷にて、一つの噴気が吹き上がるのが見えた。
箱根山行を計画した後、大涌谷で噴気活動が活発になったというニュースが流れた。だが、昨日の段階では、噴火警戒レベルについては、「1」(平常)だったので、本日、決行したのだ。
大涌谷をしばし眺め入る。 |
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[稜線に出た] |
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ゆっくりと登り斜面を進み、10:44、明神ヶ岳頂上に到着。
周囲には、7、8人の登山者が休憩中だった。(写真下左)
富士山は、雲に隠れて、見えてなかったのだが、雲が動いていたので、ちょっと、ここで粘ってみると、一部が見え始めた。だが、これが限界だった。(写真下右)
これ以上、粘ってみても富士山の全容は、見えないだろうと諦め、明星ヶ岳へ出発することにした。(11:03)
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[明神ヶ岳頂上] |
[富士山は、ほんの一瞬] |
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アップダウンがあるものの、軟らかい土で、階段はない。これならば、トレランには、持って来いのエリアだ。そんなことを思っていたら、後方からトレラン姿の若い女性3人組に追い越された。 |
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[ササ原の中を行く] |
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新緑の樹林帯を進み、明星ヶ岳頂上に到着。
ここが山頂?と思えるような場所だったが、高台のところに「御嶽大神」と書かれた石碑が建っていた。(写真下)
この御嶽大神の御利益が得られたせいか、ここで、日が照り始めた。 |
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[明神ヶ岳頂上にて] |
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来た道を戻り、4分ぐらい歩いて、先ほど通過した宮城野への分岐点にて、ランチタイムとする。(12:29) 木陰を探し、シートを敷いて、昼食を楽しむ。YSさんとは、久々なので、話題は尽きない。
食事をしていたら、次第に周りに休憩する人が増えてきた。家族連れや、単独トレランの男性など。遠景を眺めることができないが、ここは、一面、緑の絨毯で、心が和む場所だ。 |
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[宮城野分岐点でランチタイム(明神ヶ岳方面を眺める)] |
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13:03、約30分の休憩を終え、宮城野に下るルートに向かって出発する。
今日は、塔ノ峰まで歩くことも考えたが、そこまで歩くことよりも、既に頭の中は、二人とも温泉&ビールが占めていた。
下っていくと、右手に視界の広がる箇所があった。(写真下左)
ここは、ひょっとして、大文字焼での「大」の字の一番上の部分ではないかと思いながら、下っていくと、途中でカンバンにぶつかる。(写真下右)
そのカンバンには、「箱根大文字焼」と書かれてあり、その内容が説明されていた。やはり、先程の場所が思った通り、大文字焼きの大の字の最上部だったことが判明した。 |
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[「大」文字の真上から] |
[看板を見て確信] |
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宮城野に下っていき、日帰り温泉「勘太郎の湯」に入る。
浴場に入った時は、我々の他2人しか入っていなかった。そのうち、その2人が先に出てしまうと、我々2人だけというガラガラ状態だった。
....これは、時間帯というよりも大涌谷のせいだろうか。
風呂上りに2階の休憩室で、とりあえず生ビールで乾杯する。
....至極安楽の境地
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[日帰り入浴へ] |
[湯上りの生ビールで乾杯] |
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宮城野支所前バス停から箱根湯本への移動する。
今になって、上空は、完璧な青空となっていた。この天気が朝から続いていれば、と思ってしまう。
YSさんとは、まだ飲み足りないということで、箱根湯本で、再度飲み直したのだった。
....箱根湯本は、観光客が多くて、ビックリ。 |
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[宮城野支所前バス停] |
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初めての箱根山として、明神ヶ岳・明星ヶ岳を登ってきました。
今回のコースは、丹沢と違って、階段状の長い登りはなく、また岩場もなく、本当にトレラン向きだと思いました。そのうち、軽量化装備にて、トレランもどき姿で、外輪山を歩いてみたいと思います。
それにしても大涌谷の火山活動が気になります。(現在、噴火警戒レベルは「3」) 早く沈静化して欲しいものです。
YSさん
ご同行、ありがとうございました。
また、山に行きましょう。
追記
あの索道機械の残骸を調べてみましたら、
「大雄山−明神ヶ岳索道(仮名)」なるサイトを見つけました。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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