トップページ他山域山行リスト>車山肩・八島ヶ原湿原_記録20160305


車山肩・八島ヶ原湿原界隈 〜 霧ヶ峰 〜

 山行日
2016年3月5日(土)・6日(日) 晴・曇
同行者:すみれさんチーム
 コース
3/5:ヒュッテ・ジャヴェル(13:59)〜(15:11)車山肩付近(15:31)〜(16:39)ヒュッテ・ジャヴェル
3/6:ヒュッテ・ジャヴェル(9:03)〜(9:31)旧御射山神社(9:45)〜(10:46)八島高原キャンプ場〜<八島ヶ原湿原界隈>〜(13:54)ヒュッテ・ジャヴェル
 昨年同様、今年も霧ヶ峰のヒュッテ・ジャヴェルでのイベント「第13回霧ヶ峰スノーシューとドイツワインの会」に参加してきました。メンバーは、すみれさんチーム(すみれさんご夫妻、HHさん、ATKさんの4名)です。(但し、すみれさんご主人とATKさんは、ドイツワインの会のみの参画でした)
 今年は、いろいろと驚きの連続でした。
 詳細は、以下をご覧下さい。

<第1日>
 上諏訪から予約したジャンボタクシーに乗車し、一路、ヒュッテ・ジャヴェルへ。
 昨年は、除雪の山が路肩に積まれ、ガードレールが全く見えていなかったのだが、今年は、全く路肩や路面に雪が無かった。それが、標高が高くなっても変わらないことに一驚を喫した。

 ヒュッテ・ジャヴェル前にて、タクシーから降り、建屋に向かっていく途中、左に小屋の看板を見る。それは、昨年と全く異なる光景だった。全然、雪がなかったのだ。
[今年は、山小屋の看板に雪がなかった]
・・・ マウスポインタを画像の上に持っていけば...

 ヒュッテに入り、開会式、オリエンテーションが始まる。
 今年は、雪が少ないため、雪歩きコースは、自ずから限られると、スタッフの方から説明を受ける。雪があるエリアは、今回、車山肩方面だけということで、その方向へ出発することになった。 
[スノーシューハイキングに出発]

 本来は、スノーシューによる雪上ハイキングなのだが、我々チーム(すみれさん、HHさん)は、昨年同様、ワカンで参加。
 すみれさんのご主人と、群馬県から参加のATKさんも、ワカンで、雪上ハイキングに参加予定だったが、二人とも、よりによって、この直前に怪我をしてしまい、今回は、ドイツワインを堪能するだけの参加となっていた。

 普段は、ダブルストックなんて、全く使わないのだが、この雪上歩きの時は、そうもいかず、ダブルストックスタイルだ。
[私は、ワカンで参画]

 段々と傾斜が急になり、息が苦しくなる。我々は2列になって、前進していく。
 途中、振り返って、歩いてきた方向を眺める。
[左手は、全く雪無し。車山肩を目指す]

 車山肩の少し手前で、小休止。
 ここで振り返って八島ヶ原湿原方面を見下ろす。湿原あたりや鷲ヶ峰には、全く雪がついてなかった。今年は、本当に雪が少なかったことをしみじみと感じ入る。
 昨年は、鷲ヶ峰程度しか見えなかったのだが、今日は、鷲ヶ峰の右奥に三峰山、その奥には、美ヶ原の電波塔群も認識出来た。
 さらに東側を視点を移すと、これまた昨年見られなかった人工物が見えた。
[車山肩の少し手前にて]

 再び歩き出す。
 前方に小屋が見える。コロボックルヒュッテだ。
 今日は、この小屋の手前で引き返すことに。
 1列となって来たルートより、一段低い斜面をトラバース気味に進んでいく。雪は、湿っぽいということは、なく、ワカンでも歩き易い。
 周囲を見渡すと、ここの斜面だけに雪が残っているのが、よく分かる。
 16:39、ヒュッテに戻った。
[雪のあるところを選び、帰路につく]

 夕食を終え、いよいよ今宵のイベント「ドイツワインの会」が始まる。
 今回は、最初にドイツワインについて一般的な説明を興味深く聞かせてもらった。その後、ワイン1本毎に特徴を説明していただき、グラスに注いで戴く。今年は、10種のワインが用意され、つまみのチーズとともに10本全部を味わう。スノーシューに参加できなかったお二人(すみれさんご主人とATKさん)もワイワイと楽しんでおられる。すみれさんは、普段それほど飲めないと自己申告されていたが、今日は、行けるようだ。....HHさんは、底なし。
 
時間は、アッと言う間に過ぎ去り、気がついたら酩酊していた。
 ....自分の部屋に戻ったら、即爆睡となってしまった。
[夕食後、ドイツワインを堪能する]

<第2日>
 6:50、起床。朝食後、ATKさんのスノーシューを見せて戴く。使用できないのは、わかっていたが、車で来た(今回、ATKさんだけ別行動だった)ので、持参したとの事。(写真下)
 これは、カナダ製だった。このスノーシューには、爪がなかったので、雪が固いと、歩き難いような気がした。でも、軽量化の極致みたいなもので、取り回しは、楽な感じだ。
[ATKさんのスノーシュー]

 2日目は、ガイドの方から、「スノーシュー、ワカンなしのハイクとしましょう。」ということで、ワカン無しで歩くことになった。
[2日目は、スノーシュ−(ワカン)無しのハイクとなる]

 旧御射山神社を訪問。
 祠に向かって右手には、階段状の斜面が続いている。これが桟敷の跡と言われ、この辺りで、鎌倉時代には全国の武士が集まり、流鏑馬など武士としての技を競ったらしい。しかし、個人的には、どうも信じ難い。こんな山奥まで入り込んで、本当に見物客が集まり、競技が行われたのだろうか。
 参拝して辞する。
[旧御射山神社]

 その後、パーティは、二手に分かれ、HHさんと私は、ロングコースということで、観音沢沿いに下っていった。すみれさんは、ショートコースということで、湿原の方へ向かうことになった。

 観音沢沿いと言っても、雪は少ない。沢の途中で、右に90度曲がっていく。
 すると、見事な樹林帯が現れた。スケールの大きい樹林帯だ。(写真下)
 下草のササと、冬枯れ木立のコンビは、なかなか風情があって、見飽きることはなかった。
[冬枯れの樹林帯を進む]

 八島高原キャンプ場の前を通り、ビーナスラインを少し歩いたりして、八島ヶ原湿原入口に到着。
 正面には、湿原とゼブラ山から車山へ連なる稜線が見える。
 もう少し青空が見えていたらなぁと、ここでは、青空が恋しかった。どんよりした曇り空だと、どうも薄暗いイメージとなり、地味な光景に見えてしまう。
[八島ヶ原湿原入口にて]

 風が強くなってきた。
 湿原の木道から分かれた経路を進み、植林帯の中でランチタイムとなった。ここならば風下になるとの目論見だったが、なかなかそうは、いかなかった。時々、突風が吹き荒れ、頬を刺すような痛みを受ける。その中で、ホットワインをスタッフの方から戴く。
 風の音を聞きながら、ワインの甘味と渋みを味わう。
[ランチの時、ホットワインを戴く]

 再び木道に戻り、八島ヶ原の湿地帯を歩いていく。
 その後、ヒュッテ・ジャヴェルを目指した。
[八島ヶ原湿原の周囲を歩く]

 13:54、無事、ヒュッテに到着。
 どんよりした曇り空だったが、どうにか雨に降られることなく、戻ることが出来た。
 閉会式が行われ、記念となる参加証を戴いた後、慌ただしく、ジュヴェルを出発する。
 
 車が、上諏訪に向かって山を下っていく途中、雨が降り始めた。
 「いいタイミングで帰ってきましたね。」
と話をしながら、今年は、本当に雪が少なかったなぁと、昨日や先程の風景を思い起こす。
 [ヒュッテ・ジャヴェルに戻ってきた]


 今回は、雪が少ないことをしみじみと感じさせられた山行でした。
 しかし、ドイツワインの方は、絶好調でした。ドイツワインは、一般にアルコール度数が低く、芳香とフルーティさに富んでいると言われます。それゆえ、酒量が増えてしまい、結果的に飲みすぎに陥りやすいような気がします。
 年に一回、ゆったりとした雰囲気の中で、ワインを味わうのも乙なものです。
 できれば、毎年参加したいところです。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。