トップページ他山域山行リスト>釈迦ヶ岳_記録20160320


釈迦ヶ岳

 山行日
2016年3月20日(日) 曇後晴 同行者:「 山の会」メンバー 他6名
 コース
檜峰神社(9:20)〜(10:29)稜線合流点〜(10:54)1521.9m峰(11:06)〜(11:12)上芦川分岐点〜(11:50)釈迦ヶ岳(12:37)〜(13:21)府駒山(13:29)〜(13:45)すずらん群生地分岐点〜(13:59)車道合流点〜(15:22)芦川農産物直売所
 今回は、山の会で、釈迦ヶ岳(笛吹市)に行ってきました。西側にもう一つの釈迦ヶ岳が存在し、紛らわしいですが、こちらは、山梨百名山の一つで、芦川上流に位置する釈迦ヶ岳です。
 ヤマケイオンラインによりますと、
 「この山はふもとの桧峰(ひみね)神社の奥ノ院で、4月8日(お釈迦さんの誕生日)に登拝する人が多いそうだ。本来は『甲斐名勝誌』がいうように、嵯峨(山の険しく、そばだっている様)ヶ岳が転語したものと思われる。確かに地図に記されている屏風岩や、東西に延びる岩がちの山頂は、この言葉がぴったりである。」
との事。
 個人的には、「サガガタ(ダ?)ケ」が「シャカガタケ」に転じたという前に、そもそも「サガガタケ」というような「ガ」を連続して発音するような山名が、果たして名付けられるのかという疑問が湧きます。

 いずれにしましても、この富士山北部の山域は、全く訪れたことのないエリアでしたので、楽しみにしていました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 スーパーあずさ1号に乗車し、石和温泉で下車。
 ....スーパーあずさ1号が石和温泉に停車するとは知らなかった。

 そこから予約したタクシーで、登山口の檜峰神社まで一気に入る。ここは、個人でタクシーを使用するのは、経済的にきついところ。グループだからこそ行けるルートだ。
 今回の山行メンバーは、7人。ということで、3人、4人に分かれ、2台のタクシーに分乗した。
 タクシーは、市街地を抜け、やがて山間部に入る。
 私の乗車した2台目の運転手さんは、このルートが初めてのようで、先に走るタクシーの姿が見えなくなると、不安らしい。ただ、途中の分岐路は、そんなに多くなかったことと、とにかく南に下っていけばいいので、迷わず奥へと進んでいく。だが、車1台分の道幅なので、対向車が来たら問題となる道だった。
[石和温泉駅からタクシーに乗車]

 9:05、檜峰神社手前の広場に到着。ここには、小さなトイレがあった。(写真下左)
 タクシーから降りると、もう気温がかなり下がったことを実感する。地図で確認すると、既に標高1090mぐらいだった。
 9:20、準備運動を終え、いざ出発。
 登山口を確認するが、親切なコース案内板のようなものはなく、釈迦ヶ岳の矢印看板があるだけだった。(写真下右) 地図(山と高原地図「富士山」)を広げて、先ほどの林道の位置から、これが釈迦ヶ岳西側の稜線に登るルートだと推定。
 ということで、矢印のルートへと進む。
[檜峰神社にて] [植林帯の斜面を登って行く]

 やがて、細い尾根筋に取り付くようになり、それを直登していく。
 周囲は、冬木立の自然林で、なかなか趣のある樹林帯だ。
 9:58、途中で小休止。左手に釈迦ヶ岳の山容が見えていた。(写真下)
 地図で現在地を確認すると、やはり、想定したルートを登っていることが分かった。
[急な尾根筋での小休止]

 落ち葉で滑りやすい斜面をひたすら登って行くと、傾斜が緩くなり、前方に尾根筋が見えてきた。
 ようやく尾根筋に登ったようだ。
[もうすぐ稜線に出るところ]

 尾根筋を東に進み、小ピークにて小休止とした。
 四等三角点を見つけたが、ここは、地図で確認すると、山名が載っておらず、1521.9mという標高だけが記載されてあった。東側には、釈迦ヶ岳のピークが見えるが、その手前は、低い鞍部となっている。
 ここから下って、登り返すのか....
 1521.9m峰から眺める釈迦ヶ岳は、精神衛生上、よろしくないようだ。
[1521.9m峰にて小休止]

 1521.9m峰から、木の幹を掴んで慎重に下っていくと、鞍部に道標が立っていた。(写真下)
 右手に折れる道標には、南側の地名「上芦川」と記されてあった。
 地図(山と高原地図「富士山」)で確認すると、ここは、十字路になっており、左手斜面には、檜峰神社からの直登ルートがある筈だが、実際には、そのような登山道は、見当たらなかった。
 不思議だなと釈迦ヶ岳の登りに入ると、すぐ左手に分岐路を見つけた。どうも十字路ではなく、実際は、丁字路が2ヶ所あるような構成だった。
[釈迦ヶ岳手前の鞍部にて(上芦川への分岐点)]

 釈迦ヶ岳の登りは、やがて岩場となった。
 尖がりピークには、たいてい存在する急峻な岩場の登りだ。それほど岩がボロボロではないので、一歩一歩、足場を確かめて登れば、問題はなかった。何ヶ所かロープが設置されているのだが、これらのロープの信頼性がちょっと怪しく感じたので、100%頼るのは、危険とみた。
[釈迦ヶ岳への登り1] [釈迦ヶ岳への登り2]

 11:50、釈迦ヶ岳頂上に到着。
 頂上は、そんなに広いとは言えなかったが、先着の登山者が3,4人といった程度だったので、休憩するスペースに問題は、なかった。残念だったのは、富士山の姿が見えなかったことだ。北側の裾野だけ見えていたが、ここは、やはり雄大な富士の姿を仰いでみたかった。
[釈迦ヶ岳頂上での記念撮影] [お地蔵さん2体]

 
 ランチタイムを終え、釈迦ヶ岳頂上を出発する。
 登ってきたルートと反対側の東側を下っていく。尖がりピークなので、こちらも急斜面だ。ただ、登りの時よりは、岩場が少なかったように思えた。
[釈迦ヶ岳の下り]

 いくつかアップダウンを繰り返した後、急な登りを終えると、そこが府駒山頂上だった。(写真下)
 頂上といっても、今まで歩いてきた光景と変わらない冬枯れの木立のままである。
 ここで小休止。水分補給や上着を脱ぐ。
[府駒山にて小休止]

 府駒山を過ぎると、歩き易い幅広の尾根となり、美林だった。
 ここで時間の許す限り、樹林を撮影したい...そう思えるほどの見事な林相だった。
[自然林の樹林帯の下りにて]

 尾根筋を進み、「すずらん群生地」と道標で示された分岐点にて右折し、尾根筋から離れ、山腹を下っていく。ジグザグ路を下っていくと、やがて細い舗装路に出た。
 その舗装路を50m程度、下っていくと、13:59、車道(林道だが舗装済)に出た。(写真下)
[幅広い車道に出た]

 その後、すずらん群生地(まだシーズン前)の案内板を見たり、民家の続く道を進みながら、延々と舗装路の下り道を進む。この距離は、極めて長かった。
 ただ今回は、単独ではないので、皆で適当にペチャクチャ話しながら、歩いていけるので、時間の経つのが、早い。だが、話に夢中になりすぎて、右手にある釈迦ヶ岳登山口の分岐点を見過ごしてしまった。別に登山口から登る訳ではないが、現在地が確認できなくなるので、イエローカードだ。

 15:22、ようやくゴールの芦川農産物直売所に到着。
 ここで、歩いている間、連絡した行きと同じタクシーに乗車し、石和温泉駅に戻った。
[芦川農産物直売所に到着]

 指定席を取った特急電車には、まだ1時間以上あるので、駅前の中華料理店に入る。
 そんな訳で、今日もビールで乾杯。
 [石和温泉駅前にて乾杯]


 富士山周辺の山々は、なかなか行く機会がありませんでしたので、今回の山行は、とても新鮮で、楽しかったのですが、富士山の眺めが得られなかったのが、残念でした。
 そのうち、天気が安定する冬にこの山域に挑戦し、富士を望みたいと思います。

 メンバーの皆様、どうもありがとうございました。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。