トップページ他山域山行リスト>富士山_記録20180814


富士山

 山行日
2018年8月14日(火)・15日(水) 曇・晴→雨→曇
同行者:NAIさん
 コース
2018/8/14:須走五合目(11:37)〜(12:58)長田山荘(13:23)〜(13:57)瀬戸館(14:20)〜(15:20)大陽館(泊)
2018/8/15:大陽館(5:35)〜(6:12)見晴館(6:18)〜(7:06)江戸屋(上江戸屋)(7:18)〜(7:33)御来光館(7:52)〜(8:58)久須志神社(9:20)〜(9:50)頂上浅間神社奧宮(10:10)〜(10:25)剣ヶ峰(10:43)〜(11:00)頂上浅間神社奧宮(頂上富士館))(11:20)〜(12:19)赤岩八号館(12:27)〜(12:43)砂走館(12:47)〜(13:13)馬の背・大砂走り分岐(13:22)〜(14:03)新五合五勺(次郎坊)〜(14:42)大石茶屋(15:23)〜(15:29)御殿場口新五合目
 今回、会社関係の知人、NAIさんと富士山に行ってきました。
 富士山は、これで4回目ですが、初回は、高校生の時、父に連れられて登り、2回目以降は、何故か、富士山は、初めてというメンバーばかりと登っています。
 今回の富士山山行でも、新たな発見がありました。詳細は、以下をご覧下さい。


<第1日>
 今回の山行計画では、登山路:3年前と同様、須走新五合目、下山路:御殿場口新五合目とした。
 須走口からの登山路は、(1)新松田からの直行バスがある、(2)須走口は、吉田口に比べれば、登山者が少ない、(3)山小屋から御来光に出会える、(4)影富士が見れるなどのメリットがある。登山距離は、吉田口、富士宮口に比べれば、長いが、上記のメリットを考えれば、問題は、小さい。
 3年前は、須走新五合目の往復としたが、下りの砂走りにて、石が多かったので、今回は、スピードの出せる御殿場口の大砂走りを下ることにした。距離的には、須走口より、かなり長い下山となる(標高差で530m、余計に下らなければならない)が、楽に下るには、こちらの方がいいと思えた。

 新松田駅にて、NAIさんと待ち合わせ。彼とは、昨年5月に蔵王に行ったが、それ以来の山行だ。
 須走新五合目に11:24、到着。
 新松田を出るときは、快晴だったが、ここは、あいにくガスが発生し、全く視界が広がらなかった。
 そんな中、下山者とすれ違いながら、出発する。(11:37)
[須走新五合目を出発]

 12:58、長田山荘(六合目)に到着。ガスで何も見えない中、小休止。
 パンを食べていると、我々の後から8人ぐらいが登ってきた。
[長田山荘]

 さらに歩き続け、13:57、瀬戸館(本六合目)に到着。(写真下左)
 相変わらず、ガスの中だったが、一瞬、上空のガスが切れて、山頂が見えた。(写真下右)
 なんだか雨が降りそうな感じだったので、ザックカバーを取り出す。
[瀬戸館にて] [一瞬、山頂が見えた]

 瀬戸館を過ぎると、斜面が急になったせいか、歩くペースが遅くなってきた感じだ。
 景色が見えない分、カメラを撮影するために立ち止まることがないので、ひたすら歩くだけとなる。
[ガスの中の登山]

 見上げると、小屋らしい建屋が見えていたので、それを次の目標にして登っていく。
 15:20、その建屋に到着したら、なんと、そこが本日の宿泊先である大陽館だった。
 よかった、よかったと言いながら、NAIさんと缶ビールを購入して、外で乾杯。
[本日の宿、大陽館に到着] [NAIさんと乾杯]

 ビールを飲んでいると、ガスが切れ、下界が見え始めた。
 山中湖が見えてきたので、デジカメで撮影。(写真下)
[山中湖方面]

 17:00少し前に夕食となった。
 ここの夕食の目玉は、ハンバーグとトン汁。これが美味しい。3年前も、この味に感動したのだ。隣のNAIさんも満足しながら、トン汁をおかわりしていた。

 夕食後、外に出てみる。積乱雲に夕日が当たり、変わった雲の光景を撮影。
[怪しい積乱雲]

 ふと足下の雲海を眺めていたら、影富士に気がつく。(写真下) 
 もう少し雲があった方がはっきりするな〜とワガママな事を呟く。
 
 18:00頃、寝床につくが、同時に2家族ぐらいのグループ(小学生が3,4人。大人が4人ぐらい)が通路を挟んで反対側の寝床に入ってきた。そのまま、眠ってしまったが、物音で、0時過ぎに目が覚める。反対側のグループが、出発の準備をし始めたためだ。どうやら、頂上で、ご来光目当てのようだ。小学生も気合十分だな〜と思いつつ、再び眠りにつく。
[影富士を見る]

<第2日>
 4:00起床。
 起きたら、軽い頭痛がしたが、そんなに酷いものではない。過去2回めまでは、激しい頭痛が夜中に発生していた。だが、3年前は、それほどでもなく、今回も、同様だ。加齢とともに、少しは、高山病に慣れてきたのだろうか。
 4:13、朝食スタート。それほど腹は減っていなかったが、魚の切り身や、味噌汁等が旨く、結果的に全部食べてしまった。
 4:55、御来光を拝む。
[今回もご来光を拝むことが出来た]

 5:35、山小屋を出発。快晴で、心地よい。
 頂上がクッキリ見えており、ゴールは、はっきりしている。そんなに遠いとは、感じなかった。体調がいい証拠だろう。
[快晴の下、頂上を目指す]

 5:56、左手を見ると、下山者のシルエットが浮かんだ。思わずデジカメ撮影。
[左手には、下山者の姿が]

 6:18、見晴館で小休止した後、出発。
 右手方向に河口湖が見えてきた。湖の背後には、御坂黒岳あたりのピークが見える。さらにその奥には、奥秩父の山並みが見えた。
[河口湖方面の眺め]

 6:42、下江戸屋の前を通過し、登山道に出ると、そこは、ブルドーザ道の下山道なのだが、ほんの少し登山道と重複している。ここは、下山路としては、吉田口と須走口の分岐点前なので、御来光を見終わった大勢の下山者とすれ違う。
 下山者の会話は、結構、中国語が多かった。
[下山ルートと登山ルートが一時的に合流]

 7:06、上江戸屋の前で、小休止。
 吉田口登山道と合流した後なので、気がつけば、登山者も一気に増えていた。
[上江戸屋前で小休止。(振り返って撮影)]

 7:33〜7:52、御来光館前にて小休止。
 だんだん休む間隔が短くなっていく。息苦しくなったせいだろうか。
 この先、ガスが発生し、霧雨となった。このため、ザックカバーを装着し、雨具の上着だけ着用する。

 下界の方は、まだガスは発生していない。雲の上に八ヶ岳を発見。(写真下)
 手前は、赤土の急斜面で、冬場に転落したら、どこまでも転げ落ちていきそうな斜度だ。
[八ヶ岳を遠望]

 8:14、完全に雨となったので、雨具のズボンも着用。
 
8:20、鳥居を通過。
 山頂からの風景を楽しみにしていたのだが、どうやら、山頂はガスの中になりそうだ。残念。
[鳥居をくぐる]

 8:58、久須志神社(建屋の看板には、富士山頂上奥宮と書かれてあった)に到着。ようやく、頂上だ。ここで、御朱印コレクターのNAIさんが、御朱印を求めるために少々休憩。その間、登頂記念としてバッジを購入。ここでは、バッジに日付を刻印してくれるのが有難い。

 続いて、時計回りに進み、浅間大社奥宮へ向かう。こんな天候なので、お鉢巡りは、中止とした。
 浅間大社奥宮でも、NAIさんが御朱印を求める。その間、頂上富士館の軒下(写真下右)で、待っていたのだが、雨は、完全に本降りとなってしまった。
[久須志神社(富士山頂上奥宮)] [浅間大社奥宮]

 10:25、日本最高地点の剣ヶ峰に到着。
 不思議なことに、この最高地点に到着したら、なんと雨が止んでしまった。お蔭で、カメラを濡らすことなく、撮影することが出来た。また、到着時間帯をずらしたおかげで、他の登山者は、疎らで、余裕で記念撮影することができたのも幸いだった。
[日本最高峰富士山剣ヶ峰の石柱]

 剣ヶ峰から下りてきて、頂上富士館に入り、小休止とした。
 カップ麺の「赤いきつね」を注文。お湯が入って、800円也。
 また、コーラのペットボトル自販機があり、1本500円で購入。直ぐに開けて飲んだものの、一気に全部飲めなかった。
[頂上富士館での「赤いきつね」]

 腹を満たしたところで、御殿場口に下山開始。
 雨は、幾分、弱くなっていた。
 登ってくる登山者に聞いたら、6合目からず〜と、このガスと霧雨状態ですよとの事。ということは、6合目まで、ず〜と雨の中?という恐るべき状況にちょっと焦る。
 仕方がないかと、ジグザグ路をひたすら下っていく。
[霧雨の中を下っていく]

 12:19、赤岩八号館の前で小休止とした。
 なんと、ここだけ上空のガスが切れて、スポットライトのように日が差し込んでいた。左右を見渡しても、ガスしか見えない状況なので、日が差し込んでいるのが、ウソのようだ。 
[赤岩八号館にて小休止]

 12:43、砂走館に到着する頃は、再び、ガスに一面、覆われてしまった。歩いていて、全く面白くない世界である。
 だが、標高が下がったせいか、12:54、ガスが切れ始め、一部、下界が見えた。濃淡の緑色の平地が美しい。
[ガスの間から緑の盆地が見えてきた]

 12:56、振り返って山頂方面を眺めると、どうやら山頂付近のガスの下に出たようだ。
 お蔭で日が照り始め、雨具が暑くなってきた。

 13:07、眼下には、別の雲が湧いているのが、分かる。その横に宝永山が見えてきた。(写真下)
[宝永山が姿を現す]

 13:13、馬の背・大砂走り分岐にて小休止とした。ここで、雨具の上着を脱ぐ。
 右の馬の背に進めば、宝永山に辿りつくことが出来る。だが、今回は、左の大砂走を下っていく事にした。
 13:22、出発する時には、再び、ガスの中に突入となった。先程まで見えていた宝永山のピークもガスに包まれ、全く見えない。
 13:25、ガスの中、大砂走を下っていく。(写真下)
 砂中の石の大きさは、全部の石が小さい訳ではないが、握り拳程度の石を避けて、細かい砂地に歩行ルートが出来ていた。それに、砂の量が多いので、須走口の砂走よりは、緊張することなく、安心して前に足が出せるので、楽に下っていけた。
[ガスに包まれる]

 過去2回、この大砂走を下ったことがあるのだが、2回とも、ガスの中を下っていて、全く下界の光景など見たことが無かった。だが、今回、一瞬、ガスが切れて、緑の平地が見えた時は、痛く感動。(写真下)
[一瞬、ガスが切れた]

 振り返ってみると、ガスで、宝永山を含め、何も見えない。(写真下)
 また、振り返ってみて初めて、結構な斜度を下っているのが、分かった。こんな斜度でも砂地なので、クッションが効き、足の裏にやさしいので、どんどん下っていけるようだ。
[砂だけの世界(振り返って撮影)]

 標高が下がるにつれ、雲の下に来てしまったようで、一気に視界が広がった。
 正面に御殿場方面の市街地が見えてきた。
[これぞ裾野からの光景]

 左前方には、山中湖、それに三国山稜の眺めが広がる。あまり、見かけない方向からのアングルなので、この上ない新鮮さを感じた。
 ....お蔭で何枚も撮影してしまった。
 [山中湖方面の眺め]

 裾野をどんどん下っていっても、前方の景色にあまり変化が無い。やはり、富士山の裾野って、長いな〜と実感しながら、歩き続け、ようやく大石茶屋に到着。(14:42)
 ここで、NAIさんと缶ビールで乾杯。
 [大石茶屋に到着]

 ビールを飲んで、いい気分に浸った後、しくじり発生。
 帰りのバス時刻を私が全く勘違いしていた。事前に調べておいたバス発車時刻は、存在しない時刻だった。次のバス時刻までには、だいぶ時間がある。そんな訳で、タクシーで下ることに。
 最後にちょっと失敗してしまったが、無事下山できたことに大満足。
 [御殿場口新五合目]


 NAIさん
 お疲れ様でした。頂上での雨は、残念でしたが、最後に裾野が広がる光景が見られて、ラッキーでした。そのうち、また、山に行きましょう。


 今回、初めて富士山頂上にて、雨に降られましたが、幸い、それほど冷たい雨ではありませんでした。頂上での雨は、残念でしたが、大砂走からの下界の光景を初めて眺めることが出来、富士山に対する評価が、3年前に続き、またしてもプラスに上昇しました。
 富士山、いろいろと奥深さを見せてくれます。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。