トップページ他山域山行リスト>飯盛山_記録20180825


飯盛山

 山行日
2018年8月25日(土) 晴 同行者:「山の会」メンバー 3名
 コース
平沢峠(10:14)〜(11:12)飯盛山(11:21)〜(13:29)千ヶ滝(13:36)〜(13:59)清里駅前〜(14:30)天女の湯(15:25)=(タクシー)=(15:32)清泉寮(16:07)=(タクシー)=(16:12)清里
 20代の頃、八ヶ岳のガイドブック(「山と溪谷」といった月刊誌以外ですと、当時の登山情報は、こういった類の本からしか、得られない時代でした)を読んでいますと、飯盛山(めしもりやま)が載っていて、八ヶ岳周辺コースとして紹介されていました。その頃から、「めしもりやま」とは、面白い山名だなと印象が残っていた山でした。 
 今回は、その飯盛山に「山の会」メンバー3名と行ってきました。天気は、そこそこ青空が見えており、歩くには、快適な日でした。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 いつものように新宿からスーパーあずさ1号に乗車し、小淵沢で小海線に乗り換える。小海線は、夏休み最後の土曜日のせいか、満員状態。東京と同じような車内の雰囲気を味わいながら、野辺山に到着。
 野辺山駅のホームにて、観光客の波に押されながら、改札口を出る。
 見上げると、雲が少し多く感じるが、青空の下、太陽がまぶしい。いい天気だ。
 ここで、タクシーに乗車し、飯盛山の登山口となる平沢峠に向かう。

 10:08、平沢峠着。
 全く予備知識が無く、初めて訪れる場所だったので、ちょっとビックリ。ここは、八ヶ岳の展望ポイントだと分かった。だが、八ヶ岳連峰のピークは、生憎、雲に隠れて見えない。
 「とにかく全員での記念撮影をしましょう。」と、本日の参加者4名にて、記念撮影。(写真下)
[本日の出発点:平沢峠にて(MHGさん提供)]

 10:14、平沢峠を出発。
 いきなり広葉樹の多い樹林帯の中の登りとなる。
 直射日光を浴びれば、汗だくの山行となること、必至だが、ここは、木陰が続き、幸いにもそれほど暑く感じなかった。
[樹林帯の中の登山道を行く]

 樹林帯を抜けると、富士山方面の視界が広がる。
 ここで、20人以上の中高年の団体さんが休憩中だった。
 よく見ると、富士山が姿を見せていた。思わずデジカメ撮影。(写真下)
[遠くに富士山が顔を出す]

 尾根筋に乗ると、高い樹木がなくなり、視界が頗るよくなる。
 日焼しそうだと思いつつ、正面を眺めると、飯盛山のピークが目に入った。
 文字通り、確かに御飯を盛ったような形だ。
[前方に飯盛山が見えてきた]

 飯盛山ピーク手前の広場に到着。
 正面には、飯盛山のピークが見える。よく見ると、飯盛山というのは、高い樹木が無く、草原の山だった。周囲を見ると、ここは、どうも牧草地のようだ。
 とにかく頂上に向かう。
[飯盛山手前での広場]

 11:12、飯盛山頂上に到着。ここで、本日2回目の全員記念撮影。
 相変わらず、八ヶ岳の稜線は、雲に覆われ、見えない。富士山は、幸いにも山頂付近が雲の上に出ていて、眺めることが出来た。富士山の手前には、金ヶ岳・茅ヶ岳あたりの山も見えた。
 周囲の光景を堪能していると、先程の中高年の団体さんがやって来るのが見えた。狭い頂上なので、下り始める。
[飯盛山頂上にて、全員での記念撮影(EFUさん提供)]

 頂上から下って、日陰を探していたのが、見つからず、結局、先程の広場で、ランチタイムとする。(11:26〜12:09)
 食事を終えて、飯盛山の左側を眺めていたら、瑞牆山が見えていることに気がついた。デジカメを望遠にして撮影。
[瑞牆山を望む(望遠にて)]

 ランチタイムを終え、清里側へ下ることにする。
 このルートは、先程の平沢峠からのルートと異なり、尾根筋ではなく、谷沿いに下っていくようだ。
 展望は、全然なく、緑の広葉樹林に囲まれたルートだった。
[下りは、清里へ向かう]

 やがて、民家が見え始め、舗装路に出た。
 ここから、清里まで一般道路歩きとなった。
[舗装路を行く]

 すると、左に「千ヶ滝」の看板を見る。今回の目的である飯盛山登頂を終えており、まだ時間もあるので、寄り道することとした。
[千ヶ滝入口]

 他に観光客の姿は見えない。我々だけが滝への道を進んでいく。事前調査した訳ではないので、どんな滝なのか、全く分かっていない。勝手に想像したりして、到着までの時間を楽しむ。
 滝の看板から歩くこと、約8分、山道と同じように慎重に滝下レベルまで下っていくと、左に千ヶ滝が現れた。結構、水量が多いので、滝の音に圧倒される。
 高さは、それほどでもないが、意外に滝の幅があり、予想とは、だいぶ違っていた。全然、観光地化しておらず、自然のままであるのが、嬉しい。
 しばし滝を見入った後、記念撮影タイムとなった。(写真下)
[千ヶ滝にて]

 千ヶ滝から、清里駅への道を進む。
 13:59、清里駅前に到着。タクシーに乗って、温泉日帰り入浴しようと計画していたのだが、駅前では、タクシー乗り場に行列が出来ていた。タクシー会社に電話しても、良好な返事がもらえない。ついでに温泉まで歩いて、どのくらいかかるか尋ねると、30分程度ということなので、この際、温泉まで歩くことにした。
[清里駅前の通りを進む]

 駅前通りを歩いていく。
 ここを歩くのは、学生時代以来の事だと思う。当時、白いミルクポットそのままの形をした建屋があり、その前には、ソフトクリームか?何かを求める大勢の若者の男女が集まっていたのを覚えている。清里が全盛期だった頃だ。
 今、通りを歩いても当時ほどの賑わいはない。
 そんなことをメンバーと話をしながら、歩いていたら、
 「花立小僧さん。あれでは、ないですか。」
と、メンバーの一人が前方右手を指で差す。
 「おお! これですよ。これ。」
 そこには、白いミルクポットが建っていた。道路を渡り、近づいて見ると、既に営業はしておらず、廃墟のような状態となっていた。白いポットも、汚れが目立つ。
 私にとって清里の象徴であったミルクポットだったが、ずいぶんと時間が流れたものだと思う。確かに数えてみたら、40年近くの歳月が経っていた。
[ミルクポットと久々の再会]

 温泉に向かう途中、牧場前を通る。
 右手には、馬が1頭、のんびりと草を食べていた。
[右手の牧場にて]

 清里駅からちょうど30分歩いたところで、日帰り温泉施設「天女の湯」に到着。
 ここに着くまで、風呂上りに清泉寮のソフトクリームを食べる計画がメンバー間で成立。ということで、今度は、入浴前にタクシー会社に予約の電話を入れて、待ち時間のロスをなくす作戦に出た。
 風呂は、比較的空いていたので、ゆったりと過ごすことが出来た。
[天女の湯に入る]

 「天女の湯」から出て、予約したタクシーに乗車し、清泉寮に向かう。先程、歩いてきた道をタクシーだと、ものの数分もかからない。
 15:32、清泉寮に到着。(写真下左)
 やはり、ここは、観光地だなと、すぐに思った。目の前の観光客数は、半端でない。清里駅前とは、大違いだ。
 ソフトクリームは、結構長い行列だろうなと思いながら、ソフトクリーム売り場に向かう。だが、待ち時間は、杞憂に終わった。待ち行列は、確かにできていたのだが、ソフトクリームの機械が、何台も並んでいた。お蔭で、ソフトクリームは、次々と出てくる仕組みになっていた。
 富士山とソフトクリームの写真を撮ろうと、外に出る。(写真下右)
 ....この後、ソフトクリームが溶け始め、一気に食べた。また、他のメンバー二人は、ソフトクリームをおかわりしていた。
[清泉寮に到着] [ソフトクリームと富士山]

 この後、清泉寮を後にして、タクシーで清里駅に向かう。
 清里駅からは、再び混み合った小海線に乗車。この点、普段の東海道線と全く変化が無い。なんだか、ここまで来て、都会と変わらない雰囲気が、寂しく感じられたが、それを蹴散らすように車窓から富士山の雄姿が目に入った。

 小淵沢で中央線に乗り換え、帰路についた。
 [マツムシソウ]


 「山の会」参加メンバー殿
 長年、憧憬の山だった飯盛山に登ることが出来ました。有難うございました。
 残念ながら、八ヶ岳の稜線を眺めることは、出来ませんでしたので、空気が澄みきった冬季に、いつの日か再訪問したいと思っております。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。