トップページ他山域山行リスト>那須岳_記録20180923


那須岳(茶臼岳・朝日岳・三本槍岳)

 山行日
2018年9月23日(土)・24日(日) 曇・晴
同行者:「山の会」メンバー 7名(11/23)・11名(11/24)
 コース
2018/9/23:ロープウェイ山頂駅(9:55)〜(10:28)茶臼岳(10:31)〜(11:03)峰の茶屋跡避難小屋(11:06)〜(11:25)朝日の肩(11:28)〜(11:41)朝日岳(11:46)〜(11:50)朝日の肩(12:07)〜(12:14)熊見曽根〜(12:32)清水平〜(12:40)北温泉分岐(12:42)〜(13:07)三本槍岳(13:11)〜(13:30)北温泉分岐(13:33)〜(13:40)清水平〜(14:02)熊見曽根〜(14:23)隠居倉(14:29)〜(15:14)三斗小屋温泉(煙草屋)(泊)
2018/9/24:三斗小屋温泉(煙草屋)(8:06)〜(9:06)那須岳避難小屋(9:15)〜(9:40)峰の茶屋跡避難小屋(9:45)〜(10:28)峠の茶屋(10:31)〜(10:41)ロープウェイ山麓駅(11:01)〜(11:20)大丸温泉(12:52)〜(12:56)大丸温泉バス停
 今回は、「山の会」で、那須岳に行ってきました。私にとって那須岳は、初訪問の山で、出発前からワクワクしておりました。初日の天気は、今一つでしたが、雨には降られることなく、温泉や飲み会等、いろいろと楽しい一泊山行となりました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


<第1日>
 東京駅6:40発 やまびこ203号仙台行きに乗車し、メンバーと合流。7:50、那須高原に到着し、ここから那須ロープウェイ山麓駅前行きのバスに乗車した。バスに載っている時間が長かったが、初めての訪問場所なので、眠ることなく、車窓からの風景を眺めて過ごす。

 9:26、ロープウェイ山麓駅前に到着。一般観光客も交じって、ロープウェイ乗り場にて列に並ぶ。
 ロープウェイは、一度に111人が乗車できるようで、幅広い電車の中のようだ。(写真下)
 窓際でなかったため、外の景色は、よく分からなかった。だが、乗っている時間は、4分程度だったので、車内を撮影しているうちに頂上駅に着いてしまった。
[ロープウェイ内にて]

 今回は、参加メンバーが多く、最初から、Aチーム(8人)、Bチーム(4人)と二つに分けている。
 Aチームは、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の三山を登頂した後、三斗小屋温泉に向かう我々のコース。Bチームは、登頂よりは、温泉優先ということで、三本槍岳をパスし、茶臼岳、朝日岳から三斗小屋温泉に向かうNASさんリーダのコース。
 
ロープウェイから降りて、まずは、Aコースの我々8人が出発する。

 茶臼岳への登山道を見上げると、人の列が続いている。
 登山道が歩き易いと思ったのは、最初の10分程度だけだった。その後は、結構な急登となり、砂地で、足が滑るようになったかと思ったら、続いて岩場となった。
 浮石の多い岩場は、歩き難い。見上げれば、この先、岩場がずっと続いていた。
[ロープウェイから降りて、最初は、歩き易い道]

 今日は、途中、山小屋(売店)がないということで、水を2リットル背負っているせいか、ザックが重い。そんな訳で岩場での急登が辛い。すぐに息が乱れる。

 10:24、那須岳三角点という標識を見た後、登りが緩やかになってきた。この奥が、茶臼岳頂上のようだ。前方に多くの人が休憩しているのがわかった。
[茶臼岳の頂上付近にて]

 茶臼岳頂上の那須岳神社の祠にて記念撮影。
 ここは、360度、視界が広がる場所だが、生憎、雲が発生し、殆ど遠方が見えなかった。
[茶臼岳頂上での那須岳神社にて(TOIさんカメラにて)]

 茶臼岳の次は、朝日岳を目指すこととし、小さな岩の多い登山道を下っていく。
 茶臼岳のどこで噴煙が出ているのか、キョロキョロしていたら、西側斜面に白煙が上がっているのがわかった。ここが火山だということを実感する。
[登山道を下っていく]

 やがて、北側に遥か下の方に赤い屋根の峰の茶屋跡避難小屋が見え、その奥に朝日岳が見えた。朝日岳は、緑が殆ど無く、岩が露出しているような山肌である。(写真下)
 その後、朝日岳方面への下り道となるが、小さい岩がゴロゴロしており、意外と足場が悪い。目の前を歩く家族連れのお母さんが、「走ったらダメだよ。」と、前を行く小さな男の子に大声で注意していたが、まさにその通りだ。
 傾斜が緩くなり、ようやく歩き易くなると、峰の茶屋跡避難小屋がだいぶ近づいたことに気がつく。
[朝日岳方面の眺め]

 11:03、峰の茶屋跡避難小屋の先で、小休止とした。このあたりは、風の通り道で、風が強いと覚悟していたが、今日は、そんなんことはなく、気持ちよく休憩できた。
 樹林帯のない、久々の山歩きが楽しい。
[峰の茶屋跡避難小屋にて]

 避難小屋から急登が続く。クサリ場まで現れる。
 11:33、朝日の肩に到着。ここで、ザックを置いて、空身で朝日岳頂上に向かう。
[朝日の肩に到着]

 11:41、朝日岳(標高1896m)の頂上に着いた。茶臼岳頂上ほどではないが、ここも登山者だらけだ。
 Aチーム8人で記念撮影。雲が低く、ここでも360度の眺めが今一つなのが残念。
[朝日岳にて記念撮影(YUTさんカメラにて)]

 再び、朝日の肩に戻ったところで、ランチタイムとした。すると、その時、BチームのNASさん達が到着。ほんの5、6分だったが、再び別れ、先に出発する。
 次に目指すは、三本槍岳である。左手には、茶臼岳の全容が見えていた。いかにも活火山のイメージである。
[左手に茶臼岳が目に入る]

 その後、熊見曽根、1900m峰を通り過ぎ、1900m峰の下りとなる。生憎、ガスで全容が見えなかったのだが、ガスが引いていくと、一瞬、紅葉した平原が目に入る。すでにこの辺りは、もう紅葉が始まっていた。
[1900m峰から下っていく]

 1900m峰から下った所は、平らな湿地のようで、ほぼ水平に木道が続いていた。ここは、清水平と呼ばれるエリアで、晴れていれば、この紅葉が、もっと映えることだろう。ちょっと残念。
 しかし、不思議だ。向かっている三本槍岳は、茶臼岳より、約2m高く、那須連山での最高峰なのだが、その山に向かう途中で、こんな平らな湿原が現れると、何となく低い方向へ進んでいるように思えてしまう。
[清水平を通過する]

 12:40、北温泉分岐にて、ザックをデポすることとした。
 デジカメとウェストバッグだけを身に着け、出発する。今日は、どうもザックが重いせいか、他メンバー以上にバテ気味。
 三本槍岳に向かう途中、紅葉の真っ最中と言えるようなエリアを通過する。(写真下)
[紅葉が既にピーク]

 13:07、三本槍岳(標高1916.9m)到着。槍が付く名前の割には、フラットな山頂である。但し、360度、ガスの中で、どんな光景が広がっているのか、サッパリ分からない状態だった。晴れていれば、北部には遠く飯豊山、磐梯山、吾妻山が見渡せるらしい。
 そんな状況で、本日3度目の記念撮影を実施。(写真下)
  ....見た目では、ここが朝日岳で、尖がった朝日岳を三本槍岳と名付けた方が合いそう。

 三本槍岳の山名の由来は、昔、この山頂の領地がはっきりしないため、会津藩、那須藩、黒羽藩の3藩が、領地を確認するため定期的に集まって槍を立てた故事によるとの事。(Wikipediaより)

 山頂標識手前には、一等三角点が設置されてあった。通常の三角点より、幾分かサイズが大きいのが分かる。ネットによれば、三本槍岳の頂上は、茶臼岳や朝日岳に比べたら静かな山頂と書かれてあったが、本日は、そんな状況でなかった。到着した時点で、少なくとも朝日岳並みの登山者が、休憩中だった。
[三本槍岳にて記念撮影(TOIさんカメラにて)]

 三本槍岳からは、猛ダッシュで下っていく。これは、メンバーの女性陣から露天風呂について注文が出たことが原因。
 今日の宿は、三斗小屋温泉の煙草屋である。ここには露天風呂が一つあり、入浴に女性専用タイムを設けている。それが15:00から17:00となっている。16:00までには、宿から到着するように言われており、それまでには、到着するつもりだったが、ゆっくりと露天風呂に入りたいことから、早めの到着が計画(強制とも言う)されたのだ。

 13:30、北温泉分岐にてデポしたザックを背負い、来た道を戻る。清水平をあっという間に過ぎたものの、1900m峰の登りは、流石に堪えた。皆から離されてしまい、体力が落ちていることを自覚。
 1900m峰をほぼ登り終える頃に振り返ってみると、紅葉し始めた清水平が広がっていた。(写真下)
[振り返って清水平を見下ろす]

 ヘロヘロ状態で、1900m峰の道標を通過すると、メンバーは、その先で既に休憩中だった。
 天気は、相変わらず、ガスに覆われている状況だ。
[1900m峰にて]

 14:02、熊見曽根にて、右折し、三斗小屋温泉へと向かう。
 ガスのため、全く視界の広がらない中、隠居倉(標高1819m)のピークにて小休止。晴れていれば、360度の展望地だ。他に登山者は、見掛けず、熊見曽根を曲がってから、登山者が一気に減ってしまった。
[隠居倉にて小休止]

 14:55、噴煙が出ていた。どうも温泉の源泉地のようだ。
 隠居倉から、ずっと下りが連続していたので、ここでも小休止とした。
[源泉地にて寄り道]

 15:14、三斗小屋温泉(煙草屋)に到着。
 すでにBチームのメンバーは、到着しており、入浴を済ませたNASさんと出会う。
 Aチームの女性陣は、すぐに露天風呂へ。我々は、屋内の共同浴場に入る。浴槽は、空いていて、ゆっくりと浸かることができた。満足、満足である。
[煙草屋に到着]

 風呂上りにて、小屋で売っていたチューハイを飲み、自部屋でくつろぐ。
 その後は、夕食タイム。(写真下)
 宿泊者が全員集まり、一同で夕食をとった。
 ....その後も飲み続けたのだが、公開画像は、カット。
[夕食での一コマ(TOIさん撮影)]

<第2日>
 朝、目が覚めると、すぐに露天風呂に向かう。既に我々のメンバーが入浴中だった。考えることは、皆、同じらしい。
 湯に浸かって、北側の景色を眺める。昨日以上に、天気がよさそうだ。青空に山並みがクッキリと見える。
 ....昨晩のアルコールが抜けることを願う。

 6:30から朝食。飲み過ぎで、食欲はないと思っていたが、朝風呂が効いたのか、結局、全部食べてしまった。
 旅館前で記念撮影した後、出発。(8:06)
[メンバー全員での記念撮影(TOIさんカメラにて)]

 今日は、Aチーム、Bチーム合計12人が一緒に歩いていく。
 樹林帯の中、案内板が何ヶ所が立っていた。下記は、その一例。
 『三斗小屋温泉
 那須では多くの温泉が茶臼岳の東側に分布していますが、三斗小屋温泉だけは西側にあります。隠居倉火山の熱による単純温泉で、旅館は現在2軒あり、山の中の素朴な味わいのある温泉です。
 次の温泉を那須10湯と呼んでいます。
 大丸・北・旭・弁天・八幡・高尾・湯本・新那須・板室・三斗小屋
 栃木県』


 9:06、正面に避難小屋が現れた。ここで、小休止とした。
 先行の登山者も休憩中だった。
[那須岳避難小屋に到着]

 避難小屋からは、急斜面の登りとなる。樹林帯を抜けると景色が広がった。
 右手には、昨日登った隠居倉のピークが見える。
 ここで、全員で記念撮影。(写真下)
[隠居倉をバックに記念撮影(TOIさんカメラにて)]

 ザレ場の斜面を登っていくと、峰の茶屋跡避難小屋のある稜線に出るのだが、なかなか着かない。稜線は、既にクッキリと見えているだけに余計、悔しい。
[もう少しで稜線]

 9:40、峰の茶屋跡避難小屋に到着。ここで小休止。
 天気予報では、崩れるような予報だったせいか、昨日と違って登山者の姿が少ない。だが、その予報とは違って、天気は最高である。
 ここからは茶臼岳の山腹を下り、ロープウェイ山麓駅の方に下っていく。
[峰の茶屋跡避難小屋での道標]

 茶臼岳の山腹を下っていく途中で、朝日岳方面をバックに記念撮影。
 ここの登山道は、非常に歩き易い。どんどん下っていける。
[朝日岳方面をバックに記念撮影(TOIさんカメラにて)]

 10:28、峠の茶屋に立ち寄る。
 ここで、バッジ4つ(茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、三斗小屋温泉)を購入。
[峠の茶屋にて小休止]

 10:41、ロープウェイ山麓駅にて小休止。
 次のバスが11:23となり、ちょっと時間が空いてしまった。そこで、急遽、大丸温泉に電話して、日帰り入浴できることが分かったので計画変更し、歩いて大丸温泉へと向かうことにした。
[ロープウェイ山麓駅での休憩後、大丸温泉まで歩いていく]

 11:18、大丸温泉旅館の玄関前に到着。だが、日帰り入浴は、11:30からということで、玄関前で待つ。
 11:30、オープンと同時に脱衣所に向かう。ここの露天風呂は、自然の沢に湧いた源泉が混じって、そのまま温泉になったような感じで、露天風呂は、上流に向かって長く続いている。途中の小滝によって、浴場が分けられていて、なんだか、タオル1枚で、沢登りを味わっているような感じである。
 「これは、素晴らしい。」
 そんな訳で、露天風呂にて、ゆっくりと時を過ごす。
[大丸温泉旅館へ向かう]

 風呂から上がり、ロビーにて、缶ビールで乾杯。
 その後、大丸温泉バス停まで歩き、13:15の那須塩原駅行きのバスを待つ。(写真下)
 始発の山麓駅で満席かと心配していたが、幸いなことに全員座れることが出来た。
[大丸温泉バス停にて]


 今回は、那須の三山を登頂し、温泉三昧で、非常に好印象な山行でした。今年のTOP5に入る山行だったと思います。
 旅館の予約等、幹事役のNASさんをはじめ、皆さんには、大変お世話になりました。有難うございました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。