トップページ他山域山行リスト>鷹取山・二子山_記録20181208


鷹取山・二子山

 山行日
2018年12月8日(土) 晴 同行者:「山の会2」メンバー 14名
 コース
追浜(8:57)〜(9:38)磨崖仏(9:43)〜(10:06)鷹取山展望台(10:11)〜(10:47)三角点(10:50)〜(10:57)神武寺薬師堂(11:04)〜(11:20)横須賀線踏切〜(11:34)花の森公園(11:56)〜(12:58)二子山(上ノ山)(13:06)〜(13:23)二子山(下ノ山)〜(13:56)阿部倉山(14:07)〜(14:26)川久保
 今回は、「山の会2」の月例山行として、三浦半島の鷹取山・二子山を歩いてきました。この山域は、以前、単独で歩いたことがあるのですが、今回は、いろいろメンバーと話をしながら、遠景を眺めたり、三角点を確認したりして、楽しんできました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 京急追浜駅改札口に9:00集合。
 追浜駅で下車というのは、横浜に住んで何十年となるが、初めてではないかと思った。駅の裏口のような細い通路を経て、病院の前を通り、住宅街に入っていく。
[京急追浜駅を出発]

 一戸建ての住宅街が続く。商店街がある訳でもなく、ひたすら住宅街の中の坂道を登っていく。
 すると、一転して下り坂となり、住宅街の奥に鷹取山の岩壁が見えてきた。しかし、下り坂が続くというのは、ちょっと勿体ない。
 やがて、バス通りに出たと思ったら、登りに転じて、正面に「鷹取山公園」のカンバンを見る。(写真下) もうここは、鷹取山の山域のようだが、すぐ手前まで住宅街となっており、どうも山というイメージが湧いてこない。
[鷹取山公園に入る]

 だが、階段を登っていくと、そこは、住宅街の傍に、こんな光景があるのかと思えるような岩壁に挟まれた空間となる。これらの切り立った岩壁は、自然に出来たものではなく、明治から昭和初期にかけて、石材を採取したために生じたものだと説明板に書かれてあった。

 9:38、磨崖仏の前に出てきた。
 ここで小休止とした。この磨崖仏は、説明板によると、弥勒菩薩尊像で、逗子市在住の彫刻家藤島茂氏が昭和40年頃に制作したものとのこと。ちなみにWikipediaによると、藤島茂氏は、彫刻家ではなく、建築家、随筆家らしい。
[磨崖仏前にて小休止]

 磨崖仏を出発し、切り立った岩壁の横をいくつか通り抜け、広場に出た。
 右手のベンチのある方向へと進み、しばし皆とともに東京湾や横浜中心部方面を眺める。

 一段落したところで、鷹取山の最高地点である展望台に向かう。
[鷹取山の展望台に向かう]

 展望台に上がり、富士山方面を眺める。雲が無ければ、手前の巨大な送電鉄塔の右奥に富士山が見える筈だったが、雲が厚く、残念ながら、見えない。同様に丹沢の稜線も、見えなかった。
[展望台に上がる]

 だが、東京湾方面は、一望できた。造船所の赤白のゴライアスクレーンが目に入る。そして、タンカーのような細長い船体に半球状のタンクが載っている船が見えた。LNG運搬船のようだ。
 最近は、山に登っても、海を間近に見るような機会は、少ない。クレーンや船を眺めるのは、久々のような気がした。
[展望台からの眺め]

 鷹取山の岩壁で、ロッククライミングの準備をしているパーティの横を通り、神武寺へと向かう。
 この先からは、樹林に囲まれた尾根筋歩きとなる。
[鷹取山の岩場]

 鷹取山の岩壁から離れていくと、すぐに根こそぎ倒れ、谷側に落ちている樹木を見る。
 ここでも倒木を見るとは、最近の豪雨が如何に強大なのかがよく分かる。
[根こそぎ倒れた樹木を見る]

 神武寺に向かう途中、三角点を探す。三角点は、登山道から外れていており、地図では、尾根筋上に記載されている。だが、登山道は、尾根筋より一段低い北側を巻いていた。すると、左の尾根筋に登るような分岐点を発見。
 その経路を進んでみると、無事、三角点を見つけることが出来た。
[登山道から外れた箇所にある三角点]

 三角点のある個所からは、南側の二子山方面の眺めが広がっていた。
 これから、一旦下った後、あの山々を登るのかと思うと、結構、遠く感じる。
[三角点から二子山方面を眺める]

 尾根筋のハイキングコースを進む。今日は、小さい子供を連れた若いファミリーのハイカーとよくすれ違う。
 10:57、左下に木造建築の建屋が見えてきた。神武寺の薬師堂だ。(写真下) このルートは、以前、歩いており、2度目なのだが、すっかり忘れていた。
 近くの説明板では、下記のように記載されてあった。
 『薬師堂は、「医王山・神武寺」の名の通り、薬師信仰の中心です。現在は、銅葺屋根ですが、昔の茅葺屋根の葺き替え工事の「検札」には慶長3年(1598)の年号が残されており、薬師堂は逗子では古くからの建築物の一つです。(県重要文化財)    以下略』

 すぐ先にある「なんじゃもんじゃ」の木を見ながら、ここで小休止。樹齢400年と言われているのだが、そんなに年月が経っているようには見えない。
 11:04、出発する。
[神武寺薬師堂にて]

 神武寺から車道を下っていく。
 下り切ると、住宅街の中の丁字路に出た。その後、地図で確認しながら進んでいくと、川を渡った後、左に横須賀線の小さな踏切が見えた。このあたりの平坦部が、今回のルートの最低鞍部といった所だろう。
 踏切を渡り、県道24号線を少し西側に進んだ後、左折する。上り坂を進むが、山らしい山は、見えず、住宅だけの丘といったイメージだ。(写真下)
[住宅地を進む]

 住宅街の中を登っていく途中、斜面に出来た公園に入る。冬枯れの木立が目立つ公園だ。
 少し先に東屋があり、そこで、ランチタイムとした。
[花の森公園内の東屋にて]

 昼食後、住宅街をさらに進んでいく。
 沼間中学校グランド沿いに進んだ後、住宅街が終わり、山道に入っていく。ふと左を見ると、送電鉄塔の奥に先程の鷹取山の展望台が見えていた。(写真下)
[左手に高取山ピークを望む]

 山道を進むと、樹林帯となった。住宅街が見えなくなったと思ったら、突如、山奥に入ったようなインパクトを受ける。このあたりが、この山域の面白い所だ。
[二子山に向かう]

 二子山に通じる林道に出ると、以前歩いた記憶が蘇ってきた。
 やがて、二子山(上ノ山)頂上に到着。
 小さな展望台に上がると、東京湾や鷹取山、遠くにランドマークタワーも見ることができた。(写真下左)また、展望台のすぐ下には、三角点があり、標石が大きい。ここは、一等三角点だ。(写真下右)
[二子山(上ノ山)にて] [三角点]

 360度の光景を堪能した後、二子山(上ノ山)を出発し、東へと向かう。
 一旦下った後、登り返して、13:23、二子山(下ノ山)のピークに到着。ここは、上ノ山と違って、樹林帯の中なので、展望は無し。そのため、あっさりと通過する。(写真下)
[二子山(下ノ山)にて]

 二子山(下ノ山)からは、途中、小さなピークを越えて、阿部倉山の東側斜面を南から北側へ向かっていく。途中、左折し、息が切れるほどの急登を終えると、そこが阿部倉山頂上だった。
 2010年に訪問した時は、周囲を見渡しても、ヤブと植林しか見えない山頂だったが、今、目の前に広がっている光景は、植林だけが広がり、ヤブが消えていた。
 山頂でゆっくりした後、出発。
[阿部倉山頂上]

 阿部倉山の下山ルートは、以前とは違った、新しいルートが頂上から続いていた。(写真下)
 だが、下山して車道に出た場所は、以前と同じ場所だった。だが、いったいどこで昔のルートと合流したのか、さっぱりわからなかった。
[阿部倉山からの下り]

 車道に出た後、バス通りに向かう。
 川久保の交差点でバス通りに出て、この先にあるバス停(川久保)に向かっていると、背後からバスがやってきたので、バス停に急ぐ。バス停には、既に待っている乗客が多かったので、時間が稼げた。
 このバスに乗れないと、ここで1時間待ちか、この先の長柄交差点バス停まで歩く必要があり、待ち時間ゼロで乗れたことは、ラッキーだった。
[川久保バス停にて]

 14:40、JR逗子駅到着。ここで、本日の山行は、解散。
 まだ時間は、早いが、何とか駅近くの店を探し当てて、生ビールで乾杯。
 今日は、鷹取山、神武寺、二子山と、アップダウンの多い山行でしたね〜と話しながら、ビールをおかわり。
 [JR逗子駅付近の店で乾杯]


 皆様、お疲れ様でした。
 個人的には、一度訪れたことのある山々でしたが、初めての登山ルートが多く、楽しめました。また、阿部倉山などのように頂上光景や登山ルートが変わってしまうような箇所もあり、新鮮味がありました。
 最近は、全く三浦アルプスに行っていないな〜と思ってしまった山行でした。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。