トップページ他山域山行リスト>滝子山_記録20181209


滝子山

 山行日
2018年12月9日(日) 曇 同行者:「山の会」メンバー 17名
 コース
道証地蔵(8:41)〜(9:13)三丈の滝〜(9:44)迂回ルート分岐点(9:47)〜(10:14)迂回ルート合流点〜(10:47)大谷ヶ丸分岐点1(10:51)〜(11:05)大谷ヶ丸分岐点2〜(11:10)白縫神社〜(11:17)初狩分岐点〜(11:24)滝子山(11:57)〜(12:15)男坂女坂分岐点〜(女坂)〜(12:31)桧平(男坂女坂合流点)(12:39)〜(13:28)水場ベンチ(13:37)〜(14:22)滝子山入口〜(14:54)初狩駅
 今年の夏、「山の会」会長が帰らぬ人となってしまいました。昨年あたりから、体調を崩され、今年2月から再入院。そのまま、入院生活に入り、8月に天国に旅立たれました。
 そういった訳で、今年最後の「山の会」山行は、会長がこよなく愛した山、滝子山を「山の会」メンバーで訪問し、会長を偲びました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 参加メンバーは、17人と大所帯となった。
 このため、メンバーを寂ショウ尾根コース(5人)、道証地蔵コース(12人)と分け、さらに後者は、Aチーム(せかせか派)5人、Bチーム(ゆっくり派)7人と分けた。(私は、Bチーム)
 大月駅で全員集合し、それぞれ予約したタクシーに分乗する。
 寂ショウ尾根チームが途中で降り、道証地蔵チームは、さらにタクシーで、細い舗装路を進む。道証地蔵までタクシーで入るのが、会長の通常パターンだった。 

 8:35、道証地蔵少し手前にて、タクシー下車。
 先に出発するAチームを見送った後、我々Bチームは、ゆっくりと出発する。
[道証地蔵手前にてタクシー下車] [道証地蔵]

 滝子山は、4月と6月の時季に登ったことがあったが、冬枯れの季節に登るのは、初めてだ。
 8:41、冬枯れの樹林帯の中を、落ち葉を踏みながら山頂を目指して出発した。 
 先方を行くAチームの姿は、もう全く見えなかった。
[沢沿いに進んでいく]

 すみ沢沿いのしっかり整備された登山道を進む。今日は、兎に角、寒い。立ち止まっていると、すぐに身体が冷えてくる。9:11、右岸に渡る。(写真下)
 渡るとすぐに右手に「三丈の滝」を見る。折れた枝や幹が散在しており、滝の光景としては、今一つといった状況だった。
[右岸に渡る]
 
 9:44、難路との分岐点に到着し、小休止とした。
 振り返ると、富士山の頭がちょっとだけ、見えた。考えてみたら、過去2回、滝子山に登っているが、富士山の雄姿を山頂で見たことが無かった。今日は、期待できそうだと気合が入る。
 この先は、右の難路(沢沿いルート)を進む。
[富士山の頭が見えた]

 今日は、会長の思い出を話しながら、登っているのだが、出てくるのは、
  ・後方から人に追いつかれても、すぐに追い越しさせない
  ・ベンチのある箇所では休まず、自分が休みたいときに勝手に休む
など、悪戯や悪態ばかり。
 ....オイオイ。
 皆にとって、会長のイメージというのは、イタズラ小僧っぽい性格だったようだ。

 右手のナメを眺めながら、斜面を登っていく。登山者の姿は、我々の6人しか見えない。
[沢は、ナメとなっている]

 沢沿いのルートが終わり、尾根に取り付くと、自然林の冬木立が目立つ。今日は、曇り空で、遠景が見えないため、ちょっと地味な印象だ。
 黙々と進んでいく。
[沢から離れ、斜面を登っていく]

 防火帯のような土斜面の尾根を登っていくと、顔に当たる外気が一気に冷たくなった。だいぶ気温が下がったようだ。この分だと、頂上は、相当、寒いことが推察される。
 単調だったせいか、この尾根登りが結構、長く感じられた。
[防火帯のような尾瀬筋を登る]

 11:05、大谷ヶ丸への分岐点を通過する。ここかで来れば、滝子山頂上は近い。
 続いて白縫神社の小さな祠の前で参拝し、頂上に向かう。
 途中、自分だけ寄り道して、滝子山の三角点を撮影した。(写真下)
[三角点に寄り道]

 11:24、最後の急登を一気に登り、息を切らしながら、滝子山頂上に到着。
 ようやく3回目にて、頂上から富士山を眺めることが出来た。
[滝子山頂上から富士山を望む]

 案の定、頂上の気温は、だいぶ下がっているようだ。
 ここで、無事、メンバー全員が合流した。
 寂ショウ尾根チームのメンバーは、我々の少し前に頂上に到着したようだ。また、道証地蔵コースのAチームは、途中、休むと寒いということで、殆ど休まず、10:40頃には着いてしまったらしい。Aチームは、既に食事を終えていた。
 ということで、まず全員での記念撮影を実施。
 この後、Aチームは、先に下山スタートする。
[会長の写真とともに全員での記念撮影]

 寂ショウ尾根チームと我々Bチームは、ランチタイムとする。だが、徐々に体が冷えてきて長時間居られるような気分にはなれず、食べ終わったらさっさと下山することに。
 11:57、寂ショウ尾根チームとともに出発する。(12人パーティとなる)
 
[滝子山にてランチタイム]

 下山コースは、個人的には、初めての初狩駅に下るルートを採用。
 午前中は曇っていたが、午後に入り、日が差し込んできて、だいぶ明るくなってきた。そんな中、冬枯れの木立を見ながら歩くのは、気分がいい。会長もこの光景が好きだったのかなとメンバーと話す。(会長の場合、春夏秋冬、季節に関係なく、滝子山を通っていた)
[冬枯れの木立が素晴らしい]

 この下りルートは、土の斜面で足の裏にもやさしい。そんな訳でスタスタと下っていける。
 初狩駅に向かう、このルートも、なかなか趣があるなと思いながら、滝子山の新しい魅力を感じた。
[東側に下っていく]

 12:15、男坂と女坂の分岐点を通過。今日は、女坂を選択。
 12:31、桧平に到着。
 ここで、先行のAチームと合流できるかと思っていたが、姿が見えなかった。さらに進んでしまったようだ。標高が下がったことに加え、日が照り始めたことで、だいぶ暖かくなってきた。そんな訳でゆっくりと小休止。
[桧平にて小休止]

 緩やかな下りが続くので、歩き易く、気分的には楽だが、下界は、まだまだ遠い。
 適当にメンバーと会話しながら、下っていく。
[歩き易い斜面]

 13:05、分岐点。だが、手許の昭文社の地図「大菩薩嶺」では右側のルート(立河原コース)は、掲載されてなかった。ここは、左手のルート(藤沢川沿いコース)を採用する。
[分岐点に到着]

 途中のベンチがある水場で、小休止後、出発すると、後方から単独女性が追いついてきた。背が高いなと思っていたら、なんと「山の会」メンバーのHIMさんだった。突然のサプライズに皆、唖然。単独で、寂ショウ尾根経由で登ってきたとの事。この後、合流して下っていく。
 ルートは、沢沿いとなった。この辺りも、登りの時のすみ沢ルートとよく似ている。
[沢沿いに下っていく]

 14:21、前方に民家が現れた。
 この先で、登山道は終了し、車道を歩くようになった。
[民家の前に出てきた]

 藤沢川沿いに下っていき、中央高速の下を通過し、国道20号線を渡ると、初狩駅は直ぐだった。
 14:54、初狩駅到着。しかし、すぐ乗れる電車がなかった。(この時間帯は、1時間に1本)
 先行組の道証地蔵コースのAチームは、すでに電車に乗って大月に向かっていることがわかった。ということで、我々は、タクシーを呼んで、大月に向かう。
 [初狩駅まで歩いた]

 15:30、大月駅に到着。
 今日は、ここ大月にある、会長が長年通った馴染みの店にて、会長を偲ぶ会が予定されている。
先行組の道証地蔵コースのAチームとは、ここでようやく合流できた。
 一室を借り切り、卓上の会長の写真に向かって、献杯。
 長年、流通サービス業で活躍された会長は、山に行った際、駅員、タクシーやバスの運転手、あるいは、飲食店店員に対しては、結構、厳しい人だった。職業柄、中途半端な接客態度には、我慢ならなかったのだろう。   合掌
[大月にて会長を偲ぶ] [用意された会長のもう一枚の写真]

 寒い、寒い滝子山でした。
 ですが、会長が気に入っていた滝子山、何となくその理由が分かるような気がしました。
 季節を変えて、また登っていきたい山です。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。