トップページ他山域山行リスト>金剛山・京塚山_記録20190210


金剛山・京塚山

 山行日
2019年2月10日(日) 晴 同行者:「山の会」メンバー 8名
 コース
藤野(8:50)〜(8:59)弁天橋〜(9:31)石楯山(9:41)〜(10:10)包丁岩(10:13)〜(10:24)葛原神社(10:30)〜(11:05)金剛山(11:12)〜(11:20)見晴し台(12:00)〜(12:12)天神峠〜(13:11)名倉グラウンド入口〜(13:37)京塚山(13:48)〜(14:03)緑のラブレター(14:08)〜(14:35)弁天橋〜(14:46)藤野
 今回は、「山の会」山行にて、野外に展示されてある芸術作品を鑑賞しながら、山を登るという企画のコースを歩いてきました。結果的には、なかなか面白い企画でした。芸術作品は、道端に設置されているケースが多いのですが、どこにあるのか、探すこと自体も楽しみの一つになりました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 藤野駅改札口を出たところにある藤野観光案内所の前にて、リーダのSTKさんから手渡された「アートの棲むまち 藤野 芸術の道」というパンフレットを開く。そこには、以下の文が冒頭に載っていた。
『昭和の終わりから平成の初めにかけて、当時の藤野町のまちづくりとしてスタートした「ふるさと芸術村構想」。この構想の中で、名倉地区に30余りの野外環境アート作品が造られました。それから30余年、作品たちは時の流れをその身に刻みつつ、今もなお人々にメッセージを送り続けています。人と環境との関わりかが大きく問われている今の時代にこそ、作品たちが語りかける声を伝えたい。そんな思いから、このパンフレットを創りました。藤野の散策がてら、ぜひアート巡りをお楽しみください。』
 パンフレットを広げてみると、各アートの写真が載っている。すると、目の前の案内所の前にある柱のような物も、アートの一つだということを知った。
 この柱は....う〜む。具象のようで、具象でない。そんな感じを与えてくれる作品である。こりゃ、この先、楽しみだと思いながら、8:50、駅前を出発する。
 朝日が当たり、眩しい中、国道20号線の方に向かう。 
[藤野駅を出発]

 弁天橋を渡る前に作品を発見。「カナダ雁」と名付けられている。
 「へえ〜、これが作品?」と、メンバーの声が聞こえてくる。これからが楽しみだ。
[弁天橋手前にて、作品「カナダ雁」]

 弁天橋を渡り、西へと進んでいく。やがて石楯尾神社の前を通った後、左手の登山口に到着。
 本日一つ目の山「石楯山」に向かう。
 日陰の登山道は、粉砂糖が撒かれたように白かった。どうも前日に雪が降ったようだ。しかし、今朝の陽光で、午前中には、全て解けてしまうだろう。(写真下左)
 9:31、石楯山頂上に到着。(写真下右)
 北側には、茅ヶ丸や連行峰方面の稜線が見える。せっかくなので、メンバー全員での記念撮影を実施してから出発する。 
[石楯山への登り] [石楯山頂上]

 石楯山から、作品が設置されてある「芸術の道」へ向かう。
 「これは、何?」という感じで、いろいろな作品に出会う。
 中でも、この昆虫のような形状の作品が興味深い。
[作品「FLORA・FAUNA」]

 さらに「芸術の道」を進む。
 すると、左手の山奥に人の目が見えた。作品「山の目」だ。作品としては、目だけかもしれないが、山全体も作品に含んでいるのが特徴だ。
 「面白いね〜」
 そんな声を聞く。
[「山の目」を眺めている] [作品「山の目」]

 葛原(とづらはら)神社の裏手にて作品「語り合う石たち」を見つけた。(写真下)
 7つの石が半円状に並んでいて、中央にも石が置いてある。
 石を擬人化した作品のようだ。
 奥の山々は、どうやら扇山から権現山方面のようだ。手前に見える中央の突起した山は、帰宅後、調べたら、
御前山だと分かった。
[作品「語り合う石たち」]

 「芸術の道」から外れて、本日、二つ目の山、金剛山に向かう。日陰にはまだ雪が残っていたが、ここも、先ほどの石楯山と同様、今日中に解けてしまうだろう。
 直線の登りとなった。(写真下)
 平らな歩きが長かったので、登りが辛い。
[金剛山への登り]

 11:05、金剛山に到着。
 「藤野町十五名山 金剛山 標高456.4m」という山頂標識が立っていた。
 現在は、相模原市緑区となり、藤野町の地名は消えてしまったが、ここには、まだ残っていた。
 ここからは、南側に丹沢の山々が見えるのが嬉しい。中でも大室山は、標高があり、威圧感がある。そこから左側に目を移動させると、檜洞丸のピークを見つけた。なかなか普段、見られない方角からの丹沢なので、ここぞとばかり、デジカメで何枚も撮影してしまった。
[金剛山頂上にて] [檜洞丸(左奥)・大室山(右)の眺め]

 金剛山でランチにしようかと考えたが、ちょっと狭いので、この先の見晴台でランチタイムとした。ここには、ベンチがあり、休憩にはちょうどいい。
 日が当たり、ポカポカしてくる。HIMさんからミカン(ポンカン、はるみ)の差し入れあり。このミカンだけで、水分補給は、十分だった。
[見晴台でランチタイム]

 12:00に見晴台を出発。
 尾根筋を下っていくと、車道に出た。ここが、天神峠であることを確認。
 ここで、左折し、舗装路を歩いていき、12:25、「芸術の道」に合流する。
 すると、次々と作品が現れた。
 「森の守護神」、「射影子午線」(写真下)、「限定と無限定」、「COSMOS」、「両側の丘の斜面」、「カリブー」と見ていき、左折して、名倉グラウンドに続く坂道を登っていく。 
[作品「射影子午線」]

 名倉グラウンドに向かった所で、右手に作品「トライアングル・ウィンド・ソング」を見つけた。
 この題名についているソングとは、どういう意図があるのだろうか、そう思って説明板を見る。
 説明板には、下記のように書かれてある。(各作品には説明板が設置されてある)
 『風の音、木の音、土の音、時には雨の音が鉄に肌に伝わり、また光や影により奏でられる。人と環境と芸術が調和したリズムを表現した作品である』
 なるほど、自然の発する音から、ソングか...と理解する。
[作品「トライアングル・ウインド・ソング」]

 ちょっと名倉グラウンドからのルートを見失ったが、バックして東側の尾根に登っていくと、無事、道標を見つけ、本日三つ目の山、京塚山頂上に到着。(13:37)
 ここにも、藤野町時代の山頂標識「藤野町十五名山 京塚山」が立っていた。(写真下左)
 ここは、先ほどの金剛山より、視界がよくない。手前の小枝が気になり、撮影のアングルに苦労する。遠くに丹沢の黍殻山から焼山に続く稜線が見える。北側斜面ゆえ、残雪がまだ解けていなかった。
[京塚山頂上にて(1)] [京塚山頂上にて(2)]

 京塚山を出発し、次は、作品「緑のラブレター」に向かう。
 登山道を道標通りに進んでいくと、小ピークに到着した。ここで北側の斜面を眺めると、すぐ下に作品「緑のラブレター」を発見。(写真下)
 だが、近すぎて、「緑のラブレター」に見えない。断片的な白いボロボロの布きれのように見える。
 これが、キチンと封筒に見えるのかなと、一同、首を傾げる。
[作品「緑のラブレター」を真下に見る]

 緑のラブレターの小高い丘を下っていき、道路を進み、トイレ休憩。
 その南側の高台に作品「空を持つ柱」というのがあり、近づいて鑑賞。
[作品「空を持つ柱」]

 その後、作品「あなたと・・・明日の空の色について」を探して歩くが、結局、どこにあるのか、わからなかった。ちょっと残念だったが、藤野駅に戻ることにした。

 再び弁天橋を渡った後、対岸の斜面を眺めたら、「緑のラブレター」が見えた。
 「確かに遠くから見たら、ラブレターに見えますね〜」と、皆と話しながら、坂道を進む。
[藤野駅に向かう途中にて、先程の「緑のラブレター」を眺める]

 藤野駅前にて反省会実施。
 今回は、舗装路歩きが長かったが、それでも、晴天の下、石楯山や、藤野町15名山の2山(金剛山、京塚山)を登ることができ、充実した山行だった。
 [藤野駅前にて反省会]


 中央線から見える「緑のラブレター」が以前から気になっていました。今回、興味深く鑑賞することが出来ました。ですが、全部の作品を見た訳ではないので、いつか再訪問して、見てない作品、見れなかった作品を探してみたいと思っています。

 <今回、鑑賞した作品の一部>
[森の記念碑] [庵(いおり)] [羅典薔薇]
 
[回帰する球体] [森の守護神] [限定と無限定]


※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。