トップページ他山域山行リスト>大丸山_記録20190420


大丸山

 山行日
2019年4月20日(土) 晴 同行者:「山の会2」メンバー 11名
 コース
港南台(9:26)〜(9:48)横浜栄高校手前の分岐点(9:50)〜(10:39)いっしんどう広場(10:45)〜(12:03)大丸山(12:32)〜(12:40)横浜自然観察の森(14:22)〜(14:58)天園休憩所前〜(15:35)永福寺跡(15:46)〜(15:52)鎌倉宮(15:59)〜(16:14)八幡宮さざれ石(16:16)〜<段葛>〜(16:32)鎌倉
 今回は、趣向を変え、「山の会2」メンバーで、自然観察会という名の下、地元横浜の低山を歩いてきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 JR根岸線港南台駅に9:30集合ということで、ゆっくりと自宅を出発。
 9:30集合だったが、その前に全員集合していたので、少しだけ早めに出発。(9:26)
[港南台駅を出発(振り返って撮影)]

 まずは、環状3号線に向かって南下していく。環状3号線にぶつかったら、左折し、3号線沿いに歩き、港南台5丁目交差点で、対角線上の反対側へ渡る。ここまでは、交通量の多い車道沿いなので、今一つ山歩きには、思えない。
 横浜栄高校の正門手前100mぐらいの分岐路にて、小休止。ここに、これから歩く「円海山周辺の市民の森 案内図」が立っていた。(写真下左)
 結構、内容は細かい地図になっている。(丹沢にもこの程度の詳細な案内板が欲しいところ)
 
 ここから、それほど道幅が広くない舗装を登っていく。
 左手には、金網の向こうに先程の港南台方面の住宅地が一望できる。
 そんな中、花を目当てに歩くと、満開の八重桜、続いて、同様に満開の大島桜が目に入る。(写真下右)
 その後も、花を探しながら歩くが、こんなペースでは、予定時間を完全にオーバーするのがわかり、歩くことを優先する。
[案内板にてコースを確認] [大島桜が満開]

 車道を終え、登山道に入ると、「いっしんどう広場」に到着。トイレ休憩を兼ねて、小休止とした。
 ここにも「円海山周辺の市民の森 案内図」があり、これからのコースをしっかり確認する。何せ、この辺りは、分岐路が多いので、分岐点を見落とすと、目的外の道に入る可能性があるのだ。
 10:45、いっしんどう広場を出発。
[いっしんどう広場で小休止]

 尾根筋を歩く。やはり、このルートは、人気が高いらしい。他のハイカーを見かけるようになる。 
[尾根筋を行く]

 山道横には、時々説明板がある。ここでは、「ハリギリ」の木の説明板があった。
 『ハリギリ (別名センノキ)
 高さ 20〜25m/花7〜8月頃
 若芽は食べられる、うす黄色の花を咲かせる。良質な幹は家具の材料になる。若い枝には刺がある。』
 
実際、目の前には、ハリギリの木があり、見上げると、新緑のハリギリの葉が目立っていた。
[ハリギリの説明板]

 路傍の植物を観察するために立ち止まる。説明メンバーからシダ類の説明を受ける。
[道端を観察]

 ふと、右手の樹林が途切れて、視界が広がった。遥か先まで一戸建ての住宅街が広がっている。
 家屋の屋根は、寄棟造、切妻造、陸屋根とバラバラ、色もバラバラ。でも、眺めていて心が落ち着くのは、高さが2階建てで揃っていることと、道が一直線に延びていて、家屋も直線状に並んでいるせいだろうか。
[右手には、住宅街が広がる]

 鎌倉方面に続く登山道を外れ、左折して階段を登り、大丸山へ向かう。
 こんなに高度差があるとは知らなかった。(時々見掛ける山道横の案内板では、高度差がよく分からない)
 12:03、大丸山頂上に到着。
 頂上は、ちょっとした広場になっている。ここには、「横浜市最高峰 大丸山 156.8m」の山頂標識が立っていた。私が小学生の頃は、「横浜市の最高峰は、円海山」と教えられた記憶があるが、その後、大丸山と名付けられた、この地点が最高峰となっている。(円海山:153.1m、大丸山:156.8m。その差、3.7m)
 ベンチに腰掛け、ランチタイムとした。
[大丸山頂上にて]

 大丸山を出発して、再び鎌倉に通じる登山道へ戻る。
 
いっしんどう広場に入る前から、常緑樹の幹に横縞が入っているのをよく見かけた。
 これは、いったいなんだろうかと、ずーと疑問に思っていたが、ここでメンバーから説明があり、これが外来生物であるタイワンリスの仕業と知った。
 どうもタイワンリスは、寒い日本の冬では、木の実が少ないことから幹をかじって、木の汁を舐めるらしい。どうやらタブの木が好きらしく、この木には、やたらと横縞が入っていた。
[幹に横縞あり]

 12:40、道がY字に分かれ、左は、鎌倉方面へのハイキングコース。右は、自然観察の森へと続く。
 ここでは、右の自然観察の森へ進む。
[横浜自然観察の森 案内板]

 自然観察の森に入り、樹木ウォッチングマップのパンフレットを説明メンバーから受け取る。
 パンフレットを開くと、ここには、樹木に番号札が掛けられ、パンフレットと照合すると、何という木かが分かるようになっている。番号は、1から50まであり、50種類の樹木を観察することが出来るようになっていた。
 実際に歩いてみると、なかなか番号札の樹木が見つからないケースがあった。パンフレットに載っている地図が少しアバウトなので、実際の位置とずれているようだ。
 イヌシデのような知っている木があると嬉しい。だが、それ以外は、正直よくわからないというか、樹木の名前自体を知らなかった。(ウグイスカグラ、ヤブムラサキ、コクサギ、ケンポナシ、オカウコギ等...)
 ....より一層の勉学が必要。

 最後に自然観察センターの建屋の中に入り、他のパンフレットを入手した後、小休止。
[観察の森の中を歩く(1)] [観察の森の中を歩く(2)]

 自然観察センタ−を出発し、再び鎌倉へのハイキングコースに合流する。
 途中、切通しを通過する。なんとなく、鎌倉に入る気分になる。(写真下左)
 竹林が左右に現れると、正面が、天園休憩所だった。(写真下右) だが、予定時間を過ぎているので先を急ぐ。 
[鎌倉方面に向かう] [天園休憩所手前を通過]

 15:00、分岐点。左は、瑞泉寺経由鎌倉宮、右は、獅子舞経由鎌倉宮と道標に書かれてあった。ここは、説明メンバーのリードにより、右手を進む。
 途中、モミジの新緑、冬枯れのイチョウの木を見ながら、下っていく。特にモミジの木が多く、その新緑が鮮やかだった。ここは、秋になったらモミジの紅葉とイチョウの黄葉で、素晴らしい光景に巡りあえるのではないかと思えた。帰宅後、調べたら、案の定、ここが獅子舞という場所で、鎌倉でも指折りの紅葉スポットであることを知った。
[獅子舞経由で鎌倉宮に向かう(1)]

 モミジ、イチョウの林が終わると、沢沿いに下っていく。
[獅子舞経由で鎌倉宮に向かう(2)]

 住宅街に出た後、永福寺跡の前にやってきた。
 どういう訳か、鎌倉の八幡宮から東側は、全く行ったことがなかったので、この永福寺跡は、新鮮だった。永福寺跡エリアに入り、各説明板を読みながら、後にする。
[永福寺跡]

 鎌倉宮、八幡宮と、ひたすら歩き続け、段葛を通って、鎌倉駅へ向かう。
 あまり、疲れを感じていなかったが、それは、水平道が多かったせいだろう。最初のいっしんどう広場への登り、及び大丸山の登り以外、登りらしい登りは、なかった。しかし、鎌倉の住宅地に出てからは、舗装路歩きが感じられ、足の裏が痛くなってきた。

 鎌倉駅に近づいたところで、店に入り、反省会開催となった。
 ....やはり、生ビールは旨い!
 [整備された段葛を歩く]

 今回、出会った花のほんの一部
[ウラシマソウ] [シロバナハンショウヅル]

 「山の会2」メンバーの皆様
 本日は、ご同行ありがとうございました。また、案内役を務めて戴いたメンバーの皆様には改めて感謝申し上げます。今日は、天候にも恵まれ、有意義な一日となりました。横浜市民となって、何十年もなりますが、横浜自然観察の森をこの度、初めて知りました。今度は、季節を変えて訪問したいと思います。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。