トップページ他山域山行リスト>般若山・釜ノ沢五峰_記録20190421


般若山・釜ノ沢五峰

 山行日
2019年4月21日(日) 晴 同行者:「山の会」メンバー 3名
 コース
長若中学校前(8:55)〜(9:13)落合橋〜(9:18)法性寺山門(9:27)〜(10:01)お舟観音(10:07)〜(10:11)大日如来(10:25)〜(10:51)亀ヶ岳展望台(10:56)〜(11:04)長若山荘裏手〜(11:23)一ノ峰〜(11:28)二ノ峰(11:30)〜(11:39)三ノ峰(12:09)〜(12:14)四ノ峰〜(12:23)五ノ峰〜(12:26)565m峰(12:28)〜(12:36)布沢峠〜(12:53)中ノ沢ノ頭(12:58)〜(13:01)金精神社(13:03)〜(13:04)長若天体観測所(13:09)〜(13:10)金精神社〜(13:15)中ノ沢ノ頭〜(13:24)竜神山(13:28)〜(13:49)兎岩(13:53)〜(14:02)登山口〜(14:14)長若山荘〜(14:22)落合橋〜(14:40)日本武神社(14:42)〜(15:03)松井田
 本日は、「山の会」メンバーと共に秩父の般若山・釜ノ沢五峰に行ってきました。この山域は、全く知らなかったのですが、メンバーの一人が、面白そうだということで、山行計画にエントリーし、その結果、本日、実行に移されました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 池袋6:50発の特急ちちぶ3号に乗車する。この間の子持山・大持山の時と同じ特急だ。今回は、終点西武秩父まで乗車し、8:14着。すぐに正面のバス乗り場に向かう。
 8:20発の薬師の湯行きのバスに乗車。バスの中で、全員集合した。

 8:49、長若中学校前にて下車。我々4人以外にも、登山姿の乗客が7人ぐらい下車。
 バスから降りたところで、メンバー内での連絡事項を確認し、出発する。(8:55)
[長若中学校前で下車]

 舗装路を歩く。信号機もない、車の通行量も少ない車道である。
 バス停の前に中学校があったが、今度は、小学校の前を通過していく。

 9:18、法性寺に到着。(写真下左)
 ここで小休止。
 法性寺については、なんの予備知識がなかった。山門前にあった小鹿野の観光案内板を見て、初めて、この寺が秩父観音霊場 札所三十二番 般若山法性寺と知った。

 山門を通り(この時、山門の入口に般若の面が飾ってあると聞いていたのだが、見忘れてしまった。後で、この画像を見たら、しっかり映っていた)、石段を登って、本堂の前に着いた。
 ここで、本堂に参拝する。本堂にも般若の面が飾ってある。(写真下右)
[法性寺仁王門(山門)に到着] [本堂]

 観音堂を見た後、さらに奥へと進む。
 大きな岩に穴が空いていた。龍虎岩というらしい。下の画像だとアングルのせいか、あまり急に見えないが、実際は、クサリが無いと危険(特に下り)と思えた。
 クサリ場を登り切ると、左手に祠があり、これが金毘羅様のようだ。参拝後、再びクサリを使って下っていく。
[龍虎岩(中に金毘羅様)]

 さらに奥へ登っていくと、一枚岩の上に出た。
 岩の先端の方に観音立像が見えた。(写真下)
 あれが、お船観音像のようだ。岩を下って近づく。しかし、この岩の左側は、手摺もなく、ほぼ垂直に落ちているので、要注意。幸い、濡れていないせいか、フリクションが、よく利く。
[お船観音像に向かう]

 お船観音像の次は、大日如来像だ。ここも急な登りで、クサリ場となっている。一人ずつ、クサリを掴んで登っていく。
[大日如来像に向かう]

 大日如来像の前に到着。4人が如来像の前に立てない程、狭いエリアだ。一人ずつ。参拝したら引き返していく。
 ここは、登る時よりも下りの方がスリル感がある。頼りないクサリ1本を使って、一枚岩を下っていく。今回は、他に訪問者がいないから、まだいいが、ここは、混雑してきたら、大渋滞になるだろう。
[大日如来像] [来た道を引き返す]

 大日如来を拝観したら、次は、亀ヶ岳の展望だ。
 尾根筋を登った後、送電鉄塔前で左に下り、再び登り返すという、結構、疲れるルートを通ると、左手に亀ヶ岳?が見える。
 確かに亀が甲羅から首を出しているようなポーズに見える。
[亀ヶ岳展望台にて]

 尾根筋を下っていき、これで般若山の山行は、終了。この先は、釜ノ沢五峰となる。
 下り切ると、正面に建屋が見えた。長若山荘のようだ。その手前で、右折し、山道に入っていく。
 この先、「釜ノ沢五峰」という道標を見る。(写真下)
[釜ノ沢五峰へ向かう]

 先程の般若山と同じように尾根筋を登っていくと、一枚岩の前に出た。
 ここが一ノ峰だ。
 ここも岩の右側は、切れており、恐ろしい。ここでは、男女1組の登山者が休憩中だった。
[一ノ峰]

 一旦下っていくと、分岐点に出る。道標があり、左は、「子兵重岩・展望台・くさり場」、右は、「金精神社・文殊峠へ」とある。
 右は、巻道のようだ。取りあえず、左の小兵重岩方面の登りに向かう。
 登り切った所で、三ノ峰と書かれた石碑を発見。(写真下左) どうやら、これは、二ノ峰のようだ。先程の道標に「二ノ峰」と書いていないので、巻道を通っていたら、二ノ峰は、巻いてしまうところだった。
 この二ノ峰では、南側の視界が良好だった。(写真下右)
[二ノ峰] [南側の展望が広がる]

 二ノ峰からの下りは、道標の通り、クサリ場となっていた。
 それを下り終えたら、再び登り返す。その先が、三ノ峰だった。ここも、先ほどの二ノ峰と同じように南側の展望がいい。
 南東側に視点を移せば、三角形の山、武甲山が見えた。特徴ある形で、どこからでも目立つ山だ。正午前だったが、ここでランチタイムとした。
[三ノ峰] [武甲山が見えた]

 三ノ峰を出発し、ここもクサリ場を通過して、下っていく。さらに奥の尾根と登っていくと、四ノ峰に出た。今までの二ノ峰、三ノ峰と比べると、ここは、ピークらしくない。(写真下左)
 続いて、尾根幅が多少広くなり、左が自然林、右が植林帯の境界あたりを登っていく。その斜面を登り切った所に五ノ峰の石碑が立っていた。ここは、四ノ峰以上にピークらしくなかった。(写真下右)

[四ノ峰] [五ノ峰]

 さらに尾根を登っていく。
 12:26、小ピークに到着。(写真下)
 地図で確認すると、ここが565m峰だとわかった。ここで、北西側の景色が広がる。だが、季節柄、霞がかかっていてよく見えず。
[565m峰にて]

 565m峰を下り、送電線鉄塔の横を通る。見上げると、なんと送電線がなかった。
 帰宅後、調べたら、先月、小持山・大持山で見掛けた送電鉄塔跡と、同じ送電線ルートだった。ということは、そのうち、この送電線鉄塔も撤去されてしまうようだ。
 その先、右手に桜が満開だった。(写真下)
[満開の桜に出会う]

 その後、小ピークに到着。ここは、樹木が伐採され、視界が良くなっていた。
 ここで進路方向が、西から南西に変わる。
[伐採されたピークにて]

 中ノ沢ノ頭という植林帯の中の小ピークで、南西に下っていく。
 すると、建屋が目に入った。ここが金精神社だった。こじんまりした神社だ。参拝して、その奥へ下っていく。(写真下左)
 林道(舗装路)に出ると、ここが文殊峠。
 林道を横切り、反対側を登っていくと、長若天体観測所の前に出た。(写真下右)
 こんな場所になんで観測所が、と思っていると説明板があった。
 『長若天体観測所へようこそ
 開所の経緯
 埼玉県秩父郡小鹿野町の林道、釜の沢・伊豆沢線が開鑿され、これに先立ち、林道が文殊峠に達するのを期待して観測所の工事は開始されました。用地は峠部の尾根を掘削したもので、約200平米の面積があり、民宿「長若山荘」主人の所有地と、小鹿野町町有地の一部とから成っています。観測所周辺には人家の灯火がなく、360度の視界を保っているので、ほぼ理想的な観測所となっています。私設の観測所ですが、限りなく秘められた宇宙のロマンを求め、人々のために公開しております。』

 施設としては、30cm、25cm、20cm反射望遠鏡があると記載されてある。
 観測所に向かう。建屋自体は、小さく、外からは、室内がどうなっているのかは、わからなかった。
 観測所の裏手からは、遠く両神山が見えていたが、ちょっと霞んでいる。その手前にもノコギリ状の山が見える。その右手奥には二子山だろうか、尖った山が2つ見えた。
[金精神社] [長若天体観測所]

 再び中ノ沢ノ頭まで引き返し、東の方向へ下っていく。
 13:20、鞍部を通過。ここには、ボロボロの道標が立っており、南側にも下っていくような分岐路があった。我々は、東へ直進し、竜神山に向かう。
 鞍部からの登り返しは、短いのだが、息が切れる。登り切った所が、標高538.6mの竜神山頂上だった。ここは、単にピークというだけで、周囲の景色が見えず、ちょっとガッカリ。(写真下)
[竜神山頂上にて]

 伐採されたヤセ尾根を進む。(写真下)
 前方の小ピークの先に送電鉄塔が立っていた。ここも送電線がない。地図で確認すると、先ほどと同じ送電線ルートだった。しかし、こんなヤセ尾根によく送電鉄塔を建てたものだと感心。
[電線の無い送電線鉄塔]

 さらに尾根筋を進む。
 やがて、大きな一枚岩の前に出た。(写真下)
 ここが兎岩と言われるところだと判明。岩の形状や岩質から見て、お船観音の時とよく似ている。
 両側にクサリが取り付けられているので、あまりスリル感は無い。だが、前方東側の山並みが眺められ、気分は爽快。皆で、お互いを撮影しながら下っていく。
[兎岩にて]

 兎岩を過ぎると樹林帯の急斜面となる。それを下り切ると、舗装路に出た。(写真下)
 今日の山行も一段落。あとは、舗装路を歩いていくだけだ。
[舗装路に下りた]

 バス時刻の関係で、行きとは違うバス停、松井田まで歩くことになった。だが、この舗装路歩きが長かった。途中、武甲山とトラクターの光景に出会い、思わずデジカメ撮影。(写真下)
 その後、日本武神社に立ち寄って参拝。
[トラクターと武甲山]

 15:03、国道299号線にある松井田バス停に到着。途中で自販機やコンビニがあれば、冷えた炭酸が飲みたいなと思っていたが、一つもなく、ようやく見つけた!と思ったら、バス停のすぐ傍だった。
 15:11発のバス(実際は、15:13に到着)に乗車し、西武秩父に向かった。
 ....西武秩父駅近くにて、生ビール&ホルモンで反省会となったのは、言うまでもない。
 [松井田バス停に到着


 般若山、釜ノ沢五峰、一言で言うならば、両方とも面白い山でした。次のスポットを目指すというのが明確で、ダラダラ歩きが無く、低山歩きが十分堪能できました。
 また、民家の前の芝桜が色鮮やかだったり、山の中で、何ヶ所も桜が満開なのを見掛けました。そんな訳で、春の花を観賞することができたという面もありました。
 山の会メンバーの皆さん、ご同行有難うございました。今後も、宜しくお願い致します。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。