トップページ他山域山行リスト>黒檜山_記録20190825


黒檜山

 山行日
2019年8月25日(日) 晴 同行者:「山の会」メンバー 5名
 コース
展望台下(9:51)〜<句碑めぐり道>〜(10:11)赤城少年自然の家入口〜(10:26)赤城公園ビジターセンター(10:37)〜(10:46)鳥居峠(10:51)〜(11:34)駒ヶ岳登山口分岐点〜(11:48)駒ヶ岳(12:18)〜(13:03)御黒檜大神石碑〜(13:05)黒檜山登山口分岐点〜(13:08)黒檜山(13:15)〜(13:18)展望地(13:58)〜(14:02)黒檜山(14:05)〜(14:08)黒檜山登山口分岐点〜(15:32)黒檜山登山口〜(15:44)赤城神社(15:57)〜(16:06)茶店(16:20)〜(16:25)駒ヶ岳登山口〜(16:32)赤城公園ビジターセンター(赤城山ビジターセンターバス停)
 今回は、「山の会」メンバーとともに赤城山最高峰、黒檜山に行ってきました。前回の焼岳・蝶ヶ岳山行と同様、今回も最高の天気でした。ですが、山行直前に発覚した情報で、ちょっとハラハラしました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 山行前日にバス時刻の最終確認をしようと、バス会社のサイトを見たら、なんと明日の8/25のバスは、赤城山ビジターセンター行きが途中の展望台下までとなっていた。理由は、「あかぎ大沼・白樺マラソン大会」開催のためだった。
 「夏にマラソン?」
 完全にノーマークだった。
 「バスが行かないのであれば、こりゃダメだ〜。赤城山は、中止にするか。」
と、赤城山企画担当(世話役とも言う)の私は、思ったが、冷静に考え、まず展望台下というバス停がどこにあるのか、地図で確認。すると、大沼に下っていく途中のバス停だと判明。ここから赤城山ビジターセンターバス停までは、歩いて40分ぐらいだ。これなら問題ないだろう。但し、帰りのバスの赤城山ビジターセンター15:15発には間に合わないので、富士見温泉の立ち寄りは、中止する旨の計画を参加メンバーに連絡した。(なお、帰りのバスは、マラソン大会が終了しているので通常運行)

 さて、当日の朝。
 生まれて初めて前橋駅で降りたが、意外に涼しいというのが第一印象。(たまたまか?)
 前橋駅前のバス乗り場にて参加メンバーと集合。今日は、絶好の登山日和だ。
 前橋駅8:45発の展望台下行きバスに乗車。今日は、赤城山ビジターセンターまで行かないということを知っている乗客が多いのか、登山者の姿は少ない。家族連れのハイカーが目立つ。

 バスの中では、年配男性が資料を配り、ボランティアで、赤城山の地形等を説明してくれる。赤城山の名前の由来では、「赤城山という名前は、赤城山と日光二荒山の神が戦ったとき、赤城山の神が血を流して赤く染まったためとする説がありますが、実際は全山が紅葉で赤く染まることに由来するようです。」など、個人的には興味深い話が多かった。
 いろいろな話を聞いているうちに展望台下に近づいた。

 9:46、展望台下バス停到着。
 ここは、単に下り坂の途中にあるバス停だった。ボランティアの男性に御礼を述べた後、車道を歩いていく。
[「展望台下」にて。ここが、本日のバス終点(振り返って撮影)]

 車道を少し下った後、右手の登山道に入る。
 下り坂の車道が、左手の樹林間から時々見え、車が渋滞しているのがわかった。スピーカーから、マラソン大会開催を説明する声が聞こえる。マラソンのイベントを知らずにやって来た車が多いということだろう。(バスが展望台下までというのが、よく理解できた)

 我々が歩いている道は、途中で、地蔵岳頂上に続くルートと分かれ、大沼方面に下っていく。両側には、ササが茂っているが、特に問題なし。ここは、「旬碑めぐり道」というハイキング道だが、このササのせいか、旬碑は、一箇所しか見かけなかった。
[ササ原の中の道を進む]

 さらに進むと左側に車道(大沼周回道路:本来のバス通り)が見え始め、マラソン大会参加ランナーが数多く走っていた。すでに大会は、始まっているようだ。
 10:11、車道に出た。(写真下)
 そのまま車道の右端を歩く。
[本来のバス通りに出る]

 右側車線は、車が走るが、ランナーと同じ進路方向しか走れない一方通行となっていた。
 やがて、スタートの横断幕とFINISHの横断幕を見えてきた。ちょうど、そんな時、スピーカーから女性アナウンスの声が聞こえてきた。どうやら男子5Kmマラソンの優勝者が決まったようだ。
[マラソンのスタート、ゴール地点]

 ランナーは、途中で左折し、大沼沿いの道を走っていく。我々は、直進し、ビジターセンターへと向かう。
 10:26、当初の出発点だった赤城山ビジターセンターバス停に到着。
 バスが通常通り、ここまで来ていれば、9:54に着く。約30分ぐらいのズレが発生したが、このくらいであれば、帰りのバスが、16時台であれば、問題ないだろう。
 赤城公園ビジターセンター(建屋の正式名。但し、バス停名は、「赤城山ビジターセンター」となっているのでややこしい)の中に入る。赤城山の花などを展示パネルを見た後、出発。
 10:37、まずは鳥居峠を目指す。
[赤城公園ビジターセンター内にて] [まずは、鳥居峠を目指す]

 舗装された車道を登っていけば、鳥居峠に到着。(10:46)
 以前ケーブルカーの駅だった建屋が残っている。ここからは、登ってきた道とは反対の南東側の視界が見下ろせる。残念ながら、雲が多く、霞んでしまい、遠景は、全く見えなかった。
 北側にある駐車場の方へ進むと、左下に小さな池が見える。覚満淵だ。
 覚満淵は、周囲が約1km程度の湿原で、今は、緑一色だが、秋には、紅葉の名所になるらしい。
[鳥居峠の駐車場から「覚満淵」を見下ろす]

 覚満淵を眺めた後、駐車場奥に進む。
 ここからのルートは、地図(山と高原地図 赤城・皇海・筑波 2019年)上には、しっかりと登山道が書かれてあるのだが、実際には、道標がなく、登山道がはっきりしていなかった。だが、事前のネット調査のお蔭で、ウロウロすることなく、北側へ水平に進んでいく。すると、予想通り、篭山(駐車場奥の小ピーク)を左から巻くような踏跡を発見。その踏跡に沿って進んでいく。
[駐車場奥から水平に進む]

 直進していくと足下は、大きな岩だらけとなり、ルートが分かりにくい。取りあえず水平に進む。その後、右側斜面を登るような踏跡を見つけ、右手を登っていく。
 10:59、篭山の裏手の稜線に上がると、この先、明瞭な経路が続いているのが見えた。
 ....この後、稜線を少し進んだところで、GPSのスイッチを入れていないことに気がつき、慌ててスイッチオン。

 緩やかな斜面を登っていくと、単独中高年男性、単独の若い男性と、続けざまにすれ違う。どうやら、歩かれていないルートでもなさそうだ。
 やがて、急登に変わった。(写真下) 周囲の緑に癒されながら、ゆっくりと進む。
[急登となる]

 11:34、尾根の先端部のような所に出た。正面には、駒ヶ岳登山口から駒ヶ岳への登山道が走っており、その登山道に向かう。ちょうど樹林帯が途切れ、芝生のような斜面が広がっていた。
 左手には、木陰で食事休憩している6人ぐらいの家族連れパーティを見る。長閑な光景だ。
[駒ヶ岳登山口からのルートと合流]

 階段状の登りを進むと、説明板が目に入った。
 『赤城山の夏
  一年の中でいちばん多くの人がおとずれるこの季節は、オミナエシ、ワレモコウ、アヤメ、ヤマハハコ、ウスユキソウ、ニッコウキスゲなどの花が競って咲きます。花の上には、ミヤマセセリ、アゲハチョウ、ヤマキチョウ、ベニシジミ、ヒョウモンチョウ、ヒメジャノメなど数多くの「蝶類」がみられます。
 環境省・群馬県』

 そうか、この辺りは、蝶が多いのかと認識。
 ....だが、今回は、そんなに蝶は見かけなかった。

 木の階段を登っていくと、その先は、比較的フラットな歩きとなる。だが、その先、再び階段状の登りが見えてきた。また、階段かと思いながら、木の階段を登っていったら、そこが、駒ヶ岳頂上だった。(11:48)
 狭い頂上だ。15人ぐらいの登山者が既に休憩中だった。
 西側には、大沼を見下ろすことが出来る。ちょうど昼になるので、ここでランチタイムとした。
[駒ヶ岳頂上にて記念撮影] [頂上にてランチタイム]

 ランチタイムを終え、黒檜山へ向かう。(12:18)
 いきなり、急な階段下りとなる。だが、階段が終わっても、まだ下りは、続いていた。今、下っている分、登り返さなければならないと思うと、気が重い。
 そのうち、前方がフラットで歩き易い登山道となる。ここが、大タルミという平坦部のようだ。正面に緑の山、黒檜山が視界に入った。
[大タルミにて]

 黒檜山まで0.7kmの道標を左に見る。また、その道標には、「関東ふれあいの道」と書かれてあり、地元の山、丹沢を思い出す。
[ここにも「関東ふれあいの道」の道標あり]

 平坦部から200m程度の高度差をゆっくりとしたペースで登っていく。
 だが、階段登りは、正直言って辛い。
[黒檜山への登り]

 12:59、花見ヶ原キャンプ場分岐点に到着。ここで、そのキャンプ場方向に対し、「絶景スポット60歩」と書かれてあったので、黒檜山とは、反対方向に進んでみる。
 すると、小沼方面の光景が見渡せた。(写真下)
 左には、筑波山が見えるようだが、今日は、霞がかかっており、残念ながら、遠景は、よく見えない。
[振り返って地蔵岳・小沼方面を眺める]

 分岐点に戻り、黒檜山頂上に向かう。
その途中、鳥居があり、奥に石の祠、左に「御黒檜大神」という石碑を見る。
[御黒檜大神石碑]

 13:08、黒檜山頂上に到着。駒ヶ岳と違って、頂上は、ちょっとした小広場となっていた。
 皆で記念撮影。(写真下)
 頂上の周りには木が立っているため、遠景は、見えにくい。この先に展望地があるようなので、そちらに向かってみる。
[黒檜山頂上にて]

 13:18、展望地に到着。展望は、開けたが、やはり霞がかかり、遠方は、よく見えない。
 薄らと見えている山は、上州武尊かなと思えた。
 ここで、帰りのバス時刻のため、時間調整し、しばし休憩。(〜13:58)
[展望地にて]

 来た道を引き返し、黒檜山頂上を通過した後、分岐点で右折する。
 樹林帯の中、急な下りが延々と続く。余りにも急なので、下りだというのにスピードが出せない。
[分岐点にて右折]

 下りの途中、大沼や地蔵岳を眺めるビューポイントに出た。地蔵岳の左の山は、長七郎山かと思ったが、地図で確認すると、その手前の小地蔵岳で、長七郎山は、小地蔵岳にちょうど隠れてしまうような位置だった。(ほんの少し見えているが)
[大沼の眺め(左に小地蔵岳、右に地蔵岳)]

 それにしても急な下りが延々と続く。
 「この下りは、修行ですね〜。」
と、メンバーと話す。
 ...長い下りに対し、ブツブツ呟くメンバーあり。
[急斜面を下っていく]

 15:32、黒檜山登山口にようやく到着。長くて、なかなか侮れない下りだった。
 ここからは、車道を歩いて、赤城山ビジターセンターバス停に向かう。
[黒檜山登山口に出てきた]

 帰りのバス発車時刻まで、まだ時間があるので、途中の赤城神社に寄り道する。
 赤城神社って、そういえば、東京の神楽坂にもあったような記憶がある。
 正式名称は、赤城神社だが、他の赤城神社との区別のため、「大洞赤城神社」とも呼ばれる。関東地方を中心として約300社ある赤城神社の、本宮と推測されるうちの一社である。 (Wikipedia)
[赤城神社にて]

 赤城神社の寄り道の後、大沼の湖畔にある茶店に寄り、缶ビールで乾杯。
 ひと息ついた後、バス停に向かった。
 16:32、赤城山ビジターセンターに到着。乗客は、我々だけかなと思っていたら、発車時刻近くになって、家族連れのグループもやってきた。
 16:40、予定通り、バスに乗車。
[赤城山ビジターセンターバス停にて]

 17:53、前橋駅到着。
 ここで一旦、解散とし、希望者だけ、駅近くの日帰り温泉に向かう。今朝、メンバーの一人から、駅前にも日帰り温泉がありますよとの情報を得て、寄り道することにしたのだ。
 駅から歩いて、7,8分、その日帰り温泉は、すぐに見つかった。
 風呂から上がり、生ビールで乾杯。ここは、食事もできて、サービスが充実している。
 しばし、和やかなひと時を過ごす。
[前橋駅にて日帰り温泉に立ち寄る] [生ビールで乾杯]


 マラソン大会とぶつかり、どうなるかと思いましたが、無事、黒檜山を登頂することが出来ました。
 また、富士見温泉をパスしたので、風呂を諦めてましたが、幸いにも前橋駅近くに日帰り温泉を見つけ、サッパリできたことは、ラッキーでした。

 参加の皆さん
 お疲れ様でした。今日は、天気がよくて何よりでした。今後とも宜しくお願い致します。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。