トップページ他山域山行リスト>文庫山_記録20191228


文庫山

 山行日
2019年12月28日(土) 晴 同行者:「山の会2」メンバー 5名
 コース
甘酒茶屋(9:40)〜(10:33)文庫山(10:54)〜(11:39)甘酒茶屋
 今回は、「山の会2」メンバーとともに箱根の文庫山に行ってきました。なんで文庫山という名がついたのか、よく分かりませんが、2019年最後の山行として、チャレンジしました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 箱根湯本9:10発元箱根行きのバスに乗車し、9:32、甘酒茶屋にて下車。
 道路を渡り、甘酒茶屋の駐車場の片隅で準備を開始。
 今日は、ヤブ突入覚悟の山行ゆえ、靴紐を締め直し、革の指出し手袋を着用する。
[甘酒茶屋にて下車]

 9:40、甘酒茶屋の駐車場を出発する。
[再び車道を渡り、文庫山へ]

 文庫山方面へ進む。小屋跡の横を通過し、涸沢に下りる。ここから上流方面に歩いていくが、岩がゴロゴロしていて歩き難い。おまけに岩の表面には、霜が降りていて、非常に滑りやすい。足の置場には、細心の注意を払って、一歩一歩確認しながら、進んでいく。
[涸沢に入る]

 振り返ると、下二子山のピークあたりに陽が当たっていた。
 ....何となく日光男体山のように見える。
[後方には下二子山(振り返って撮影)]

 涸沢には、大石があり、2m以上の涸滝があったりするが、簡単に乗り越えていける。
 9:56、涸沢をそのまま進んでいくと、文庫山から離れてしまうので、途中で左側の斜面に取付く。
[途中で左斜面に取り付く]

 斜面を登ると、その先に細い枝沢が見えた。その手前は、ササヤブとなっているため、突入していく。ササを掻き分けて進むと、枝沢にも水が流れていないことが分かった。
[枝沢沿いに進む]

 枝沢を登っていく。途中、3mぐらいの涸滝が現れた。落石に注意しながら、両手両足を使って登っていく。幸い、掴んだ岩がポロッと抜けるようなことは、なかった。
[枝沢を登っていく]

 ふと振り向くと、単独峰の山が見えた。先程の下二子山?と一瞬、思ったが、ちょっと方向が違う。方角からして駒ヶ岳だと分かった。ちょうど朝日が照り出し、山が明るくなっていた。
[駒ヶ岳が見えた(振り返って撮影)]

 枝沢を進んでいくと、これまた右方向に行ってしまい、文庫山から離れていくようになる。
 そこで、枝沢の途中で左折し、ササヤブの斜面を突き進む。ササ下の土は、滑りやすく、ササヤブを掴みながら、登っていく。
 一瞬、ササヤブから抜けて、歩き易くなったのだが、稜線に向かって歩いていくと、再びササヤブに突入するハメになった。
[左側斜面を登る]

 10:23、稜線に出た。左側に文庫山のピークらしいものが見える。そちらに向かうべく、ササヤブの中を進む。この先は、ヤセ尾根なので、足下に注意しながら進む。
 すると、踏跡のようなルートを発見。左は、急斜面が見える。右は、ササヤブで何も見えないが、地図上では、その先で崖のような超急斜面となっていた。 
[ササヤブの中を進む]

 小さな鞍部を通過すると、前方から人の声が聞こえてきた。どうやら先頭メンバーが頂上に到着したようだ。
 10:23、山頂の端にあった立木には、手書きの山頂標識と、幹に巻かれたテープにも文庫山の文字が見えた。(写真下左) 周囲は、樹木に囲まれ、視界は、広がらない。(写真下右)
[文庫山手書き山頂標識] [頂上の光景]

 頂上から少し離れた所に枝振りのいい大木を発見。(写真下)
 常緑樹のようだが、何の木だろう。
[頂上付近の樹木]

 山頂で記念撮影し、小休止した後、出発する。(10:54) (写真下)
 来た道を引き返す。ヤセ尾根部分は、足下を見ながら進み、来るときに稜線に出たところまで戻ってきた。
[ササヤブへ]

 稜線から右手斜面を下っていく。だが、下りの場合、登りと違って先がよく見える。このため、なるべくササヤブでない箇所を通っていく。すると、登りの時は、見かけなかった大木の間を下った。(写真下)
[登るときとは違うルートとなる]

 枝沢に向かって下るが、ここもササヤブをなるべく避けるように斜めに下っていく。すると、ちょうど登るときに枝沢から取付いた地点に戻ってきた。
 ここからは、登りルートを下っていくだけだ。
 先程の3mぐらいの涸滝にて、落石をしないように慎重に下っていく。(写真下)
[枝沢を下っていく]

 11:21、枝沢から、涸沢に下り立つ。登りの時は、岩の表面に霜が降りていたが、気温が上がり、今は、もう霜が消えており、歩き易くなっていた。
 それにしても、メンバーの皆は、下りが速い。相対的に自分が遅くなったということか。老眼が進み、動体視力が衰えたためか。
 ....最近、駅の階段下りで、つくづくそう思う。
[涸沢を下っていく]

 涸沢から上がり、バス通りに向かう。振り返って、文庫山方面を眺める。
[文庫山方面を見上げる(振り返って撮影)]

 11:39、甘酒茶屋に戻ってきた。せっかくなので、店に入って、小休止。甘酒を注文する。
 この甘酒茶屋は、江戸時代初期創業という老舗で、現在の店主は、13代目という。
[甘酒茶屋に向かう] [甘酒を注文]

 12:10発、箱根湯本駅行きのバスに乗車。
 ちょっと早い下山となったが、2019年最後の山行ということで、この後、小田原で反省会となった。
 [甘酒茶屋バス停にて]


 2019年最後の山行は、短い山行となりました。しかし、ササヤブが殆どでしたので、結構、充実した山歩きだったと思っています。丹沢のスズタケが縮退している状況に対し、箱根のササ/タケは、まだ元気です。今後も、箱根の山を楽しんでいきたいと思っています。 




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。