トップページ他山域山行リスト>大菩薩峠_記録20200126


大菩薩峠

 山行日
2020年1月26日(日) 曇 同行者:「山の会」メンバー 4名
 コース
丸川峠入口(9:15)〜(11:25)上日川峠(11:47)〜(12:16)福ちゃん荘(12:32)〜(13:50)雷岩(14:20)〜(15:04)大菩薩峠(15:16)〜(15:49)福ちゃん荘(15:56)〜(16:11)上日川峠〜(16:39)林道分岐点〜<林道>〜(17:45)丸川峠入口(17:51)〜(18:05)大菩薩峠登山口
 「山の会」メンバーで、大菩薩峠に行ってきました。個人的には、12年振りの再訪です。今回は、1月ということで、雪歩きを期待してやってきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 前日の天気予報では、夜中は降水確率が高く、その後、当日の午前中から曇りというような予報だった。実際、自宅を出る時は、雨がまだしっかり降っており、傘を差して歩き出す。本当に予報通り、この後、雨は止むのか、非常に不安な気分だ。
 甲府行きの特急「かいじ73号」に乗って、塩山にて下車。駅から出ると、雨は止んでいた。だが、道路は濡れており、雨が止んだばかりのようだ。ここで、予約していたタクシー2台に分乗して、丸川峠入口に向かう。
 9:01、丸川峠入口に到着。幸い、雨も雪も降っておらず、天気は、予報通り曇りとなった。
 ....そういえば、12年前も、ここまでタクシーで来たことを思い出した。
[丸川峠入口に到着]

 9:15、丸川峠入口を出発。ここで丸川峠方面ではなく、閉鎖された林道ゲートの横を通過していく。
 周りは、完全な雪景色で心が躍る。山道には、他人の踏跡が見当たらない。どうやら、この雪は、昨夜降ったようだ。
 10:15、5人パーティとすれ違う。聞けば、昨日は、介山荘に宿泊されたとの事。
 「昨日は、この辺り、全く雪がなかったんですよ。」と聞き、やはり、一晩で雪景色に変わったと知る。
[上日川峠に向かう]

 10:36、第二展望台のプレートを発見。あれっ、どうやら知らない間に第一展望台を通り過ぎてしまったようだ。まあ、いずれにしても、今日は、右手が乳白色のガスしか見えず、遠景は、全く期待できない。(12年前の記憶が蘇り、この辺りで、南アルプスの眺めがよかったことを思い出した)
 10:50、ひたすら冬枯れの樹林帯を登っていく。今日は、珍しく無風で、静寂な山行だ。(写真下)
[風が全く無い]

 11:25、上日川峠に到着。ロッヂ長兵衛建屋前にて小休止。メンバーの何人かは、ここで腹ごしらえ。相変わらず静かだ。おかげで、我々の会話が、遠くまで聞こえてしまう。
[上日川峠に到着]

 11:47、上日川峠を出発。福ちゃん荘へと向かう。
 途中、ガスが発生してきて、前方がはっきり見えなくなってきた。こりゃ、雪が降ってくるかなと思ったが、そのうち、ガスが切れた。どうやら、この曇りが続きそうだ。
[ガスが切れた中、福ちゃん荘に向かう]

 12:16、福ちゃん荘到着。残念ながら、福ちゃん荘は、営業していなかった。12年前、ここで登山バッチを購入した記憶がある。ここで、全員、アイゼンを装着。
[福ちゃん荘に到着]

 福ちゃん荘から、今回は、唐松尾根に向かう。登り始めから、雪にアイゼンが刺さる度にザクッザクッという頼もしい音が聞こえてくる。標高が高くなり、降った雪が、凍り始めているようだ。
 登山道が徐々に急斜面になっていく。そんな折、右手を見ると、何やら動くものが目に入った。
 よく見ると、シカ2頭がこちらに気がついたのか、立ち止まって、じっと見ている。その間、1分ぐらいあっただろうか。お蔭でデジカメを取り出し、撮影する機会を得た。(写真下)
[シカ2頭と遭遇]

 やがて、冬枯れの樹木の枝にも雪が付き始め、ますます雪山っぽくなってきた。
 だが、急登が続き、ペースが遅くなってしまった。
[一面、白銀の世界へ]

 13:50、雷岩に到着。大菩薩嶺の頂上に行くか迷ったが、ここで、ゆっくりランチタイムとし、山頂は、断念することとした。
[雷岩に到着]

 すると、ランチタイム中に何と、陽が照り出した。青空が見え始めたのだ。
 これは、もっと青空が広がるかもと、パンを食べながら、カメラを取り出し、いつでもシャッターが押せるように準備。
[雷岩にて陽が差し込み、青空が見えた]

 すると、眼下の雲が流れていき、大菩薩湖が見えてきた。だが、雲の流れが速い。何枚も撮影してしまった。
 また、雲海の上に小さく山稜が見えているのを発見。どこの山だろうと、メンバーを話していたら、一瞬、雲が動き、山稜の下側も見えてきた。すると、その山稜が、富士山の頭だと判明。しかし、瞬時の出来事で、直ぐに雲の中に隠れてしまい、残念ながら撮影することはできなかった。
[大菩薩湖が一瞬、見えた]

 遅めのランチを終え、大菩薩峠に向かう。
 まだ右手から、陽が差し込んでいた。
[大菩薩峠の方へ下っていく]

 14:51、親不知ノ頭にて、雷岩方面を振り返る。青空が消えていき、後方から雲がやって来るのが分かった。この後、再び一面、曇り空となってしまった。
[雷岩方面を振り返る]

 15:04、大菩薩峠に到着。残念ながら、天気は回復せず、再びガスの中に入ってしまった。
 ここで全員での記念撮影を実施。
[大菩薩峠にて]

 大菩薩峠から、急いで下っていく。相変わらず、ガスが漂う。
 15:49、福ちゃん荘の前でちょっと小休止。
 行きの時は、上日川峠から福ちゃん荘間を登山道で登っていたが、帰りは、より歩き易いということで、林道を下っていく。(写真下)
[福ちゃん荘からは、登山道ではなく、林道を歩く]

 上日川峠を通過すると、様相がガラリと変わった。行きの時は、雪で真っ白だったが、その雪が解けてしまい、茶色い土と落葉ばかりが目立った。
[上日川峠から来た道を戻る]

 16:39、林道から再び登山道に入る箇所で、ちょっと遠回りにはなるが、林道を選択。こちらであれば、途中で日が暮れても、安心して歩けるというメリットがあるからだ。
[途中で、林道歩きとした]

 16:40、林道から左手の視界が広がった。どこの山が見えているのか、サッパリ分からなかったが、帰宅後、カシミールで確認したところ、左側の奥の山が国師ヶ岳で、右奥は甲武信ヶ岳あたりの山だと分かった。
[林道からの光景]

 やがて、林道(舗装路)の雪が消え、徐々に足の裏が痛くなってきた。想定通り、陽が落ちてしまい、段々と暗闇となっていく。何せ林道の左右は、樹林しかなく、遠い明りも見えない。
 17:45、丸川峠入口に戻ってきた。ここからライトを点けて歩き出す。その後、どんどん坂道を下り、大菩薩峠登山口バス停に到着。(18:05)
 無事、18:30発の最終バスに乗車し、塩山駅へと向かった。(乗客は、我々だけだった)
 [大菩薩峠登山口に到着]


 最後の林道歩きが、やはり長く感じた山行となりました。ですが、林道なので、メンバ−とペチャクチャ話しをしながら、歩けたのは、大変楽しいひと時でした。
 残念だったのは、雷岩からの稜線で、富士山や南アルプスの眺めが十分できなかったことです。 
 この山域は、四季を通じて、通ってみたいと思っています。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。