トップページ>他山域山行リスト>皆野アルプス_記録20200315
2020年3月15日(日) 晴後曇 |
同行者:「山の会」メンバー 3名 |
皆野(9:24)〜(9:47)大渕登山口(9:57)〜(10:23)前原山(10:27)〜(10:43)前原岩稜〜(10:51)国神コース分岐点〜(10:54)三叉ピーク〜(11:23)2級基準点〜(11:30)男体拝(11:32)〜(11:36)風戸分岐点〜(11:58)猿岩〜(12:06)東屋〜(12:11)破風山(12:43)〜(12:53)札立峠(12:55)〜(13:09)如金さま〜(13:15)武蔵展望台(13:19)〜(13:27)大前山〜(13:38)大前近道分岐点〜(13:44)天狗山(13:50)〜(14:02)大前〜(14:26)華厳の滝登山口〜(14:40)秩父華厳前バス停〜(14:45)秩父華厳の滝〜(15:04)上空滝〜(15:22)秩父華厳の滝〜(15:31)秩父華厳前バス停 |
今回は、埼玉県北西部にある皆野アルプスへ「山の会」メンバーとともに行ってきました。秩父市の北側に位置する皆野町あたりは、個人的に全く訪問したことのない未踏エリアです。果たしてどんな光景が見られるか。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
池袋から西武特急「ちちぶ5号」に乗車し、横瀬で長瀞行きに乗り換え、秩父鉄道の皆野に9:21、到着。スマホで調べてみると、池袋から皆野に行く場合、東武東上線から秩父鉄道に乗り換えて来ることも可能だったのだが、西武特急の乗り心地に誘惑され、特急料金を払ってでも西武を選択してしまった。
皆野駅前にて、メンバー集合。ここで、皆野町役場産業観光課発行の皆野アルプス資料(皆野アルプス、破風山登山マップ)を入手することができた。内容は、ネットで入手したものと同じだったが、紙質がよく、A3サイズだったので、こちらを利用させてもらう。
駅前の登山届BOXに計画書を投函してから、出発。(9:24) |
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[秩父鉄道皆野駅] |
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見上げれば、素晴らしい青空が広がっていて、山行気分が乗ってくる。
駅前を直進していくと、鰻屋の店を2軒、見掛ける。ここは、鰻が名物なのかなと店に近づいていくと、すでに登山ルートから外れていることに気がついた。
皆野アルプス資料(詳細なので、有難い)を見ながら、軌道修正し、登山口に向かう。
途中、荒川を渡り、続いて赤平川を渡る。(写真下)
右手の、その二つの川が合流しているポイントをしばし眺める。 |
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[赤平川と荒川の合流点を望む] |
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宅地から外れた所に大渕登山口の道標があった。(9:47)
ここから登山道になるので、服を脱いだり、ストックを取り出したりと準備開始。 |
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[大渕登山口] |
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いきなり、自然林の急登になり、面食らう。
だが、陽が差し込んで、明るい斜面なので、気分がいい。ただ、前日の雨のせいか、落ち葉が濡れており、靴底が滑りやすくて、登りにくい。
10:15、尾根の先端のような箇所に到着。ここで、服を脱ぐ。この先、フラットな歩きになったかと思ったら、下りとなった。等高線には出てこない下りだ。だが、すぐに登り返す。やはり、予想通り、アップダウンが多いルートのようだ。
皆野アルプス資料を見て、この登りの先が、本日最初のピーク、前原山だとわかった。 |
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[いきなり急登となる] |
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10:23、前原山頂上に到着。
樹林が邪魔し、左手の視界だけが、少し広がっていた。遠くに山並みが白く見える。(後で、武甲山の西側の山々だと分かった)昨日降った雪のようだ。
先は、まだ長い。三角点を撮影した後、すぐに歩き始めた。 |
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[前原山にて] |
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前原山から下り、再び登り返す。
その後、左手を眺めると、三角形の武甲山が見えた。(写真下)
武甲山は、特徴的な形なので、すぐ分かるが、その右手に延々と続く稜線は、どの辺りの山だろうか。稜線には、雲がかかっており、山の形がよく分からない。(帰宅後、調べてみると、矢岳、熊倉山と続き、最終的に両神山に続く稜線だと判明) |
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[武甲山方面] |
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10:35、小ピークを越えた後、下りとなる。
だんだんと、ヤセ尾根になってきた。
10:43、前原岩稜を通過。(写真下) ここでも武甲山から西側の稜線が望めた。 |
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[前原岩稜にて] |
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前原岩稜から下り、左右が植林帯となる。(写真下)
この後、三叉ピーク、2級基準点などのピークを通る。とにかくアップダウンの連続だ。 |
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[アップダウンが続く] |
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短いロープを掴んで、ヨイショと登った先が、男体拝だった。(11:30)
北側の足下は、垂直に落ちている(ハングしているのかもしれない)崖なので、端まで行く勇気が無かった。だが、そのお蔭で景色が見渡せた。
すぐ先に緩やかな斜面がゴルフ場となっている山が見える。地図で確認し、宝登山と知った。 |
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[男体拝にて] |
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ところで、男体拝の「男体」とは、男体山のこと?
それならば、男体山が見えるのかと、立ち止まって遠くを見つめると、何やら雪が残っている巨大な山が見えた。「あれが、ひょっとして男体山?」と、思いながら、望遠でデジカメ撮影。(写真下)
帰宅後、カシミールで確認してみたら、まさに男体山だった。
....カシミールは、ホントに便利なツール。 |
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[男体山(望遠)] |
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11:36、風戸への分岐点を過ぎ、登りが続く。
やがて、山道横には、昨日降ったと思われる雪が残っていた。この標高(600mレベル)でも、雪が降ったということを認識する。その後、長い階段が現れ、これを一歩一歩登っていく。
登り切った所が猿岩という大岩のあるピークだった。(写真下)
よく見ると、ザックを置いて空身でそのピークに登っている登山者を何人か見掛けた。今から登ると渋滞しそうなので、我々は、パス。 |
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[猿岩(振り返って撮影)] |
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続いて、東屋の前を通り過ぎる。屋根下には、10人ぐらいの登山者が休憩中だった。ここで休憩しようかと他メンバーに相談したら、あと200mで破風山ということなので、山頂で休憩することとした。
....ちょっと休みたい気分だったが。 |
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[東屋を通過] |
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12:11、破風山(標高626.5m)頂上に到着。ここで、腰を下ろしてランチタイムとした。 |
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[破風山に到着] |
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破風山は、皆野アルプスの主峰で、頂上付近には、立木が無く、ワイドな光景が広がる。
武甲山やその手前に広がる秩父市街地が見えた。武甲山の左側には、武川岳、丸山、堂平山、大霧山まで眺められた。ただ、惜しむらくは、武甲山のピークに雲がかかってしまったことだ。 |
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[武甲山方面の眺め] |
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ここで北側にも目を向ける。男体山の左側に白い高峰が見える。最初、この白い山々が、赤城山かなと思っていたが、それにしては、ちょっと遠いと、帰宅後、カシミールで調査してみたら、一番高い白峰は、日光白根山だと分かった。その左側に錫ヶ岳、笠ヶ岳と続いているようだ。 |
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[日光白根山方面(望遠)] |
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破風山にて山座同定を楽しんだ後、12:43、出発する。
急な下りが終わると、殆ど平坦な道が続く。
12:53、札立峠に到着。
ここは、変則十字路となっている。直進して如金峰・華厳の滝への道を進む。 |
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[札立峠にて] |
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13:09、右手に「如金さま」の白いカンバンが立っていた。
『如金は金精大明神で生々化育の神とされています。この地では、霊験ある疣(いぼ)神様としてあがめられ、願掛けの人と筒酒を持って御礼にくる人でにぎわいました。』
いったい、どこに如金さまがあるだろうと思いつつ、白いカンバンを過ぎた後、細い山道を進む。その後、振り向いて、初めてその存在に気がついた。どうも山道に近すぎて、よく分からなかったようだ。(写真下) |
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[如金さま(振り返って撮影)] |
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クサリ場を登ると、左がスパッと、足下から垂直に落ちていた。慎重に通過すると、左側の武甲山方面の光景が目に入る。ここが、武蔵展望台だった。
武甲山は、相変わらず、山頂付近が雲に隠れてしまい、イマイチの姿のままだった。
アセビの多い尾根筋を進むと、突如、大前山の立札を発見。(13:27)
山頂という割には、全然、山頂らしくなく、尾根の途中といった感じだ。ここは、休憩もせずに通過した。(写真下) |
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[大前山頂上を通過] |
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13:31、急な下りのクサリ場に遭遇する。一人ずつ、クサリを利用して下っていく。
途中、足下が見えなくなる箇所があり、足場を発見できず焦った。
....腹が出ているのためではなく、岩が出ていたため |
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[下りのクサリ場] |
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クサリ場を下った後、分岐点を通過すると、再び登りとなった。手許の皆野アルプス資料で確認すると、これが今回、最後の登りで、登り切った先が天狗山だと理解。木の根っこをうまく利用しながら、登っていく。
13:44、天狗山に到着。ここで小休止とした。
どうも上空の天気が怪しくなってきた。雲が多くなってきたのだ。ここでは、陽が陰ってしまったせいか、顔に当たる風が冷たい。ここも大前山と同様、樹林帯で、見晴らしは、よくない。また、立ち止まってじっとしていると、身体が冷えてくるので、出発することにした。 |
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[本日最後の頂上、天狗山] |
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天狗山からの下りで、再び陽が差し込んできた。おかげで身体の寒さは一気に解消。
歩き易い登山道なので、どんどん下っていく。 |
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[冬枯れの木立] |
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13:57、植林帯の中の下りとなるが、ここでも登山道は、歩き易かった。 |
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[植林帯を下っていく] |
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14:02、前方に民家が見えてきた。ここが大前のようだ。
林道と車が見えたが、道標は、その林道を無視して、右折し、再び細い登山道に入っていく。 |
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[大前集落にて] |
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植林帯の中、登山道を下っていくが、結構、長く感じる。
ようやくゴールが近くなったところで、右上に変わった建屋を発見。説明板が近くにあった。
『石灰焼窯跡
日野沢では、石灰石を採掘し、消石灰を生産した窯跡が今でも残っています。
この窯跡は、高さ約10メートルあり、内部に石灰焼成窯があります。窯口の底にはロストル(火格子)が置かれています。石灰石はロストル上位で焼成された後、落とされ、通風口から掻き出される構造です。窯の前庭には下屋が設けられ、生石灰に水をかけて消石灰にしました。
このような構造の石灰窯は、明治中期から昭和30年代後半まで操業し、ガス窯の出現により姿を消しました。
皆野町教育委員会』
ちなみに消石灰は、酸性化した土壌の中和剤、殺菌剤、漆喰の材料等、多岐に亘って使用されている。 (Wikipediaより) |
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[石灰窯跡] |
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窯跡を見た後、すぐ先が華厳の滝登山口だった。(写真下)
橋を渡り、左折し、バス停に向かう。 |
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[華厳の滝登山口に出た] |
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14:40、秩父華厳前バス停に到着。次のバスは、15:56で、まだ1時間以上も時間があった。
このため、秩父華厳の滝見物に出かけた。 |
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[華厳の滝を見物] |
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華厳の滝は、バス停から5分も歩けば、見えてきた。
一筋の水流が滝壺に落ちている。至ってシンプルだが、なかなか味がある。(写真下左)
しかし、これだけでは、10分程度しか時間が潰せない。
さらに坂道を進んでみると、丁字路に出た。そこに道標があり、この先、上空(かみそら)滝と不動滝という二つの滝があることがわかった。距離は、上空滝:629m、不動滝:1,063mとある。ということで、近い方の上空滝に向かうことにした。
15:04、上空の滝下に到着。
だが、見て、いささかガックリ。(写真下右)
あまりにも水量が少なかった。 |
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[華厳の滝] |
[上空滝] |
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15:31、再び、バス停に戻ってきた。上空は、一面、雲に覆われ、雨がポツポツと降ってきたが、幸いにも、瞬時に止んだ。バス停の少し先に茶店が一軒あるのだが、冬季休業のようだ。そんな訳で、他に行くところもないので、バス停の前で、話をすることで、時間を潰す。
15:59、皆野町営バスは、3分ぐらい遅れてやってきた。こうして、皆野駅へ向かった。 |
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[秩父華厳前バス停] |
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同行メンバーの皆様
皆野アルプスの縦走、お疲れ様でした。未知の山々は、新鮮で、非常に面白かったです。
今後とも宜しくお願い致します。
今回は、ルート地図のみ事前確認し、ネットで風景画像等を見ていませんでしたので、稜線から眺める景色は、感動的でした。また、秩父の山々から、武甲山が見えると何故か嬉しくなることに気がつきました。
....丹沢を歩いている時、富士山が見えた時と同じ。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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