トップページ他山域山行リスト>四阿山_記録20200823


四阿山

 山行日
2020年8月23日(日) 晴一時雷雨 同行者:「山の会」メンバー4名
 コース
菅平牧場管理事務所(9:00)〜(10:20)小四阿(10:27)〜(11:16)中四阿〜(11:19)鞍部(11:31)〜(12:07)根子岳分岐点(12:10)〜(12:30)四阿山(13:05)〜(13:18)根子岳分岐点〜(13:47)鞍部(13:50)〜(13:53)中四阿〜(14:32)小四阿(14:40)〜(15:39)菅平牧場管理事務所(16:00)〜(16:34)日帰り温泉(17:21)〜(17:31)菅平高原ダボス
 7年ぶりに四阿山を訪問しました。前回は、山頂からの眺望が何も見えませんでした。そんな訳で、今度こそという気持ちで、山頂を目指しました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 JR上田駅から予約しておいたジャンボタクシーに乗車する。菅平に近づいてくると、四阿山、根子岳の姿がよく眺められた。今日は、絶好の天気となりそうだ。
 8:45、菅平牧場の登山口に到着。
 目の前の駐車場は、自家用車が、そこそこ埋まっている状態だ。(写真下左) 奥には、菅平南西部の大松山(斜面がスキー場)方面が見える。
 登山ポストに登山届を提出し、トイレに向かう。(写真下右)
[菅平牧場に到着(振り返って撮影)] [登山道入口(登山ポスト前)]

 トイレ前で、GPSをONし、ザックの中にウェストバッグをしまい込んだりして、準備作業を終了。
 9:00ちょうどに出発する。登山ルートは、前回同様、ここから最短距離で四阿山を目指す。
 歩き始めは、牧場内の一直線の舗装路を進んでいく。左手には、乳牛が何頭も休んでいる光景が見られた。
[菅平牧場を出発]

 左に牧場を見ながら、細い登山道を登っていく。
 やがて、牧場から離れ、道は、幅広になり、樹林帯の中を進む。(写真下左)
 9:26、右手のササの中に、まだ倒木があることを確認する。(写真下右) ここは、7年前、クマと遭遇した場所だ。この倒木の上にクマが顔を出していたのだ。思わず目が合って、ワッと、声が出たのと同時に、クマもこちらに気がついて、すぐ後方へ去っていった。
 倒木を見ていたら、あの時の真っ黒なクマの姿が思い浮かんだ。
[幅広の登山道] [前回、クマを見た地点]

 登山道は、やがて細くなり、ササに覆われた細い道を進む。
 結構、足下が隠れてしまう程のササだ。転倒に注意しながら、進んでいく。(写真下左)

 ササの中にマルバダケブキの鮮やかな黄色い花が目立った。(写真下右)
[ササだらけの登山道を行く] [マルバダケブキ]

 樹林帯が続くが、途中、ポッカリと右手の視界が広がった。
 ここが小四阿だ。10:20、到着。ここで小休止とした。
[小四阿にて小休止]

 ここ小四阿からは、鳥居峠方面の視界が広がる。四阿山の緩やかな斜面が延々と続いているのが分かる。残念ながら、左端の方の浅間山方面には、雲が湧いていて山が見えなかった。
 じっくり眺めた後、出発。(10:27)
[鳥居峠方面の眺望]

 今までの樹林帯と異なり、視界が広がる尾根筋を登っていく。このあたりは、登りがそれほどキツくなく、正面には、四阿山方面が見えてきた。(ピーク手前の斜面が見えているようだ)
[四阿山方面を望みながら進む]

 11:16、中四阿を通過。ここで小休止を考えていたのだが、風が吹いておらず、暑苦しかったので、この先の鞍部まで進むことにした。
[中四阿を通過]

 11:19、鞍部にて小休止。
 ここは、思った通り、風の通り道だった。心地よい休憩場所だ。一旦、休んでしまうと、なかなか動き出すことが出来ない。
[鞍部にて小休止]

 鞍部から、樹林帯の急登を経て、再び視界の広がる尾根登りとなった。ここまで来れば、頂上は近い。だが、正面の四阿山方面には、雲が湧いている。頂上からの光景がちょっと心配になってきた。(写真下)
[尾根を登っていく]

 12:07、根子岳との分岐点を通過。
 ここでちょっと水分補給。一気にペットボトル半分ぐらい飲んでしまった。この時点で、メンバーの中、一番バテていることを自覚。どうも歩行ペースが遅く感じる。
[丁字路(根子岳分岐点)に到着]

 目の前に木道が現れる。この先が、頂上だったことを思い出す。
 だが、頂上の上空には、雲が湧いてきている。周辺の景色は、微妙な状況となった。
[頂上前の木の階段が見えてきた]

 12:30、四阿山頂上に到着。山頂は、それほど登山者は多くなかった。記念撮影後、奥に進み、ランチタイムとした。
 周囲の景色は、根子岳が樹木の間から見える程度で、残念ながら、北アルプス等の遠景が見えなかった。まあ、前回は、真っ白なガスの中だったことを考えると、一歩前進。
 ランチをしながら、今後のコースを検討する。実は、今回、出発時刻は、ほとんど同じなのだが、前回よりも四阿山登頂時刻は、1時間ほど遅い。(だが、今回は、コースタイム通りだった) これで根子岳経由で下ると、下山時刻が遅くなるのは、必至。ということで、今回は、四阿山往復のルートとした。
[四阿山頂上にて記念撮影]

 13:05、頂上を出発。
 下りは、スタスタとリズムよく進んでいく。だが、この時刻では、やはり雲が湧いてきている。
[木の階段を下っていく]

 視界が広がると、薄らと菅平方面の盆地が見えてきた。
 13:30、四阿高原との分岐点を通過する。
[視界が広がる尾根を下る]

 樹林帯の急な下りとなる。行きの時、ここを登ったという記憶が、もうすでに飛んでいた。こんな急斜面を登ってきたのかと、改めて認識。
 記憶が飛んでいるのは、足下の一歩一歩だけに集中していて、周囲の状況など何も見ていないせいではないかと思えてきた。(行きの時、このあたりバテバテだった)
[急な下り]

 鞍部に辿りつく前、右手に根子岳の全容が見えた。登りの時は、上空に雲が流れてきて、全容を見ることはなかったのだ。
 深緑の樹林帯の四阿山に対し、黄緑の草原が目立つ根子岳。対照的な山だ。
[根子岳の眺め]

 13:47、鞍部で小休止して、水分補給。
 中四阿へ登り返し、尾根筋をどんどん進んでいく。このあたり、登山道の傍にマツムシソウがあちこちに咲いていた。ちょうど開花ピークのようで、形や色のいい花が続いている。登りの時も、撮影していたが、下りでも同様に撮影する。(写真下)
[マツムシソウ]

 14:32〜14:40、小四阿で、小休止したのち、一気に下っていく。小四阿を過ぎたことで、マツムシソウとの出合いもほぼ終了。
 この先は、ひたすらササ原だ。(写真下)
[ササが茂る登山道]

 15:17、左手に再びクマ遭遇の倒木を見て、登山道を進む。
 15:19、沢を渡る。(写真下)
 登り返した後、牧場沿いに下っていく。
[沢を渡る]

 15:33、舗装路に出た。
 行きの時、見掛けたように乳牛がのんびりと草を食べていた。下の画像のように根子岳や四阿山の方は、雲が湧いていないのだが、頭上は、雨雲が湧いており、今にも雨が降りそうだった。
[根子岳(左)と四阿山(奥)の眺め]

 15:39、菅平牧場管理事務所手前の売店にて小休止。
 ここで、四阿山のバッチ(前回と違う物)を購入。その後、ソフトクリームを食べるなど、まったり過ごす。
 16:00、さあ、出発という時に雨が降ってきた。傘を取り出す。
[菅平高原牧場の売店に到着]

 傘を差しながら、一直線の坂道を下っていくと、上空からゴロゴロと雷鳴が聞こえてきて、稲妻が右手の空に見えた。結構、近い。
 見上げると、直線路の左側(南)には、雲が無く、右側(北)だけに雲があった。どうも雨雲の端っこの下を歩いているようだ。もう少し、雨雲が北に動いてくれないかと思っていたが、そんなことはなく、相変わらず雷鳴が続いていた。
[突然の雷雨に遭遇]

 売店を出発して、直進道路の下りを終え、右折した後、今度は、左折し、再び下り坂となる。左には、ラブビー用のグランドが見えてきた。すると、前方にラグビー合宿中の選手が歩いている姿が見えた。どうやら練習上がりのようで、宿泊先に帰る途中のようだ。皆、いかにもラガーマンといったガッチリした体格の大男で、こんな選手からタックルを受けるのかと思うと、恐ろしい。
[ラグビー合宿の選手を見掛ける]

 16:34、前回、日帰り温泉入浴した菅平プリンスホテル(でも西武系でない)に到着。
 今回も、ここで入浴することにする。菅平広しといえども、自家用車利用でない登山者にとって、日帰り入浴できるのは、ここしか見つからない。とても貴重な施設なのだ。

 だが、ホテルの方と話すと、このホテルを毎シーズン、定宿としていた高校ラグビー部などは、新型コロナで、殆どキャンセルとなってしまったとの事。道理で静かなロビーだと思った。また、風呂場を案内して戴くとき、脱衣所や浴場の明りを点けてもらい、他に日帰り入浴者がいないことを知った。
 新型コロナの影響を目のあたりにした光景だった。
[菅平プリンスホテル前にて]

 ホテルでサッパリした後、バス停に向かう。
 17:31、菅平高原ダボスバス停に到着。バス発車時刻は、17:40。事前調査通りだった。ここは、前回訪問時と全く変わっていない光景だった。
 上田駅までのバス代は、500円と超安価。バスは、定刻通りにやってきて、帰路につく。
 [菅平高原ダボスバス停にて]


 今回は、休憩時間を含めてコースタイム通りの時間で登ってきましたが、新型コロナによる運動不足でコンディションが悪かったのか、あるいは、暑さでバテたのか、とにかく登りで時間が、かかり過ぎたと感じています。猛省です。やはり、これからの山行を考えますと、日頃のトレーニングを実施し、体重を10kg減量させることが必須のようです。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。