トップページ他山域山行リスト>大岡川源流域_記録20210523


大岡川源流域 〜円海山周辺の市民の森〜

 山行日
2021年5月23日(日)  晴        単独行
 コース
港南台(8:55)〜(9:12)横浜栄高校手前の分岐点〜(9:29)池の下広場分岐点〜(9:31)道場丸休憩所〜(9:41)池の下広場(9:52)〜 ???
 天気が良かったので、前回に引き続き、地元の横浜市南部の円海山周辺の市民の森を歩いてきました。但し、前回とは、極力、別ルートを歩く計画とし、かつ、前回宿題となった分岐点を訪問するようにルート選定しました。
 具体的には、@瀬上池の奥ルート(前回とは違うルートで、港南台〜鎌倉天園の尾根道に出る)、A氷取沢市民の森の大岡川源流域、Bなばな休憩所へのルート(前回の宿題)、C六国峠ハイキングコース等です。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 今回も、JR根岸線港南台駅がスタート地点。
 見上げると、雲が多いが、陽は、照っていて、ハイキングには絶好の日和だ。
 前回、出発時刻が昼前となってしまったが、今回は、気合を入れて、早めの出発。
 ....それでも、9時前となってしまった。
[JR根岸線港南台駅]

 港南台五丁目交差点を右折してすぐ、左の住宅街に入る。
 住宅街を2,3分歩くと、横浜栄高校の手前で、「円海山周辺の市民の森」の案内板が立っている分岐点に到着。今回のルートを確認する。
 今回は、横浜栄高校に向かわず、左手の坂道を登っていく。(9:12)
[横浜栄高校手前の分岐点にて]

 左手には、金網越しに港南台の住宅地が広がっている。(写真下)
 その奥には、一際高いランドマークタワーの姿が見えた。文字通り、横浜市内では、目印になる建物だ。
[奥に横浜ランドマークタワー (望遠)]

 そのうち、道の左右は、木々に囲まれて、視界が悪くなっていく。(写真下)
 今日は、日曜ということだろうか。この一本道を歩くハイカーは、結構多い。写真を撮っていると、追い越されるし、すれ違うハイカーやトレラン風の男性やら、頻繁に現れる。老若男女、皆、健康管理に注力している人々なのだろう。
 ....万年ダイエットから脱却せねば、と思う。
[緑に囲まれた道を登っていく]

 9:29、分岐点到着。(写真下)
 いつもだと、直進し、いっしんどう広場に向かうのだが、今回は、ここで右の分岐路を進み、池の下広場(瀬上池)方面へ下っていく。今まで、この方面が完全にノーマークだったので、この分岐点があることすら、気づいてなかった。
 ....道標の背が低いので目立たないという事もある。
[右手に分岐路あり]

 道を下っていくと、あっさりと道場丸広場に着いてしまった。(9:31)
 分岐点から意外と近かったので、ちょっとビックリ。左手に広場があり、テーブルとベンチが置いてある。よく見ると、ベンチにハイカーの中高年男性が一人、横になっていた。朝早く起きて、ハイキングに出かけたものの、眠気が出てきたので、ひと休みと、勝手に人の行動を推察。
 ....でも、木陰でないので、暑そう。
[左手に道場丸広場を見る]

 視界が広がるかなと期待していたが、結局、樹林帯の中を下っていくだけだった。道が階段状になっていたので、下り易かったのだが、土の部分が滑りやすく、注意しながら下っていく。
 9:41、池の下広場に到着。約10日振りの訪問となった。
[池の下広場に出てきた]

 瀬上池に向かう途中、左手を見たら、ハルジオンの群落が消えていた。
 「あれっ」と思い、近づいて見たら、見事に一面、刈られていた。(写真下左)
 これ以上、繁殖すると、後が大変だからだろうか。だが、よく見ると、根が残っているので、おそらく再び群落になるのでは、と思われる。 
[ハルジオンが刈られてた] [前回訪問時]

 瀬上池を再訪。
 水面の色は、今一つだが、前回と違って、陽が照りつけるので、明るいイメージとなっている。
[瀬上池]

 池の左側の道を進んでいく。池沿いに小道が延びていて、池側には手摺がついている。
 その細い手摺の上を走っていく小動物を発見。どうやら、タイワンリスのようだ。鎌倉と同様、この辺りにも、棲息しているようだ。(そういえば、前回も見かけた)

 右下の池の水がなくなる頃、池の上休憩所に到着。(写真下)
 藤棚の下にベンチが置いてあり、涼しそうだ。
 だが、ここで、重大な貼紙を発見。
 『この先、尾根道への通行はできません。大丸広場・漆窪休憩所より先は通行出来ません。』
 なんと、港南台〜鎌倉天園の尾根道ルートに上がれないことが判明。
 「あら〜」
 今日は、ここから尾根道に出るつもりだったのに。本日の目的地@瀬上池の奥ルートが、頓挫してしまった。

 「さて、どうしよう。」
と、前回も持参した「円海山周辺マップ」を取り出す。
 これには、通行止めの記載は、載っていなかった。
 う〜む。このマップが最新情報ではないというのは、意外だった。
 また、現地での「円海山周辺の市民の森」の案内板でも、ルートの通行止めは、記されていないので、要注意だ。(この案内板の端にでも、通行止箇所の貼紙がしてあれば、いいと思うのだが)

 マップや市民の森の案内板では、ここから、(1)漆窪休憩所&大丸広場経由で、尾根道ルート、(2)漆窪休憩所経由で、尾根道ルートが記されてあったが、この両方が通行止めのようだ。予定では、(1)を通るつもりだった。

 ちなみに、ここから馬頭の丘休憩所へのルートが、現地の道標で示されてあったが、これは「円海山周辺マップ」では、ルートが途中で消されてあった。(円海山周辺の市民の森の案内板では、完全に削除) 確か前回、馬頭の丘休憩所を過ぎて、閉鎖された右分岐点があったことを思い出した。あそこに合流するのであれば、筋が通るなと思えた。

 いずれにしても、ここから尾根道に上がれないとなれば、引き返し、前回と同じルートで、いっしんどう広場に行くしかない。漆窪休憩所&大丸広場は、通行止解除になったら訪問しようと思い、ここで、来た道を引き返す。
[池の上休憩所]

 引き返す途中、池の傍に大きなモミジの木があることに気がついた。(写真下)
 これは、晩秋の頃、紅葉したら、色鮮やかな光景が広がりそうだと、今後の楽しみのポケットに入れておく。

 再び、池の下休憩所まで戻った時、ここで
 『この先、尾根道への通行はできません。大丸広場・漆窪休憩所より先は通行出来ません。』
の貼紙を発見。
 「あ〜、見落としていた。」と、残念に思ったが、考えてみたら、これを見たとしても、池の上休憩所までは、歩いただろうから、結局、同じかと冷静に分析。
[池の下広場に戻る]

 池の下広場から、前回と同じ中尾根休憩所経由で、いっしんどう広場に出た。
 ここでは、親子3人組が休憩中だった(写真下)のだが、そこに鎌倉天園方面から、団体さんがやってきた。最初は、10人ぐらいかと思っていたら、さらに10人、また10人とやってきて、30人程度の団体さんだった。
 アッと言う間に人が多くなったので、即座に出発。(10:41)
[いっしんどう広場]

 鎌倉天園へのメインルートを進む。
 10:43、右手に分岐点を見る。(写真下)
 だが、右手の大丸広場方面には、金網が設置され、異常なほど頑丈な通行止めとなっていた。本来は、瀬上池から、ここに出てくるつもりだったのだ。
[本来、通りたかったルート]

 10:44、氷取沢市民の森分岐点に到着。直進は、鎌倉天園方面だ。
 今回は、ここで左折し、氷取沢市民の森へと下っていく。
 ここからが、楽しみにしていた本日の目的地A大岡川源流域だ。
[氷取沢市民の森分岐点]

 この大岡川源流域が楽しみと言うのは、小学生の頃、大岡川下流域となる横浜市南区に住んでいたことに紐づいている。その当時、目の前の大岡川は、とても澄んだ川だとは、言えない状態だったが、源流から汚い訳ではないことは、小学生でも分かっていた。そんな訳で、いつかは、綺麗な源流域を訪れてみたいと思っていたのだ。
 ....ということで、本日、ワクワクしながら、何十年ぶり(いや、半世紀ぶりか?)に宿題をクリアしようとしている。

 滑りそうな土の道を下っていく。周囲は、自然林で、緑一色となっている。
[大岡川源流域に下っていく]

 ふと、山道右下を見ると、小沢にチョロチョロと、水が流れていることに気がつく。
 これが、源流だと思い、早速、デジカメ撮影。
 この後、少し戻ったりして、源流のアングルを探しながら、撮影し続ける。
[右手の小沢に水あり]

 源流が撮影出来て満足、満足と思いながら、下っていくと、目の前に「大岡川源流域」の標柱を発見。(写真下)
 「おお〜!」
 こんな標柱が立っていたことに、痛く感動。
 しばし立ち尽くした後、思わず、何枚も撮影してしまった。
 ....だが、あまりにも興奮してしまい、標柱と自分との記念撮影を撮り忘れた。
[大岡川源流域の標柱]

 流れていることすら、よく分からなかった水量が下流に進むにしたがって、徐々に増え、ここでは、流れを確認することが出来た。(写真下)
 山道も歩き易くなっていく。
[小沢沿いに進む]

 道が、突如、整備された遊歩道となり、殆どフラットな歩きとなる。
 ここは、湿地帯なのだろうか。
[遊歩道を歩く]

 右手の小沢の幅が広がっていたので、近寄ってみる。
 上流側を覗いてみたら、小さなナメが続いていた。(写真下左)
 下流側は、淵になっていた。(写真下右)
[小さなナメを見る(振り返って撮影)] [ナメの先は、淵になっていた]

 水平道を進んでいくと、正面に東屋が見えてきた。
 ここが、おおやと広場だとわかった。
 (どういう訳か、写真には、他のハイカーが写っていないが、ここまで結構、すれ違っている)
[おおやと広場]

 さらに進むと、今度は、横浜横須賀道路の高架が見えてきた。
 左手に、うばのふところ広場(その先は、前回のいっしんどう広場からふじつか休憩所に続く尾根道)からの道が合流する。ちょうど単独男性が下ってきて、横横道路の方へ歩いていくのが見えた。
 この後も、続々とハイカー(中高年男性グループや家族連れ)とすれ違う。
[正面に横浜横須賀道路あり]

 11:25、舗装路に出た。
 一直線の道路に自家用車が並んで駐車している。この車は?と思いながら歩いていくと、左右が特区農園となった。どうやら、これらは、一種の家庭菜園のようで、あちこちで農作業に励む人たちを見かける。駐車している車は、この人たちの車が殆どではないかと推察。
[舗装路に出た] [周囲は、家庭菜園]

 一直線道路を進んでいくと、上之橋を渡る。この下は、先ほどの大岡川源流域の沢だ。
 ここは、丁字路になっており、左折すれば、笹下釜利谷道路に出る。この丁字路で、前回歩いたルートと合流したことになる。
 さて、この丁字路を直進する。ここからが、今回の目的地Bなばな休憩所へのルートだ。
 いよいよ、前回の宿題である右折分岐点を確認する時がやってきた。
[上之橋を渡る(振り返って撮影)]

 右手の民家が消えて、道が山奥に続いていくところで、前方を見ると、
 「あった!」
 グーグルのストリートビューで見た通りの右折路が見つかった。(写真下)
 右角には、背の低い道標もあった。これもストリートビュー通りだ。
 前回、どうして、この右折路を見落として、直進してしまったのだろう。この手前には民家があり、この辺り、右手に道が無いかと確認しながら、歩いた記憶が鮮明に残っている。
 道が直線となって、勝手にコンクリート壁が続いていると、勘違いしてしまったのだろうか。確かに右折路の道幅は、狭かった。
 ....これも老眼のせい? それとも注意力散漫?
[右手に分岐路を発見]

 右折して進むと、山道の登りとなる。
 途中、左下に前回歩いた舗装路が見下ろせた。
 ゆるい登り道を進むと、左手の視界が広がった。反対側を見ると、なばな休憩所の標識を見つけた。(写真下) テーブルとベンチがいくつかあり、ここで、小休止とする。
[なばな休憩所の標柱]

 なばな休憩所から、東の光景を眺める。(写真下)
 東京湾と、手前には、横浜横須賀道路の料金所が見下ろせる。
 涼しい風が吹いてきて心地よい。
[なばな休憩所にて]

 なばな休憩所を出発する際、金沢自然公園へのルート(前回の横横道路トンネルをくぐっていくルート)が良く分からなかった。なばな休憩所に立つ道標の位置がイマイチだからだ。もう一ヶ所、道標があれば、クリアになるのにと思う。

 
なばな休憩所から、おおやと広場へのルートを進む。出発してすぐ、単独の中年男性とすれ違う。こんな山の中で、すれ違ったので、ちょっとドッキリ。
 やがて、下り道となり、丁字路に出た。(写真下)
 道標には、直進のおおやと広場方向の案内しかなく、左折ルートに道標案内は、なかった。だが、「円海山周辺マップ」では、左折ルートが載っており、この先、金沢自然公園に続くことが分かっていたので、そちらを進んでいく。
[丁字路に出た(振り返って撮影)]

 この左折路をどんどん進んでいくと、右手に小沢が現れ、その沢に並行して道が続いていた。(写真下)
 やがて、右手の沢のある区域だけが、金網で囲まれているのを見る。
 何で?と思ったら、立札が立っていた。
 『水路に入らないで!
 この水路は、ホタルの重要な「すみか」になっています。いつまでもたくさんのホタルが見られるように、ホタル鑑賞は遊歩道から行い、水際には近付かないでください。東日本高速道路(株)』
 
ここもホタルが見られるようだ。右手の小沢は、どうやら水路らしい。この先の遊水地からの水が流れてくるのかなと思えた。
[遊水池に向かう]

 樹林帯の中の直線路が終わり、舗装路に出て、丁字路となる。手許の「円海山周辺マップ」通りに道が続いている。
 ここを右折して、横浜横須賀道路下のトンネルを通過する。(写真下)
[横浜横須賀道路のトンネル入口1]

 トンネルを出ると、「円海山周辺マップ」では、正面が遊水地と記載されている。
 だが、水は、見えず。見えるのは、樹木と草だった。
 遊水地の中には、黄色い花が数多く咲いていた。どうも群落になっているようだ。
 その後、左折して、再び横浜横須賀道路のトンネルを通過する。
[遊水池に水は、見えず]

 トンネルを出た所は、見覚えがあった。前回、歩いたルートのしだの谷を見下ろす地点に出たのだ。(写真下)
 ここで、今回は、前回と反対方向に歩いていき、ののはな館へと向かう。
[しだの谷に下っていく]

 ののはな館前に出た。
 いきなり、大勢の家族連れ行楽客と出会う。よく見たら、右手は、金沢動物園への入口に続く道だった。道理で、人が多いはずと納得。
 ....今までの樹林帯と大きなギャップ
[ののはな館入口]

 東へと歩いていく。
 やがて駐車場の前に出た。行楽客の数に比例するように自家用車が一杯。(写真下)
 駐車場端の歩道を歩いていけば、どこかで、今回の目的地C六国峠ハイキングコースに合流できるのではないかと思い、進んでいく。だが、末端の駐車場出入口まで行っても、ハイキングコースと合流できず、行き止まりとなってしまい、結局、引き返すハメに。
 ....ちょっと楽観的に考えていた。
[横横道路からの駐車場を振り返る]

 駐車場から引き返し、コアラバス停の方へ坂を下っていくと、道標を発見。左手に先ほどの駐車場沿いに道が続いていた。これが、六国峠ハイキングコースだった。
 やがて、道は、駐車場から離れていき、樹林帯の中を進んでいく。(写真下)
[六国峠ハイキングコースに入る]

 「円海山周辺の市民の森」の案内板では、「六国峠ハイキングコース」と書かれてある。六国峠って、何処?と思ったら、鎌倉天園のことだった。つまり、このコースは、金沢文庫〜鎌倉天園を示していた。

 13:26、能見台二丁目分岐点に到着。(写真下左) 
 ここで、ハイキングコースを外れて、能見台二丁目に進んでみる。というのも、手許の「円海山周辺マップ」には、分岐路の先に「じょうろ形の大きな給水塔」と書かれてあったので、ちょっと見物することにしたのだ。すると、住宅街の中に巨大なラッパ状のタンクが見えてきた。(写真下右)
 ハイキングコース出口に立っている案内板(能見堂緑地周辺ハイキングコース案内)を見ると、巨大タンクは、市水道局能見台高区配水池と書かれてあった。(後日、スマホで調べてみると、正式には、市水道局能見台高区配水槽のようだ)
 また、この先からは、今までよく見かけた「円海山周辺の市民の森」の案内板ではなく、「能見堂緑地周辺ハイキングコース」の案内板を見かけるようになった。
[能見台二丁目分岐点] [巨大なタンクが住宅街に聳える]

 金沢文庫へのルートは、そんなにアップダウンはなく、殆ど緩い下りといった感じだ。
 このルートの左右は、ササヤブや樹林に囲まれているが、そのヤブの上からは、何とマンションが見えた。港南台〜鎌倉のメインルートだと、霊園や一戸建住宅街は、見かけるが、マンションは見た記憶がない。そんな訳で、目新しさを感じてしまった。
[左上にマンション]

 左手に不動池の分岐路を見る。(14:02)
 今回は、不動池に寄らず、直進することにした。
 すると、山道が終わり、住宅街に出てしまった。(写真下) 昔は、山道だったのだろう。それが、宅地化が進み、尾根道まで住宅が進出してきたようだ。
[正面に住宅街]

 再び、山道に入る。すると、右手の視界が広がった。(写真下)
 南側の山並みが見える。二つの山が並んでいる。あれは、二子山だと分かった。その右手は、阿部倉山だろうか。それ以外の山は、今一つ良く分からなかった。
 手前は、完全なる住宅街。屋根だらけだ。
[二子山方面を見渡す]

 再び樹林帯の中の山道となる。
 正面が、3つの道に分かれていた。その分岐点で、「能見堂緑地ハイキングコース」の案内板を見る。(写真下) 左は、不動池に向かう道、右がメインルートだが、ここは、真ん中の階段を登っていき、能見堂跡に向かう。
[能見堂緑地ハイキングコース案内板]

 階段を登ると、緑の広場に出た。
 その広場を進むと、能見堂跡という説明板が目に入る。
 『能見堂跡
 この場所には、明治初め頃まで「擲筆山地蔵院」という寺院があり、能見堂と呼ばれてました。
 「能見堂」の名が出てくる一番古い資料は、室町時代の文明十八年(1486)「梅花無盡蔵」で、これに「濃見堂」の名が出てくるので、この時代には能見堂あった事がわかります。古くは、濃見堂、のっけん堂、能化堂などとも呼ばれてました。
 しかし、始まりがいつかは不明で、江戸時代に書かれた「能見堂縁記」では、平安時代藤原道長が結んだ草庵を始まりとしています。
 (以下略)』

 今は、ただ平たい緑地となっている。目の前に本堂が建っていたのだろうか。能見堂は、眺望が素晴らしかったらしいが、今は、樹林に囲まれてしまい、東京湾方面は全く見えない。
 一本のネムノキが枝を広げて立っていたのが印象的だった。
[能見堂跡(振り返って撮影)]

 さらに下っていくと、広場出た。木陰のベンチが目に入る。ここで、腰をおろし、遅めのランチとした。(写真下左) 
 パンを食べていると、近くに黄色い花の群落があることに気がついた。(写真下右)
 キショウブだ。全体的には、すでに開花タイミングを過ぎているようだ。遊水池で咲いていた黄色い花の群落も、これだなと思えた。
[木陰のベンチでランチ] [キショウブ]

 ランチを終えて、出発。
 ここまで来れば、ゴールは近い。スタスタと下っていくと、切通のような場所を通過する。(写真下)
 この辺りから、足下が一枚岩となっている箇所が続く。雨の日は、恐ろしいなと思いながら、慎重に進んでいく。
[金網のあるミニ切通し]

 住宅街に出てきた。そこには、今までと違った色の道標が立っていた。(写真下)
 道標を撮影していたら、後ろから単独男性に追い抜かれた。
 ここまで、金沢自然公園から、ハイカー&トレラン42人とすれ違っていた。 
[住宅街に出た(振り返って撮影)]

 住宅街に出たと思ったら、その先、金沢文庫駅は、意外に近かった。
 今日は、ここをゴールとした。
 [京浜急行金沢文庫駅に到着]


 今回は、前回、通らなかったルートを極力採用し、歩いてきました。
 いきなり、目的地@は、頓挫しましたが、それ以外は、順調に歩くことが出来ました。それにしても、横浜市南部にこれだけのハイキングコースがあったとは、予想外でした。
 まだまだ歩いてみたいルートがあり、今後も継続して訪問したいと思っています。


 コース
港南台(8:55)〜(9:12)横浜栄高校手前の分岐点〜(9:29)池の下広場分岐点〜(9:31)道場丸休憩所〜(9:41)池の下広場(9:52)〜(10:03)池の上休憩所(10:12)〜(10:19)池の下広場〜(10:29)中尾根休憩所〜(10:34)いっしんどう広場(10:41)〜(10:44)氷取沢市民の森分岐点〜(10:56)大岡川源流域標柱〜(11:09)おおやと広場〜(11:44)上之橋〜(11:59)なばな休憩所(12:04)〜(12:13)丁字路〜(12:22)横浜横須賀道路トンネル入口1〜(12:28)横浜横須賀道路トンネル入口2〜(12:31)しだの谷〜(12:37)ののはな館(12:43)〜(12:58)駐車場出入口〜(13:12)こがね台広場〜(13:26)能見台二丁目分岐点(13:31)〜(14:02)不動池分岐点〜(14:10)釜利谷東分岐点〜(14:16)能見堂跡(14:22)〜(14:55)金沢文庫


※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。