トップページ>他山域山行リスト>黒斑山_記録20211002
車坂峠(9:02)〜<表コース>〜(10:22)槍ヶ鞘(10:25)〜(10:30)中コース分岐点〜(10:38)トーミの頭(10:43)〜(10:46)湯ノ平分岐点〜(10:04)黒斑山(10:47)〜(12:07)湯ノ平分岐点〜(12:12)トーミの頭〜(12:20)中コース分岐点〜<中コース>〜(13:24)高峰高原ビジターセンター |
首都圏の緊急事態宣言が9月末で終了し、急遽、仲間に誘われて、浅間山の第一外輪山の最高峰である黒斑山に行ってきました。今回、黒斑山だけでなく、登山口の車坂峠エリアも初めて訪れる場所でしたので、前夜からワクワク気分でした。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
9:02、車坂峠を出発する。上空には、雲があるものの、天気が崩れることのない状況だ。これならば、浅間山の眺めは、期待できそうだ。
この時、同行メンバーの一人から、この峠を含む東西に連なる稜線は、分水嶺となっていて
南側が信濃川 (日本海へ)
北側が利根川 (太平洋へ)
となっていることを聞く。
....今回は、この地に詳しいメンバーが参画している。
一瞬、南と北が、逆ではないかと思ったが、ここは、北が群馬県、南が長野県の県境で、地図を見れば、その通りだと理解できる。ちょっと面白い地域だなと思った。 |
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[車坂峠にて] |
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車坂峠から黒斑山へ行くには、2つのコースがある。
表コース(南側の長野県寄り)は、アップダウンのある尾根コースで、もう一つの中コース(北側の群馬県寄り)は、谷側を通るコースとなっている。ここでは、表コースを選択する。 |
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[表コースを進む] |
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アップダウンを過ぎた後、登り一辺倒となる。
樹林帯を過ぎると、前方にガレ場が広がった。ここで小休止。
振り返ってみると、高峰山や水ノ塔山方面の光景が一望できた。(写真下)
....地図と照らし合わせて、山名を確認。初めての山々の眺めと言うのは、実に新鮮で感動的。
だが、南側の小諸市街地方面には、雲が浮かび、かつ霞んでいて、よく見えなかった。 |
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[高峰山、東篭ノ登山、水ノ塔山方面の眺望] |
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ガレ場を過ぎると、再び樹林帯に突入。
階段状の登りが続き、今まで以上に息が乱れる。
10:13、樹林帯の間から、チラッと浅間山の一部が見えた。だが、ガスが掛かっており、ちょっと、この先の景色が心配になる。 |
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[チラッと浅間山が見えた] |
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10:16、突如、目の前にカマボコ状のシェルターが現れた。近づいて中を覗いてみる。(写真下)
こういう設備を見ると、浅間山が噴火警戒対象の山だと実感が湧いてくる。 |
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[シェルターを見物] |
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ようやく登りが終わったと思ったら、前方が、パッと視界が広がった。ここが槍ヶ鞘だと知る。
浅間山の雄姿が目に入る。(写真下) 頂上付近に雲が少し被っていた。だが、この程度の雲ならば、時間と共に流れていくだろう。今後の姿が楽しみだ。
立ち止まって、しばしこの光景を堪能する。 |
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[浅間山が姿を現す(槍ヶ鞘)] |
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槍ヶ鞘から黒斑山方面に向かうと、右手に剣ヶ峰が見えてきた。浅間山が砂地のような斜面に見えるのに対し、剣ヶ峰は、岩山で対照的な姿だった。(写真下)
また、手前のガレ場があまりにも急斜面で、深いことに気がつく。これは、容易に下れるような地形でないと分かった。 |
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[浅間山の隣に剣ヶ峰が見えてきた] |
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10:30、中コースの分岐点を通過。
この先、右手がガレ場の登りとなり、見通しが良くなるのが分かった。 |
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[分岐点] |
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左手に太いケーブルが続いている。これは、何?と思いながら、ガレ場と樹林帯の境界付近を登っていく。 |
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[ガレ場を登る] |
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前方に人が集まっている箇所が見えた。トーミの頭だった。
ここから浅間山を撮影するが、浅間山側の足下は、垂直に落ちているようで、怖くて近付けない。恐る恐るの撮影となる。 |
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[トーミの頭にて] |
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トーミの頭から眺める浅間山は、先程まで頂上付近にあった雲が完全に消えてしまい、クッキリと眺められた。形とい言い、山肌といい、容姿端麗な山だな〜というのが第一印象。 |
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[浅間山(トーミの頭から)] |
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左側の黒斑山方面を眺める。黒斑山、蛇骨岳と稜線が続いている。
『黒斑山の活動が始まったのは、10万年ほど前にさかのぼるといわれ、浅間火山の最も古い山体である。その後、標高2800〜2900mほどの成層火山に成長したとされる。
2万3000〜2万4300年前、プリニー式噴火に伴って大規模な山体崩壊が生じ、馬蹄形カルデラを形成した。現在の黒斑山は、その際崩壊せずに残った西半分である。』 (出典:wikipedia)
今の浅間山の標高が2,568mだから、もう一回り巨大な火山だったようだ。 |
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[黒斑山方面(トーミの頭から)] |
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10:46、湯の平分岐点。
ここで小休止。後方から続々と来る登山者を避けるために湯の平方面の登山道に身体を避けていたら、
「失礼します〜」
と、立て続けに若い単独男性が2名、この湯ノ平方面に下っていった。
これから前掛山まで行くのだろうかと思うと、思わずエールを送りたくなった。
何せ、ここから、高低差約300mの草すべりを下り、その後、浅間山の斜面を登り返す(高低差約500m)ということをしなければ、前掛山頂上には着かない。
ここから見下ろすだけで、この草すべりが、超急斜面で、遥か下の方まで続いているのが分かる。また、帰路は、これを登り返すとなると、これまた相当なスタミナが奪われる。いやはや、そこそこの覚悟が無ければ、前掛山までは、登れないなと思った。 |
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[湯の平分岐点] |
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黒斑山頂上に近づいて来たら、何やら機械設備が目についた。(写真下)
火山活動の監視装置で、監視カメラがあるらしく、映像を下の高峰高原の方に送っているようだ。これ以外にも、携帯電話用のアンテナが設置されてあった。
登山道沿いにケーブルが敷かれているのは、これらの設備のためと判明。 |
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[黒斑山頂上手前の設備] |
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10:04、黒斑山に到着。
腰を下ろす前に、この先で、視界が広がらないか、もう少し蛇骨岳方面に進むことにした。だが、樹林帯が続くだけだったので、4,5分で諦めて引き返す。
再び、頂上に戻ったところで、早めのランチタイムとした。頂上には、次々と登山グループがやってきて、山頂標識を入れた記念撮影をしている。今日は、浅間山がクリアに見えているので、思い出に残る記念撮影となるだろう。 |
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[黒斑山頂上] |
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10:47、黒斑山を出発。来た道を引き返す。
行きの時は、気がつかなかったが、この辺りは、浅間山のビューポイントが続いていた。
撮影しながら、下っていく。(写真下)
なお、この辺りも足下が、垂直に切り立っているようで、恐ろしくて道の端の方には、近付けない。 |
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[浅間山の眺望] |
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浅間山の頂上あたりを望遠で撮影。(写真下)
右側の最高地点が前掛山で、登山者の姿が豆粒のように見える。数えてみると、20人ぐらい登っていた。
左奥が現在の浅間山噴火口で、噴煙が出ていた。(雲ではない) |
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[浅間山頂上付近] |
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下っていく途中、前方に八ヶ岳が薄らと眺められた。(写真下)
左端の高い峰が赤岳。右端の単独峰が、蓼科山だろう。見慣れた中央線側の姿ではないので、アングルが新鮮だ。 |
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[八ヶ岳方面が薄らと見える] |
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行きで登った槍ヶ鞘を見ながら、ガレ場を慎重に下っていく。(写真下) |
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[槍ヶ鞘を見ながら、下っていく] |
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12:20、分岐点まで戻ってきた。
ここで、右折し、中コースを選択する。 |
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[分岐点] |
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樹林帯を進む。
谷側コースとなれば、遠景は、期待できないなと思いつつ、前進。 |
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[樹林帯を進む] |
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樹林帯から出たと思ったら、そこは、ちょっとした広場になっていた。右を見ると、白樺の黄葉とナナカマドの紅葉が目に入った。ここで、しばし黄葉・紅葉の撮影を楽しむ。 |
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[白樺の黄葉とナナカマドの紅葉] |
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再び樹林帯の下りとなる。
だが、そのうち、樹林帯が切れて、アサマ2000パークスキー場が眺められる所に出た。
ここで、小休止。
スキー場のコースが見て取れる。アサマ2000パークのサイトを見たら、このゲレンデには、5本のコースがあるようだが、ここからは、そのうち3本が見えていた。 |
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[アサマ2000パークスキー場を眺める] |
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下りの途中、樹林帯の上に四阿山が見えていた。(写真下)
山道ばかり見ていたら、見落とすところだった。
よく見ると、左奥に根子岳も見えている。今日は、遠方の山々までの眺望が得られて、至って満足、満足。 |
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[根子岳と四阿山を発見(望遠で撮影)] |
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行きの表コースに比べると、より歩き易い道が続いている。
アサマ2000パークスキー場が、まだ見えていた。そのスキー場に向かって下っていく。 |
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[歩き易い山道を下っていく] |
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13:24、高峰高原ビジターセンターの前に出てきた。(写真下左)
このビジターセンター入口にて靴を洗った後、センターを見学。
2階に上がるとカフェがあり、その奥に展示品や販売品が置いてある。その中に黒斑山のバッチを見つけた。他に浅間山等もあったが、今回は、黒斑山だけを購入。(写真下右)
こうして、今回の黒斑山山行は、無事終了した。
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[高峰高原ビジターセンターに到着] |
[ビジターセンター2階でバッチ購入] |
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今回、初訪問の黒斑山は、快晴で、素晴らしい光景を目にしました。
キツい高度差の下りと登りがあるものの、今回のような噴火警戒レベル1の時、前掛山まで登ってみたいという欲が出てきました。また、残雪期に訪問し、雪のついた浅間山も見たくなりました。
どうやら浅間山の魅力に惹かれてしまったようです。
【補足】
今回は、下山後、小諸市内で、蝶を見学してきました。フジバカマの群落に数多くのアサギマダラが飛び交う光景は、圧巻でした。アサギマダラは、群馬・福島・山形の方から飛来しているようです。
....まるで蝶屋敷の庭みたい。 |
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[アサギマダラ] |
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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