トップページ他山域山行リスト>久住山・中岳_記録20211123


久住山・中岳

 山行日
2021年11月23日(火) 曇        同行者:NASさん
 コース
牧ノ戸峠(8:17)〜(8:48)沓掛山〜(9:53)久住分れ〜(10:00)中岳・久住山分岐点〜(10:10)久住分れ・久住山分岐点1〜(10:29)久住山(10:32)〜(10:51)稲星山分岐点〜(11:03)池ノ小屋(11:12)〜(11:17)中岳・天狗ヶ城分岐点〜(11:24)中岳(11:29)〜(11:37)中岳・天狗ヶ城分岐点〜(11:50)天狗ヶ城〜(12:03)久住山分岐点〜(12:12)久住分れ・久住山分岐点2〜(12:16)久住分れ〜(13:17)沓掛山(13:19)〜(14:02)牧ノ戸峠
 今回は、九州の山第2弾です。
 訪問先は、久住山・中岳です。久住山は、百名山。中岳は、九州本土での最高峰ということで、両方を登ってきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 昨日の祖母山から久住高原のホテルに向かい、昨夜は、NASさんと酒&コース料理を堪能し、満足な気分で就寝。
 翌朝、ホテルから久住山方面を望む。(写真下)
 今日は、昨日と違って、天気は良さそうだ。だが、山にかかる雲の流れが速い。相当な強風が吹いているようだ。(天気とくらすは、昨日の祖母山が登山指数Cだったが、今日の久住山もC)
 7:42、朝食を終えて、ホテルを出発する。
[本日、登頂予定の久住山(中央)]

 8:04、牧ノ戸峠に到着。(写真下左)
 今日は、昨日ほど悪天候でなく、祝日ということで、登山者の姿が多い。
 8:17、駐車場での準備を終え、牧ノ戸登山口からスタート。(写真下右)
 ここで、登山届を提出した。
[牧ノ戸峠駐車場] [牧ノ戸登山口]

 登山口から登っていく時、コンクリート道には、全く雪が無かったのだが、展望台を過ぎると、いきなり、登山道に雪が現れた。また、周囲の樹林には、霧氷がついている。出発時とあまりの違いに思わず、デジカメを取り出す。この光景が続くのであれば、今日は、撮影するチャンスが多そうだ。
 8:45、この先の雪道を考慮し、チェーンスパイクを装着する。

 9:11、さらにガスが濃くなってきた。(写真下)
 昨日と同じようなガスの中となるのか、ちょっと不安が募る。
[展望台を過ぎると一面が雪景色となった]

 9:25、扇ヶ鼻分岐点を通過。(写真下)
 ここまで来ると、ガスがひどくなり、20m先もはっきり見えなくなってきた。
[ガスで視界がきかない]

 ふと右手を見たら、ガスが薄くなり、霧氷が広がっているのが見えた。(写真下)
 耳当て付野球帽、ネックウォーマー等、防寒対策は、十分だが、こんなに冷え込むとは、思わなかった。
[右手の斜面は、一面の霧氷]

 前方は、フラットな幅広の登山道となる。(写真下)
 山の中を歩いているとは思えない道だ。周囲がガスで見えないので、前後左右にどういった山があるのか、よくわからない。
[フラットな道で歩き易い]

 斜面を下っていくと、広場に出た。ガスが漂い、その先に山小屋が見える。(写真下)
 山小屋のお蔭で、ここが、久住分れだとわかった。(山小屋は、久住山避難小屋)
[ここが久住分れ]

 久住分れから、さらに東に進み、分岐点に到着。(10:00)
 中岳は、左折、久住山は、直進だ。(写真下)
 最初に中岳の予定だったので、ここは、左折する。
[久住山・中岳分岐点にて]

 左折した後、最初は、フラットに進んでいたのだが、いつの間にか、緩やかな斜面を登っている。本来は、巻いていくルート(高度は上がらない)のはずだ。
 さっきの道が分かれた所(道標なし)で、右に進んだのが、間違いだったかと、ルートを外れた箇所が思い浮かんだ。だが、経路らしきものが続いているので、そのまま進んでいく。
 あたりは、ガスが濃く、視界は、悪い。
[ガスで周囲が見えない]

 10:10、分岐点に到着。
 道標を見ると、歩いてきた方向が、中岳となっている。中岳に行くはずが、何と中岳から来たことになっていた。ここは、久住分れ・久住山の分岐となっている。
 あれっ?と思い、強風の中、地図を取り出して確認。すると、このカラクリが分かった。先程、中岳に向かったのだが、途中の分岐路のように見えた所で、右の道を選択してしまった結果、中岳方面から久住山に向かう登山道にいつの間にか、合流していたのだ。
 ....このあたりは、登山ルートが網の目状に広がっている。

 「ここまで来たのなら、先に久住山に登ろう。」
ということで、予定を急遽、変更。道標の「久住山」方面に向かう。
[久住分れ・久住山分岐点1]

 分岐点からは、岩がゴロゴロした急登となり、モロに強風を正面から受ける。風が強いのでガスが切れるかと期待していたのだが、ガスは、全く切れず、前方がよく見えない。ということで、なかなか足が進まない状況に陥った。(写真下)
 ....こんな強風は、久々だ。
[風が強くなり、ガスでよく見えない]

 稜線に出たら、さらに風が強くなり、ますます歩き難くなった。だが、幸いにも少し進んだところが久住山頂上だった。(10:29)(写真下)
 山頂には、他に2、3人の登山者の姿が見えた。だが、とにかく風が強い。会話もままならない。背を伸ばして、姿勢よく立っていると、すぐにバランスを失ってしまう。とても休憩する気にはなれない。そんな訳で、登頂記念を撮影した後、さっさと引き返す。
[強風下の久住山頂上]

 頂上から引き返し、下り道に入る。
 すると、先程の強風がウソのように消えてしまった。また登山道周辺の光景が登りの時と異なっていて、草木の中に登山道があった。どうも、おかしいという事で、GPS・地図を取り出す。
 この時、頂上からほぼ同時に下っていた他の登山者とも話をして、現在、我々は、稲星山方面に下っていることが判明。
 ....しかし、どこで道を間違えたのか、全く不明。
 当初は、来た道を引き返すつもりだったが、そうであれば、このまま下って、池ノ小屋経由で、中岳を目指す方がbetterと判断した。
 ....結果オーライとなった。このあたりは、前述の通り、網の目状のように登山ルートがあるのだ。
[頂上から下っていく]

 10:51、十字路に到着。(写真下)
 道標は、直進が稲星山。右折が、南登山口。左折が、中岳・避難小屋となっていた。ここは、左折する。相変わらず、ガスに覆われ、どんな地形を歩いているのか分からない。ここは、GPSが必携と思えた。
[十字路に出た]

 斜面を登るようになった。道標に従えば、この先、池ノ小屋(避難小屋)を経由して、中岳なのだが、視覚的には、さっぱり分からない。
[中岳を目指す]

 突如、前方に避難小屋が現れ、ここが、池ノ小屋だと分かった。(写真下)
 牧ノ戸峠から全く休んでいなかったので、この避難小屋にて小休止とした。
 避難小屋の中は、当初、我々だけかと思っていたのだが、目が暗闇に慣れてきたら、奥の方に別の登山者が突如、何人も見えてきてビックリ。
[池ノ小屋]

 池ノ小屋を出発し、中岳に向かう。
 天気が良ければ、左手には、御池が見えるはずだが、ガスで、池の存在すら分からない。
 11:17、中岳・天狗ヶ城分岐点到着。ここで右折すると、正面にピークが見えてきた。距離的に見て、あれが中岳ピークと思えた。(写真下)
[中岳が見えてきた]

 11:24、中岳頂上に到着。ガスのため、眺望は、全く無し。(写真下)
 ここも久住山と同様、風が強くて、休憩する気になれない。記念撮影しただけで、すぐに下山する。
[中岳頂上]

 11:37、中岳・天狗ヶ城分岐点に戻ってきた。
 左折は、先程通ってきた池ノ小屋へのルート。今度は、直進して、天狗ヶ城へ向かう。だが、正面の天狗ヶ城の姿がハッキリしない。(写真下)
[分岐点を直進する(正面が天狗ヶ城方面)]

 11:50、天狗ヶ城に到着。(写真下)
 ここで、山頂標識を撮影していると、一瞬、ガスが切れて日が当たった。
 そうであれば、中岳が見えるかなと思い、振り返ってみる。
[天狗ヶ城頂上]

 すると、真下に御池が見えた。だが、ほんの一瞬の出来事であり、撮影出来たことは、とてもラッキーだった。(写真下)
 [御池が見下ろせた]

 続いて、中岳方面を眺めると、さっきまで、全く見えていなかった中岳が、これまた一瞬、日が差し込み、姿を見せた。わずか、1分以内の出来事だった。(写真下)
 強風の中、久々に撮影意欲が湧いた。
[一瞬、中岳が姿を見せた]

 天狗ヶ城を出発する時、いきなり強風で足元からスパッと御池に落ちている崖に身体を持っていかれそうになり、非常に焦った。(本日一番のヒヤリハット)

 天狗ヶ城からの斜面を下っていき、久住分れ・久住山分岐点2に到着。(写真下)
 行きで、ここから久住山へのルートに途中で合流してしまったので、最初に久住山に行くことになったのだ。ここは、右手の久住分れに向かう。(本来であれば、行きで今、下ってきたルートを通り、天狗ヶ城経由で中岳に行く予定だった)
 [久住分れ・久住山分岐点2]

 久住分れに向かう途中にて、行きで、ルートを間違えた箇所に出た。(写真下)
 赤矢印(左)が、今歩いてきたルート。黄色い矢印(右)が、行きで間違えたルート。道標がないので、そのうち、赤矢印ルートに合流するのかと思ったら、全然違う方向に歩いてしまったのだ。
[行きで間違えた分岐点(振り返って撮影)]

 再び、久住山・中岳分岐点に戻ってきた。
 [久住山・中岳分岐点(振り返って撮影)]

 久住分れの避難小屋前に到着。(写真下)
 小屋の前を通ると、人の声が聞こえる。こんな天気なので、休憩者が多いのだろう。
 ここで休むことなく、先に進む。
[久住分れの避難小屋]

 この先は、もう来た道を引き返すだけだ。幸いにも、行きの時より、ガスが切れて、視界が良くなっていた。なるほど、こんな地形だったのかと認識。(写真下)
 [ガスが切れた]

 だんだんとガスが消えて、上空は、雲だけになってきた。お蔭で正面に沓掛山が見えてきた。(写真下) 行きの時は、山頂をパスしたので、帰りは、立ち寄ってみようと思った。
 [沓掛山を目指す]

 沓掛山に近づいた所で、遠く猟師山を眺める。
 手前は、まだ日や風が当たっていないせいか、霧氷がしっかりと残っていた。
 [遠くに猟師山を望む]

 沓掛山頂上に寄り道する。
 ここが頂上だったかと、行きの時は、ほんの少し手前を通過していた事が分かった。(写真下)
 ガスが切れ始めたので、振り返って山々を眺める。
 [沓掛山頂上にて]

 北東側にプリンのような特徴的な山が見えていた。地図で確認すると、三俣山だと分かった。また、左奥の尖がっている山が北峰だと知る。結構、険しそうだ。(北峰にも登山ルートは、あるらしい)
 [三俣山]

 沓掛山を後にし、登山口に向かう。
 途中で振り返って見たら、チョコンと稜線の向こうにピークが見えた。これが久住山のピークだと後ほど知る。だが、この光景は、ほんの数十秒で、すぐに雲に隠れてしまった。(写真下)
[星生山(左)、扇ヶ鼻(右)の間に久住山のピークの先端(中央の小さな三角形)が見えた]

 展望台という箇所で、小休止。
 ここの石板を見て、先程の小さなピークがやはり久住山だと知る。
 ....後日、カシミールで確認してみたら、やはり久住山だった。
 ここまで来たら、もう風もなく、標高も下がったので、比較的凌ぎやすい。ここで、ザックを下ろし、パンを取り出して、遅めの昼食をとる。
[展望台にて]

 パンを食べながら、久住山方面を眺めていたら、ガスで隠れていた久住山のピークが再び姿を見せた。おそらくピークが見えたのは、ほんの10秒程度ではなかったかと思う。見えたと思い、カメラを取り出して撮影し、2回目のシャッター押下の時は、もうピークが写っていなかった。(写真下)
[久住山ピークを望遠で撮影]

 昼食を終えて、第一展望所に下っていく。この先は、舗装路となり、雪もなくなる。(写真下)
 今日、久住山、中岳と登頂出来たことに満足しながら、コンクリート路を下っていく。
[第一展望所へ下っていく]

 14:02、牧ノ戸登山口に到着。
 NASさん、お疲れ様でした。
 この後、土産物屋にて、久住山、中岳の登山バッチを購入。よく見たら、祖母山のバッチも売っていたので、思わず購入。昨日は、そんな店に遭遇していなかったのだ。 
 ....祖母山北谷登山口休憩所の貼り紙によると、祖母山の登山バッチは、道の駅「高千穂」で売っているようだ。
 [登山口に戻ってきた]


 今回は、昨日の雨よりは、良かったですが、外気温が低かったこと、強風だったことを考えると、結構、ハードな山行でした。また、ルート間違いを2回もしてしまい、侮れない久住山でした。
 ガスが濃くて、新雪が積もったら、間違いなく道迷いしそうな山域だというのが正直な感想です。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。