トップページ他山域山行リスト>星ヶ山・天明山_記録20220122


星ヶ山・天明山

 山行日
2022年1月22日(土) 晴  同行者:「山の会2」メンバー 4名
 コース
さつきの郷(8:08)〜(8:53)南郷山(9:05)〜(10:43)星ヶ山(11:02)〜(11:43)林道合流点(11:52)〜(12:16)林道分岐点〜(12:19)林道終点〜(12:27)天明山(12:43)〜(12:50)林道終点〜(12:54)林道分岐点(13:15)〜(13:53)ターンパイクトンネル〜(14:31)白銀山ルート合流点(14:36)〜(15:04)三所山(15:10)〜(16:21)三角点(16:29)〜(17:29)尾根取付点〜(17:38)車道合流点
 今回は、星ヶ山、天明山と言う箱根の中でも、地味な山域を初めて訪問してきました。ネットで調べますと、この辺りは、ヤブが多いとの事で、行く前からワクワクしておりました。
 その結果は、如何に。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 当初は、JR湯河原駅からバスで終点、鍛冶屋まで行き、そこから南郷山を目指すつもりだったが、地図を眺めているうちに南郷山東部のさつきの郷(星ヶ山公園)までタクシーで行き、そこから歩いた方が南郷山が近いということに気がついた。
 ということで、当日は、JR湯河原駅から、さつきの郷までタクシーで向かった。

 8:06、さつきの郷にてタクシーから降りると、相模湾の雄大な眺めが広がった。(写真下)
 ここで、GPSのスイッチONなどの準備を済ませ、出発する。(8:08)
[さつきの郷を出発]

 「さつきの郷」という石碑の前を通り、GPSと道標を見ながら、歩いていく。ようやく、トイレの前に到着し、現在位置が把握できた。トイレは、白銀林道のゲート前に2軒建っていた。
 朝日による長い自分の影を見ながら、白銀林道を歩いていく。(8:18) (写真下)
[白銀林道を進む]

 ほぼ水平に続く白銀林道を進んでいくと、南郷山頂上との分岐点に到着。(8:39)
 ここから右手の登山道を登っていく。
 途中、振り返ると、相模湾奥の大島が大きい。その手前に初島が、小さく浮かんでいた。

 8:53、南郷山頂上に到着。やはり、この方がバス利用より早く着くことができた。
 今日は、長丁場になる事が予想され、記念撮影後、さっさと出発する。(9:05)
[南郷山頂上にて]

 南郷山から北西に続く登山道を進む。(写真下)
 9:09、最初の丁字路を通過(左:白銀林道200m)
 9:11、二つ目の丁字路を通過(左:自鑑水500m)
 丁字路を直進した後、登山道は、正面の斜面を右から巻くように続いていた。
[南郷山から北上していく]

 9:20、登山道は、右にUターンするようにして、下っていくのが分かった。
 星ヶ山へ行くのに、右にUターンすることはないので、GPS上の地図を見たら、正面のササヤブの中にある細い経路が、星ヶ山へのルートだと判明。(写真下)
 これが、登山口?と思ったが、GPS上の地図では、確かに、ここから破線ルートが出ていた。ということで、ササヤブ内の細い経路に突入する。
[ここが、星ヶ山入口?]

 ササヤブの中の経路を突き進む。
 前後左右は、完全なササヤブとなった。ヤブが密集していて、経路以外に足を踏み入れることもできない。ササヤブの高さも、人の背丈以上なので、もう完全な迷路状態。
[ササヤブの中の経路]

 すると、突如、目の前が明るくなり、林道に出た。(写真下)
 この林道は、国土地理院地図にも、箱根・湯河原登山詳細図(吉備人出版 2018年)にも載っていなかった。ここでは、国土地理院地図の破線ルートを基準に考え、林道を横断し、目の前にある草ヤブの斜面を登っていくことにした。
[林道を横断する]

 斜面を登り切った後、左折し、尾根筋を進む。しかし、経路らしい経路は、はっきりしない。
 それでも、激ヤブに遭遇しないので、とにかくGPSを頼りに前進していく。
[ヤブの中を進む]

 10:07、なんと右手に林道が並行するように現れた。
 ということで、右手の林道に下り立つ。ここで、ヤマレコの履歴データを見てみたら、どうやら、先ほど横断した林道を右折して、素直に林道を歩いていくと、この林道に出るようだ。
[再び林道に出た]

 星ヶ山頂上には、国土地理院地図の尾根筋沿いの破線ルートに進めばいいのだが、林道が、その方向に続いているので、林道を進んでいく。
 その後、林道分岐路にて、直進してしまい、分岐路まで引き返すアクシデントが発生したが、その後、GPSを見ながら植林帯の中の斜面(防火帯のような所)を登っていくことで、星ヶ山頂上に近づいているのが分かった。(写真下)
[植林帯の斜面を登る(正面)]

 植林帯を登り切ると、ササヤブに当たった。だが、ヤブの中に経路があり、そこを進んでいく。再び、背丈以上のササヤブに突入となった。
[植林帯から、ササヤブの中へ]

 だが、道幅がそこそこあり、先程のヤブ歩きを経験していたので、そんなに苦にならない。
 ただ、登り斜面が続き、息が切れる。
[再びササヤブの中の経路]

 だが、登りが一段落し、緩やかになると、段々とササヤブの経路の道幅が狭くなっていく。
 これは、もう幅50cmぐらいだろうか、前進すると、両肩がササヤブに当たる。このため、頭や肩などが、埃だらけとなった。(写真下)
 ササの背丈は、相変わらず、人より高い。
[ササヤブの中の一本道]

 細いササヤブの経路を進み、最高地点に近いと思えた、途中の丁字路で右折する。
 だが、まだ、ササヤブ内の細い経路が続いている。
 すると、少し歩いたところで、ごく小さな広場に出た。そこが、星ヶ山頂上だった。(10:43)
 山頂標識が立っていて、すぐ下に三角点を発見。(写真下)
 周囲は、ササヤブの壁となっており、スペースも10人もいたら、満室状態のような所だ。
 ここで、立ったまま小休止。

 すると、近くから若い女性の声が聞こえてきた。それも複数だ。こんなヤブ山に登ってくる女性ハイカーがいるのかと、熱く感動していたら、同行メンバーから、
 「花立小僧さん、違いますよ。近くのゴルフ場からですよ。」
と指摘され、おおいに納得。
 そうなのだ。ササヤブに囲まれ、周囲の光景は、全く見えないのだが、山頂の北側は、すぐゴルフコースになっていることが地図で分かった。
[星ヶ山頂上にて]

 星ヶ山頂上を後にし、来た道を戻り、丁字路まで引き返す。
 その後、右折し、すぐに左折し、西側へと進んでいく。
 状況は、相変わらずのササヤブの中の細い経路である。(写真下)
 11:08、地理院地図に則り、最初に右折する破線路を進んでみるが、途中で、経路を見失ってしまった。ということで、引き返し、2番目の右折路を進み、とにかく北上していく。
[背丈以上のササが続く]

 星ヶ山頂上からササヤブ内の経路で悪戦すること、40分。
 突如、前方が明るくなり、林道の前に出た。(11:43) (写真下)
[林道の前に出た]

 地理院地図上では、林道という訳ではなく、破線表示のみである。だが、実際は、立派な林道だった。この林道に出た所で、小休止していたら、少し先で、古い道標を発見した。(写真下)
[かつての道標を発見]

 小休止後、林道を歩き、北西に向かう。
 今までのササヤブから比べたら、天国のような道である。
[歩き易い林道を歩く]

 林道分岐点をいくつか見ながら、この先の目的地、天明山に向かう林道を歩いていく。
 すると、林道終点に到着。(12:19)
 林道が終わった先にも経路が続いていたので、その経路を辿っていく。
[林道終点にて]

 最後は、ヤブに突入。だが、密集度がゆるゆるのヤブなので、歩き易い。
 この辺りが、最高地点ではないかと、キョロキョロしていたら、天明山の山頂標識を発見。(写真下)
 ようやく、これで、今回の目的地である星ヶ山と天明山を登頂できた。
[天明山頂上にて]

 林道を引き返し、ターンパイクに向かう林道丁字路まで戻った。(12:54)
 ここでランチタイムとする。
 パンを食べながら、地図を見て、この先の進行ルートを考える。
 先程の星ヶ山のササヤブを逆方向で、時間内に歩くにはリスクがあると思えた。また、林道を使って歩き続けても、地図通りに林道が続いている保証はない。
 ということで、帰りは、何度か歩いている白銀山ルートで下山することとした。

 13:15、出発。
 やがて、林道が終わり、ヤブっぽい経路を進んでいく。(写真下)
[ターンパイク方面に進む]

 13:33、ターンパイクに出たところで、縁石やガードレールの外側を歩いていき、トンネルのある箇所まで歩いていく。
 この辺りだと聞いていた箇所で、ヤブの斜面を下っていくと、その先にトンネルを発見。(写真下)
 このトンネルで、ターンパイクの下を潜る。
[ターンパイク下のトンネル]

 トンネルを潜った後、再び縁石やガードレールの外側を歩き、14:08、白銀山側の斜面に取り付く。
 このあたりから尾根筋を登っていけば、白銀山〜三所山間の経路に出られるはずだ。
 地理院地図上では、破線ルートとなっているが、そんなに明確な経路ではなかった。
[ヤブに突入(振り返って撮影)]

 ただ、ヤブが、星ヶ山のような密集したササヤブではないので、ササを掻き分けながら前進。
[ササヤブを進む(振り返って撮影)]

 14:31、白銀山〜三所山ルートに飛び出した。(写真下)
 ここまで来れば、もうヤブは、ないので、一安心。
 ここからは、経路が比較的明瞭となった。(先月、逆方向で歩いている)
[白銀山登山ルートに出た]

 14:52、箱根湯本の小さな道標を発見。
 ここで、道標が指すように左折し、三所山に向かう。(直進すると、老懐山方面に進むことになるが、経路が崩れている。老懐山には、一旦、ここで左折した後、すぐに右折する)
[白銀山登山ルートを下っていく]

 15:04、三所山に到着。暑くなってきたので、上着を脱ぐ。
 15:10、出発すると、すぐ
急斜面の植林帯の下りとなる。1年前、初めて下った時は、一直線に下ったような記憶があるが、今回は、安全第一で、斜めに下っていくことにした。(写真下) 
[植林帯の急斜面を斜めに下る]

 16:01、左手に明神ヶ岳に西日が当たっていた。(写真下)
 ちょっと立ち止まって撮影。このルートは、なかなか遠景を撮影する機会がないので、貴重なひと時。
[木立の間から明神ヶ岳を望む]

 植林帯を下り続け、16:21、標高406.4mの三角点に到着。
 ここで腰を下ろし、小休止とする。
[三角点にて、小休止]

 フラットになった尾根筋を下っていく。(写真下)
 あと5分も下れば、林道に合流すると思っていたのだが、ここで、アクシデント発生。
 経路がはっきりしない下り斜面にて、メンバーの一人が右足を滑らせ、痛めてしまった。
 だが、日没が迫る中、ルートを確認しながら、何とか林道に下ることが出来た。
[尾根筋を下っていく]

 林道に出た時は、もう完全に陽が沈んでいた。林道を数分歩き、車道に出た所で、タクシーを呼ぶ。ここで、本日の山行は、終了となった。(怪我したメンバーが、Wストックにて何とか自力で歩けたことが幸いだった。)
 [車道に出た]


 今回は、長い行程となりましたが、充実した一日となりました。
 全く未知の星ヶ山、天明山を今回、訪問できたことは、幸いでした。
 ですが、最後の最後で、アクシデントが発生してしまったのは、大きな反省点となりました。


 それと、箱根では、林道が地理院地図に反映されていないのが、気になりました。これが、もう少し地図に掲載されていれば、楽しく歩けると思うのですが。(丹沢でも新しい林道は、全く反映されてませんが)



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。