トップページ他山域山行リスト>足柄古道20220604


足柄古道

 山行日
2022年6月4日(土) 曇       同行者:「山の会2」メンバー他 15名
 コース
矢倉沢(8:54)〜(8:56)矢倉沢関所跡〜(9:26)足柄古道入口〜(9:57)矢倉沢定山城跡〜(10:51)夕日の滝(10:56)〜(11:24)地蔵堂(11:55)〜(12:40)見晴台(12:49)〜(13:14)足柄明神社(13:19)〜(13:30)足柄峠〜(13:39)足柄城址(13:48)〜(14:14)虎御前石(14:16)〜(14:29)足柄古道(戦ヶ入コース)合流点(14:32)〜(14:59)銚子ヶ淵〜(15:09)頼光対面の滝(15:13)〜(15:36)足柄
 今回は、「山の会2」で足柄古道を歩いてきました。以前、足柄古道としては、御殿場線足柄駅から静岡県側だけを歩いたことがありましたが、今回は、神奈川県側から静岡県側へと歩いてきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。 


 小田急新松田駅から地蔵堂行きバスに乗車し、矢倉沢にて下車。今回は、このバス停を足柄古道のスタート地点とし、8:54、出発する。
[矢倉沢バス停を出発する]

 すぐ先にある矢倉沢関所を訪問。
 江戸時代、箱根関所以外に、根府川、仙石原、川村、谷峨、そして、ここ矢倉沢にも箱根の脇関所として矢倉沢関所が設置されたとの事。
[矢倉沢関所跡 説明板]

 9:26、足柄古道入口バス停の前を通り過ぎたところで、県道78号線(御殿場大井線)から離れ、左手の坂道を登っていく。(写真下) この辺りは、地理に疎く、どの辺を歩いているのか、地図で確認しないと分からない状況になってきた。
[県道78号線から外れる]

 坂道を登り切ると、すぐに新しい舗装路に出た。(写真下) 
 周囲の声から、ここが、「はこね金太郎ライン(県道731号線)」だと知る。昨年4月、従来の林道を整備して、仙石原から矢倉沢へ通じるようになったルートだ。そうか、この道路が仙石原に続いているのかと納得。
 ....この道路ができたおかげで、マイカー登山の場合、金時山が近くなったと聞いた。
[県道731号線に出た]

 はこね金太郎ラインを進むと、右手に「矢倉沢定山城跡」の説明板を見る。(写真下)
 周囲は、単なる植林帯で、この説明板がなければ、そんな城跡があるとは、とても思えない場所である。
[矢倉沢定山城跡の説明板]

 はこね金太郎ラインから分かれ、地蔵堂への道を下っていく。
 10:18、長者橋駐車場に到着。ここで、地蔵堂ウィーキングマップを眺める。(写真下)
 このあたりは、金太郎生誕の地ということで、金太郎関連の史跡が多い。
[地蔵堂ウォーキングマップ案内板]

 足柄古道とは、直接関係ないのだが、長者橋駐車場での丁字路を左折し、夕日の滝に寄り道する。
 今まで行ったことない滝なので、どんな滝なのか、期待しながら進んでいく。滝にいよいよ近づいてくると、この滝では、滝行ができるサービスをしているようで、ズブ濡れとなった白装束姿の若い男女とすれ違う。
 10:51、夕日の滝到着。
 ちょうど白装束の男性一人が、滝に打たれていた。(写真下)
 近くの説明板では、高さ23m、幅5mほどの垂直な滝と書かれてあった。意外にも水量があり、見応えがある。しかしながら、今回は、滝の景観より、滝に打たれている男性の方に関心が移ってしまい、落ちてくる水は、どれほど痛いのか、首には、どのくらいの荷重がかかっているのか、そんな事ばかりが気になってしまった。
[夕日の滝にて]

 夕日の滝から引き返し、本来の足柄古道に向かうため、地蔵堂に向かう。この地蔵堂も個人的には、初訪問である。
 近くの説明板には、地蔵堂について、以下のような事が書かれてあった。
 『本堂は、天保12年(1841)に編纂された「新編相模国風土記稿」によると、文化14年(1817)に火災に遭ったが、その後再建されたと記されている。昭和50年(1975)にも焼失したが、住民の手によって本堂内の厨子と本尊である地蔵菩薩立像や他の仏像はすべて救い出された。 <以下略>』
 ちょうど時間的にもいいので、地蔵堂傍のベンチで、ランチタイムとした。
[地蔵堂にて]

 昼食後、地蔵堂からは、車道を歩き、足柄峠を目指す。この車道は、矢倉沢バス停の前を走っていた県道78号線である。
 途中、車道を外れ、足柄古道という標識が立っている山道を登っていく。(写真下) この後、山道は、車道を何度か横断しながら、足柄峠へと登っていく。
[山道を行く]

 車道を横断し、見晴台に向かう。(写真下)
 見晴台には、東屋が建っていた。
[見晴台に向かう]

 見晴台から南側方面を眺める。一面、樹林帯の山だ。奥の尖がったピークは、金時山だと分かった。(写真下)
 ここには、足柄古道の説明板が立っていた。
『足柄古道
 足柄古道は、足柄道、足柄路と呼ばれ、奈良時代には官道として東西を結ぶ重要な道路として機能していました。9世紀の初めに起きた富士山の延暦噴火で、足柄古道は一時通行が途絶え、箱根越えの道が利用されましたが、噴火が止んだ1年後には復旧しました。
 万葉集や更級日記などには足柄峠や古道の様子が書かれています。戦国時代には国境防御の目的で古道沿いの尾根に多くの城郭が建設されました。
 徳川家康が天下を治め江戸に幕府を開いた後は、箱根越えの道が東海道となりましたが、足柄古道はその脇往還である矢倉沢往還となり、物資の輸送や富士講の人々で引き続きにぎわいました。 平成21年3月 南足柄市教育委員会』
[見晴台からの展望]

 南側の景色を眺めている時、手前にて、1本の木から紅白の花が咲いているのが目に入った。今まで、ニシキウツギだと思っていたが、花冠筒の形状から、どうやらこれは、ハコネウツギのようだ。
 だが、ネットで調べると、箱根には、ニシキウツギの方が多いという。また、両者の花冠筒の形状差なんて、どう見ても、極端に違ってないように思える。素人の目から見れば、いっそのこと、同じ花としてもいいのではないかと思えてくる。
[ハコネウツギ?]

 見晴台から旧道を辿り、源頼光の腰掛岩を見物した後、足柄古道から外れ、右折して、足柄明神跡に寄り道する。
 ここでは、白鹿立像が安置されている。(写真下)
 『白鹿は、坂の神の化身とされ、「古事記」には東国平定帰りの日本(やまと)武尊(表記は諸説あり)と対峙した故事が記されている。足柄明神は、その坂の神を古代の英雄として祭ったものという。』 出典:カナロコ 2015年5月1日記事
[足柄明神跡にて]

 今回、足柄明神跡からは、矢倉岳が眺められた。(写真下) その右奥は、足柄平野が広がる。以前、初めて訪問した時は、一面ガスに覆われ、全く遠景を眺めることが出来なかったので、この光景は、新鮮だった。
[矢倉岳を眺める]

 その後、稜線上の車道を西へ進み、足柄峠の標識、足柄山聖天堂、新羅三郎義光吹笙之石などを見物した後、足柄城址にて小休止。(写真下)
[足柄城址にて]

 足柄城址からは、静岡県側の足柄古道となる。
 本来、赤坂古道という名のルート(距離は、1km以下)が、足柄古道の一部だと考えられるが、現在、赤坂古道が台風被害で崩れて通行できないということだったので、今回は、虎御前石を経由するルートにて、足柄駅へ下ることにする。虎御前石ルートは、初訪問なので、これまたワクワク。
 14:05、県道365号線(金太郎富士見ライン)を左折して、虎御前石へと向かう。(写真下)
[虎御前石に向かう]

 14:13、植林帯の中で、虎御前石の説明板を見つけた。概略は、下記の通り。
 『建久4年(1193)5月源頼朝が富士の巻狩を行なった。曽我兄弟は、その巻狩に乗じ、父の仇討ちを果さんと富士の裾野に下った。兄十郎の恋人虎女(大磯の長者の娘で、虎年日刻に生れたので虎女(後に虎御前)と名付けられた)は、大磯を発ち、足柄山に忍び、夜に入り、兄弟の仇敵工藤祐経を首尾よく討ち取る事が出来るか否か、富士の見える古道の傍の石に座し、悲願達成と安否を気遣い、夜を明かしたという。その後、兄弟は、悲願であった父の仇討ちを達成した。
 里人は、この石を虎御前祈願達成の石と言い伝え、女性が石に座し、富士に向かってお願い事をすると叶えてくれるとも伝えられている。』
   足柄史跡を守る会

 すぐ先に幾つか石が見える。どれが、虎御前石なのか、よく分からなかったが、さい銭箱らしき物が置いてあるのが、虎御前石だろうと思い、参拝&撮影する。(写真下)

 周囲は、植林帯で囲まれ、これでは、現状、富士山は見えないのではないかと思われた。
[虎御前石]

 虎御前石からは、その後、さらに西へと進み、植林帯を下っていく。
 この辺りは、歩き易い山道となっていた。
[足柄古道(戦ヶ入コース)に向かって行く]

 14:29、足柄古道(戦ヶ入コース)と合流する。ここで右折し、足柄駅へと向かう。
 ここから足柄駅までは、3年前に初めて歩いたルートの逆コースとなる。
[足柄古道(戦ヶ入コース)と合流]

 14:59、銚子ヶ淵を左に見る。
 ここには、悲しい花嫁伝説があり、思わず、手を合わせる。
[銚子ヶ淵]

 15:03、「頼光対面の滝」という標識を右手に見る。初めて金太郎が頼光に対面した場所の滝として、この名がついたという。前回歩いた時は、パスしてしまったので、今回、右折して細い山道に入り、滝を見に行くことにした。
 細い山道を登っていくと、滝が見えてきた。(写真下) 個人的には、もう少し水量が欲しい。なお、ここは、不動之滝とも呼ばれている。
[頼光対面の滝]

 15:36、足柄駅に到着。
 無事、大雨に遭うこともなく、ゴールインすることが出来た。
 なお、足柄駅は、3年前と異なり、駅舎がリニューアルされていて、モダンな姿に変わっていた。
 [足柄駅に到着]


 神奈川県側の足柄古道は、初訪問の場所が多く、興味深く歩くことが出来ました。また、静岡県側では、虎御前石にて曽我兄弟の歴史に触れることができました。
 このエリアは、史跡が多くあり、訪れたい箇所が数多く存在します。そのうち、
じっくりと歩き回ってみたいと思っています。
 ....地蔵堂近くの名物のうどんも食べてみたい。今回、店の前には、長い行列が出来ていた。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。