トップページ他山域山行リスト>足柄峠_記録20221112


足柄峠

 山行日
2022年11月12日(土)   晴         同行者:「山の会」メンバー 8名
 コース
地蔵堂(9:35)〜(10:06)夕日の滝(10:17)〜<竹之下稲子湯コース>〜(11:50)県道ゲート手前の駐車場〜(12:24)足柄城址(13:14)〜(13:16)足柄峠〜(13:27)足柄城址〜<赤坂古道>〜(14:09)戦ヶ入コース入口〜(14:41)銚子ヶ淵(14:51)〜(15:16)足柄
 今回は、「山の会」山行で、足柄峠を訪れました。紅葉を期待しましたが、結果は如何に。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 小田急線新松田駅にてメンバー集合し、地蔵堂行きの箱根登山バスに乗車し、終点で下車。
 見上げると、雲は多いが、天気は、まずまずだろう。
 出発準備を終え、今回は、まず、夕日の滝に向かう。
[地蔵堂を出発]

 夕日の滝に続く道の途中、金太郎伝説を反映して寄り道。
 「金太郎の遊び石」と言われる大きな石を見物。(写真下左)
 その後、「金太郎の生家跡」を訪問。(写真下右)
 金太郎伝説は、諸説あり、出生地とされる場所は、下記の通り、いくつかある。(Wikipediaより)
  ・神奈川県南足柄市 金太郎の生家跡(今回の訪問地)
  ・静岡県小山町 金時神社  
  ・静岡県小山町竹之下の坂田明神と中島の生地
  ・新潟県青海町上路の山姥の里
  ・長野県南木曽町読書の酒屋と蘭の足跡石
  ・長野県八坂村の上篭金時山付近
 箱根付近での静岡県側と神奈川県側にて伝説が存在しているというのが興味深い。両者ともに金太郎は、武将源頼光と出会い、その家来となり、坂田金時に改名。その後、京へ上り、頼光四天王の一人となり、酒呑童子を征伐というのは、共通した話となっている。つまり、出生地が違うだけだ。
[金太郎の遊び石] [金太郎の生家跡]

 キャンプ場の奥に進んでいき、10:06、夕日の滝に到着。
 ここは、今年6月以来の訪問だ。その時は、滝行する人たちを見かけたが、流石にこの時季では見当たらず。周囲は、まだ紅葉が始まったばかりで、緑の方が多い。訪問者は、我々だけで、滝の音だけが響く世界だった。
 なお、南足柄市の金太郎伝説では、この滝が、「金太郎産湯の滝」とも呼ばれている。
 滝の撮影後、出発する。(10:17)
[夕日の滝]

 夕日の滝を見物した後は、金時山に続く稜線に上がっていくルートを進む。これは、自己未踏ルートだ。箱根・湯河原登山詳細図では、「竹之下稲子湯コース」と記載されてあった。 
[稜線に向かって出発]

 植林帯を進む。道は、整備されていて歩き易い。(写真下)
 10:46、左に東屋を発見。ここで小休止。(10:46〜10:56)
[植林帯を行く]

 東屋を出発すると、やがて、山道っぽい歩きとなった。(写真下左)
 また、この辺りから、黄葉・紅葉した樹木を見かけるようになった。(写真下右)
[左に沢を見る] [紅葉に出合う]

 11:15、沢沿いのルートから尾根筋に取り付く。
 殆ど直登していくような感じだ。(写真下)
[尾根筋を登る]

 ようやく連続して、黄葉が現れるようになった。
[黄葉した樹林が現れる]

 この辺りは、紅葉ではなく黄葉が続いていたが、あと1週間もしたら、冬枯れの木々になってしまうような感じだった。
[周囲は、黄葉した樹林が目立つ]

 11:50、ようやく稜線に上がった。すると、駐車している車が何台か目に入る。ここまで自家用車が入ってこれるようだ。よく見ると、金時山側に続く道には、ゲートがあった。
 ここから、稜線上に続く足柄峠へのフラットな道を歩いていく。(写真下)
[稜線を歩く]

 左手に富士山が望めるかと思ったが、残念ながら雲の中で、裾野の一部だけが見えていた。
[富士山方面]

 稜線沿いに進み、正面に紅葉した大木に遭遇。(写真下)
 これにはビックリ。見栄えのする大木に何枚も撮影してしまった。
[紅葉した樹木]

 金時林道分岐点にて、グラデーションの紅葉を撮影。これも印象的な大木だった。
[紅葉し始めたモミジ]

 丁字路に出て、足柄城址に到着。ここまで来たら、他の観光客などが目立ってきた。
 
階段を登っていき、足柄城址の東屋でランチタイム。(写真下)
 昼食後、富士山をバックに記念写真を撮ろうとしたが、相変わらず裾野だけしか見えていなかったので断念。今回は、天気が良かったので、富士山の眺望を期待していただけに非常に残念。
[足柄城址でランチタイム]

 聖天堂側にあるトイレに向かう途中、足柄峠の標柱を撮影する。(写真下)
 足柄峠と言えば、中学生の時、遠足で足柄峠に来たことがある。峠にてクラスの記念写真を撮っているのだが、それが、足柄峠のどこで撮ったものか、今では、全くわからない。当時は、全てが未舗装路だったことと、たまたま自衛隊の人たちと出会い、一緒に下ったという記憶がある。
[足柄峠標柱]

 トイレから戻って、再び足柄城址の前を通り、静岡県側に下ることにする。
 車の通る舗装路を下り続けているので、段々と足の裏が痛くなってきた。
 13:35、赤坂古道入口に到着。(写真下左)
 ここから再び登山道となる。(写真下右)
[赤坂古道へ] [細い山道へ]

 13:41、県道を横断し、再び登山道に入る。
 ここには、「足柄古道」という看板が立っていた。(写真下)
[足柄古道の標識あり]

 下っていく途中、なんと富士山が姿を現した。(写真下)
 今回は、もう富士山の眺望を諦めていたのだが、ここで見れるとは想定外。思わず何枚も撮影。
[富士山が姿を現す]

 石畳が終わり、車が通る舗装路に出た。
[足柄古道が終了(振り返って撮影)]

 車道を下っていった後、分岐点で、戦ヶ入コース(未舗装路)に入ろうとしたら、この先工事中で通行止めとなっていた。これは、車両通行止めかと思い、とりあえず、このコースを進んでみることにした。
 ちなみに 「戦ヶ入り(せんがいり)」を調べてみると、下記。
『箱根・竹ノ下の戦いは、建武の新政時代の1336年1月24日(建武2年12月11日)から、足利尊氏の呼びかけに応じた足利軍と、後醍醐天皇の宣旨を受けた新田義貞に参集した軍勢との間で行われた合戦。『太平記』には「箱根竹下合戦」と記されている。後醍醐天皇が建武政権に反旗を翻した足利尊氏を討つために新田義貞を派遣したが失敗し、建武政権崩壊の第一幕となった。現在の静岡県小山町竹之下周辺で行なわれた。』 (Wikipediaより)
 この箱根・竹ノ下の戦いにて、戦いが始まった場所が「戦ヶ入り」と呼ばれているらしい。
[戦ヶ入コースへ]

 銚子ヶ淵で小休止。
 結局、どこが工事中か分からないまま、民家が現れ、JR足柄駅に続く道に出た。
[銚子ヶ淵]

 15:16、JR御殿場線足柄駅に到着。
 駅舎がリニューアルされていたのは、前回訪問(2022-6-4)で知っていたが、今回、駅前に可愛らしい金太郎とツキノワグマの像が建っていることに気がついた。(前回は、気がつかず)
 考えてみたら、ここは、静岡県小山町で、ここも金太郎伝説の町であることに気がついた。
 [JR足柄駅にて]


 今回は、夕日の滝から金時山への稜線に上がり、足柄城址へ進むという自己未踏ルートを歩いてきました。新たな紅葉・黄葉が観賞でき、最後には、富士山の姿も拝め、満足な一日でした。
 「山の会」メンバーの皆様、お疲れ様でした。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。