トップページ他山域山行リスト>西吾妻山_記録20230205


西吾妻山

 山行日
2023年2月5日(日)  曇     同行者:「山の会」メンバー 2名
 コース
湯元駅(8:40)=(ロープウェイ)=(8:48)天元台高原駅(9:30)=(リフト3つ)=(9:58)北望台(リフト終点)(10:16)〜(11:32)2004m地点付近〜(12:10)西吾妻山(12:17)〜(13:03)2004m地点付近〜(14:01)北望台(リフト最終点)(14:09)=(リフト3つ)=(14:37)天元台高原駅(15:00)=(ロープウェイ)=(15:06)湯元駅〜(15:19)白布温泉
 スノーシューハイクとして、西吾妻山に山の会メンバーのNOMさん、NASさんと3人で行ってきました。ロープウェイ、リフトを利用することで、山頂まで、それほど距離は、ありません。ですが、非日常を味わうことができました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 8:20、前夜泊した白布温泉旅館の車で送ってもらい、ロープウェイの湯本駅に到着。
 登山届を提出し、スノーボードやスキーを持った人たちや他の登山者と混じって窓口に並び、ロープウェイ乗車券を購入。結構、構内には人が溢れていた。
 8:40、ロープウェイに乗車し、一気に標高差約380mを上がる。
[ロープウェイ 湯元駅に入る]

 リフトに乗る前にスノーシューを予約したレンタルセンターに立ち寄る。だが、このスノーシューがビニール袋から取り出したばかりの新品だったので、セッティングに予想以上、時間がかかってしまった。ようやくリフトに乗車できた時には、すでにロープウェイから降りて40分が経過していた。
 ゲレンデは、時間帯が早いせいか、それほど混んでいないというか、ガラガラ。(写真下左右) こんなに空いていたら、滑っていて、さぞかし気持ちがいいだろう。
[リフトに乗車] [ゲレンデは、ガラガラ]

 9:58、リフトを3つ乗り継いで、北望台に到着。
 ここで、スノーシューを装着。(写真下左) 周囲には、同じようなグループが準備中。皆、西吾妻山を目指すようだ。(写真下右)
[スノーシューを装着] [北望台を出発(振り返って撮影)]

 すでに西吾妻山方面には、トレースがしっかり残っていた。
 ということで、トレースを辿りながら、樹林帯の斜面を登っていく。すると、歩き始めて10分ちょっとで、NASさんのスノーシュー(レンタルではなく持参品)が靴から外れて、ストップ。(写真下) スノーシューのトラブルかと思われたが、単に外れただけで、幸い、大きな問題にはならなかった。
[樹林帯を行く]

 樹林帯のトレースを辿り、40分弱で平坦部に出た。(写真下)
 木が少なく平原のようになっている。この先の樹林帯は、今までと違って、木の高さが極端に低いことに気がつく。
 GPSで現在位置を確認すると、ここまで北望台から高度差約100mを登っている。また、夏山の破線ルートと異なり、西吾妻山に向かって、ほぼ最短ルートで歩いて来たことが分かった。
[平坦部に出た]

 前方に登山者が見える。西吾妻山に向かうようだ。
 ここから先も、まだトレースがあり、それに沿って登っていく。(写真下)
[西吾妻山方面]

 上空は、曇り空になってしまったが、幸いなことに風は、それほど強くない。そんな訳で、樹林帯の中を一歩一歩着実に歩いていくことができる。やがて、木のない登り斜面となった。(写真下)
 だが、この辺りもまだトレースがあり、ストックとスノーシューのお蔭で、問題なく登っていける。
[急な斜面となる]

 だんだんと視界が悪くなり、先を歩く登山者の姿がガスで見えなくなる。(写真下) また、樹林帯から遠ざかったエリアでは、風でトレースが消されていた。
 何度かGPSをポケットから取り出し、進路方向を確認。ガスが濃くなり、目的の山がどの方向なのか、前方の目視だけでは、分からなくなっていた。
[ガスで、視界不良となる]

 トレースを時々発見し、その跡を辿るが、進路方向がちょっと違うのではないかとGPSを見て思っていると、その先でトレースも正しい方向に修正していた。どうやら、トレースは、樹林が密集している箇所を避けるように歩いているようで、単純に迷っている訳では、なさそうだ。
 やがて、樹林帯に入る。樹林帯といえども、先ほど登ってきたような明確なトレースは、なかった。ただ、前方に何人かの登山者を見かけたので、そちらに進んでいく。(写真下)
 この先、トレースを再び発見し、辿っていくが、木に近かった先行者の踏跡に左足を置いたら、踏み抜いてしまい、左足が腰まで落ちてしまった。その後、スノーシューが雪の中の木の枝に引っ掛かり、なかなか左足を上げることができない。また、ストックだけでは、なかなか立ち上がることができず、予想以上の苦戦となった。
 ....やはり、メタボは、雪道に対し、非常に不利。
[トレースを探しながら進む]

 やがて、前方のフラットな地点に多くの登山者が立ち止まっているのを見る。GPSで確認すると、ここが西吾妻山の頂上だと判明。だが、山頂標識らしきものは、全くなく、今一つ登頂したという実感が湧かない。
 また、風が吹き、立ち止まっていると寒気を覚える。そんな折、NOM さんを撮影していたら、一瞬、陽が差し込んできた。(写真下)
[西吾妻山頂上にて(1)]

 続いて、ミニ樹氷が遠くまで見えたところで、思わずシャッターを押下。(写真下) だが、陽が差したのは、ほんの1、2分の出来事だった。その後、再び曇り空になってしまったので、「ボチボチ行きますか」と、頂上を出発。(12:17)
[西吾妻山頂上にて(2)]

 帰りは、行きの時以上に完全なホワイトアウトになってしまい、他登山者と集団となって進んでいく。(写真下) すでに来た時のルートは、トレースが消えてしまい、辿ることはできなかった。GPS 頼みで、進路方向を決定する。
 後でGPS 軌跡を見たら、帰りは、頂上から殆ど一直線に下っていた。これは、多少の樹林帯があっても強行突破し、方向を重視したためだ。(そのため、短いが、急斜面を通過)
[リフト最終点に向かって進んでいく]

 平坦部(行きの時、樹林帯から抜け出た所)に近づいたことで、緩い下り斜面となる。ここまで来ると、前方は、相変わらずガスでよく見えないのだが、余裕が出てきて樹林帯を避けるようなルートで進む。(登ってきた時のトレースは、すでに消えていた)
 13:41、平坦部から左手の樹林帯へ入っていくトレースを発見。これが、行きの時、登ってきたルートだとGPSで確認。下っていくと、さすがにこの樹林帯には風が入り込まないせいか、トレースは、完全に残っており、お蔭で、迷うことなく、進んでいけた。
 14:01、北望台に到着。ここで、スノーシューを外し、リフトに乗る。
 ....左手首に両ストックのストラップを通し、スノーシューの両バインディングを左腕に通したまま、背中のザックを左にずらして、瞬時に動いているリフトに乗るのは、なかなか難しい。
[北望台(リフト最終点)に到着]

 1本目のリフトに乗っていると、スポットライトのように陽が差し込んできた。
 思わず撮影。(写真下)
[一瞬、陽が差し込む]

 リフトを乗り換え、下っていくと、米沢あたりの盆地が見えてきた。盆地は、陽が照っていて、いい天気のようだ。 
[リフトから米沢方面の盆地が見える]

 レンタルセンターでスノーシューを返却し、ロープウェイ駅に向かう。
 乗り場から前方を見下ろす。(写真下)
 ロープウェイは、西吾妻山からの下山者で、そこそこ混んでいた。
[ロープウェイに乗り換える]

 ロープウェイから降り、徒歩で、昨夜泊った白布温泉の旅館まで戻り、風呂に入らせてもらう。この風呂場にある湯滝では、落ちてくる湯が肩や背中に当たり、なかなか気持ちがいい。今日も半端ない湯量を堪能。
[湯滝の宿 西屋に戻ってきた]

 さっぱりしたところで、旅館からすぐ先の白布温泉バス停で、米沢駅行のバスを待つ。
 ちょっと早めに旅館を出てしまい、だんだんと体が冷えてくる。そんな時、16:43発のバスがやってきた。ロープウェイ駅からのバスなので、混んでいたらどうしようかと思ったが、杞憂に終わった。空いている座席に腰掛け、帰路につく。
[白布温泉バス停]


 今回は、GPSの威力が十分発揮できた山行でした。昨年の北ア/薬師岳でもそうでしたが、ガスが発生し、進路方向がわからなくなった時でも、落ち着いて行動が取れるのが、有難いです。
 NOM さん、NASさん、ご同行有難うございました。
 なお、前泊の夕食に出されたすき焼き鍋(別注品)は、最高に美味でした。(写真下)
 [前泊夕食のすき焼き鍋]



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。