トップページ他山域山行リスト>筑波山_記録20230225


筑波山

 山行日
2023年2月25日(土)  晴      同行者:「山の会」メンバー 1名
 コース
つつじヶ丘(9:26)〜(10:05)弁慶茶屋跡(10:08)〜(11:00)女体山(11:07)〜(11:32)御幸ヶ原(11:58)〜(12:09)男体山(12:25)〜(12:35)御幸ヶ原(12:44)〜(14:17)筑波山神社〜(14:37)筑波山神社入口
 昨年末、筑波山に単独で行き、非常に印象深い山でしたので、今回は、「山の会」メンバーで筑波山は、初めてというTKOさんとともに再訪しました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 つくばセンター8:30発、つつじヶ丘行バスに乗車するつもりだったが、8:23に臨時便のバスがやってきて、乗車することができた。ということで、予定よりも少し早めの発車となった。
 バスが交差点を右折するとき、反対側の歩道には、大勢の人が歩いていることに気がつく。スマホで調べてみたら、今日は、筑波大学の入学試験日(前期日程)だった。道理で人が多いはずだと納得。(写真下)
[つくばセンターを発車(バス車内から撮影)]

 今日は、ロープウェイが運休中なので、ロープウェイ駅であるつつじヶ丘まで乗ってくる客は、少ないと予想していたところ、案の定、筑波山神社入口で、殆どの客が降り、残ったのは、我々2人を入れて4人だけだった。
 ....考えてみたら、前回は、ロープウェイが運行中にもかかわらず、殆どの客が神社入口で降りてしまったので、ロープウェイは、あまり関係ないような感じもする。
 9:16、つつじヶ丘到着。(写真下左)
 前回同様、風が吹いていたが、前回ほど寒くなかった。自販機で温かいペットボトル(小)を買って、一気飲みした後、駐車場を抜けて、9:25、登山口へと向かう。(写真下右)
[つつじヶ丘に到着] [女体山登山口]

 後方が煩いなと思ったら、ユニフォーム姿の少年野球チームがやってきて、あっという間に追い越された。皆、ザックを背負っているが、登るスピードが滅法速い。彼らにとって筑波山登山は、気分転換の運動になるのだろう。
[少年野球チームに追い越される]

 東屋のある広場に到着。(9:44)
 前回は、ここから富士山が望めたのだが、今日は、神奈川県方面は、霞んでしまい、富士山だけでなく、丹沢ですら、はっきり見ることができなかった。(写真下) せっかく筑波山まで来たのにちょっと残念な気分だ。
[東屋のある展望地にて]

 10:05、弁慶茶屋跡に到着。
 驚いたことに広場一杯に東屋が建設中だった。工事概要の貼紙を見ると、建屋内には、4つのテーブル(455mm*910mm)が設置され、図面を見る限り、20人ぐらいは、余裕で休憩できそうだ。
[弁慶茶屋跡にて]

 弁慶茶屋跡を過ぎ、すぐ弁慶七戻りに到着。今回は、振り返って、じっくりと落ちてきそうな岩を眺める。(写真下) この方向からだと、落ちてきそうな岩と左側の巨岩が、どのように接触しているのかが分からないので、確かに岩が不安定で、今にも落ちてくるように見える。
[弁慶七戻り(振り返って撮影)]

 弁慶七戻りを過ぎると、巨岩が目立ってくる。今回も、稲村神社に寄り道する。(写真下)
[稲村神社に今回も寄り道]

 大岩の上に建っている稲村神社を参拝。(写真下) この神社は、筑波山神社の摂社で、天照大神を祀っている。巨岩に挟まれた岩の階段を下って登山ルートに戻るが、この時、足下の岩が非常に滑りやすいことに気がついた。

※摂社(せっしゃ)
『神社の格式の一つ。本社に付属し、その祭神と縁故の深い神をまつった神社。本社と末社との間に位し、本社の境内にあるものを境内摂社、境外にあるものを境外摂社という。』(「精選版 日本国語大辞典」から引用)
[筑波山神社摂社:稲村神社]

 その後、「母の胎内くぐり」「陰陽石」「国割り石」「出船入船」「裏面大黒」といった巨岩を見た後、小さな祠を発見。(写真下) これは、蛭子命(ひるこのみこと)を祀る渡神社で、この神社も筑波山神社の摂社だ。
 ....ということが、「裏面大黒」の説明板に記載されてあった。
[筑波山神社摂社:渡神社]

 「北斗岩」の横にも小さな祠が建っている。(写真下)
 祭神の月読尊(つくよみのみこと)を祀る小原木神社で、この神社も、筑波山神社の摂社だ。
 ....ということが、「北斗岩」の説明板に記載されてあった。
[筑波山神社摂社:小原木神社]

 さらに登っていき、登山道から少し横道にそれると、屏風岩という標識が立っていた。(写真下)
 説明板には、「まるで屏風のように見えることから名付けられた」と書かれてある。だが、実際に眺めてみると、屏風岩よりも、その上を通るロープウェイの支柱に目が向いてしまう。
[屏風岩]

 屏風岩の奥にあるのが、安座常(あざとこ)神社なのだが、屏風岩の標識あたりからだと、神社の姿がよく見えない。今回、近寄ってみて、社が稲村神社ぐらいの規模だと分かった。(写真下) ここも、筑波山神社の摂社で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀っている。
 ....ということが、「屏風岩」の説明板に記載されてあった。
[筑波山神社摂社:安座常神社]

 その後、岩だらけのルートとなり、急な登りとなる。息を切らしながら登りきると、前方に女体山頂上が見えた。(写真下左)
 「日本百名山 筑波山」の石柱が建っているその先は、前回、丸太の柵が設置され、行けないようになっていたが、今回は、その柵が見当たらない。そのため、登山者は、岩の先まで行って休憩していた。(写真下右)
 先ほどから、岩が滑るので、ちょっと先の方には、行く気がしなかったのだが、そんな折、先端の岩から戻ってきた男性が、目の前で岩に滑って転倒した。続いて、別の男性が、三角点付近で、やはり岩に滑って転倒。こちらは、もう少しで三角点に顔面をぶつけるところを目撃してしまった。
 どちらも幸い、大怪我には至ってないが、連続して転倒シーンを見てしまったので、頂上を出発することにした。
[女体山頂上に到着] [柵が撤去されていた]

 女体山から御幸ヶ原へは、緩い下り道となっているが、土は、少しぬかるんでいて、岩には、その泥が付着し、どこを歩いても滑りやすい状況だった。「今日は、滑りやすいね〜」とTKO さんと話しながら、慎重に下っていく。
 11:30、前方に御幸ヶ原が見えてきた。(写真下)
 ケーブルカーの入口付近のベンチに腰掛け、ランチタイムとした。パンを食べながら、目の前の広場を眺めていたら、途中で追い越された少年野球チームの団体を見かけた。どうやら、この後は、引率の大人の指示で、ケーブルカーで下山するようだ。やはり、下山は、危険と見ているように思えた。
[御幸ヶ原と男体山]

 ランチタイムが終了し、男体山を登り始める。(11:58)
 前回は、確か一部凍結した箇所があったが、今回は、そのような箇所を見ることはなかった。
[男体山に向かう]

 男体山の展望台にて東京方面を眺める。(写真下) スカイツリーは、見えたのだが、やはり富士山、丹沢方面は、雲で見えなかった。だが、幸いにも白い峰として浅間山を眺めることができた。
[男体山の展望台にて]

 男体山からの階段下りを終え、再び御幸ヶ原に戻ってきた。ここで、前回同様、御幸ヶ原コースを下っていく。(12:56)
[御幸ヶ原コースを下山する]

 ダブルストックだと、左のストックがうまく扱えないので、どうしても機敏な動作にならない。このため、TKOさんとは、間隔が生じてしまうことが予想された。そこで、今回は、慣れているスタイルのストック1本を右手に持って、下山を開始。いきなり急な階段下りとなる。(写真下)
 ....すれ違う登山者は、皆、息をハアハア言いながら登ってきた。相当キツそうだ。
[階段状の下り]

 右手1本のストック操作であれば、下る動作が遅くなることは、なかった。また、前回あれほど痛かった右膝に痛みが発生せず、タッタッタと下っていけた。これには、涙が出るほど嬉しかった。そんな訳で、下りでもTKOさんを撮影する余裕が出た。(写真下)
[岩が多い下り道]

 13:23、中の茶屋跡に到着。なんと、ここでも東屋が建設中だった。
[中の茶屋跡にも東屋が建設中]

 15:03、筑波山神社に到着。(写真下)
 前回、御幸ヶ原からここまで2時間7分かかったが、今回は、途中、10分間の休みを入れても1時間33分だった。(コースタイムは、1時間20分) どうやら短距離の行程ならば、下りでもそんなに遅くならないことが分かった。また、右膝痛は、大倉尾根の下り、つつじ新道の下り、そして今回の筑波山の下りから見て、解消したと思えた。
 ....筑波山神社の御利益が得られたようだ。ありがたや。ありがたや。
[筑波山神社]

 14:37、筑波山神社入口バス停に到着。バスは、14:40発で、タイミングは、バッチリだったが、すでに30人程度の待ち行列ができていた。ということで、バスには乗れたものの、つくばセンターまで立ちっぱなしとなる。だが、バスに乗車する時、雨がポツポツと降ってきたので、この点は、幸いだった。
 [筑波山神社入り口バス停]


 筑波山は、誰でも気軽に登れる、整備された山という印象でしたが、時と場合によっては、滑りやすく危険な山という印象を今回、持ちました。やはり、山は、油断禁物ということを実感しました。
 また、右膝は、大倉尾根、つつじ新道の下りに続き、今回の筑波山の急な下りでも、痛みが発生しませんでした。さらに今回は、行程が短いことから、下りでのスピードは、遅れることなく下っていけました。どうやら、右膝の痛みは、完全に解消されたと断言できそうです。
 ご同行のTKOさん、有難うございました。
 ....特に秋葉原での反省会では、大変お世話になりました。次回も宜しくお願い致します。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。