トップページ他山域山行リスト>丸岳・三国山_記録20230619


丸岳・三国山 〜箱根の山々〜

 山行日
2023年6月19日(月) 曇       単独行
 コース
乙女口(7:37)〜(8:21)乙女峠(8:29)〜(9:02)丸岳(9:10)〜(9:43)長尾峠〜(9:52)料金所トイレ(10:00)〜(10:33)富士見ヶ丘公園(10:36)〜(10:51)芦ノ湖展望公園(10:56)〜(11:24)湖尻峠(11:37)〜(12:45)三国山(12:55)〜(13:51)山伏峠〜(13:58)レストハウス(14:08)〜(14:50)海ノ平(15:00)〜(15:38)道の駅箱根峠(15:48)〜(15:51)旧街道分岐入口〜(16:08)旧街道分岐出口〜(16:15)箱根町港
 6月下旬山行の第二弾は、箱根で自己未踏となっていた芦ノ湖西側の三国山山行です。地図を眺めているうちに、この際、三国山だけでなく、乙女峠から丸岳、三国山、海ノ平と西側の外輪山を踏破する計画に拡張しました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 小田原駅東口発湖尻行き6:25発の箱根登山バスに乗車。
 7:05、仙石にて下車。ここで、少し歩き、別の仙石バス停にて、御殿場駅行きのバスを待てばいいのだが、接続に時間があったので、次のバス停、金時登山口まで歩く。というのも、そこには公衆トイレや飲料自販機があるので、待ち時間が有効利用できるのだ。
 7:26、金時登山口から御殿場駅行きのバスに乗車。
 3つ目のバス停、乙女口で下車。(写真下)
 7:37、ストックを2本取り出す等、準備を終えて、乙女口を出発する。いよいよ登山開始だ。
[乙女口バス停]

 車道を乙女峠方面に進むと、すぐ右手に分岐路を見る。(写真下)
 今まで乙女峠へは、御殿場側から登ったことしかなかったので、このル−トは興味津々。
[乙女峠への入口]

 最初は、緩やかな植林帯。だが、根が張り出して、少々歩き難い。(写真下)
 左前方から車の走行音が聞こえてくる。乙女トンネル入口が近いようだ。やがて、左手からの走行音が聞こえなくなると登山道の斜度がきつくなってきた。
 ジグザグに登っていく。周囲は、背の低いササヤブや自然林だ。時々、ヤマボウシの白い花が目立つ。周りの樹林が密であるため、遠景は、よく見えない。
[植林帯を通過]

 ダブルストックだと私の場合、腕の振りが速くなり、その結果、歩行ペースも速くなる。
 そろそろ乙女峠ではないかと思ったら、正面に乙女峠の文字が目に入る。(写真下)
 残念ながら、富士山の眺望は、全くなかった。ベンチで小休止した後、出発する。
[乙女峠に到着]

 9:02、丸岳到着。
 単独で訪問したのは、初めてだ。単独だったせいか、意外に早く着いたような気がした。
 神山方面は、相変わらず、ガスが漂い、はっきり見えない状況が続く。
 今日は、平日の月曜ということで、乙女口から、まだ登山者を一人も見かけていない。
[丸岳に到着]

 9:18、丸岳から少し進んだところで、さらに眺望が広がったが、霞んでいる。(写真下)
 これから歩く予定の西側の外輪山が見渡せた。今回は、あの芦ノ湖の奥まで歩くのかと思いと、まだまだ先は長い。
[展望が広がる]

 フラットな登山道を歩いていると、トイレ道標が立っていた。
 道標の案内に従い、右折すると、箱根スカイライン料金所近くのトイレに出た。(写真下左)
 このトイレは無料だが、24h対応ではない。貼り紙によると、7/19〜8/31:全日8:30〜19:00、その他の期間は、平日8:30〜17:30、土日祝日8:30〜18:30となっている。
 また、トイレ手前に飲料自販機がある。冷えたコーラの誘惑にあっさり負けてしまい、ちょっと割高だが、購入して一気飲みしてしまった。
[箱根スカイライン料金所のトイレに寄り道] [自販機の誘惑に負ける]

 10:33、富士見ヶ丘公園に到着。
 天気がよければ、ここから雄大な富士山の眺望が得られるのであるが、今日の富士山方面は、僅かに南側の裾野だけが見えていた。
 ここで登山者姿でない男女3人と出会う。近くの駐車場から登ってきた人たちだ。
[富士見ヶ丘公園]

 振り返ると、電波塔の建つ丸岳の他、その右奥に金時山まで連なる山々が見える。(写真下) もう少し晴れていれば、スカッとする光景になるのだが、今日のところは仕方がない。
[富士見ヶ丘公園にて、丸岳方面を振り返る]

 富士見ヶ丘公園を出発し、1063m峰から下っていくと、登山道の左右はササヤブの壁となる。正面には、芦ノ湖の湖面が見えている。
[両側は、ササヤブの壁]

 10:51、芦ノ湖展望公園に到着。だいぶ三国山に近づいたような気がする。(写真下)
 ここの西側に箱根スカイラインの駐車場があり、ポツンと車が1台だけ駐車していたのだが、その車が出発してしまうと、人影は、全く見られなくなってしまった。
 過去2回は、ここからバックして桃源台に下っているが、今回は、さらに南下する。いよいよ、自己未踏ルートに突入だ。
[芦ノ湖展望公園にて(右奥が三国山)]

 芦ノ湖展望公園から南西へと登っていくと、1018m峰に到着。箱根・湯河原登山詳細図には、黒岳と書かれてある。せっかく登ったのだが、ここから一気に下りとなる。
 左前方には、薄っすらと、台ヶ岳や神山が望めた。(写真下)
[台ヶ岳や神山を望む]

 やがて、真下に車道が丁字路となっている湖尻峠が見えてきた。(写真下)
 結構な下りではないか!と、ちょっとビックリ。
[眼下に湖尻峠]

 11:24、湖尻峠に到着。(写真下) ここで、空腹感を覚えたので、ランチタイムとした。目の前の有料道路は、箱根スカイラインから芦ノ湖スカイラインとなる。平日ということもあり、そんなに車の通行量は多くない。
 11:37、出発。
[湖尻峠にて]

 三国山に登っていくと、まず目に入ったのが、バイケイソウの群落だ。ちょうど開花タイミングに出会った。(写真下) ここのバイケイソウは、結構、背丈があり、丹沢ではあまり見たことがなかった。また、箱根でバイケイソウの花を見たのは、初めてのような気がする。
[バイケイソウが咲いていた]

 湖尻峠を出発して約30分、目の前にブナの木が現れた。いよいよブナ林に入ったようだ。
 12:07、ブナの大木に出会う。(写真下左)
 すると、次々とブナの大木が目に入ってくる。(写真下右)
 ここのブナは、幹が太く、樹高もあり、大木が目立つ。おかげで、デジカメが出しっ放しとなり、なかなか先に進まない。
[ブナの大木が現れる(1)] [ブナの大木が現れる(2)]

 おお〜、これは、太いと、目の前に現れたブナの大木にしばし立ち止まる。(写真下)
 このあたりは、芦ノ湖側の斜面で、西風の影響を受けない。それが、ブナに好影響を与えているのかなと思えた。
[極太のブナ]

 12:45、三国山頂上に到着。山と高原地図「箱根」でのコースタイムでは、湖尻峠〜三国山は、55分となっているが、撮影しながら歩いたので、1時間8分かかっていた。
 頂上のベンチで小休止。樹林の間からは、芦ノ湖が見えるのだが、景色としてはイマイチ。西側には、バイケイソウの群落があったが、まだ開花前だった。
 12:55、頂上を出発する。
[三国山頂上にて]

 三国山から徐々に標高を下げていくが、樹林だらけで、すぐ左下の芦ノ湖ですら、よく見えない。
 13:07、単独トレラン男性とすれ違った。思わずドキッとする。何たって、本日初めてすれ違った登山者だ。(なお、すれ違った登山者は、結局、この男性だけだった)
 13:17、階段状の急な下りが続く。だが、涸沢を木橋で渡ったら、今度は、直線状の急な階段登りとなる。これは、どう見ても迂回ルートだ。そういえば、以前、三国山ルートが一部崩壊し、通行止めになっていたことを思い出した。それが、ここではないかと推察。
 13:51、山伏峠の標識を右に見る。(写真下)
 しかし、ここは、どう見ても峠とは、思えない。左側は急斜面だ。地図で確認すると、尾根が一本、北側にのびているが、この尾根筋が登り道だったのだろうか。だが、それも、ちょっと無理がありそうだ。
[山伏峠の標識]

 山伏峠の標識を過ぎると、すぐに草原に出た。(写真下)
 正面にレストハウスレイクビューの建屋が見える。
 店の先で、ちょっとした岩場があり、そこに腰を下して、しばし小休止。
[レストハウスの後方に出てきた]

 山伏峠からは、ササヤブの壁が続いたり、植林帯の中を歩いたりするが、相変わらず、遠方は見えない。やがて、防火帯のような幅広の草原を一直線に進んでいく。(写真下) 前方は、よく見えるが、左右の景色は、全く見えない。
 だが、そのうち、前方に芦ノ湖スカイラインの料金所が見えてきた。
[歩き易い草原路]

 芦ノ湖スカイラインの料金所の横を通り過ぎると、先ほどと似たような草原状の斜面となる。(写真下) この緩やかな斜面を登りきった所が海ノ平だ。
 地図を見ると、ここには三角点があるはずなので、ザックを下し、ストックで草をかき分けながら探してみたが、残念ながら、見つけることはできなかった。
 ....これで、箱根での三角点が見つからなかったのは、台ヶ岳に次いで2回目(だと思う)。
[海ノ平頂上手前]

 海ノ平ピークを過ぎると下りになるが、草ヤブがひどく、登山道が覆われていた。(写真下) ストックで草ヤブを払い除けながら、下っていく。
 ....蛇が出てきそうで、個人的にはすごく緊張。
[草ヤブで登山道が覆われる]

 登山道は、植林帯に入る。遠景は全く見えない。小さなアップダウンを繰り返した後、登りとなり、尾根を一つ越えるようにして、国道に出た。(写真下)
 すると、その先が道の駅箱根峠だった。
[道の駅に出た]

 道の駅で小休止した後、国道を歩き、箱根旧街道入口に到着。この先は、以前、歩いたことのあるルートだ。
[箱根旧街道に入る]

 挾石坂(はさみいしさか)の立札を見た後、石畳を下っていく。だが、道幅が狭く、本当にここが旧街道?と思っていたが、立派なスギの大木が何本か見えてきて、旧街道であることを認識。(写真下)
 16:08、舗装路に出た。ここからは、車道を歩き、箱根町港へと向かう。
[箱根旧街街道]

 16:15、箱根町港バス停に到着。
 16:23発、急行箱根湯本行きバスを誰もいないバス乗り場で待っていると、2分後には、あれよあれよと長蛇の列となった。いいタイミングで到着したものだ。だが、その後、バス案内スタッフから、この箱根湯本行きバスは、箱根町港が始発ではなく、元箱根港が始発と聞く。果たして座れるかなと心配したが、幸いにも座ることができた。
 ....ここは、どういう訳かツキがあった。
 バスは、自動車専用道路の箱根新道を快適に下っていく。その後、箱根湯本手前合流点での渋滞もなく、予定通り、箱根湯本駅に到着した。
 [箱根町港バス乗り場]


 今回は、単に箱根で今まで訪れていないエリアということで、三国山を計画しましたが、期待以上のブナ樹林帯で痛く感動しました。箱根にこんなエリアがあったとは、腰が抜けるほど吃驚です。元気そうなブナの大木を見上げていますと、活力が湧いてくる気分になります。ここは、秋や冬にも再訪してみたいと思いました。
 なお、今回も、幸いなことに右膝の痛みは、発生しませんでした。
 ....右膝は、いったいどうなったのだろうか。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。