トップページ他山域山行リスト>毛無山・十二ヶ岳_記録20230624


毛無山・十二ヶ岳

 山行日
2023年6月24日(土) 曇  同行者:「山の会」メンバー 5名
 コース
毛無山登山口(9:44)〜(9:51)足和田山分岐点〜(10:03)長浜分岐点〜(10:32)ミネ山(10:36)〜(10:52)長浜分岐点(10:55)〜(11:22)毛無山(11:44)〜(12:51)十一ヶ岳〜(13:41)十二ヶ岳(13:49)〜(15:00)三角点〜(15:35)いずみの湯(16:05)〜(16:14)十二ヶ岳登山口
 北アルプスなどの夏山登山に向けて軽いトレーニングをしましょうという事で、今回、河口湖・西湖に近い毛無山・十二ヶ岳に行ってきました。ここは、自己未踏の山で、楽しみにしていました。
 詳細は、以下をご覧下さい。 


 JR中央線、富士急を乗り継いで、河口湖駅に8:52、到着。やはり、横浜から鉄道利用だと、遠いなぁと思いつつ、集合場所の河口湖駅前バス乗り場へ。
 9:10発、西湖周遊バスに乗車する。乗客を見渡すと、殆どが観光客だ。
 9:36、毛無山登山口にて下車。(写真下)
 準備運動等を行なった後、9:44出発。西湖側の文化洞トンネルに向かって進む。
[毛無山登山口バス停にて下車]

 トンネル手前の左手に毛無山・十二ヶ岳登山道入口の道標を見て、そちらに進む。(写真下左)
 登山道を進んでいくと、「危険・注意」のカンバンあり。(写真下右) この付近には、イノシシ・シカ捕獲用ワナが仕掛けられてあるとのこと。登山道を外れると危険ということらしい。
[登山道に入る] [「わな注意」の看板]

 9:51、尾根筋に上がった。ここは、足和田山・毛無山との分岐点。右折して、毛無山に向かう。
 長浜への分岐点を過ぎると、だんだんと急登になっていく。辺りは、セミが鳴き止まず、うるさい上に汗が噴き出してくる。
 10:32、三角点のある小ピークに到着。(写真下)
 三角点の上に「ミネ山」という手書き山頂標識が置かれてあった。どうやら、ここは「ミネ山」と呼ばれているようだ。周囲は、アカマツの目立つ樹林帯で、視界は広がらない。
 小休止した後、出発。
[ミネ山と書かれた標識あり]

 ミネ山のピークから緩く下った後、登りとなる。
 10:52、長浜への分岐点に到着。(写真下)
 「おやっ、ビックリ!」
 ふと振り返ると、ここで、後方からNASさん登場。彼は、一人、新宿から高速バスで河口湖駅に行くと言っていたのだが、高速バスが渋滞で遅れたため、河口湖駅バス乗り場で合流できなかった。(河口湖駅でNASさんから遅れる連絡があり、参加メンバーは皆、「予想通り」と納得) だが、その後、タクシーでリカバリーし、この分岐点で、我々に追いついたのだ。まあ、NASさんのことだから、ランチタイム予定の毛無山までに追いつくかなと思っていたのだが、意外に早かった。
 ということで、メンバー全員が揃ったところで出発。
[長浜分岐点にて]

 毛無山の登りがきつく感じる。登っている途中、陽が差したのだが、すぐに陰ってしまった。
 やがて、振り返ると足和田山の姿が見えてきた。だが、その奥の富士山は、完璧に雲に隠れてしまっている。富士山に対し、こんなに近い場所で見られないのは、ちょっと悔しい。
 もうすぐ毛無山頂上と分かったところで、振り返ると、幸いにも河口湖が見下ろせた。(写真下)
[河口湖を見下ろす]

 11:22、毛無山頂上に到着。
 頂上には、他にいくつかの登山者グループが休憩中。我々もここで、腰を下してランチタイムとした。富士山が見えないので、代わりにヤマボウシの花を眺めながら、パンを口にする。
[毛無山頂上] [頂上のヤマボウシ]

 ランチタイム終了後、十二ヶ岳に向かって出発。
 すぐ先に一ヶ岳の標識あり。(写真下) どうやら、このような標識で十二ヶ岳まで続くのかと思えた。
[一ヶ岳を通過]

 一ヶ岳の標識を過ぎると下りとなる。ここには、ロープが設置されてあった。(写真下)
[ロープを使っての下り]

 二ヶ岳、三ヶ岳と、それほど大きなアップダウンでもなく、進んでいく。
 四ヶ岳では、正面にピークが見えていた。(写真下) 後ほど調べてみたら、十二ヶ岳頂上手前の1683m峰のようだ。
[四ヶ岳にて十二ヶ岳が姿を見せる]

 四、五、六、七と続いたら、次は、八ヶ岳となる。八ヶ岳のピークは、どんな感じだろうかと思って期待してたら、今までのピークと殆ど変わらなかった。(写真下)
 これは、「やつがたけ」ではなく、「はちがたけ」と読むのかなと、NASさんと話す。
[八ヶ岳を通過]

 さらに九ヶ岳、十ヶ岳と続くが、この二つは、稜線が急峻過ぎて、登山道は、ピークを通過せず、ピーク下を通過していく。
[十ヶ岳を通過]

 十ヶ岳の標識を過ぎると、クサリの付いた急な登りとなる。その登りがひと段落すると、歩き易い道が続き、十一ヶ岳に到着。(写真下左)
 この先、十二ヶ岳との間が、深いキレットになっている。だが、ガスが発生し、正面の十二ヶ岳方面が見えなくなっていた。(写真下右) 
[十一ヶ岳を通過] [十二ヶ岳方面はガスでよく見えない]

 十一ヶ岳から固定ロープを使用して下っていくと、ガスが切れ始め、正面に十二ヶ岳方面の樹林帯の山腹が見えてきた。このキレットに下っていく雰囲気、何となく西丹沢の大タル丸から大タギリに下っていくシーンを思い出した。(写真下)
[急な下りが続く]

 だが、大タギリへ下る時の方が、もっと急斜面で足場が悪かったことに気づく。この十一ヶ岳の方が、だいぶ下りやすい。(写真下左)
 圧倒されたのは、正面に見えてきた十二ヶ岳方面の高度だ。大タギリの場合、正面の白ザレの頭へ登り返す高度は、大したことないが、ここは、見上げるように高い。
 13:09、キレットの吊橋前に到着。「ひとりずつ渡れ」の立札を見た後、NASさんが吊橋に一歩を踏み出す。「左右に揺れる〜」と言いながら、NASさんが渡っていく。(写真下右) 
 続いて実際に渡ってみるが、両側に掴めるロープがあるので、それほど恐ろしくない。
 ....それより、自分にとっては重量超過の方が遥かに不安。
[長い固定ロープあり] [キレットでの吊橋]

 吊橋を渡った後の登り返しは、約140mの高度差があり、それも結構、急でクサリ場が現れる。(写真下) だが、足場は、しっかりしているので、先を行く同行メンバーが速い。どんどん引き離されていく。
 ....日頃の運動不足を実感。
[十二ヶ岳への登り返し]

 登り返しの途中で、小休止を取った後、13:36、分岐点に到着。(写真下) 地図上での1683m峰だ。てっきり、ここが十二ヶ岳かと思ったら、道標では、この先0.1kmが十二ヶ岳となっていた。
[十二ヶ岳頂上手前の分岐点]

 少し西に進んで、13:41、十二ヶ岳頂上に到着。(写真下)
 だが、一面ガスに覆われ、遠景は、全く見えない。富士山の眺望を楽しみにしていただけに極めて残念。小さな石祠に参拝した後、引き返す。
[十二ヶ岳頂上]

 再び分岐点に戻り、道標では桑留尾と書かれてある西湖方面に下っていく。
 毛無山〜十二ヶ岳間だけでなく、この下りも結構、急で、ロープが設置されてあった。(写真下)
[急な下りにはロープあり]

 続いて鉄ハシゴも現れた。間隔を空けて一人ずつ下っていく。(写真下)
[鉄ハシゴもあり]

 下りの途中で、視界が開け、西湖が見渡せた。(写真下)
 だが、相変わらず上空には、雲が広がり、景色は、今一つ。
[西湖を望む]

 再びロープが現れる。(写真下) この下りルートも部分的ではあるが、急斜面が出てくる。
[再びロープのある急な下り]

 植林帯に入ると傾斜が緩くなり、歩き易くなった。(写真下)
 すると、メンバーの下りスピードが速くなり、カメラ撮影がままならなくなった。
[歩き易い下りが続く]

 地図上の等高線では、それほど急な表記になっていないのだが、登山道が急になってきた。小さなジグザグルートで下っていくが、ブレーキングのために両足の大腿四頭筋を酷使するような状況が続く。
[植林帯の急な下り]

 15:32、車道が見えてきた。(写真下)
 分岐点から1時間半ちょっとの下りだったが、なんだかとても長く感じられた。
[車道が見えてきた]

 県道21号線を渡ると、目の前には、富士西湖温泉「いずみの湯」のカンバンが。(写真下左)
 このルート、下山口に温泉があるのは、なかなか魅力的だ。ということで、すぐに入浴。
 入力後は、よく冷えた缶ビールで喉を潤す。(写真下右)
[いずみの湯に向かう] [風呂上りのひと時]

 いずみの湯から少し歩いて、十二ヶ岳登山口バス停に向かう。
 河口湖駅行きバスの本数は、1時間に1本だが、時刻が予め分かっていれば、問題なし。
 ....今回は、入浴時間で時間調整。
 [十二ヶ岳登山口バス停]


 今回初めて訪問しました十二ヶ岳は、トレーニングには最適でした。急斜面でのアップダウンが続き、いろいろと楽しめました。ですが、天気が今一つで、富士山が見えなかったのは、心残りでした。まだ、この周辺では、王ヶ岳、節刀ヶ岳など自己未踏の山が数多くありますので、いつかは是非、富士山を仰ぎたいと思っています。
 ご同行の皆様、有難うございました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。