トップページ他山域山行リスト>幌尻岳_記録20230711


幌尻岳

 山行日
2023年7月11日(火)・12日(水) 曇・曇 同行者:「山の会」メンバー 1名
 コース
2023/7/11:とよぬか荘(10:40)=(シャトルバス)=(11:30)第2ゲート(11:44)〜(13:36)北電取水施設〜(14:03)沢装備(14:15)〜(15:56)幌尻山荘(泊)
2023/7/12:幌尻山荘(4:10)〜(5:32)命の水(5:46)〜(7:39)新冠コース分岐〜(7:48) 幌尻岳(7:55)〜(8:06)新冠コース分岐〜(9:41)命の水(9:44)〜(10:53)幌尻山荘(11:43)〜(13:42)北電取水施設〜(16:10)第2ゲート(17:00)=(シャトルバス)=(17:50)とよぬか荘(泊)
 昨年の北海道山行(旭岳、十勝岳、羊蹄山)に続いて、今年の北海道山行は、幌尻岳を計画しました。この山行は、計画段階から、当日の山行、帰宅まで、いろいろとありました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 今年2月頃、7月に幌尻岳を計画しようと、幌尻山荘の予約サイトを見たら、すでに昨年の12月15日から予約がスタートしていて、すでに満杯状態になっていた。
 「え〜!!、予約開始は、そんなに早い??」
と、これでは、今年の幌尻岳は無理だと思っていたのだが、ある日、幌尻山荘の予約サイトを見たら、「コロナウィルス感染症の対応方針が変更になりました」ということで、「幌尻山荘の定員を30名から45名に増員します」という情報が載っていた。また、その増員申込が4月3日の電話申込からということを知る。そこで、4月3日に電話し、無事、山荘の予約ができた。
 ....午前9時からの電話対応とのことで、直ぐに電話したものの、結局、繋がったのは15時過ぎだった。
 山荘の予約ができたことから、続いて航空機、レンタカー、前泊のホテル予約を実施し、どうにか山行準備が整った。あとは当日の好天気を祈るだけだ。

<第1日>
 前日午後に北海道入りし、苫小牧のホテルに宿泊。
 7:30にホテルをレンタカーで出発する。昨年と同様、北海道に移動した昨日は、頗る天気がいいのだが、今日は、曇り空。ちょっとこの先、怪しい状況だ。
 なお、今回の同行者は、昨年の北海道山行で一緒だったNASさん。
[日高自動車道(無料区間)を走行]

 国道237号線の後、道道845号線、638号線と走り、9:19、とよぬか山荘に到着。(写真下)
 ここがシャトルバスの乗車場所となっている。10:40発のシャトルバス予約を確認した後、早めに到着したので、靴を脱いで、とよぬか山荘内を見学させていただく。ここは、もともと豊糠小中学校だった建屋を改装したもので、食堂、浴室、トイレ、売店、コインランドリーと一通り、揃っている。寝室は、2室あり、両方とも2段ベッドだ。(12人/室)
 なお、売店には、ガスカートリッジ(EPIgas、PRIMUS)が販売されていた。幌尻山荘は、自炊なので、ガスカートリッジが必須だが、飛行機に載せられないので、昨日、苫小牧のイオンモールで購入しておいた。とよぬか山荘の管理人さん曰く、いつも在庫があるとは限らないので、ここに来るまでに買っておいた方がよいとの事。
[とよぬか山荘に到着]

  10:20、シャトルバスが幌尻岳から下山してきた乗客を乗せて戻ってきた。その20分後、シャトルバスが第2ゲートへと出発する。
 シャトルバスは、4:00、8:00、10:40発の1日3便。一般車両は、林道が通行禁止なので、登山者は、このバスを使用しなければならない。(林道を20km以上歩くというのであれば別だが)
 予想に反して、シャトルバスの乗客は、我々2人だけだった。
[シャトルバスが到着] [シャトルバスに乗車]

 とよぬか山荘を出発したシャトルバスは、直ぐに道道638号線を右折し、林道に入る。シャトルバスが走る林道は、糠平川沿いに続いていて、道は、それほど荒れていない。そんな訳で未舗装だが、バスの揺れは、それほど酷くない。
 周囲の景色は、殆ど変わらず、樹林帯と糠平川が時々見えるだけ。遠くの山が見渡せるようようなこともなかった。
 11:30、第2ゲートに到着。シャトルバスは、ここまで。幌尻岳登山を終えた登山者が、折り返しとよぬか山荘行きとなる、このシャトルバスを待っていた。(写真下)
 11:44、準備を終えて、出発。この先は、約2時間半の林道歩きとなる。
[第2ゲートに到着]

 樹林帯の中の林道を行く。先程のシャトルバスからの光景と左程変わらない。(写真下)
 実際は、糠平川の上流に向かっているので、緩やかな登りのはずだが、それを感じさせない程度のフラットな道が続いている。また、二人で歩いているので、退屈はしない。
[林道を進む]

 12:32、前方にエゾシカを発見。(写真下)
 こちらをじっと見ている。人間を知らないような動きだ。子ジカなのかもしれない。その後、尻毛を見せながら、林道を飛ぶように駆けていき、視界から消えた。
[エゾシカに遭遇]

 12:44、ちょうど1時間歩いたところで、林道が二手に分かれていた。右を進むと、前方に「日高山脈襟裳国定公園」のカンバンを見る。また、そのカンバンの一部に「幌尻山荘→」の道標が付いていた。(写真下)
 後日、なんでこんな所にポツンと国定公園のカンバンがあるのか調べてみたら、どうやら、このあたりから日高山脈襟裳国定公園エリアに入るようだ。
[日高山脈襟裳国定公園のカンバンを見る]

 林道歩きに飽きてきた頃、ポツポツと雨が降っていることに気がつく。ということで、ザックカバーを取り出す。この先は、沢歩きが始まるというのにちょっと天気が心配になってきた。
 小さな橋を渡り、糠平川の右岸に移ると、珍しく登り坂となる。13:35、登りきったら、林道が終点となっていて、左手に電話ボックスのような建屋を見かける。扉を開けてみたら、携帯トイレブースだった。
 そのすぐ先で
右手に橋を見る。カンバンが立っていて、ここが北電取水施設だと地図とGPSで再確認する。(写真下) ここからは、糠平川の右岸沿いの細い経路を進んでいく。(13:36)
[ようやく北海道電力取水施設に到着]

 右岸の経路を進むと、なんとクサリ場が出てきた。左手でクサリを掴みながら前進。(写真下) その後も、右岸沿いをどんどん歩いていく。
[最初は、右岸沿いに進む]

 14:03、経路が消え、対岸にピンクのテープが見えた。
 いよいよ渡渉エリアに突入することが分かり、沢装備にとりかかる。靴を軽量のトレランシューズ(今回は、これでチャレンジ)、ソックスを薄めのネオプレーンに履替え、ストックを2本取り出す。ついでに行動食のカステラを食べる。
 14:15、渡渉をスタート。
 水量は、膝あたりで、そんなに冷たくない。トレッキングシューズを入れたため、背中のザックが少し重たくなったが、これならば、通常の沢登りのように歩けるだろうと確信。
 1回めの渡渉を終えると、次から次へと渡渉が続く。(写真下) 時々、ヌルヌルの石が沢底にあるので、要注意だ。
[渡渉の連続となる

 7回ぐらい渡渉を繰り返した後、前方に金属の橋が現れた。(写真下)
 このあたりが、かつて渡渉中、遭難事故が発生した危険エリアのようだ。そのため、今では、橋が出来ていた。
 橋を渡った後、右岸(左手)に四ノ沢の滝が見えた。四ノ沢の滝から落ちてくる支流が本流に合流し、量も勢いも半端ない水流となり、事故が発生したのかと思えた。
[四ノ沢手前で、橋を渡る]

 その後も、似たような光景の中、渡渉が続く。
 不思議なことに、この本流には滝らしい滝を見たことがない。滝登りや高巻きするようなことはなく、そういった意味では、歩き易いルートではある。
[渡渉を繰り返す]

 15:06、右岸に残雪を見る。(写真下) 地図で確認したら、ここは、まだ標高850m程度の場所だ。標高850mで残雪とは、さすが北海道と思ってしまった。
[右岸に残雪を見る]

 渡渉時は、なるべく底の石がよく見える浅い場所を選んで進むが、たまに膝上まで水量がある。だが、ダブルストックのお蔭で、バランスを崩すことなく進んでいける。
 また、幸いなことに雨は止んでおり、水量は、当初から変わっていない。
 NASさんに私の渡渉シーンを撮影してもらう。(写真下)
 ....ちなみに腹が膨れているように見えるが、これは長袖シャツの内側に首から掛けたカメラを入れているためでメタボではない。
[水量は膝上ぐらいが最大だった(振り返ってNASさん撮影)]

 対岸のピンクのテープに着目し、渡渉を繰り返すが、稀に対岸にピンクのテープがなく、同じ岸の上流にテープを見かけることがあった。この場合、へつることなく、水の中をジャバジャバ歩いていく。(写真下)
[対岸に渡らない場合もあり]

 15:46、沢から離れ、樹林帯の中の経路歩きとなった。おっ、これは、幌尻山荘が近くなったということかなと思ったら、再び沢歩きとなる。ガッカリしていたら、なんと前方に幌尻山荘が見えてきた。(写真下)
 いよいよ本日のゴールだと思っていたら、山荘近くで、渡渉となった。
 ....せっかく靴が乾き始めた所だったのに。
[幌尻山荘が見えてきた]

 15:56、幌尻山荘に到着。(写真下)
 山荘の管理人さんには、既に我々のシャトルバス&山荘予約情報が伝わっているので、「早かったですね」と声を掛けられる。宿泊の説明を受けた後、まず、山荘の外に張ってあったタープの所や外の携帯トイレブースで着替える。
 その後、ザックは、山荘の右側に倉庫エリアがあるので、そこに保管するとのことで、食料と火器だけを持ち出しして、山荘内に入る。マット(無料)と毛布(500円)を借りて、2階に運び、寝床を確保した後、自炊は、1階ということで、再び1階の板の間に降りてきた。
 この時、1階も2階も登山者で満杯状態になっていることにビックリ。聞けば、団体さん(中高年登山者の方々15人ぐらいにガイドさん3,4人)が予定外の連泊となったために人が増えているとのこと。
[幌尻山荘に到着]

 1階で自炊する前に山荘で売っている缶ビール(800円)で、NASさんと乾杯。(写真下左)
 その後、α米などで自炊。NASさんは、ドライカレーにさらにフリーズドライのカレーを足し込んだダブルカレーを作っていた。(写真下右)
 .....NASさん、このダブルカレーが自炊の定番らしい。
 夕食後、管理人さんと、明日の天気について相談し、早めに登頂して早めに下山した方がベターという結論に達した。ということで、予定していた幌尻山荘2泊をやめて、明日は、早朝出発し、登頂後、一気に下山し、シャトルバスに乗り、とよぬか山荘まで戻ることにした。なお、とよぬか山荘は、宿泊予約人数が少なく、まだ宿泊可能ということだったので、管理人さんに予約連絡をお願いした。
 ....ここは、通常の携帯が全く通じないエリア
[1階の板の間で乾杯] [ドライカレーにカレーを加える]

<第2日>
 2時50分、起床し、出発の準備を開始。昨夜は、19:00には、寝てしまうと、毛布一枚で寒くもなく、幸い、睡眠は、十分取ることができた。
 4:00に山荘前に出ると、下山予定の団体さんが、ちょうど出発直前だった。山荘の管理人さんから、「二度と来たくないと思わないで下さい。」とのスピーチに、団体さんは皆、クスクス笑い。
 団体さんが糠平川方面に出発していくのを見送った後、我々も、4:10、山荘を出発する。
 細い登山道が続いている。(写真下) 今回、幌尻岳へは、ピストン往復なので背中のザックは、サブザックとした。クマ鈴を鳴らしながら、ダブルストックで快調に登っていく。
[幌尻山荘からの登山道]

 だが、この登山道、急なことが分かった。段差も結構ある。そんな訳で、途中から少しペースを落とす。また、ガスに覆われ、クマ鈴以外の音はなく、あまりにも静寂すぎて、なんだかクマが出てきそうな雰囲気。
[段差のある登山道]

 5:32、命の水に到着。(写真下)
 地図で確認すると、ここは、標高1560mぐらい。幌尻山荘が標高960mなので、標高差600mを登ってきたことになる。意外と早く着いた。これならば、今後、まだペースを落として登っても大丈夫だろう。水分補給したり、小休止していると、突如、雨が降ってきたので、雨具を装着。
 ....昨年の旭岳を思い出す。
 周囲は、相変わらずガスに覆われ、遠景は、何も見えないのが残念。 
 5:46、出発。
[命の水にて小休止]

 6:07、尾根筋に上がったようで、樹高のある樹林は、消えてハイマツ程度となった。幸い、雨は止んでいた。だが、ガスが濃くて、全く景色が楽しめない。(写真下) 天気が良ければ、左手に幌尻岳の北カールが望める筈だ。
[尾根筋に上がるも、ガスで見えず]

 尾根筋には、やたらと白いお花畑が目立つ。よく見たら、花は、チングルマだった。綿毛でないチングルマの花を見るのは久しぶりのような気がする。また、よく眺めると、チングルマより少し丈のある白い花も混じっている。エゾノハクサンイチゲだ。これらの白い花が一面に咲いていた。(写真下) これは、やはり、青空の下で眺めたかったな〜と、思わず天を仰ぐ。
[ガスの中、お花畑が続く]

 7:39、緩やかな登りの尾根筋を進み、小さな下りの先に道標を発見。(写真下) 分岐点だ。右は、新冠に続く登山路だった。左の登山道を進む。
[新冠コースとの分岐点]

 分岐点から尾根筋を見上げる。(写真下)
 もう頂上とは、目と鼻の先のはずだが、ガスで頂上方面がよく見えない。
[頂上方面を望む]

 ガスが濃い中、斜面を登っていくと、幌尻岳の山頂標識が目に入った。(写真下)
 7:48、幌尻岳登頂となった。
 しかし、360度ガスに覆われ、真っ白なスクリーン。遠景は、全く見えない。昨年の大雪山/旭岳頂上と同様だ。まあ旭岳の時は、雨も降っていたので今回、雨が降っていない分、いくらかマシとは言える。
 他に登山者の姿は見えない。記念撮影をした後、頂上を後にする。
[幌尻岳頂上]

 頂上を出発し、来た道を引き返す。
 8:12、単独男性とすれ違った。この幌尻岳ルートで、本日初めてすれ違った登山者だ。
 帰りは、登山道横の高山植物(エゾノハクサンイチゲ等)を撮影しながら下っていく。(写真下)
[エゾノハクサンイチゲ等]

 8:35、男女1組とすれ違う。
 8:43、小休止ついでに
昨年の旭岳でも見たキバナシャクナゲ?を撮影。(写真下)
 すると、若い男性ガイドさん?と4人の中高年男女パーティとすれ違う。昨夜、2階で我々の隣で寝ていた方々だった。「天気が悪いけど、これから戸蔦別岳の方を回ってきます。」とのことだった。ガスの中に消えていく後ろ姿を眺めながら、「元気がいいな〜」とNASさんと話す。幌尻岳から標高差300mの下りがあり、その後、200mを登り返し(1時間半)、戸蔦別岳に至る。決して楽ではない。
[キバナシャクナゲ?]

 9:17、ガスが薄っすらと切れて、少し前方が見えてきた。
 まだ、尾根筋が続いている。(写真下)
[少し、前方が見えてきた]

 尾根筋の下りを終え、樹林帯に入り、命の水からは、急な下りが続いたが、ザックが軽いという事もあり、順調に下ることができた。
 10:53、幌尻山荘に到着。だが、ここで、雨が降り始めた。山荘外のタープが張ってある場所を利用し、パッキングを開始。管理人さんからは、とよぬか山荘の予約OKとの連絡を戴き、挨拶をして出発。(11:43) 残念ながら、ここから雨中の人となる。
[幌尻山荘に戻ってきた]

 再び渡渉を繰り返す。(写真下) 確か行きでトータル20回ぐらい渡渉した記憶がある。
 雨が降ってきたということで、この先、水量が増えないか、ちょっと心配。
[雨の中、再び渡渉を繰り返す]

 12:32、沢の横にある大岩の間にて、足場が切ってある1本の丸太を使って下る。(写真下) 行きの時は、そんなに気にせず、さっさと登っていけたが、帰りは、丸太の足場が濡れているため、靴が滑らないかとハラハラドキドキ。
[丸太を使っての下り]

 12:51、四ノ沢の橋が見えてきた。(写真下)
 水量は、極端に増えていないが、行きの時よりは、多くなっていた。
[四ノ沢の橋が見えてきた]

 まだ渡渉は続く。(写真下)
 13:06、17人ぐらいの中高年登山者の団体さんとすれ違う。ガイドさんは、そのうち3人ぐらい。昨日、見かけた団体さんと違って、今度は、圧倒的に女性が多い。皆、ヘルメット、沢靴と装備は万全。
[渡渉が続く]

 13:40、前方に取水施設の橋が見えてきた。(写真下)
 ここまで来れば、後は、林道歩きだけだ。また、幸いなことにようやく雨が止んだ。
[北電の取水施設が見えてきた]

 林道に上がり、小さな橋を渡った先で、小休止とした。(13:48)
 この時間であれば、17:00のシャトルバスには、十分間に合うだろうとNASさんと話ながら、行動食をとったり、水分を補給。
 14:07、出発しようとしたら、何という事だろう。再び、雨が降り始めた。(写真下)
[雨の中の林道歩きとなる]

 14:43、木に打ち付けてある道標を見る。(写真下) 北海道電力取水施設まで3km、バス停まで5kmとある。「あと5kmか」と、ため息が出る。
 その道標を見た7分後、雨脚が強くなり、完全なザーザー降りとなった。
[道標あり]

 15:23、ガスが少し切れ、遠方が見えてきた。(写真下)
 また撮影後、前方をよく見ると、右手は、林道工事のために削り取ったような垂直な岩壁。左手は、急斜面で底には、糠平川が流れている。昨今の豪雨が発生したら、林道が崩れそうな気がしてならなかった。
[林道をひたすら歩く]

 16:10、ようやく第2ゲートのバス停に到着。(写真下)
 ここには、トイレが設置されてあり、その隣に小さなプレハブ小屋が建っており、中は、小部屋となっていて、登山者で使用して構わないと、行きのシャトルバスの運転手さんから聞いていた。すでに3人の男性が休憩中でバスを待っていた。
 16:35、行きの時のシャトルバスよりも小さいバスが到着。雨は、相変わらず降り続いている。17:00発だが、皆、早めにバスに乗り込む。
 バスは、17:00を少し過ぎて出発。
[第2ゲートに戻ってきた]

 17:50、とよぬか山荘に到着。
 チェックイン後、すぐに入浴し、風呂上りに缶ビールで乾杯。(写真下左)
 
....ビールは、やはり北海道なので、サッポロクラシック。
 19:00、夕食開始。メニューは、ジンギスカン定食だった。個人的には、ここ10年以上、ジンギスカンを食べた事がなかった。今回、久しぶりに食べてみて、最近の羊肉は、こんなに旨いのかと、ちょっとビックリ。(写真下右)
[とよぬか荘で乾杯] [夕食のジンギスカン]

補足<第3日>
 左右のスペースが十分にある2段ベッド上段にて、ぐっすり寝た後、6:00起床。
 なんと、外は、ザーザー降りの雨。だが、食堂にて朝食のオニギリを食べようとした7:00には、雨が止んでいた。なかなか予測のつかない天気だ。
 オニギリを食べているとき、8:00発のバスで幌尻岳に向かうという男性と話す。やはり、沢の水量やルートが気になるようだ。 
 さて、本日の予定について、NASさんと打合せ。
 帰りの飛行機は、最終便のひとつ前で、早割のため、変更不可。これは、天候悪化のため、最悪、今日、幌尻岳を登って一気に下り、新千歳空港に戻って帰れる時刻を想定して、この便に決めたのだ。だが、実際は、その逆で前倒しで登ってしまった。そのため、今日一日ポッカリ自由行動となった。
 決めたスケジュールは、以下の通り。
  1)温泉に入る。
  2)レンタカーを空港で返却し、札幌までJRで行き、サッポロビール園でジンギスカンを食べる。
  3)空港に戻ってくる。
 ざっくり時間計算しても、十分足りるだろう。ということで、まずは、日帰り温泉を探すことにした。
[朝、ゆっくりと起床]

 9:17、とよひら山荘を出発。
 日帰り温泉が、どこも10:00からの営業だったので、早く出発しても仕方がないということで、山荘でゆっくりしていた。(チェックアウトは、10:00)
 苫小牧方面へ引き返すように国道237号線を走っていくと、右手に「二風谷コタン」の文字が目に入る。すると、温泉直行と言っていたNASさんが、「ちょっと寄りたい」ということで、駐車場に入った。
 ....NASさんは、「ゴールデンカムイ」の熱狂的なファン。
 幸い、個々の施設は、9:00から開館していた。アイヌ文化博物館を見学する。ここは、展示品が充実しており、じっくりと見学してしまった。その後、近くのびらとり温泉「ゆから」に向かう。
 ....博物館の入場料を払う際、すでに10:00を過ぎていたので、「ゆから」とのセット券を購入したのであった。
[二風谷コタンを見学] [びらとり温泉「ゆから」]

 10時から営業の「ゆから」は、まだ客が少なく、ゆったりと汗を流すことができた。その後、ソフトクリームを味わったりと、まったりし、結局、「ゆから」を出発したのは、11:52となってしまったが、まだ時間的には、余裕があった。
 13:10、新千歳空港にてレンタカーを返却。その後、新千歳空港で先に手荷物だけ預けてしまう。
 ....航空会社の受付カウンターの受付開始時刻から、その日の全便について受託手荷物を預けられることを今回、初めて知った。
 身軽になったところで、JRに乗車し、一路、札幌(苗穂)のサッポロビール園へ。
 15:28、苗穂駅にて下車。歩いてビール園へ。
 平日の夕食前の時間帯ということで、まだ席は、空いていた。(写真下左)
 ジンギスカン食べ放題にチャレンジ。(写真下右) 最初に出されたラム肉を一通り食べ終わる頃になると、周囲の席が埋まり始め、満員状態となっていく。
[サッポロビール園にて] [ジンギスカン食べ放題]

 満腹状態で、新千歳空港に戻る。
 幌尻岳には登れたし、ジンギスカンは腹一杯食べれたし、今回は、大満足の山行となった。
 [苗穂駅にて。これから新千歳空港駅に戻る]


 その後の経過は、以下の通りです。
 新千歳空港に戻っても、まだ時間があり、スタバ(もう、この店しか開いてなかった)で紅茶を飲んだりして時間を潰し、ようやく検査場に入る。
 だが、フライトの遅延を聞き、結局、21:25発が21:45発となり、20分の遅れ。
 そして、羽田到着(飛行機ドアオープン時)は、23:45となり、45分の遅れとなった。
 結局、羽田で手荷物を受取り、空港の外に出た時には、0時を回っていた。
 NASさんも私も、結局、タクシーで帰るハメに。
  ....15,000円払って帰宅。首都高速湾岸線を利用することで、自宅まで30分で到着。
      羽田が意外と近いことを知ったが、高い授業料だった。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。