トップページ他山域山行リスト>立山_記録20230728


立山

 山行日
2023年7月28日(金)〜30日(日) 晴・晴・晴       同行者:「山の会」メンバー5名
 コース
2023/7/28:室堂(13:24)〜(13:44)ミドリガ池分岐点〜(14:12)雷鳥荘(泊)
2023/7/29:雷鳥荘(5:05)〜(5:28)ミドリガ池分岐点〜(6:48)一の越山荘(6:59)〜(8:08)雄山(8:43)〜(9:10)大汝山(9:50)〜(11:01)真砂岳〜(11:47)別山巻道分岐点〜(12:28)剱御前小舎(12:54)〜(14:20)雷鳥沢キャンプ場〜(14:36)雷鳥荘(泊)
2023/7/30:雷鳥荘(7:45)〜(8:07)ミドリガ池分岐点〜(8:19)室堂
 今回は、北アルプス立山のゆったり山行です。立山は、20代の頃、剱岳を登った後、縦走したことがあり、今回、2回目の訪問です。前回は、南下して縦走したのですが、今回は、逆コースとしました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


<第1日>
 東京から北陸新幹線に乗り、富山にて下車。改札を出たところで、メンバー6人が集合し、電鉄富山9:50発、普通立山行に乗車。
 車窓からの景色が街から田園に変わり、最後は、山深くなったところで、10:55、終点立山到着。ここからケーブルカーに乗り換える。(写真下)
 この時期、ケーブルカーは、発車時刻毎の予約制となっており、予めネットで11:20発のケーブルカーを予約しておいた。今日は平日で、昼前の中途半端な時間帯のせいか、乗客は、それほど多くない。
[立山駅ケーブルカー改札口]

 11:27、ケーブルカーに乗って、わずか7分間で、美女平に到着。だが、意外と長く乗っていたという気がする。ここで、ケーブルカーからバスに乗り換える。
 バスは、ワインディングロードをゆっくり走り、室堂へ向かっていく。途中、大日岳や立山方面の山々が望めるかと期待していたのだが、生憎ガスに覆われ、山の姿は、見えず。
 12:25、バスは、室堂に到着。浄土山方面の山だけが見えていた。(写真下)
[室堂にまもなく到着(バス車窓から)]

 室堂バスターミナルで昼食を済ませ、13:24、出発。(写真下)
 今日の行程は、宿泊場所の雷鳥荘までという余裕の計画。
[室堂バスターミナルを出発]

 ミクリガ池を過ぎ、火山ガス情報ステーションの前を通る。(写真下)
 すると、硫化水素の異臭が鼻につくようになる。いや、鼻につくなんてレベルではない。目も痛かった。こんな経験は、初めてだ。これでは、先ほどの地獄谷へのルートが通行止になっているのも頷ける。 だが、20mも歩くと、異臭は気にならなくなった。ガスの発生量、風速、風向き等で、かなり変わるようだ。
[火山ガス情報ステーションの前を通る]

 14:12、雷鳥荘に到着。(写真下)
 今回は、ゆったり山行。早速、風呂に入る。展望浴室(地獄谷方面の眺望あり)では、当然ながら、温泉としての硫化水素の臭いが漂うが、それ以外の場所では、全く気にならなかった。
[雷鳥荘に到着]

 夕食後、外に出ると、見事、ガスが消えていて、立山の山容をしばし見入る。(写真下) 夕日が当たり、赤みがさしている。明日は、あの稜線を歩くのだが、果たして天気は、どうだろうか。
[立山]

 振り返ると、夕日が、ちょうど奥大日岳と大日岳の間に沈んでいくところだった。(写真下)
[奥大日岳と大日岳の間に陽が沈んでいく]

<第2日>
 5:05、雷鳥荘を出発。(写真下) 正面には、昨日の夕方同様、立山がクッキリと眺められ、今日も天気は良さそうだ。火山ガス情報ステーションの前を通過するが、昨日と違って、今朝は、全然臭っていなかった。
[まずは、一の越山荘を目指す]

 ミクリガ池とミドリガ池を眺め、立山室堂山荘の前を通った後、一の越山荘に向かうルートを進む。すると、雪渓が現れた。積雪量が多く、日当たりが悪いせいか、なかなか解けないようだ。(写真下)
[雪渓を横断]

 もう少しで一の越山荘というところで振り向くと、奥大日岳・大日岳方面のクリアな光景が目に入る。よく見ると雷鳥荘も見えていた。(写真下)
[奥大日岳・大日岳方面を振り返る]

 6:48、一の越山荘に到着。(写真下) すると、山荘出入口から登山者が続々と出てきた。どうやら団体さんの出発集合時刻が近づいているようだ。
[一の越山荘に到着(振り返って撮影)]

 一の越山荘から、今まで見えてなかった南側の光景を眺める。(写真下)
 すでに遠景は霞んでいる状態だったが、水晶岳がすぐ目に入った。水晶岳から左に視点をずらすと、奥に薄っすらと槍ヶ岳が見えた。帰宅後、カシミール3Dで調べてみたら、槍ヶ岳の手前左に見える稜線のピークは、野口五郎岳で、写真左の台形状の目立つ山が不動岳だと判明。
 6:59、一の越山荘を出発。
[南側の光景(右端ピークが水晶岳)]

 雄山に向かう途中、振り返ると、手前の龍王岳の岩峰が目につく。(写真下) そして、その遥か左奥には、巨大な薬師岳が姿を見せていた。昨年夏、登った山なので、思わず立ち止ってしまった。
[雄山への登り(振り返って撮影)]

 8:08、雄山の社務所に到着。ザックを下し、雄山頂上(3003m)に向かうため、登拝料として700円を支払う。雄山頂上に立つと、奥に剱岳のピークが見えた。(写真下)
[雄山頂上にて]

 雄山の頂上には、立山頂上峰本社があり、ご祈祷して頂いた後、宮司さんから万歳して下さいと言われ、着帽して立ち上がり、大声で万歳三唱。
 ....何ともユニークな行為。
[ご祈祷後の万歳]

 ご祈祷や記念撮影などで時間を費やし、雄山の社務所前を出発したのは、8:43となった。(写真下)
[雄山を出発]

 大汝山に、向かう途中で、右下に黒部湖と黒部ダムが見えた。(写真下)
 初めて立山を縦走した時は、内蔵助山荘に泊り、雄山から黒部湖まで、標高差約1500mを一気に下ったことを思い出した。
[黒部湖を見下ろす]

 9:15、大汝山頂上にて全員での記念撮影。(写真下)
 この後、大汝休憩所に戻り、早めのランチタイムとする。
[大汝山頂上にて記念撮影]

 9:50、ゆっくり休憩した後、大汝休憩所を出発。
 富士ノ折立のピークは、パスして、昨日、雷鳥荘から眺めたとき、印象的だった急な下りが始まる。(写真下) 結構、小石が多い。落石させないよう慎重に下っていく。
[真砂岳方面へ]

 下りが緩やかになってくると、歩き易い登山道になる。10:34、鞍部にて小休止。
 10:42、登り始めると、すぐに左に大走り(雷鳥沢キャンプ場への道)の分岐路を見る。そして、ジグザグな登りを終えると、緩やかな登りとなった。
 真砂岳の巻道を左に見た後、真砂岳頂上を目指す。
 11:01、真砂岳頂上到着。(写真下) だが、写真を撮っただけで通過。 
[真砂岳]

 真砂岳を下り、別山への登りとなる。
 登っている途中、前方を見上げると、高度50m程度の登りが、ちょっとキツイように見えた。ということで、我々は、別山の巻道分岐点(写真下左)(写真下右)で左折し、別山を巻くことに。
[別山への登り] [分岐点道標]

 別山の巻道にて、振り返って大汝山方面を眺める。(写真下)
[大汝山方面を振り返る]

 巻道が終わったところで、剱岳にだいぶ近づいてきた。(写真下)
 この後、小ピークを越えた後、下りとなった。
[剱岳に近づく]

 12:28、剱御前小舎に到着。(写真下)
 小屋の前では、大勢の登山者で賑わっていた。剱岳に向かう登山者などが休憩中のせいだろう。ここまで来れば、あとは雷鳥沢へ下るだけだ。ということで、ペットボトルのコーラ(500円)を小屋で買って、ゆっくり休憩。
 12:54、出発する。
[剱御前小舎に到着]

 剱御前小舎を出発すると、一気に天候が変わり、ガスが湧いてきた。ということで周囲の山々は、ガスで見えなくなった。そういえば、昨日も、この時間帯は、こんな風にガスに覆われていたことを思い出す。
[雷鳥沢キャンプ場に下ってい]

 13:22、斜面にてコバイケイソウを見る。久しぶりに見る花だ。思わず足を止めてシャッターを押す。だが、この時、聞きたくなかった雷鳴が聞こえてきた。
[コバイケイソウが咲く]

 一瞬、大汝山方面のガスが切れて、姿が見えた。(写真下) だが、右側の方から再び、ガスが流れてきて、あっという間に見えなくなってしまった。
[大汝山方面を振り返る]

 雷鳥沢キャンプ場方面は、相変わらずガスに覆われている中、一直線の下りを進む。(写真下)
 雷鳴が聞こえていたので、覚悟はできていたが、この撮影後すぐ、雨がポツリポツリと降ってきた。そういえば、昨日も風呂から出た時に夕立が降ってきたことを思い出す。時計を見ると、14:10、昨日より少し早めの降雨だ。
[長い下りが続く]

 14:20、雷鳥沢キャンプ場を通過。幸いにも雨は止んでいた。
 ガスが漂う中、正面の丘の上に雷鳥荘の屋根が見える。
あの高さまで登り返すのかと思いうと、足が重い。(写真下左)
 だが、そのうち雨が降ってくるかと思うと、ゆっくり歩いている訳にはいかない。ということで、速足で必死の階段登り。息を整えるついでに振り返ってキャンプ場を撮影。(写真下右) すると、この時、雨が降ってきた。だが、1分で止んでしまった。次、降ってきたら、本降りになりそうと、石畳の登り坂から、再び必死の階段登り。
[雷鳥沢キャンプ場] [キャンプ場から登り返す]

 14:36、雷鳥荘に戻ってきた。
 到着したということで、雷鳥荘の玄関を撮影している時、案の定、大粒の雨が一気に降ってきた。どうにかギリギリセーフだった。早速、風呂に入って汗を流した後、缶ビールで乾杯。その後、夕食時では、生ビールで乾杯。(写真下)
 ちなみに今日は、昨日と違って、夕方になってもガスが消えず、立山方面の姿を見ることはできなかった。
[雷鳥荘で乾杯]

<第3日>
 今日は、もう帰るだけだ。起きてすぐ朝風呂に入り、6:45、朝食スタート。
 7:45に山荘を出発する。今日も、昨日同様、滅茶苦茶いい天気だ。(写真下)
[雷鳥荘を出発]

 地獄谷方面を見下ろす。(写真下) 奥大日岳は、今日もクッキリ見えていた。
 ちなみに今朝も異臭は、なかった。
[地獄谷と奥大日岳方面]

 室堂バスターミナルに近づいていく。(写真下)
 今回の山行もいよいよフィナーレが近づいてきた。それにしても、この3日間、歩くときは、雨具も傘も使用せず、いい天気に恵まれた。やはり、山は、晴れた時に登りたいとつくづく思った。
 ....来年こそは、北海道の山も晴れて欲しい。(切なる願い)
[もうすぐ室堂バスターミナル]

 8:40、美女平行きのバスに乗車し、室堂を出発。車窓からは、剱岳がクッキリと眺められた。
 [バス車窓からの剱岳]


 今回は、何と言っても快晴に恵まれたことが幸いでした。そして、ゆったり山行に温泉三昧ということで、十分、山の楽しさを味わうことができました。そして最終日、富山の寿司屋では、素晴らしい仲間と、活きのいい海鮮料理を堪能しながら反省会。最後まで、とても印象に残る山旅となりました。
 ご同行の皆様、大変お世話になりました。有難うございました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。