トップページ他山域山行リスト>白馬岳_記録20230812


白馬岳

 山行日
2023年8月12(土)・13日(日) 晴・晴     同行者:「山の会」メンバー5名
 コース
2023/8/12:猿倉荘(5:39)〜(6:48)白馬尻(6:59)〜<大雪渓>〜(11:53)村営頂上宿舎(12:14)〜(12:33)白馬山荘(泊)
2023/8/13:白馬山荘(6:04)〜(6:18)白馬岳(6:44)〜(7:22)三国境〜(8:05)小蓮華山(8:14)〜(9:39)白馬大池山荘(10:02)〜(10:45)白馬乗鞍岳(10:49)〜(13:09)栂池自然園(13:17)=(ロープウェイ)=(13:23)栂大門〜(13:28)栂の森(13:30)=(ゴンドラリフト)=(13:51)栂池高原
 今回は、北アルプス白馬岳に行ってきました。個人的には、3回目の白馬岳山行です。調べてみましたら、前回から、ちょうど20年振りでした。
 詳細は、以下をご覧下さい。


<第1日>
 猿倉荘に一泊し、朝食をとった後、外に出てみると、猿倉荘前は、出発準備中の登山者で賑わっていた。やはり、ここは北アルプスだな〜と思うほど、登山者が次から次へとやってくる。駐車場からの登山者だろうか。
 5:39、他の登山者に混じって、猿倉荘を出発する。
[猿倉荘前は、登山者で賑わう]

 6:48、白馬尻に到着。今年は、白馬尻小屋の開設はないということで、建屋は見られず。
 大雪渓方面を眺めると、雪が少ないのが一目瞭然。雪渓の一部が崩壊し、岩が見えている。ということで、まずは、右岸沿いの道を進む。(写真下左) その後も雪渓には降りず、相変わらず右岸沿いの岩場を進んでいく。(写真下右)
[大雪渓の雪が少ない] [杓子岳側を登っていく]

 結局、白馬尻から約1時間程、右岸沿いの道を歩いた後、ようやく大雪渓に降りるルートとなる。ここで、ヘルメット&軽アイゼンを装着し、雪渓の上に出た。(写真下)
 やはり、雪渓上だと、冷蔵庫の扉を開けた瞬間、浴びるような冷気が時折、顔に当たり涼しい。この涼しさが大雪渓の醍醐味だと思いながら、斜面を登っていく。
[ようやく雪渓歩きとなった]

 雪渓の斜度は、そこそこあるものの、軽アイゼンの爪が食い込み、歩き易い。(写真下)
 雪渓は、まだ先に続いていたが、左岸のザレ場にルートが続いており、8:47、軽アイゼンを外す。結局、雪渓歩きが50分もなかったのは、ちょっと残念。
[歩き易い雪渓歩き]

 20年前の白馬山行も、この大雪渓を登っているのだが、その時は、とにかく大雪渓が終わった後の登り(葱平から先)が非常にキツかったことが記憶に残っている。今回は、どうかと思ったが、やはりキツい。また、日陰がなく、直接、陽を浴びてしまうのも辛いところだ。(写真下)
[大雪渓が終わると急登が続く]

 9:19、沢の水が大岩を伝って落ちていた。ここで小休止。KEKさんは、水を汲んでいた。(写真下)
 沢の水に手を入れると、結構冷たい。思わず一口、飲んでしまった。
 ....ふと横を見たら、短髪のKEKさんは、頭から水を被っていた。
[沢の水が落ちている]

 10:33、緊急避難小屋の前で小休止。軽アイゼンを外してからというものの、30分毎に小休止している。10:56、遥か上部に村営頂上宿舎の建屋が見えた。その後、ガスが発生し、太陽光が遮られたので、だいぶ歩き易くなった。(写真下)
[村営頂上宿舎への登り]

 11:53、村営頂上宿舎に到着。(写真下) 大雪渓ルートを登り切ったということで小休止。ここでコーラを買おうと思ったのだが、コーラとアクエリアスのペットボトルは、売切れとなっていた。やはり、登山者が考えていることは、皆同じのようだ。
 ....緑茶しか残ってなかった。
[村営頂上宿舎に到着]

 12:14、村営頂上宿舎を出発。目の前の斜面を登っていけば、今日の宿、白馬山荘だ。前方には、その建屋に薄っすらとガスがかかっているのが見える。だが、登り斜面で、なかなか着かない。(写真下)
 ....加齢のせいか、登りのパワーが落ちたような。
[白馬山荘への登り]

 12:33、ようやく白馬山荘に到着。この後、空身で白馬岳頂上まで行こうかと思ったのだが、頂上にはガスが発生していたので、登頂は明日とし、雲上のレストランと言われるスカイプラザにて食事をとることに。
[白馬山荘に到着]

 スカイプラザで念願の冷えたコーラのペットボトルをGET。カレーライスとともに戴く。(写真下) 
[スカイプラザでコーラを飲む]

 胃袋を満たした後は、屋外のテーブルが空いていたので、持参した酒での飲み会となる。外でも全く寒くならない。穏やかな天気だ。だが、目の前の杓子岳・白馬鑓ヶ岳は、薄いガスに覆われ、山容がはっきり見えない。その奥の後立山連峰や剱岳方面に対しては、盛り上がった入道雲で全く見えない。
 17:40から夕食となる。(我々は、12:33到着だったが、それでも2回目の夕食タイムとなった)
  夕食後、外に出たら、日の入りが近づいたせいか、景色は一変し、ガスに覆われていた杓子岳・白馬鑓ヶ岳が姿を現していた。(写真下)
[杓子岳・白馬鑓ヶ岳を望む]

<第2日> 
 5:00から朝食スタート。夕食と違って先着順ということで、5:00少し前から食堂前で並ぶ。(写真下) 山小屋での朝食は、いつも軽めにしているが、今朝は、体調がいいのか、結構、御飯も食べてしまった。
 6:04に山荘を出発する。昨日に引き続き、今日も頗る天気がいい。
[朝食に並ぶ]

 6:18、白馬岳頂上に到着。(写真下) すでに山頂標識の前では、記念撮影の待ち行列が出来ていた。そんな訳で記念撮影をするだけでも結構、時間がかかった。
[白馬岳頂上(KEKさんカメラにて)]

 山頂から剱岳を眺める。昨日は、ガスが湧き、剱岳は、ほんの剣先だけが一瞬、見えただけだったが、今日は、全容が眺められた。(写真下)
 また、先月登った立山が目に入る。
[剱岳を望む]

 後立山連峰側を望むと、白馬鑓ヶ岳の奥に鹿島槍ヶ岳、前穂、奥穂、槍ヶ岳、槍ヶ岳の手前には、蓮華岳、針ノ木岳と見渡せた。
 ....鹿島槍の前には五竜岳が見えているのだが、殆ど目立たない。
[鹿島槍、前穂、奥穂、槍ヶ岳などの眺め]

 6:44、白馬岳頂上を出発。だいぶ予定より長く留まってしまった。
 非常に歩き易い斜度が続く。先には、小蓮華山が見えている。(写真下)
[小蓮華山に向かって下っていく]

 小蓮華山に登り返す手前にて、南側を眺める。
 白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳、鹿島槍ヶ岳が並ぶ。杓子岳ピークが分かりにくいが、白馬鑓ヶ岳ピークのすぐ下に尖って見えている。
 ....ここでも残念ながら、五竜岳は、鹿島槍の南峰手前にて見えているのだが、目立たない。
[白馬岳、白馬鑓ヶ岳、鹿島槍の眺め]

 7:57、小蓮華山への登りとなるが、ここも急登というレベルではない。。(写真下)
 8:05、小蓮華山頂上に到着。ここは、新潟県の最高峰(標高2766m)となっている。
[小蓮華山への登り]

 小蓮華山の後、船越ノ頭という小ピークを経て、雷鳥坂を下っていく。(写真下)
 白馬大池の色は、濃い青で、とても冷たそうに見える。
[白馬大池が近くなってきた]

 白馬大池山荘で小休止した後、栂池高原に向かって出発。(10:02)
 岩の多い斜面を登っていくと、大きなケルンが現れる。このケルンの裏に白馬乗鞍岳の標柱が立っている。(写真下)
[白馬乗鞍岳に到着]

 白馬乗鞍岳の下りになると、ゴロゴロした岩が多数ある岩場ルートに突入。(写真下) この下りで時間をだいぶ費やしてしまった。
[岩がゴロゴロの下山路]

 11:53、突如、木道が出現。(写真下) その後、天狗原の標柱前を通過。この先、ずっと、木道だと思っていたら、普通の登山道に戻った。
[木道歩きとなる]

 長い下りが終わり、ようやく栂池ビジターセンター前に到着。だが、ロープウェイ駅は、まだこの先なので小休止せずにそのまま進む。途中、栂池山荘の前では大勢の登山者や観光客が休憩中だった。
[ようやく栂池公園ビジターセンター前に到着]

 13:10、目の前にロープウェイ駅(栂池自然公園駅)が見えてきた。(写真下)
 その後は、ゴンドラリフトに乗り継ぎ、栂池高原駅まで下る。
[ロープウェイ駅に到着]

 栂池高原駅にてタクシーを呼び、日帰り温泉八方の湯へ直行。
 そのタクシーの運転手さんから、八方の湯から長野までジャンボタクシーで運びますよと、この後の話が進み、急遽、バスでなく、タクシーで長野駅に戻ることに。(写真下)
 [八方の湯を出発]


 今回も前回の立山と同様、好天に恵まれました。お蔭で白馬岳頂上からの光景は、とても印象的なものになりました。ですが、白馬乗鞍岳からの下りが、あれほど長いとは、思いませんでした。(この栂池へのルートは、20年前、雨の中を下っていますが、その時は、そんなに長いと感じていません)....やはり、老化現象?
 ご同行の皆様、大変お世話になりました。有難うございました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。