トップページ他山域山行リスト>西吾妻山_記録20230828


西吾妻山

 山行日
2023年8月28日(月) 晴      単独行
 コース
湯元駅(9:00)=(ロープウェイ)=(9:05)天元台高原駅〜(9:22)リフト乗り場=(リフト3つ)=(9:58)北望台(リフト終点)(10:01)〜(11:22)梵天岩(11:24)〜(11:48)西吾妻山(12:06)〜(12:23)西吾妻小屋(12:25)〜(12:40)天狗岩(12:44)〜(12:56)梵天岩〜(14:28)北望台(14:35)=(リフト3つ)=(15:12)リフト乗り場〜(15:24)天元台高原駅(15:40)=(ロープウェイ)=(15:45)湯元駅
 鳥海山から下山した後、NASさんと私は、山形駅で下車し、反省会を実施。その後、駅前ホテルで1泊し、翌朝、NASさんは、今年2月のリベンジという事で蔵王へ。私は、今年2月に訪問した西吾妻山を夏にも行ってみたいと思い、米沢へ向かいました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 山形駅で、6:30発福島行きに乗車。
 7:16、米沢にて下車。高校生の集団に混じって改札を出ると、まず最初に大型コインロッカーを探す。この大型コインロッカーの存在は、事前調査で分かっていたのが、問題は、空いているか否かだ。幸い、空きを見つけることができ、不要な60リットルザックやバッグを入れ、計画通り、サブザック1つの姿となった。
 8:10発の白布温泉(天元台湯元)行きバスに乗車。45分間、バスに揺られてロープウェイの湯元駅前に到着。タイミングよく、9:00発のロープウェイに乗ることができた。
[ロープウェイで天元台へ(振り返って撮影)]

 ロープウェイを降りて、リフトに乗り換える。(写真下左)
 下界では、陽が差していたのだが、ここにきて上空は曇り空となってしまった。今の時期、リフトは、事実上、西吾妻山への登山者用になっていると思われるが、今日は、平日の月曜日のためか、リフトに他の乗客の姿は、見られず。
 ....やはり、雪がないとリフトの位置が高い。
 そういえば、今年2月のスキーシーズンの時は、日曜の午前中でも時間帯が早かったせいか、ゲレンデがガラガラだったことを思い出す。(写真下右)
[1本目のリフト] [1本目のリフト(今年2月)]

 1本目のリフトが終わる時、2月の光景を思い出した。
[1本目のリフトが終了] [1本目のリフトが終了(今年2月)]

 2本目のリフトに乗る前に薄型ウィンドブレーカを着用。今日は、半袖1枚では、涼しすぎた。今シーズン、涼しい山というのは、久しぶりだ。北海道の幌尻岳以来かもしれない。
 ....この夏、立山、白馬岳、火打山、鳥海山と非常に暑い山が続いた。
 3本目のリフトに乗リ継ぐと、ガスに包まれるようになる。9:58、北望台に到着。(写真下)
[3本目のリフト終了(北望台に到着)(振り返って撮影)]

 リフトを降りた先にベンチがあり、その奥には吾妻山「トレッキング」登山案内というカンバンが立っていた。(写真下) 2月の時は、ベンチもカンバンも全て雪に埋まっており、イメージがだいぶ違う。
 特に2月の時は、ここから右側斜面(写真下:矢印)にあったトレースを進んでいったが、今の季節、トレース入口は、完全なヤブで人が通れるような状況ではなかった。
[ベンチが置かれていた]

 10:01、北望台を出発。
 カンバンの横から登山道が続いているので、そちらに進んでいくと、すぐにかもしか展望台・人形石分岐点となる。ここは、右のかもしか展望台を進む。登山道は、直進的な登りが続き、すぐに息があがってしまう。(写真下)
[岩の多い登山道]

 ガスが濃くなってきた。そんな折、左手を見ると、樹林帯が消え、岩がゴロゴロしたエリアとなっていることに気がつく。(写真下) どうやら、ここが、かもしか展望台のようだ。だが、「かもしか展望台」という標識を見つけることは、できなかった。ガスで何も見えないので、先に進む。
[かもしか展望台?]

 すると、立派な木道が現れた。(写真下) 地図で確認すると、晴れていれば、梵天岩方面の眺めが広がるようだったが、残念ながら今は、ガスだらけ。
 10:35、人形石への分岐点を通過。ここから木道の下りとなった。
[木道が現れる]

 木道の下りが終わる頃、ガスが一瞬切れて、南東方面の景色が見渡せた。(写真下)
 帰宅後、カシミール3Dで確認したら、(写真下)右端が中吾妻山で中央手前が継森。ちょうど継森の後方に東吾妻山がほぼ重なっていた。また、(写真下)左奥の高い山々は、一切経山方面だと分かった。
[中吾妻山(右端)や一切経山方面を望む]

 木道がほぼ水平に続いている。(写真下)
 もう少し遠方のガスが消えてくれればと、独りブツブツ言いながら歩いていく。
[木道の一本道]

 木道歩きが終わり、大凹の水場を過ぎると、なんと岩だらけの登りとなる。(写真下)
 今までの木道から180度、足元が変わってしまった。
 ....なかなか面白いルートでなないかと内心、変化を楽しんでいた。
[岩だらけの道]

 岩歩きで高度を60mぐらい稼いだら、再び木道に戻った。(写真下) この先、緩い登り斜面が続いているのが分かる。だが、ガスが広がり、気分的にはスカッとしない。
[再び木道]

 やがて、結構大きめの岩が前方に出現。あのあたりが梵天岩かなと思えた。(写真下)
[梵天岩?]

 岩場を歩いていく。(写真下左) やがて、岩場の最高点近くに鉄柱が立っていたので、近づいてみたら、梵天岩の標柱だと判明。(写真下右)
[岩場を歩く] [梵天岩標柱]

  ガスが漂い、進路方向が怪しくなる。すると前方に別の鉄柱を発見。(写真下:矢印) 近づくと、分岐点の道標だった。左は、西吾妻山頂を経て西吾妻小屋。右は、西吾妻小屋・西大巓とある。まずは、西吾妻山頂上に行きたいので、ここは、左を進む。
[前方に鉄柱を発見]

 分岐点から少し下ると、なんとガスが切れ、正面に西吾妻山の姿が目に飛び込んできた。思わずデジカメを取り出し、撮影。(写真下)
 この樹林のない平坦な光景は、なんとなく2月に歩いたような気がすると思い、現在位置と2月の歩行ルートを見比べたら、確かにここは、2月でも歩いていたルートだった。
 ....但し、2月の時は、西吾妻山が、ガスで見えてなかった。
[西吾妻山が見えた]

 樹林帯の中、緩斜面を登っていくと、西吾妻山の山頂標識に到着。(11:48)
 樹林帯で囲まれた頂上だ。山頂標識の高さは、1.5mぐらいだろうか。結構低い。(写真下)
[西吾妻山頂上に到着]

 2月と現在を針葉樹の高さから比較すると、2月の積雪量は、2m以上は、あるだろう。(写真下) これならば、山頂標識が雪に埋もれてしまうのも当然と言えば当然だった。
 ....冬季でも、やはり山頂標識が欲しい。
[今年2月での西吾妻山頂上付近]

 何人か登山者がやってきて立ち話をしたりして、頂上でゆっくりしてしまった。まあ急ぐ山行でもないので、この先、西吾妻小屋へ寄り道することにした。
 頂上からの下りが終わり、草原の中に木道が続くようになる。すると、陽が照り出し、西大巓がくっきりと見えた。思わず、デジカメ撮影。(写真下)
[西大巓が見えた]

 12:23、西吾妻小屋に寄り道。(写真下) トイレ付きの無人小屋だが、中は、きれいに片付けられていた。
 天狗岩への木道を歩いていくと、単独男性とすれ違う。先ほど、頂上で立ち話をし、写真を撮ってもらった男性だった。これからデコ平に戻りますとの事。どうやら天元台からでなく、裏磐梯のデコ平から西大巓を経由して登って来られたようだ。「お気をつけて」と挨拶し、別れる。
[西吾妻小屋に寄り道]

 木道の後、少し登りになったところで、天狗岩の標柱を発見。(写真下)
 ここも近づかないと、何と書いてあるか分からなかった。
 ....どれが天狗岩なのか、よく分からず
[天狗岩標柱]

 すぐ傍に吾妻神社があった。天狗岩の標柱に目が行ってしまい、気がつかずに通り過ぎるところだった。参拝した後、デジカメ撮影。(写真下)
[吾妻神社]

 梵天岩に戻っていく際、左を向いたら、雲の下に盆地が見えた。米沢市街地のようだ。(写真下)
[米沢方面の眺め]

 再び梵天岩の標柱を見る。(写真下)
 この高台の少し西側を2月でも歩いているのだが、全く記憶がない。行きも帰りも濃いガスの中だったためかなと思えた。
 ここからは、来た道を引き返すルートとなる。
 だが、恐ろしいことにここで右膝が痛み出した。右膝を曲げると、膝裏が痛くなる、いつもの症状だ。今回、右膝を極端に曲げるようなケースは、なかったのだが、それでも痛みが出てきた。
 ....一晩で痛みが消えたと思ったのは、甘かった。やはり、使いすぎだろうか。
[再び梵天岩へ]

 梵天岩から木道を下っていく。
 前方には、ガスが切れて、東吾妻山(写真下:右端奥)などが瞬間的に眺められた。
[木道を戻る]

 右膝を曲げると痛いので、膝をなるべく曲げずに下ろうとしてしまう。そうすると、急斜面が課題。これは、昨日の鳥海山と同じだ。だが、よりによって、ここで、岩だらけの下り道となる。(写真下) これは、さすがに膝を曲げないと、下れない。だが、予想以上に曲げてしまい、思わず「イテッ!〜」と、声が出た。
 ....久しぶりの激痛で涙が出るかと思った。
 ということで急遽、岩に腰を下し、両手を使って右膝を強制的に曲げるストレッチを行なう。膝を曲げると、最初は激痛が走るが、繰り返していくうちに痛みが徐々に和らいでいく。数分後、効果が出て、膝を曲げても痛みが弱くなり、だいぶ歩き易くなったのだ。
 ....もっと早めに実施すればよかったと後悔。
[大岩の下り]

 14:28、北望台に戻ってきた。(写真下)
 右膝の痛みが和らいだことで、歩行スピードは、極端に遅くならずに済んだ。だが、結果的には、梵天岩から北望台までは、途中右膝ストレッチをした分、行きの登りよりも時間がかかっていた。
[北望台(リフト乗り場)に到着]

 2本目のリフトに乗り換えると、ガスの中に突入。(写真下)
[2本目のリフトは、ガスの中]

 3本目のリフトに乗るとき、リフトのスタッフ男性から「昨日と今日は、涼しいね。」と話しかけられた。一昨日までは、滅茶苦茶暑かったらしい。確かに今日は、それほど汗をかいていない。
 もうすぐ到着というところで、なんとガスの下に出てきた。(写真下)
[3本目のリフトは、ガスの下に出た]

 ロープウェイを降りてバスを待つ。湯元駅前発のバスは、14:30の後が16:40だ。ここで、すぐ下にある白布森の館にて日帰り入浴できれば最高だったのだが、この施設は、残念ながら、この3月末にて閉館していた。
 スマホの電波が、どうにか入ったので、えきねっとで、帰りの新幹線予約を行なう。
 16:40の米沢駅行きバスに乗車。こうして無事、帰路についた。
 [ロープウェイ湯元駅まで戻ってきた]


 今回は、2月の時と違って西吾妻山の山頂標識の前に立てたこと、西大巓や東吾妻山などの景色が見られたことで、充実した山行となりました。
 また、今回は、この夏歩いた山々と違って、久々に涼しい山行でした。ですが、右膝痛が発生し、今後の山行は大丈夫なのか(計画済の9月山行は結構あり)、気になるところです。
 [下山後、米沢名物牛丼弁当「牛肉どまん中」を食べる]



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。