トップページ他山域山行リスト>平ヶ岳_記録20230914


平ヶ岳

 山行日
2023年9月14日(木)  晴 同行者:「山の会」メンバー 1名
 コース
民宿樹湖里(3:59)=(送迎車)=(5:24)平ヶ岳中ノ岐登山口(5:38)〜(7:31)玉子石分岐点〜(7:35)玉子石(7:41)〜(7:45)玉子石分岐点〜(7:58)水場分岐点〜(8:01)水場〜(8:05)姫ノ池分岐点〜(8:23)平ヶ岳(8:30)〜(8:34)平ヶ岳最高点〜(8:51)姫ノ池分岐点〜(8:59)玉子石・中ノ岐分岐点〜(9:01)姫ノ池(9:21)〜(9:23)玉子石・中ノ岐分岐点〜(9:32)水場分岐点〜(9:45)玉子石分岐点〜(11:21)平ヶ岳中ノ岐登山口(11:29)=(送迎車)=(12:51)民宿樹湖里
 先週日曜日に巻機山を登りましたが、今週は、平日に平ヶ岳に登ることになりました。これは、同行者のNASさんがネットで、7/17、平ヶ岳登山の民宿宿泊&送迎車の定員に空きが出たということをキャッチし、予約した事によります。(巻機山山行は、もっと前から決定してましたので、この時点で巻機山と平ヶ岳が連続することになりました)
 
詳細は、以下をご覧下さい。


 今回の平ヶ岳は、銀山平の特定の民宿に宿泊することで、一般車通行禁止の林道を民宿の車両で走り、中ノ岐登山口まで送迎してもらえるという、至れり尽くせりの山行だ。
 このルートだと、従来の尾瀬側からの鷹ノ巣コースの半分程度の時間で登頂する事が出来るので、登山者には人気のコースで、シーズン中での民宿予約は、なかなか取れない状況になる。
 ....なんだか幌尻山荘の予約に似ている。

 前日の9/13、NASさんの車で関越自動車道を走り、小出ICで下りて奥只見湖の西端にある銀山平に向かう。
 15:03、民宿樹湖里(きこり:平ヶ岳への送迎を実施している民宿の一つ)に到着。すぐ近くの日帰り温泉白銀の湯に入り、民宿に戻って夕食となる。
 夕食後、送迎車の運転手を兼ねる宿のご主人から紙の資料を戴き、明日の山行説明が始まった。出発は、早朝4:00で、駐車場登山口には5:30に到着。そこから登山がスタートし、山頂8:30に到着。その後、9:30に山頂を出発し、姫ノ池経由で、駐車場登山口には12:30到着。民宿には14:00に戻ってくるとのこと。このためには、遅くとも9:30に山頂を出発することがキーポイントと聞かされる。このコースタイムは、山と高原地図「越後三山」よりも、登りが結構短い。
 なお、一緒に説明を聞いていた男性1人女性3人の4人グループ、及び単独男性(我々と年が近い)が送迎車の同乗者であることを知る。
 説明を聞いた後、20:30には、部屋に戻って就寝。
 早朝3:20に起床。
 3:59、同乗者が集合し、民宿を出発する。(写真下) 
[民宿樹湖里を出発]

 登山者7人を乗せて、車は、真っ暗な舗装路(国道352号線)を走るが、とにかく左へ右へと曲り、車酔いしそうだ。
 4:35、突然、車が停車し、ご主人が外に出ていく。見れば、ご主人が林道ゲートを手押しで開けていた。ここからいよいよ林道に入る。(写真下)
 林道に入ったことで、ガタガタ道を覚悟したが、それほど上下の振動は、酷くない。なお、周囲は、まだ真っ暗で、どんな所を走っているのか、さっぱりわからない状況。
[林道ゲートに到着]

 5:24、平ヶ岳中ノ岐登山口の駐車場に到着。
 車から降り、まずは、腹ごしらえということで、ベンチに腰掛け、NASさんと私、男女4人グループは、民宿から提供された朝食用オニギリを食べ始める。食べ終わる頃になると、だいぶ明るくなってきた。これならば、ライトもいらないだろう。(写真下) 単独男性は、すでに出発されたようで姿が見えなかった。
 なお、ここには、簡易トイレがあり、ベンチにはタープが張られ、下山後、靴が洗えるように水も引かれていた。運転手のご主人は、ここで我々の下山を待つとのこと。それは、それで大変な事だと思えた。また、今日は、他の民宿の送迎車はなく、我々だけが登山者だと知った。
 5:38、出発する。
[平ヶ岳中ノ岐登山口にて腹ごしらえ]

 5:42、沢に出た。木橋がかかっており、特に問題なし。(写真下) 渡り終えると、樹林帯の登山道が始まる。歩き始めて20分ぐらいすると、登山道が急になってきた。地図を見ると、これから急登が続くようだ。
[木橋を渡る]

 6:05、男女4人グループに先に行ってもらう。女性2人は若いので速いと思えたが、中年の男女2人も結構、足取りは速かった。
 
6:06、振り返って北側の稜線を見る。(写真下) 帰宅後、カシミール3Dで確認したら、左から巻倉山、源蔵山、灰ノ又山と続き、右奥の三角形の山が荒沢岳だった。
 6:10、単独男性に追いつき、追い越す。
 6:28、男女4人グループが写真を撮っていたので、追い越す。
[荒沢岳方面を望む]

 6:33、小休止。ここで1本目のペットボトルを初めて飲む。すると、後方から男女4人グループと単独男性に追い抜かれた。皆、いいペースで登っている。
 6:46、目の前に貼り紙が現れる。(写真下)
 頑張れ!とあるが、確かにキツイ。GPSを見ると標高1750mあたりだ。この先は、等高線の間隔が広くなっている。そういった意味で、ここが一番、頑張りどころかなと思えた。
[貼り紙あり その1]

 7:10、単独男性を追い抜くと、貼り紙を発見。(写真下)
 「帰りの集合時間は、12時30」とある。この文面で、他の民宿でも下山条件は、全て共通になっている事が分かった。(標高1910m付近)
[貼り紙あり その2]

 7:28、またしても貼り紙を見る。(写真下左)
 「ここまで2時間30分以内なら問題なし」と記載されていた。出発時刻は、5:38。よって、1時間50分で登ったことになり、クリアしている事を確認。 
 この先は、ほぼ水平になっている。ようやく登りから解放されたようだ。(写真下右) GPSで確認すると、ここは、標高2030m地点で、貼り紙通り、すぐ先が玉子石の分岐点だと判明。
[貼り紙 その3] [草原が続いている]

 7:30、玉子石分岐点に到着。木道が2つに分かれている。ここは右折し、玉子石に寄り道する。(写真下)
[玉子石方面に向かう]

 7:35、玉子石到着。ちょうど先着の男女4人グループが出発するところだった。
 前方を眺めると、残念ながら、湿原の先は、ガスに覆われていていた。(写真下) 晴れていれば、巻機山方面が眺められると聞いていたので、ちと残念。
[玉子石]

 玉子石から分岐点まで引き返した後、平ヶ岳方面に向かう。(写真下)
 ガスがかかっていない分、奥行きのあるアングルに痛く感動。今日も巻機山の時と同様、天気が良いのは心強い。
[戻って平ヶ岳を目指す]

 7:58、分岐点に到着。右折して、水場を経由して平ヶ岳に向かう。ちょうどガスに覆われていた平ヶ岳が正面に見えてきた。(写真下)
[正面に平ヶ岳]

 8:01、水場標識を左手に見る。今回、水は、しっかり持参しているので通過。(写真下)
[水場を通過]
 
 8:05、姫ノ池から平ヶ岳に通じる登山道に合流する。
 分岐点での道標では、平ヶ岳山頂0.8kmとあった。山頂に近づくと、登りでも徐々にNASさんの歩行スピードが速くなっていく。(写真下) ....いつもの事。
[平ヶ岳への登り]

 前方が平らになっていき、8:23、樹林に囲まれた平ヶ岳頂上(山頂標識)に到着。(写真下)
 山頂標識を撮影していると、見知らぬ男性が独りやってきた。聞けば、朝4時に鷹ノ巣から登ってきたとのこと。まだ4時間ちょっとしか経っていない。コースタイム6:30と聞いていたので、滅茶苦茶速い。(でもトレラン姿ではない) 「これから、玉子石を見て戻ります」と言って単独男性と別れた。
 また、ここで送迎車に同乗していた単独男性や男女4人グループとも出会う。
[平ヶ岳山頂標識]

 山頂標識から、木道終点に向かう。
 この終点あたりが、実際の平ヶ岳最高点らしい。(写真下)
[平ヶ岳最高地点を目指す]

 8:34、木道終点に到着。踏み跡は、まだ続いているが、「この先通行止 新潟県」の標柱が立っていた。残念ながら、ガスが湧いて、湿原の先は、全く見えない。(写真下)
[平ヶ岳最高地点(木道行き止り地点)]

 木道行き止りから引き返し、別の見知らぬ単独男性とすれ違う。やはり、鷹ノ巣からやってきた登山者だ。その後、水場との分岐点を直進し、姫ノ池に向かう。(写真下)
 ちょうどガスが切れ、草原と樹林の丘陵地帯が広がり、思わず息を呑む。
[引き返して姫ノ池へ向かう]

 ちょっとした樹林帯の登りが終わると、再び木道歩きとなる。(写真下)
 この木道の先が姫ノ池のようだ。
[緩やかな登り]

 8:59、玉子石・中ノ岐分岐点を通過した後すぐ、今度は、右手に鷹ノ巣への分岐点を見る。また左には、池塘が広がっている。この辺りが姫ノ池のようだ。
 木道を直進するとすぐに木道終点に到着。ここで池塘を撮影。(写真下)
[姫ノ池の池塘群]

 9:01、木道終点で、ランチタイムとした。ちょうど同じ送迎車の単独男性と一緒になる。また、新たな単独男性と挨拶。やはり、鷹ノ巣からの登山者で、本日3人目だ。
 一方、目の前で休憩しているのは、同じ送迎車の男女4人グループだ。(写真下) 皆、問題なく歩いているのが分かった。
[木道終点から平ヶ岳を望む]

 ランチを終える頃、平ヶ岳のガスがついに切れ始めた。粘った甲斐があったというもの。デジカメを取り出し、撮影。(写真下)
 すでに池塘付近は、色づき始め、秋が訪れていることに気がつく。
 ....暦の上では、すでに秋だが、今年は、酷暑が続いており、全然、秋という気がしない。
[ガスが切れた]

 9:21、木道終点を出発し、下山開始。玉子石・中ノ岐分岐点では、左手に燧ヶ岳の姿があった。(写真下) 来るときは、頂上付近に一面ガスがかかっていたのだが、今は、ガスが全て流れてしまい、ピークがハッキリ見えていた。
 ....実は、来週末、登る予定なので、「宜しくお願いします」と、燧ヶ岳に挨拶してお辞儀。
[燧ヶ岳が姿を現す]

 少し紅葉し始めた草原を進む。この辺りの草原は、本当に眺めているだけで、心が癒される。登ってきてよかったと思えるひとときだ。(写真下)
[玉子石方面へ戻る]

 9:32、水場の分岐点を通過。これで、平ヶ岳、姫ノ池と一周してきたことになる。この先は、行きで歩いてきたルートとなる。
 9:36、右手に池塘が現れ、その奥は、荒沢岳だ。あの荒沢岳の裏手が銀山平だと思うと、やはり、このエリアは、本当に山深い。(写真下)
[右手に荒沢岳]

 9:39、平ヶ岳頂上で出会った単独男性とすれ違う。男性は、玉子石を見物した帰りだ。これから再び鷹ノ巣まで戻られるということで、お気をつけてと、挨拶し別れる。
 9:45、玉子石分岐点を通過。(写真下) いよいよ、この先から下りが始まる。
[玉子石分岐点]

 10:02、下り道が歩き難い。(写真下) 
 登りの時は、まだ良かったが、木の根っこの大きな段差が現れると、時間を食う。幸い右膝の痛みは出てないが、思いっきり曲げるのが怖いので、どうしてもゆっくりとなる。そんな時、男女4人グループのうち、中年の男女2人に追い越される。残りの若い女性2人は、帰りも玉子石に寄り道するということで、先に2人だけ下ってきたとの事だった。
 その後、下り韋駄天のNASさんが帰りにヒカリゴケが見たい(登り始めにヒカリゴケの貼り紙があり、ちょっと寄り道するルートとなっていた)と、ウズウズし始めていたので、先に下ってくれと依頼。ということで、ここから独りマイペースで下っていく。
 長い下りだなぁと思いながら、下っていると、後ろから女性の話し声が聞こえてきた。例の若い女性2人だと思えたので、道端に寄って立ち止る。すると、物凄いスピードで2人が下ってきて、アッという間に追い越された。
 ....完全にトレイルランナーの走りで。超ビックリ。
[段差のある下り]

 10:32、視界が広がったので、思わず小休止。目の前に高い山が奥に2つ見えていた。地図と見比べて、どうやら中ノ岳(左)と、越後駒ヶ岳(右)だと推察。(帰宅後、カシミール3Dで確認したら、やはりそうだった)右側には、荒沢岳が見えている。
 ここで、水分補給していたら、後方から同じ送迎車の単独男性に追いつかれた。
 「先ほどの女性2人は速かったですね」と、飛び跳ねるような走行だった女性2人が話題になる。
[中ノ岳、越後駒ヶ岳、荒沢岳の眺め]

 同じ送迎車の単独男性の熊鈴の音を前方に聞きながら下っていたが、途中で単独男性を追い抜き、先に行かせてもらう。右膝痛は、特に出ていないが、右膝の極端な曲げは、避けて下っている。
 11:21、平ヶ岳中ノ岐登山口の駐車場に戻ってきた。(写真下)
 ....NASさん、男女4人組のうちの男女2人は、ベンチで休憩中。
     若い女性2人は、洗い場で靴の泥を落としていた。その後、単独男性が到着。

 宿のご主人から今回のメンバーは、皆さん、速かったねと言われ、予定より1時間早く、11:29に登山口を出発する。
 [中ノ岐登山口の駐車場に戻ってきた]

 林道走行中、舗装工事の現場にぶつかってしまった。(写真下) このため、工事を中断し、重機を道端に移動してもらう。運転手のご主人は、工事現場の人たちとは完全に顔なじみという感じで、ありがとうね〜と言いながら車を前進させていく。
 [舗装工事に遭遇]

 帰りは、しっかりと車窓からの眺めを楽しむ。
 林道は、中ノ岐川左岸沿いに続いていることに気がつく。やがて、右手に二岐沢との合流点を一瞬見る。その二岐沢を遡り、深田久弥は、平ヶ岳に向かったとご主人から聞かされる。ほんの一瞬の光景だったが、二岐沢は、沢床が白いナメ沢という印象だった。
 林道を出た後、奥只見湖沿いに国道を走るが、間に樹林があったりして、意外と湖が見える機会は少なかった。(写真下) ....カーブの連続で、帰りも車酔いしそうだった。
 [奥只見湖が一瞬見えた]

 12:51、樹湖里に戻ってきた。車から降りたところで、おかみさんから冷えた麦茶を戴く。その後、車にザックを置き、宿の精算を済ませた後、温泉セットを持って白銀の湯へ歩いていく。
 [民宿樹湖里]

 13:10、白銀の湯に到着。(写真下左)
 温泉は、平日のためか空いていて、十分リラックスできた。風呂上りは、いつもの冷えたコーラを一気飲み。(写真下右)
 サッパリした姿で樹湖里に戻った後、宿のご主人とおかみさんに挨拶し、ゆっくりと出発した。
[白銀の湯に立寄る] [恒例のコーラ一気飲み]


 前回の巻機山では民宿泉屋さんに大変お世話になりましたが、今回は、民宿樹湖里さんに往復3時間の送迎やコース説明等、大変お世話になりました。誠に有難うございました。
 また今回、送迎車に同乗した他メンバーの方々とは、団体ツアー仲間のような気分で貴重な体験山行となりました。
 最後にNASさんには本山行のお誘い&運転に感謝いたします。有難うございました。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。