トップページ他山域山行リスト>佐島・大楠山のみち_記録20231213


佐島・大楠山のみち 〜関東ふれあいの道4〜

 山行日
2023年12月13日(水)  晴 単独行
 コース
大楠芦名口バス停(7:11)〜(8:21)大楠山(8:36)〜(8:43)大楠平(8:59)〜(10:10)前田橋(10:12)〜(10:30)立石公園(11:03)〜(11:34)長者ヶ崎〜(11:51)一色海岸〜(12:00)神奈川県立近代美術館葉山館〜(12:11)一色海岸バス停(12:13)〜(12:25)はやま三ヶ岡山緑地つつじコース入口〜(12:52)大峰山(13:07)〜(13:14)三ヶ岡山緑地展望デッキ(13:16)〜(13:34)はやま三ヶ岡山緑地真名瀬コース入口〜(13:44)森戸神社(13:58)〜(14:18)葉山マリーナ〜(15:02)逗子
 今回は、関東ふれあいの道4(佐島・大楠山のみち)です。これだけでは短いと思い、その先、はやま三ヶ岡山緑地に入り、自己未踏の大峰山を登ってきました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 7:09、大楠芦名口バス停にて下車。JR逗子駅から乗ったバスが佐島マリーナ入口行きだったので、大楠山入口の交差点を直進した先にある、本来の大楠芦名口バス停ではなく、交差点で右折して約100m進んだところにある大楠芦名口バス停だった。(写真下)
 ....もっと交差点に近い場所にして欲しかった。
 ということで、バス停から大楠山入口交差点へ日陰の道を戻る。
 ....日が当たらないと結構寒い。
[佐島マリーナ入口行きの大楠芦名口バス停]

 7:12、大楠山入口交差点に戻ってきた。信号機の奥(北東側)に白い塔が見える。(写真下) 大楠平にある塔だ。まずは、あの塔の先の大楠山が目標となる。
 国道を渡り、本来の大楠山芦名口バス停(横須賀市民病院行き、長井行き、横須賀駅行き等)の位置を確認する。
[大楠山入口交差点]

 大楠山入口の交差点にて関東ふれあいの道4「佐島・大楠山のみち」の案内板を見つけた。スタート地点は、本来の大楠山芦名口バス停だ。そこから、大楠山に登って前田橋バス停に下り、その後、国道134号線を北上し、一色海岸バス停がゴールとなっている。三浦半島の西側は、かつてバイクツーリングで走ったことはあるが、歩いたことはなかった。そんな訳で今回、じっくりと味わってみたいと思っている。
[関東ふれあいの道の案内板]

 北東への車道沿いを歩いていくと、道標を見つけた。(写真下) 前方がY字路になっていて、左の細い道に大楠山へ2.9kmの指導標がついていた。
 Y字路から3分後、細い道を行くと、右手に公衆トイレを発見。「芦名観光トイレ」と書かれてあり、なかなか綺麗なトイレだ。
[細い道に入る]

 一本道を進んでいく。ちょうど朝日が当たり始めた。照葉樹林の特徴的な枝振りを見ながら、進んでいく。(写真下) 今まで大楠山は2回登っているが、このルートは初めてだ。林道なので、道幅はそこそこあり、歩き易い道だ。だが、樹林帯が続き、眺望がなかなか得られない。
 ....ひと気が全く感じられないのでちょっと不気味
[照葉樹林の緑が光る]

 7:51、左手の視界が広がり、手前の尾根の奥に丹沢の山々が見えた。(写真下)
 帰宅後、カシミール3Dで確認したら、檜岳山稜、鍋割山、塔ノ岳、丹沢山、丹沢三峰等が見えていたことが判明。大山は、丹沢山の下に重なっていたため、ピークが分からない状況だった。
[丹沢方面の眺め]

 8:17、左手に大楠平の白い塔(大楠山レーダ雨量観測所)が見えた。(写真下) 歩き始めた大楠山入口交差点から見えていた塔だ。ここまで来れば大楠山頂上は近い。
[大楠山レーダ雨量観測所の塔が見える]

 8:21、大楠山頂上に到着。(写真下)
 まだ朝が早いせいか、山頂に人の姿は見当たらない。考えて見たら、バス停からここまで登山者をまだ見かけていない。
[大楠山頂上]

 大楠山頂上から富士山を眺める。(写真下)
 右手の展望塔は、残念ながら、現在、進入禁止となっている。また、休憩所もトイレも閉鎖されていた。
[大楠山山頂光景]

 南東側を眺める。(写真下) 東京湾の先に房総半島の双耳峰富山が見える。また、手前の電波塔右には、鋸山が見えている。この2つの山は、房総半島で山座同定し易い山だ。
[房総半島方面の眺め(大楠山頂上から)]

 大楠山を出発し、大楠平に向かう。先ほどの大楠山レーダ雨量観測所の横にある展望台に上ってみる。すると、ここで初めて登山者と出会った。単独男性でカメラを首からぶら下げている。どうやら撮影目的のようだ。日が昇り始めた頃は、海岸から眺めた富士山には雲がかかっていたとか、前田橋からの登山道は、泥んこ道で滑りやすかった等の話を聞く。
[大楠山レーダ雨量観測所]

 展望台から北側を眺める。(写真下) ゴルフ場の奥には、ランドマークタワーが見えていた。やはり、ランドマークタワーは目立つ存在だ。
[北側の眺め(大楠山レーダ雨量観測所の展望台から)]

 丹沢方面を眺める。(写真下) 大楠山に向かう途中で眺めた丹沢と殆ど変わらない光景だ。丹沢山の下に大山が位置しているため、ここでも大山が全然目立たない。
[丹沢方面の眺め(大楠山レーダ雨量観測所の展望台から)]

 三浦半島南端方面を眺める。(写真下) 大島がクッキリと見えている。手前には、小田和湾が入り組んでおり、その奥の西に出ている突端は、荒崎辺りだろう。城ヶ島は、真っ平過ぎて、三浦半島側と区別がつかないことが分る。
[三浦半島最南部方面の眺め(大楠山レーダ雨量観測所の展望台から)]

 8:59、展望台から下りて前田橋に向かう。すると、すぐ先でツバキが満開だった所に遭遇。これだけ花をつけたツバキを見るのは初めてだ。思わずカメラを向けてしまい、時間を食ってしまった。(写真下) だが、撮影しているうちに山茶花かなとも思えてきたが、調べてみると、どうも寒椿のようだ。
[寒椿?が満開]

 細い下り道を進んでいく。展望台で会った男性の言う通り、滑りやすい箇所がいくつもあった。また、男女1組のハイカーとすれ違う。その後すぐに単独男性ともすれ違う。平日でも登ってくるハイカーがいる程、大楠山は、人気の山のようだ。
 登りのルートと同様、樹林帯の中を進む。この辺りは、皆、同じような林相だ。(写真下)
[樹林帯の登山道を下る]

 9:45、下り階段が終わり、前田川に出た。(写真下)
 ここから車道を歩くのは、面白くないと思い、遊歩道を歩くことにした。
[前田川に出た]

 前田川の水量は少なく、静かな流れだ。(写真下)
 飛び石を伝って下流へと歩いていく。ここでも男女1組のハイカーとすれ違った。
[前田川遊歩道]

 前田川遊歩道を終え、車道を進み、バス通り(国道134号線)に出る。前田橋バス停を撮影した後、ここからいよいよ国道を北上していく。(写真下)
[前田橋バス停]

 10:29、立石と富士山を撮影。(写真下)
 立石公園に立っていた説明板では、下記のように書かれてある。
『波打ち際に空へ向かって突き出ている巨岩を「立石」と言い、同時に、この付近の地名も立石と呼んでいます。この巨岩は、約2500万年前、海底に積み重なってできた地層が固まって、長い間、波に削られてできあがったものです。地質は凝灰岩で、高さ約12m、周囲約30mです。(中略) 江戸時代の風景画家、初代安藤広重は、ここ立石の絶景を「相州三浦秋屋の里」と題して描いています。この「立石」の風景は、空気の澄んだ晩秋から冬にかけてが最高です。その季節になると、アマチュアカメラマンが「立石」に落日のかかるのを辛抱強く待ち構えている姿を多く見かけます。』
 こんな光景が三浦半島で見られるとは知らなかった。
[立石と富士山]

 立石公園で小休止。実は、最初に撮影した時、富士山の頭部分には雲がかかっていなかったのだが、その後、雲が出てきてしまい、イマイチな光景になってしまった。そのうち雲が取れるかなと思い、テルモスから湯を注ぎ、ホットコーヒーを飲みながら、時間が過ぎるのを待つ。(写真下)
 今日は、風が吹いていないせいか、暖かい。飲み終えた後でも、富士山を眺めると、まだ雲が残っている。仕方がないので歩くことにした。
[立石公園で小休止]

 立石公園を出発すると、そのうち、富士山の頭を隠していた雲が消えて、再び富士の頭が見えてきた。(写真下) だが、残念ながら、富士山がだいぶ霞んできた。
[富士山と相模湾]

 ひたすら国道134号線を歩く。
 11:26、長者ヶ崎と富士山を組合せて撮影。(写真下)
[富士山と長者ヶ崎]

 葉山御用邸の前を通過し、そのままバス通りを歩けば、ゴールの一色海岸バス停だったのだが、直線で左折し、海岸の方へ寄り道する。
 11:54、綺麗な海岸線が続く一色海岸から富士山を望む。(写真下)
[一色海岸]

 一色海岸を歩き、途中で砂浜を離れ、神奈川県立近代美術館葉山館の前を通り、バス通りをバックして、12:11、一色海岸バス停に到着。 (写真下左) ここにも関東ふれあいの道の案内板が立っていた。(写真下右) これで、関東ふれあいの道4「佐島・大楠山のみち」は、踏破完了。
 12:13、バス停を出発し、ここから大峰山を目指す。
[一色海岸バス停] [関東ふれあいの道の案内板]

 GPS を取り出し、住宅街の路地を進んでいく。すると、車が通れない程の道幅となる。
 12:25、「はやま三ヶ岡山緑地つつじコース」の道標を発見。(写真下) ここから細い道が山の方に続いていた。
[はやま三ヶ岡山緑地つつじコース入口]

 住宅地を抜けていくと、辺りは樹林帯となり、登山道になった。道なりに登っていくと、東峰広場と名のついた道標を見る。尾根の背に乗ったような所だ。
 そこからは、緩やかな登りが続き、12:52、大峰山の頂上に到着。(写真下) 頂上には東屋や多くのベンチが設置されている。ここで小休止とした。なお、このコースには、マムシが出るようで、やたらとマムシ注意の立札を見かける。
[大峰山頂上]

 大峰山でも2人のハイカーを見かけた後、西へと進むと、展望デッキという所に出た。ここからは、江ノ島と富士山の眺望が得られた。(写真下) 望遠レンズ(超望遠ではない)を付けた一眼レフの単独男性が一人、先客だった。日の入りの撮影だろうか。
 ....それにしては、まだ時間が早いが。
[展望デッキにて]

 展望デッキからは、急な階段となる。だが、ストックも端の手摺も使用せず、下っていけた。そのくらい下半身のバランスが良くなっていた。これは、右膝の痛みが完璧に治ったのかと思えた。
 西峰疎林広場を過ぎると、再び急な階段下りとなる。(写真下) 先ほどよりも長い階段下りだ。それでも右膝の痛みは出てこなかった。
[急な階段下り]

 大峰山を真名瀬コースを下り、再びバス通りに出た。そこから北上していく。
 13:44、森戸神社(森戸大明神)に寄り道する。(写真下)
 ....たまたま人が入らない写真となった。実際は、参拝客が多い。
 森戸神社については下記。
『1180年(治承4年)に創建された。源頼朝は以仁王の令旨を奉じて挙兵し、紆余曲折はあったものの鎌倉を拠点とする勢力を築いた。頼朝は三嶋明神(現・三嶋大社)から分霊を勧請して神社を創建した。以降、歴代鎌倉幕府将軍が訪れる場所となった。当地を所領とする三浦氏の祈願所ともなっている。』 (Wikipediaより)
[森戸神社]

 森戸神社裏の相模湾を眺める。(写真下) 生憎、富士山は、雲に隠れてしまっていた。
[森戸神社裏手の海岸]

 森戸神社を出た後、葉山マリーナの前を通り、葉山日影茶屋(日本料理の老舗)の建屋を右に見る。今日は、水曜定休日だった。(写真下) この店の前に立ったのは初めてで、こんな歴史を感じさせる日本家屋とは知らなかった。ちなみにここの仕出し弁当は、何度か注文したことがある。
 ....実は、この店を見るのが、今回の最終目的だった。
 すぐ先にある同じ系列のパティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ葉山本店(フランス洋菓子店)は、開店していたが、とても一人で入る気になれず、通過。ちなみにここの商品も贈答用に買っている。
 ....私は、ショコラ・カロのファンである。
 [日影茶屋]

 日影茶屋を後にし、車道をテクテクと歩いていき、京急逗子・葉山駅横を通り、15:02、JR逗子駅に到着。(写真下) 今日は、最後までいい天気だった。
 [JR逗子駅に到着]


 今回は、関東ふれあいの道4と大峰山を歩いてきました。大楠平の展望台からは、久しぶりに360度の眺望が楽しめ、また、初訪問の大峰山もなかなか眺めのいい山でしたが、ここは、南側の景色が樹林で殆ど見えなかったのが残念でした。
 ここまで関東ふれあいの道は、海岸線ということで、歩いたことのない平坦な道が多い(山らしい山は、大楠山ぐらい)ですが、この先も、まだ歩いたことのない鎌倉・湘南と海岸線のウォーキングが続きます。個人的には、神奈川の未知の道という事で楽しみにしています。

 なお、右膝の痛みは全く出ていません。完治したような気分です。
 ....やはり、ハードな歩きを一定期間、中止していたのが良かったのか。謎は謎のままである。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。