トップページ>他山域山行リスト>奥穂高岳_記録20240914
2023年9月14日(土)〜16日(月) 晴・曇後雨・晴 |
同行者:「山の会」メンバー2名 |
2024/9/14:上高地バスターミナル(12:28)〜(12:35)河童橋〜(12:51)岳沢分岐点〜(13:38)明神館(13:49)〜(14:36)徳沢園(14:50)〜(15:47)横尾山荘(泊)
2024/9/15:横尾山荘(6:33)〜(7:33)本谷橋(7:41)〜(9:39)涸沢小屋(10:10)〜(12:36)穂高岳山荘(泊)
2024/9/16:穂高岳山荘(6:06)〜(7:00)奥穂高岳(7:15)〜(9:32)紀美子平(9:52)〜(12:37)岳沢小屋(13:11)〜(14:19)風穴(14:27)〜(15:07)岳沢登山口〜(15:22)河童橋〜(15:29)上高地バスターミナル |
9月中旬に奥穂高岳に行ってきました。ちょうど天気がコロコロ変わり、晴れの山行になるか否か、怪しい状況でした。さて結果は、如何に。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
今朝、新宿7:00発のあずさ1号に乗車し、上高地には11:53到着。バスターミナル前のベンチで昼食を済ませた後、12:28出発し、やがて観光客だらけの河童橋に到着した。
今回の同行メンバーは、KEKさんとYUTさん。お二人は、穂高岳が初訪問で2年前、槍ヶ岳に登ったメンバーだ。実は、昨年9月、「槍の次は穂高」ということで穂高岳山行を計画したのだが、直前にメンバーの都合で延期となってしまい、今回の運びとなった。
河童橋の上から奥穂高岳方面の稜線が珍しく昼間でも眺められたので、これは、1年待った甲斐があったな〜と思えた。(写真下) |
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[河童橋から奥穂高岳方面を眺める] |
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梓川左岸路が今年7月の集中豪雨で通行止めというネット情報が出ていたのだが、現時点でも小梨平キャンプ場から明神までが通行止めのままだった。このため河童橋を渡り、右岸路を歩く。 |
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[左岸遊歩道が明神まで通行止め] |
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だが、木道上にて観光客とのすれ違いが多いので、ちょっと歩き難い。(写真下) |
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[右岸の探勝路を歩く] |
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右岸路から明神橋を渡り、梓川左岸の明神館の前に出た。(13:38)
驚いたことに観光客に混じって数匹のサルが地面を徘徊していた。(写真下左) また、明神館の建屋横の木を見上げると4、5匹のサルが木の枝に乗って木の実を食べていた。(写真下右)
サルは人間が危害を与えないと学習しているのか、目の前に人がいても全く逃げようとしない。そのうち満腹になったのだろうか。続々と木の枝からサルが降りてきて、樹林帯の中に消えていった。
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[明神館に到着] |
[サルが木の実を食べている] |
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10分程度、明神館前で小休止した後、出発。ここからは、いつもの梓川左岸路を進む。(写真下) |
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[明神館を出発(振り返って撮影)] |
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14:27、徳沢の手前にて梓川の河原が広がる。(写真下) いつものようにここで立ち止って遥か遠くの大天井岳を望む。この光景を眺めていると、上高地の奥にやってきたという気持ちが高まってくる。 |
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[梓川の上流側を眺める] |
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徳沢で小休止していると、上空に小規模な雨雲が流れてきたのが分かった。ということで降り出す前に出発する。最初は、いつもの樹林帯の中の山道だったのだが、15:34、左手の梓川に造成地の様な地形が見えてきた。梓川の水流は、全く見えない。すると、山道も従来の山道が通行止めになって、直角に曲がって河原の方を歩くように誘導された。(写真下左)
これは、2年前でも見た「上高地 再生と安全プロジェクト」による梓川の環境整備工事の一環のようだ。
やがて河原沿いの幅広の平坦路を進む。(写真下右) この道が将来、横尾山荘まで続く車道になるのかと思えた。
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[道が変更されていた] |
[河原沿いを行く] |
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幅広の未舗装路から再び、従来の山道に戻るように誘導され、前方に本日のゴールである横尾山荘が見えてきた。(写真下) どうやら雨に降られずに山荘に入れそうだ。 |
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[横尾山荘が見えてきた] |
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15:47、横尾山荘に到着。(写真下左)
すぐ風呂に入った後、談話室で缶ビールで乾杯。(写真下右) 17:30から夕食となったが、その後再び談話室にて飲み会の続きを実施。だが、19:40にはベッドに入る。ここは、2段ベッドだが、1人のスペースが非常にゆったりとしていて心地よい。
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[横尾山荘に到着] |
[風呂上がりでの至福のひと時] |
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4:30、起床した時、雨が降っていたが、朝食後、出発前に外を見ると、幸い雨は止んでいた。だが、上空は曇っており、前穂方面はガスに覆われている。いつ雨が降ってもおかしくない状況だった。
まあ、今日、雨でも明日が晴れてくれればと思いつつ、パッキングを続ける。
6:33、横尾山荘を出発。(写真下) |
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[横尾山荘を出発] |
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7:12、小休止。水分補給し、草木が濡れているのでザックカバーを取り出す。まだ平地歩きの延長のようなルートなのだが、お二人のペースについていけなくなるのを感じた。う〜む。この先が修行の道となりそうだ。
7:25、屏風岩が左後方に見えてきた。思わず撮影。(写真下) |
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[屏風岩方面を振り返る] |
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7:33、本谷橋に到着。両岸には物凄い登山者の数。登りと下りであれば、下山者数の方が多いのではないかと思えた。(写真下) 右岸に渡ったところで小休止。
7:41、出発。右岸に渡るとこの先、急登が待っている。この先がつらいことを覚えているので嫌だな〜と思っていたら、下山者の待ち行列が延々と続いていた。連休の中日の今日、天気が悪いので、皆、下山してしまったのではないかと思えるほどの下山者数だった。 |
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[本谷橋を渡る] |
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右岸の急登が一段落したら、下山者とのすれ違いも一段落。だが、いつものことながら、この先、単調な登りが続き、長いのだ。(写真下) |
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[涸沢へ向かう] |
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涸沢ヒュッテとの分岐点を過ぎ、9:39、涸沢小屋に到着。ここで小休止。なんと到着した途端、雨が本降りとなり、雨具やヘルメットを装着。楽しみにしていた前穂や前穂北尾根の光景は、ガスで全く見えなかった。(写真下) |
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[前穂北尾根の上部はガスで見えず] |
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10:10、雨の中、涸沢小屋を出発。長いガレ場を登っている途中、息が切れ始め、お二人に小休止を依頼。まだ歩き始めて20分程度しか経っていない。どうも、体力不足が露骨に表れてきたようだ。
11:14、支尾根の取付点に到着。(写真下) 雨の中、いよいよ岩場の登りとなる。 |
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[支尾根に取り付く前にて記念撮影] |
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岩場登りになると、やはり想定した通り、お二人のペースについていけなくなってきた。登りでは、そんなに差が出ないと思っていたのだが、ついていくのが精一杯な状況。
12:10、クサリ場を何回か通過後、「ホタカ小ヤ20分」の白ペンキを見る。20分ならば、私にペースを合せる必要もないので、お二人には先に行ってもらうことにした。(写真下) |
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[穂高岳山荘まで20分と書かれた白ペンキ] |
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12:36、雨の中、穂高岳山荘に到着。20分と書かれてあったが、やはり20分では着かなかった。だが、先行のお二人も20分では着かなかったらしい。土間で雨具を脱ぐと、上半身は汗もかいていたせいで、中もビショ濡れ状態。ここでお二人と合流したが、まずは、着替えることから始める。 |
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[穂高岳山荘に到着] |
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着替え終わって一息ついたところで、土間にて乾杯とともに担々麺を注文する。身体が冷えてきているので、熱い麺類が美味しい。担々麺を食べた後も、飲み続ける。(写真下)
そんな折、同じテーブルに若い男性2人組が休憩していたので飲みながら話をする。男性2人は今朝、沢渡からバスで上高地に来て、岳沢を登り、前穂に立寄った後、この時間に着いていることにビックリ。それもテントを背負っての山行。だが、ここでは雨ということもあり、小屋の宿泊キャンセルがあったので小屋泊りに変更したとの事。いや〜若いという事は素晴らしいと感じたひと時だった。
夕食は17:00からということでまだ時間は、たっぷりある。そんな訳で夕食前から、かなり酔いが回っていた。 |
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[土間にて何度も乾杯] |
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昨日、降り続いた雨が止んでおり、今日は天気がよさそうだ。5:20、ご来光を拝むつもりで外に出たら東の空は残念ながら、雲に覆われていた。このため、一旦山荘に戻ったが、少し経つと急に外が明るくなったので急遽、外に出て撮影。そんな訳で太陽はだいぶ昇った位置となった。(写真下) |
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[ご来光を撮影] |
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涸沢を見下ろすと、ガスが立ち込める中、昨日の涸沢小屋から見た時よりもテントが増えていた。昨日の雨の中、登ってきた登山者が多かったようだ。(写真下) |
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[涸沢を見下ろす] |
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朝日が山荘に当たる中、出発の準備を行なう。昨日、雨とガスで全く見えてなかった涸沢岳のピークがくっきりと見えていた。(写真下) |
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[朝日の当たる穂高岳山荘を出発] |
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山荘を出て、すぐ岩場の急登となる。まだ身体が慣れていないので慎重に登っていく。前のお二人を撮影していると、すぐ引き離されてしまう。(写真下) |
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[クサリ場とハシゴが現れる] |
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岩場の通過が終わると、ガレ場の尾根歩きとなる。ふと右手後方を見たら、1年前に登った笠ヶ岳の姿を発見。(写真下) 右端奥には、黒部五郎岳が見えていた。 |
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[笠ヶ岳(左)が見えた] |
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さらに振り返ってみたら、槍の穂先が青空に突き刺す様に目立っていた。(写真下) 思わず撮影タイム。昨日は雨だったが、今日は快晴となり、いいタイミングで登ってきたな〜と思わず神に感謝。 |
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[振り返れば槍・北穂の光景が広がる] |
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7:00、奥穂高岳頂上に到着。すでに数人の登山者が休憩中。YUTさんは、石祠のピークに立って喜びのポーズ。(写真下) |
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[奥穂高岳頂上でポーズ] |
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頂上からジャンダルム方面を眺める。(写真下) 先ほど、頂上下で男性ガイドに連れられ、女性2人がジャンダルムに出発していったことを思い出す。 |
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[ジャンダルムが近い] |
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よく見たら、乗鞍岳やその奥に御嶽山も見えていた。(写真下) 雲の動きが速く、同じ写真が撮れない状況だったので何枚も撮影。 |
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[乗鞍・御岳方面の眺め] |
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7:15、奥穂高岳頂上を出発し、岳沢方面へ向かう。この時、お二人に先に行ってもらうことにした。前回の剱岳といい、どうも岩場の下りは遅いことを自覚していたので、昨日午後に奥穂高岳の先からは、彼ら二人で先に行ってもらい、前穂高岳を登った後、紀美子平で集合することを話していた。(私の場合、前穂には過去3回登っていたので今回はパスとした) |
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[先行のお二人を見送る] |
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7:24、南陵の頭の道標を過ぎた後、前穂高岳の奥に富士山が見えていていることに気がついた。(写真下) また、よく見ると左手(北側)には八ヶ岳、右手(南側)には南アルプスの稜線が見えていた。 |
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[富士山に気がつく] |
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やはり、思った通り、剱と同じで岩場の下りは遅かった。後方からのパーティに追い抜かれていく。老眼で動体視力が低下したり、視野が狭くなったことや足の筋力が低下したことが歩行を遅くしている原因ではないかと思っている。また、今回60リットルクラスのザックを背負うと下りで腰を低くする際、バランスが悪くなる事も感じていた。
だいぶ前穂に近づいてきたなと思ったら、前穂のピークにガスがかかってきた。(写真下) 時計を見ると8:40。二人が紀美子平から前穂ピークにちょうど向かっている頃かなと思えた。 |
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[前穂高岳にガスがかかってきた] |
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紀美子平の手前で10分程度、小休止した後、9:32、紀美子平に到着したら、お二人は既に前穂から降りてきて弁当を食べ始めるところだった。(写真下)
聞いてみたら、紀美子平まで1時間半かかっていなかったらしい。ということで、彼らがコースタイムよりも早い時間で前穂を訪問してきたことが分った。 |
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[紀美子平で無事合流] |
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前穂高岳頂上は、やはりガスの中だったの事。(写真下) そんな訳で、お二人ともザックを置いて空身で登った時の心地よさだけが印象として残ったらしい。 |
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[前穂高岳頂上にて |
(お二人のカメラから)] |
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穂高岳山荘の弁当(朝食代わり)を食べた後、紀美子平道標を入れて記念撮影。(写真下)
9:52、出発。 |
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[紀美子平道標] |
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紀美子平から岳沢を目指して下っていく。(写真下) いきなり長いクサリ場を通過していくのだが、この場所はとても印象的なので記憶に残っていた。その後、ガレ場を下っていくのだが、このような下りゾーンが遅くなる原因。2人に離されないように撮影回数を減らてして下っていく。(写真下) |
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[重太郎新道を下る] |
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10:22、後方を歩いていたKEKさんから、「アクシデント発生!」の声が聞こえた。何かと思ったら、KEKさんの右の靴底が剥がれてしまったとのこと。そこで私のザックから結束バンド(個人的には仕事柄、インシュロックと呼んでいる)を取り出す。(写真下)
以前、尾瀬の至仏山でもメンバーの靴底が剥がれ、その対応時に結束バンドが重宝したが、それ以来、久々の活用だ。
結束バンドは以前、大きくて長めのものを購入していたのだが、細めのものを複数本、繋いで使用できることを知って以来、細めのものを持ち歩いている。この方がコスパがいいし、ザックの中でも邪魔にならない。
幸い、靴底はすり減っておらず、引っ掛かりが多く、ズレることなく補強できた。 |
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[結束バンドで処置] |
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10:48、岳沢パノラマにて小休止。岳沢方面が見下ろせるのだが、ちょうどガスが湧いており、眺めはそれほどでもなかった。(写真下) |
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[岳沢パノラマにて小休止] |
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10:58、岳沢パノラマを出発するとすぐに「ここからさらなる激下りが始まります。滑落者多数!十分に気をつけて。」という小さな立札を見る。
すると、ハシゴが現れ、下っていく。(写真下) |
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[ハシゴを振り返る] |
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11:34、カモシカの立場にて小休止した後、「この先事故多発。下り一方通行」という小さな立札を見る。どこまでが一歩通行だったのか、わからないまま下っていくと再びハシゴが現れた。先ほどのハシゴよりもっと長いハシゴだった。(写真下) |
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[長いハシゴあり] |
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12:07、下の方に岳沢小屋の赤い屋根が見えた。だが、そこから雨が降り始め、傘を差す。小屋が見えたのは励みになったが、その後が長く感じてしまう。
12:37、岳沢小屋にようやく到着。すると雨が強く降ってきたので、雨宿りとして、しばし小休止。やがて雨が止み、休憩十分という事で出発する。(13:11) |
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[岳沢小屋] |
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雨の心配はなかったが、標高が下がったせいで、とにかく暑くなってきた。また登山道は、岩場が減り、歩き易くなった。そろそろ風穴に近づいた頃だと思い、すれ違う登山者に「風穴まで、まだありますか」と尋ねる。すると、「もう少し先です。左側にあり、目立つので分かると思います」との回答。まだ行き過ぎていないことが確信でき、スピードを上げる。風穴は天然のクーラーなので涼しい筈だ。今は、とにかく身体を冷したいと思った。
14:19、風穴到着。確かに岩穴から冷たい空気が流れていた。これは心地よい。もっと長くいたかったが、帰りのバスの時刻が気になるところ。泣く泣く出発。 |
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[風穴にて小休止] |
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嬉しいことに風穴は、あの一ヵ所だけでなかった。登山道の右側から冷たい風が当たる箇所がまだいくつか存在していたのだ。そんな訳で、その後も涼しい思いをしながら下っていく。
14:41、樹林帯の先に尖がった山が見えた。六百山だ。こんなに尖がっていたかと思わず撮影。(写真下) やがて、意外と長い木道を辿っていく。このまま登山口に出るのかなと期待していたのだが、その後、木道が終わり、元の登山道に戻った時のショックは大きかった。 |
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[六百山を望む] |
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15:07、岳沢登山口に到着。そのまま林道を横断し、探勝路に向かう。すぐ先で丁字路となり、探勝路にぶつかった。(写真下) この先は、2日前に通った探勝路だ。ようやく上高地に戻ってきたという感触を得た。 |
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[行きで歩いた探勝路に出た] |
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15:22、河童橋を渡る。行きと違って岳沢方面は厚いガスに覆われていた。(写真下)
7分後に上高地バスターミナルに到着。KEKさんの靴もここまで無事使用できた。その後、着替えたりして時間を費やし、事前予約していた16:00発新島々行きのバスに乗車。
予定通り上高地を後にし、帰路についた。
...この後、松本で日帰り温泉に入り、サッパリして横浜に戻った。最近、このパターンが多い。 |
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[河童橋から岳沢方面を望む] |
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KEKさん、YUT さん、ご同行頂き、誠に有難うございました。
今回、奥穂高岳には、どうにか登って来れましたが、体力が低下していることが今回はっきりしました。下りのコースタイムを確認すると
(1)奥穂高岳〜紀美子平 2:17(休憩含む:自分だけ) コースタイム1:30
(2)紀美子平〜岳沢小屋 2:45(休憩含む) コースタイム2:00
(3)岳沢小屋〜上高地バスターミナル 2:10 コースタイム2:00
これを見ると、一緒に下った(2)でお二人に迷惑を掛けてしまったことがわかります。
やはり、運動不足を解消し、体幹を鍛え、体重を落とし、急な下りでも従来のような歩きが必要だということが分ります。そうしないと、この先の登山自体が心配になってきました。...やはり、運動して減量することに本格的な投資が必要か?
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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