トップページ他山域山行リスト>開聞岳_記録20251108


開聞岳

 山行日
2025年11月8日(土)  晴      同行者:「山の会」メンバー 1名
 コース
かいもん山麓ふれあい公園登山者駐車場(10:54)〜(11:09)開聞岳登山口(2合目)〜(11:56)5合目(11:58)〜(12:53)8合目(13:03)〜(13:53)開聞岳(14:08)〜(14:55)8合目〜(15:50)5合目(15:53)〜(16:46)開聞岳登山口(2合目)〜(17:00)かいもん山麓ふれあい公園登山者駐車場
 今回は、鹿児島県薩摩半島の開聞岳に行ってきました。同行者はNASさんです。このところ、NASさんとは、2人山行でのトムラウシ山にて雨&曇、先月の4人山行の大山(伯耆富士)でも雨&曇でイマイチの天気が続いておりましたが、今回は晴となりました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 羽田から朝一便の鹿児島行きに搭乗し、鹿児島空港からレンタカーを利用して出発。天気予報では、今日は晴だが、明日は雨予報。ということで今日、開聞岳に登るという事を出発前日にNASさんと決めていた。(計画では初日でも2日目でも登れるように飛行機の便を予約)
 九州自動車道を利用して一気に鹿児島市に入り、10:41、かいもん山麓ふれあい公園登山者駐車場に到着。(写真下) 車から降りて目の前に聳える開聞岳を見上げる。標高924mという1000mにも満たない山だが、なかなかどうして貫禄のある山容だ。特に頂上付近は斜度が急になっていて苦労しそうな気がした。
[かいもん山麓ふれあい公園登山者駐車場]

 駐車場の先に管理事務所があり、登山バッチを購入。いつもは下山後、購入するのだが、今回は出発が遅く、この管理事務所が開いているか不安だったので、早めに購入。
 10:59、登山道を歩き始める。(写真下) いよいよ登山開始だ。
[駐車場を出発]

 舗装路を歩いた後、11:09、登山口に到着。(写真下) ここが開聞岳2合目となっていて、右折して登山道に入っていく。
[開聞岳登山口(2合目)の案内板]

 登山道は、思った以上に狭い。左右は樹林帯に囲まれ、全く遠景は見えない。(写真下)
[樹林帯に突入]

 11:22、2.5合目の大きな道標カンバンを見る。(写真下) 直進が頂上に続く登山道だった。
[2.5合目の案内板]

 ほぼ一定の斜度で登っていく。そんなに急ではないので歩き易い。
 11:27、3合目の標識を通過。(写真下) ピンクのテープが枝から垂れ下がっていて、これは最初、頭上注意の意味かなと思ったが、そのうち、頭上注意でない箇所にもあったので登山ルートを示しているようだ。...この先、ザックの雨ぶたが度々枝に当たり、難儀するハメに。
[3合目を通過]

 樹林帯の中を進むが、遠景は全く見えない。黙々と登山道を登り、11:56、5合目に到着。(写真下) 標高は480mぐらいだ。ここには展望デッキがあり、視界が広がった。
[5合目に到着]

 5合目の展望デッキから池田湖方面を眺めるが、 遠くは霞んでいる。(写真下) ここで小休止とし、1本目のペットボトルを初めて開けて水分補給。
 なお、ここまですれ違った下山者は、2合目から34人だった。駐車場の車の数からみて、これからもすれ違う下山者は多そうだ。
[5合目展望デッキから北東方面の眺め]

 合目の間は、標識に書かれた頂上までの距離から見て、だいたい0.4kmから0.5km。そんな訳で、ほぼ均等に割り振ってあるようだ。
 12:31に7合目を通過。(写真下) 6合目から0.5kmの地点なのだが、疲れが出てきたようで、ペースが遅くなってきた。
[7合目に到達]

 7合目から足場が悪くなり、岩場が続く。(写真下) 今までのような歩行スピードでは歩けないと予想。
[岩場歩きとなる]

 12:39、左手に海が見えた。(写真下) 陸地も見えている。大隅半島南端のようだ。
[大隅半島の南端方面]

 12:42、岩場の途中で7.1合目のカンバンを見る。(写真下)
[7.1合目の案内板]

 12:53、8合目標識の前で、「昼食どうする?」とNASさんから相談。腹が減ってきたので、ここで遅めのランチタイムとした。樹林帯の中で見晴しは無し。右手の山側が少し広がっていて登山者の通行を妨げないようになっている。頂上の展望が早く見たいのでパン2個食べて、すぐに出発。
[8合目標識]

 13:21、樹林帯の中で9合目の標識を見る。頂上まで0.4km。もう少しだ。
 
13:28、短いが金属製のハシゴが初めて現れた。
[ハシゴが現れた]

 13:31、9合目を過ぎて北西の海岸線が見えてきた。(写真下) 時計盤で言うと、1時の方向から登り始め、時計回りに3時、5時、7時と進み、10時ぐらいの位置まで来たことになる。
[開聞岳北西部の海岸線が見える。]

 ゴロゴロした岩場で登りがきつくなってきた。13:43、ロープが現れる。(写真下)
[ロープが現れる]

 最後の一登りを終えたら、頂上が見えた。だが、三角点直前の細い登山道で10人の団体さんとすれ違うため時間を喰ってしまった。
 13:53、開聞岳頂上に到着。ここまですれ違った下山者は、2合目から116人だった。
 頂上では他に3人の登山者が休憩中。NASさんと記念撮影したり、周囲の光景を撮影したりするが、屋久島方面は、霞んで良く見えず。
 14:08、下山開始。
[開聞岳山頂標識(右後方に池田湖)]

 例によって、下りはNASさんのスピードについていけないので、先に歩いてもらう。一人になったところで、下りルートを進んでいくと、ルートから外れた所に赤い鳥居が建っていた。ちょっと寄り道してみたら「御嶽神社」ならぬ「御獄神社」の扁額あり。(写真下) 奥には、小さな石祠があり、参拝する。
 後日ネットで調べたら、ここは「御嶽神社」とあり、枚聞(ひらきき)神社の奥宮との事。枚聞神社は、開聞岳北麓に鎮座しており、式内社で薩摩国一宮という格式高い神社だった。
 参拝後、下りルートに戻ろうとするが、この辺り、経路が複雑で迷いそうになった。
[御嶽神社]

 15:04、行きの時は仙人洞の説明板を読まずに通過したが、今回は立止まった。説明板によると、
『孝徳天皇の頃、開聞岳北麓の「岩屋」(開聞中学校の南150m)にある観音堂は、山伏たちの修行所として諸国からの出入りが多く、開聞宮の社人たちも山伏となり、ここから修行に出かけていたようです。この洞窟は、開聞岳が噴火したきに溶岩がせりあがってできたもので、山伏たちの修行の場として使われ、「仙人洞」という名が付けられたといわれています。』(写真下左) ...孝徳天皇は第36代天皇で、天智天皇、天武天皇の叔父。予想を遥かに上回る古い時代。
 洞窟を覗いてみたが、暗くて中は、はっきりしない。(写真下右)
[仙人洞 説明板] [仙人洞]

 7合目標識を過ぎると登山道沿いに黄色い花が目立ってきた。これはツワブキではないかと思いながら撮影。(写真下) この黄色い花は6合目標識を過ぎたあたりまで続く。
[黄色い花が咲いていた]

 15:44、6合目を過ぎたら、赤い小石の多い道となる。(写真下) この小石はスコリアと思えた。下りだと、とても滑りやすい。慎重に下っていく。
[滑りやすい道]

 16:07、5合目を過ぎると、かなり滑りやすい道となる。先ほどは赤い小石だったが、ここは黒い小石だった。また、11月に入り、日が短くなったことは感じていたが、そのせいだろうか。この辺りは、かなり薄暗くなっていた。
[再び滑りやすい道]

 16:46、2合目(登山口)に出てきたら、物凄く明るく感じた。(写真下) どうやら先ほどの薄暗さは西日の当たらない開聞岳の東側の裾野を歩いたためだと推測。
[2合目に到着(振り返って撮影)]

 17:00に駐車場に戻ってきた。(写真下) 流石に残っている車は少ない。先に到着していたNASさんは、車の中で指宿での日帰り温泉をスマホでリサーチしていた。
 ということで、カーナビに温泉施設を行先設定して、17:17、駐車場を出発。
[駐車場に戻ってきた]

 カーナビに案内されて指宿の日帰り温泉に到着。
...風呂の一つに電気風呂があり、強烈なショックを太腿や脹脛に与えることができ、快感だった。
[日帰り温泉施設に立寄る]

 19:35、鹿児島市南部の予約済のホテルに到着。すぐ傍の居酒屋に直行し、本日の登頂を祝して乾杯。...珍しい焼酎や日本酒があり、NASさん大満足。
[ホテル横の居酒屋にて]


 翌日は、天気予報通り、雨が激しく降ったり止んだりの天気でしたが、34年ぶりに仙厳園を訪問しました。(当時は磯庭園という名でした) 園内では、ちょうど菊まつりが開催中だったり、レストランで食事をしたりと楽しいひと時を過ごしました。
...遠距離山行は、これが楽しみになってきた。
[仙厳園 御殿] [御殿内の謁見の間]
[菊まつりが開催中] [薩摩郷土料理御膳]



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。