トップページ>他山域山行リスト>物見山(愛知県)_記録20251116

| 2025年11月16日(日) 晴 |
同行者:「山の会2」 9名、他約40名 |
| あいち海上の森センター(8:58)〜(9:24)尾根道乗越〜(9:40)三角点登り口〜(9:50)三角点(9:57)〜(10:16)五叉路三角点入口〜(10:36)尾根道突当り〜(11:35)物見山山頂(11:46)〜(11:53)物見山下〜(12:18)市道車止め〜(12:28)海上砂防地(13:13)〜(13:26)市道車止め〜(13:54)山路車止め〜(14:00)中電パワーグリッド瀬戸変電所入口 |
今回は愛知県瀬戸市にて「山の会2」のボランティア登山のイベントに参加してきました。具体的には視覚障がい者の方々と一緒に山に登るというものです。
詳細は以下をご覧下さい。 |
名古屋市内からマイクロバスに乗車し、瀬戸市南東部にある「海上(かいしょ)の森」へ向かう。約600haの里山と森林からなる海上の森は、2005年の愛知万博の会場候補地だったが、オオタカの営巣が確認されたことで会場計画が見直され、最終的には自然保護の観点から森のほぼ全体が残されることになったエリアだ。
8:32、あいち海上の森センター前に到着。(写真下左) 今日は、他の団体さんのイベントもあるようで、センター前広場は大勢のハイカーで賑わっていた。(写真下右)
8:58、グループ別に分かれて出発。
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| [あいち海上の森センター] |
[あいち海上の森センター外観] |
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前日の講義で、歩行について以下のような説明を聞く。
@視覚障がい者1人にサポーター2人を前後につけ、3人一組で歩く。
Aサポーターの2人のザックには結び目のあるロープが付けられている。(実際には前サ
ポーターだけ必要だが、サポーターは途中で交代するため2人とも付けている)
B視覚障がい者は左手に前サポーターのザックのロープを掴み、右手に杖を持って歩く。
C前サポーターは、前方の登山道状況を説明しながら歩く。
D後サポーターは、視覚障がい者の足下を中心に説明する。
これらを本日、実際に目の前で見学することになった。(写真下) |
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| [障がい者の方を前後でサポート] |
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9:24、尾根道乗越という十字路に出た。(写真下) このあたりは樹林に囲まれ、迷路のような場所だ。手許の海上の森マップと出合った道標をチェックしないと、現在位置が分からなくなりそうだ。ここで左折し、寺山尾根取付きルートを進む。
ここまで3人一組の歩行を後ろから見学していると、前サポーターは、まるで競馬の実況中継アナウンサー並みに殆ど喋りっぱなしだ。後サポーターは、道が整備されているせいか、前サポーターほど喋ることはない。 |
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| [尾根道乗越にて] |
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「シデコブシの沢筋湿地」という説明板を見る。シデコブシは東海地方に固有の低木であり、環境省や愛知県のレッドデータブックに掲載されている希少な植物と説明されている。
9:36、前方が湿地帯が広がった。(写真下) 「貧栄養湿地」という説明板を見る。湿地の砂礫や水は栄養分が少ないため貧栄養湿地と呼ばれ、生育する植物はサギソウなどの草丈の低いものが多くトウカイコモウセンゴケやミミカキグサといった食虫植物も見られるという。
ここで木道が現れた。昨日の視覚障がい者の方のスピーチが思い出される。
「クサリ場とかロープのある所は、私たちにとって、それほど危険ではないのです。クサリから手を離さなければいいのですから(笑)。それよりも危険な箇所が、実は木道なのです。滑って転倒しやすい、狭い木道だと落ちてしまうということで大変危険なのです。」
ここは木道の左右にロープが張ってあり、危険防止の手が打ってあった。 |
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| [湿地帯を進む] |
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| 平坦な湿地帯が終わり、三角点登り口に到着。(写真下) ここからは登りルートとなる。だが、歩き易い道だ。視覚障がい者の方はまるで道が見えているかのように歩いていく。 |
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| [三角点登り口を通過] |
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| 登り斜面は黄葉真っ盛り。(写真下) ちょうど逆光になって黄葉が眩しい。 |
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| [黄葉真っ盛り] |
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9:50、三角点というピークに到着。(写真下左) 足下には三角点のような標石が埋設されていたが、後日、国土地理院の基準点成果等閲覧サービスで調べてみたら、ここは、等級種別が〇等三角点といった三角点ではなく、図根点と呼ばれる標石だった。(写真下右)
...あまり聞いたことのない名称だが、標石だけ見たら三角点。
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| [三角点に到着] |
[標石あり] |
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| この三角点からは西側の住宅街が見渡せた。瀬戸市あたりのようだ。 |
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| [三角点からの眺望] |
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| 三角点を出発し、南東に進む。出発してすぐ左手の黄葉を撮影。(写真下) |
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| [三角点から尾根を下っていく] |
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| このあたりは黄葉が続いている。(写真下) 黄葉の撮影ポイントを探しながら歩く。今回はちょうどいいタイミングで黄葉に出合ったようだ。 |
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| [黄葉エリアが続く] |
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| 10:56、植林帯の中、物見山への長い登りが続く。途中休憩の後、私と同じような見学者の一人が前サポーター役となった。(写真下) 登りが急になってくると、後サポーターの声も頻繁に聞こえてくる。後サポーターは木の根っこや急な段差が幾度も現れるので、障がい者の方の足の位置を細かく指示している。だが、言葉は短く、「右足上」、「もっと右」のように必要最小限の表現だ。 |
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| [サポーター交代] |
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| 11:35、長い登りが終わり、ようやく物見山頂上に到着。(写真下) ここで小休止。左手の西側の視界が広がっていた。 |
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| [物見山山頂に到着] |
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| 頂上から西側を眺める。(写真下) 左奥には白いバンテリンドームが見えていた。(写真ではよく分からない) また、写真枠から外れるが、左奥には薄らと高層ビルが立ち並んでいるのが見える。名古屋駅あたりのようだ。 |
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| [物見山頂上からの眺め] |
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| 物見山を下り、11:53、物見山下の道標を見る。(写真下) 歩き易い道が続いている。 |
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| [物見山下に下りてきた] |
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| 幅広で平坦な道を進むが、こうなると3人一組でも一般のハイカーと変わらないスピードで進んでいく。 |
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| [平坦な道を進む] |
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海上砂防池に到着。立ち枯れた木々が乱立し、よく見ると溝には水が少しだけ流れていた。(写真下) 調べてみたら、ここは春から夏にかけては池となるが、農閑期の秋から冬にかけては水が抜かれるとの事。
ここでランチタイムとした。 |
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| [海上砂防池にてランチ] |
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ランチタイム終了後、来た道を戻り、山路車止めへ出発。(写真下)
今回、途中で前サポーター役を担当させてもらったが、やはり、言葉がすぐに出てこない。後サポーターから「左、崖」と声を掛けてもらった時、本来、私が声を発しなければならなかったのだが、その声を聞いて初めて私も危険個所に気がつくレベルだった。
...日頃、山を歩いているとき、かなり注意力散漫だということが分かり、不安になった。 |
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| [前サポ−ターのロープを掴んで出発] |
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13:54、山路車止めの先のゲートを通過。(写真下) この先は舗装路となり、歩き易くなった。緩やかに下っていくと、朝、乗ってきたマイクロバスが見えてきた。
14:00、ゴールの太陽光発電所入口に到着。参加者全員が集まり、締めのミーティングが行なわれた。その後、バスに乗車し、海上の森を後にした。 |
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| [もうすぐゴール] |
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名古屋駅で解散となり、皆と別れて一人、エスカ地下街へ行きました。昔、三重県や名古屋出張の帰りによく通った味噌煮込みうどんを食べるためです。(写真下)
今回は、驚きの連続でした。視覚障がい者の方々が普通に速く歩けること、サポーターとして参加される方々が慣れていること(前述のように競馬の実況中継アナウンサー並みの喋り)など。今回の体験は大変貴重だったと思いつつ、アツアツの歯ごたえあるうどんを堪能しました。
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| [久々の味噌煮込みうどん] |
※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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